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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第33話ミオジム、VSトウガン」パート2

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ムクホーク、フワライド、トゲキッス、スカタンク、リオル


「トリデプスーっ!」
 トリデプスがアイアンヘッドで突進してきた。
「ゴキャ!」
 ゴウカザルは走り出してねこだましをして怯ませて、トリデプスの頭をがしっと掴んだ。引き離そうと暴れるトリデプスをゴウカザルは押さえ込んだ。
 そんなゴウカザルの戦いをアイコと共にリオルが見ていた。ムクホークが保護者のようにリオルの近くにいて、ゴウカザルの戦いをよく見ておけと囁いた。リオルは憧れの人を見るような目でゴウカザルを見ていた。
「ゴキャーっ!」
 ゴウカザルはほのおのパンチを三発トリデプスに浴びせたが、高い防御を誇るトリデプスには決定打にならなかった。再びトリデプスを掴みにかかった。
「トリデプス、アイアンヘッドだ!」
 トウガンの指示でトリデプスはアイアンヘッドを振るってゴウカザルを上空に上げた。
「ラスターカノンで攻めろ!」
 ゴウカザルを宙に上げたところでトリデプスがラスターカノンで追撃に出た。
「ゴウカちゃん、かえんぐるまよ!」
 ゴウカザルは空中でかえんぐるまをして体を回転させてラスターカノンを無効化させた。そして着地してマッハパンチで攻撃に出たが、まもるでガードされてしまった。
「トリデプス、アイアンヘッドだ!」
「トリデープス!!」
 トリデプスは咆哮を上げるとアイアンヘッドで前よりもすごい勢いで迫った。ゴウカザルはこれを受け止めたがトリデプスの押し込みは強く、崖ギリギリの所まで追い詰められてしまった。
「さあ、どうでる?」
「・・・ゴウカザルフレアドライブよ!」
 アイコの指示でゴウカザルはフレアドライブでトリデプスに炎の衝撃波を叩き込んだ。トリデプスは衝撃で後退し深傷を負った。
「今よ、ゴウカちゃん!」
「させぬ、トリデプス、ねむるだ!」
「デープス・・・」
 トウガンが指示を出すとトリデプスは大あくびをして眠り始めた。ねむるは文字通り眠って体力を回復する技である。しかし2ターンの間は目覚めないというリスクも伴う技だ。しかしトウガンはしっかり対策していた。トリデプスが眠りながらカゴの実を食べ始めたのだ。カゴの実とはねむりを解消するきのみである。トリデプスはすぐに起きて戦闘態勢に入った。
「よーし、トリデプス、じしんだ!」
「トリー、デープス!!」
 トウガンの指示でトリデプスがじしんを起こした。するとその振動でリオルがバランスを崩した。
「リオルちゃん!」
「りオーっ!」
 リオルが真っ逆さまに落ちようとしていた。ゴウカザルはしんそくでダッシュして、間一髪でリオルの腕を掴んだ。
「ほう、仲間の救出に出たか」
 ゴウカザルの行動にトウガンは感心した。ゴウカザルはリオルをアイコに渡して、危ないところにいるな、と言ってトリデプスに向かった。
「アイコちゃん、素晴らしいポケモンを持ったことだ。だが、私とてジムリーダーとしてそう簡単に勝ちを譲るわけにはいかん。さあ行くぞ、トリデプス!」
 トウガンの激に応じてトリデプスが再びアイアンヘッドで接近してきた。ゴウカザルは精神を統一してトリデプスが来るのを待った。そして
「今よ、インファイトーっ!」
「ゴキャーっ!」
 アイコの指示が飛んだ。ゴウカザルは接近してインファイトをトリデプスに見舞った。ゴウカザルの一糸乱れぬ拳がトリデプスに大ダメージを与え、
「デー、プス・・・」
 トリデプスは力尽きてズシーンと音を立てて倒れた。
「やった!」
「ゴキャ!!」
 ゴウカザルはグーサインを作って喜んだ。
「りオーっ」
 リオルがゴウカザルに駆け寄ってきた。ゴウカザルはリオルを抱きかかえてくるくる回った。
「うーむむむ、鍛えたポケモンたちが。だが、負けは負けだ。このバッジを渡そう」
 トウガンは敗北を認めてミオジム公認のマインバッジをアイコに渡した。
「アイコちゃん、君との勝負でポケモンの絆を見せられたような気がする」
「そう言われると、嬉しいです。ありがとうございます!」
「ガッハハハ、シンオウ地方は広い。君やソウスケくんと言った面白いトレーナーたちが出てくる。このシンオウ地方の未来は明るくなると、私は信じているぞ!」
 トウガン、そして彼のポケモンたちは笑顔でジムを出るアイコたちを見送った・・・。

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