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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第27話トバリジム、vsスモモ!」パート1
 
アイコ現在の手持ち
モウカザル、ストライク、ベトベター、トゲピー、フワライド、ムクバード

「失礼しまーす」
 アイコはトバリジムの門を叩いた。ジムの内装はリングが置かれていて廻りにサンドバックやタイヤといったトレーニングの用具が置かれていた。リングの真ん中でジムリーダーと思しき少女が胡座をかいて精神統一をしていた。
 ピンクの髪に裸足で顔の真ん中に絆創膏を貼っていた。この少女がジムリーダーのスモモである。
「あのー・・」
 アイコが声をかけた。しばらくしてスモモは静かに目を開けて体を起こした。
「挑戦者さんですね。私がジムリーダーのスモモです。あの」
「はい?」
「私はそんなに強くなくて、どうしてジムリーダーになれたのか解らないのですが、精一杯、全力で挑みますのでよろしくお願いします」
 スモモはアイコに礼をしてボールを手に取った。アイコは礼儀正しい子だなと思いつつも、自信の無いようなセリフは相当な実力のある人の裏返しだと思った。
「では、行きます!」
 スモモが一番手を繰り出してきた。
「リオ!」
 最初の相手はリオルだ。
「それじゃあ、私はこの子で!」
 アイコもボールを投げた。最初に出したのは、仲間にしたばかりのベトベターである。
「ベト〜」
「頑張るわよ、ベトちゃん!」
 アイコの声にベトベターも反応した。リオルが先手を打ってきた。ベトベターに回し蹴りやはっけいをしてきた。ベトベターは体をくねらせてリオルの攻撃をかわしていった。
「ベトちゃん、ヘドロこうげき!」
「ベト〜!」
 アイコの指示でベトベターはヘドロこうげきを飛ばして来た。リオルはこれを避けてボーンスラッシュを二発飛ばして来た。ベトベターは軟体の体を活かしてこれをかわした。リオルはボーンを掴むと再び投げてきた。今度はベトベターの目の前に来た。
「ベトちゃん!」
「ベト!」
 アイコの意を汲み取ったベトベターは口を大きく開けて骨のブーメランを飲み込んだ。そしてプッと吐いて毒のボーンスラッシュをリオルに向けて飛ばした。
「リオル、かわすのです!」
 スモモの指示でリオルはこれをかわした。ボーンスラッシュは後ろの壁に突き刺さった。毒の酸で壁がジュワッと音を立てて溶け出した。スモモは思わず冷や汗をかいた。
「リオル、もう一度ボーンスラッシュです!」
「リオ!」
 リオルは再びボーンスラッシュを飛ばして来た。同じ手は使えない。アイコは驚きの指示を出した。
「ベトちゃん、ちいさくなって!」
「ベト!」
 アイコの指示でベトベターは小さくなった。反動でベトベターの体が浮いていた。目の前に骨のブーメランが回転していた。ベトベターはヘドロの手でその骨に捕まった。骨は回転しながらリオルの元に戻っていった。ベトベターはズルズル滑る手をこらえてリオルの近くまで骨が来るのを待った。
「まさか!」
「今よベトちゃん!」
 スモモがアイコの作戦に気づいた瞬間、ベトベターがリオルの目の前で大きくなった。そしてそのヘドロの体でリオルの上に覆いかぶさった。小さくなったと同時にボーンスラッシュに掴まって、リオルに接近してそこで決着をつけるという作戦である。
 ベトベターにのしかかられたリオルはもがき暴れたあと、ピタリと動かなくなった。ベトベターが這いずり降りると、リオルが目を回して倒れていた。ヘドロの匂いで完全に戦闘不能になってしまった。
「あとでシャワーをしましょうね・・。よくやったわ」
 スモモはリオルをボールに戻した。
「まずは上々。次はこれです!」
 スモモは二番手としてゴーリキーを繰り出してきた。アイコも次のボールを手に取った・・・。

パート2に続く・・・。

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