完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~

*28*

「第19話テンガン山、謎の男現る」

アイコ現在の手持ち
モウカザル、ムクホーク、イシツブテ、ヨルノズク、スカタンク、ゴルバット、ポケモンのタマゴ

 ハクタイシティを去ったあと、アイコはまよいのどうくつにいた。そこで洞窟に迷子になっていたトレーナーのミルと出会い、彼女を出口へと連れていた。だが、二人とモウカザルは走っていた。後ろから、いわへびポケモンのイワークが追いかけていたのである。
「ミルちゃん、後ろを振り向いちゃ駄目!とにかく走るのよ!」
 アイコはミルの手を引っ張って走り続けた。だが、イワークはステルスロックをして行く手を塞いでしまう。
「う!」
「モッカーっ!」
 あと少しで出口なのに、とモウカザルが声を上げた。
「キッキーっ!」
「スカーン!」
 その時、俺たちに任せろと、ゴルバットとスカタンクが名乗り出た。ゴルバットは羽ばたくと、おどろかすをしてイワークを怯ませた。そしてスカタンクがつじぎりをして見事イワークを倒したのだった。
「よし!」
 初めて仲間になった手持ちの戦いぶりにアイコは二匹にグーサインを送った。ミルもすごいと舌を巻いていた。そして二人は出口に到着した。
「恐かった。ありがとうアイコさん、ミル、あなたのような強いトレーナーになりたいな」
 ミルはアイコに感謝してまよいのどうくつを後にした。アイコはスカタンクとゴルバットをボールに戻した。ギンガ団のポケモンだった二匹も今はアイコの立派なパートナーになっていた。

 まよいのどうくつを出た後、アイコはテンガン山の中を進んでいた。ここを通り抜けて、次の街であるヨスガシティに向かうためだ。すると向こうから誰かが歩いてきて、アイコの前に止まった。その人物は男性で、青い髪に寡黙な表情をしている27歳の男だった。
「あの・・」
「君は世界の始まりを知っているか?」
 突然の言葉にアイコは戸惑った。戸惑うアイコを尻目に男は話を続けた。
「このテンガン山は世界の始まりの地とも言われている。出来たばかりの世界では争いごとはなかったはずだ。だが、今はどうだろう。くだらない争いが繰り返されている。君もどうすべきか考えておくんだ」
 男はそう言い残してテンガン山を去っていった。意味深な言葉を残して去っていった男。彼は一体何者なのか、アイコは再び歩を進めた・・・・。

27 < 28 > 29