完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~

*65*

「第34話リッシ湖の危機、VSサターン」パート1

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ムクホーク、トゲキッス、フワライド、スカタンク、リオル


 ミオジム戦に勝利して、アイコはジムを出た
「よ、アイコ」
 外に出るとソウスケがノモセの時のように待っていた。
「ソウスケくん」
「お、やっと手に入れたか。まあ、俺の方が少し上だけどな」
「ま、相変わらずお調子者ね。そういうところが好きよ」
「う、ううん。そうだアイコ、図書館にこいよ」
「え、図書館ならさっき行ったよ?」
「いや、そこで博士がお前を待ってるんだよ。何でも頼みたいことがあるんだってさ」
「博士が?」
「まあ取り敢えず来いよ」
 ソウスケに連れられてアイコは図書館に入った。最上階に来たところでナナカマド博士とコウキが待っていた。
「おお、来たか」
「よう、じいさん。アイコの奴を連れてきたぜ。じゃあ俺はこれで・・・」
 ソウスケはさっさと図書館を出ようとした。が、階段に来たところで歩みを止めた。振り返ると、博士がこの世のものとは思えないくらいの鬼の形相をしていたからだ。
「うう、解ったよ」
 ソウスケはその威圧に押されて渋々博士たちのいるテーブルに向かった。アイコ、ソウスケ、コウキの三人が揃ったところで博士はアイコたちを呼んだ理由を放した。
「うむ、全員揃ったな。では始めるぞ。お前たちはもう忘れているかもしれないが、私はポケモンの進化についてを研究している。だが研究すればするほど分からないことが増えるばかりだ。進化するポケモン、進化しないポケモン、彼等の違いはなんなのか。ともすれば進化しないとされている伝説のポケモンは生き物としての究極の完成形か?」
 自分のこれまでの研究を話して博士はアイコたちにあることを頼んだ。
「そこでだ、お前たちに伝説のポケモンがいるとされるエイチ湖、シンジ湖、リッシ湖を調べてもらいたい」
「何だよじいさん、俺まだポケモン図鑑もらえてないぜ」
「渡す前に飛び出していったのは誰なのだ?まあよい。まずコウキ、お前はシンジ湖を頼む」
「はい」
「ソウスケはエイチ湖だ。あの道のりは強いトレーナーやポケモンがいるからな」
「な、なんだよじいさん、分かってんじゃん・・・」
「そしてアイコはリッシ湖だな」
 ナナカマド博士がアイコにリッシ湖の調査を依頼したその時だった。
ドゴーン!!!
 突如として大爆発が響き図書館が揺れて本棚に並んだ本が崩れた。外に出していたトゲキッスとフワライドが何があったかと部屋中を飛び回っていた。そして揺れが止んだ。
「皆、怪我はないか?!」
「はい、大丈夫です!」
「あの揺れ、リッシ湖からじゃねえか?!」
 アイコたちは急いで図書館の外を出た。
「おい、あんたら、リッシ湖で大爆発があったみたいだぞ!」
「何、リッシ湖で?!」
 ふなのりの話を聞いて博士は驚いた。
「博士、俺エイチ湖に行ってくるよ。何か嫌な予感がするんだ!」
「うむ、頼んだぞ!」
「ソウスケくん!」
「何だ、アイコ?」
「気をつけてね」
「任せなって、そう簡単にはやられないさ。じゃあ、行くぜ」
 ソウスケはアイコにピースサインを送って走り出した。
「アイコ、リッシ湖を頼む。私には何か嫌な予感がしてならんのだ」
「分かりました。トゲちゃん!」
「トゲキーッス!」
 アイコはトゲキッスに乗ってリッシ湖へと向かっていった。
〜リッシ湖〜
「何てこと・・・」
 アイコはリッシ湖に到着して息を呑んだ。爆発の影響でリッシ湖の水が干からびてしまったのである。周りで湖に住んでいたと思われるコイキングたちが弱々しくはねていた。
「ひどい・・・」
 アイコはその惨状に悲しむも事件の元凶を探るべく歩んだ。湖の中央部、そこでギンガ団の下っ端が集まっていた。
「いやー、すごい爆発だったな!」
「だけどいくら俺たちギンガ団でもコイキングはいらねーよな!」
 はねているコイキングたちを笑っている中で一人の男が下っ端たちの報告を聞いていた。
「そうか、シンジ湖でも成功したか・・」
「はい、計画は順調です」
「ふむ、では我々が最後にやるべきことは・・・」
 その男はちらりと目をやった。そこにはもちろんアイコの姿があった。
「あなたは、湖のポケモンに何をしたの・・・!」
「お前は・・・」
「私は・・!」
「待て、お前のことは知っている。我々ギンガ団の邪魔をしている小娘、アイコだろう」
「どうして私の名前を?」
「お前はギンガ団には知られている。二人の幹部を倒し、あまつさえボスにも目をかけられているからな。私はサターンだ」
 サターンはボールを手にとった。アイコもその意を察してボールを手に取る。下っ端たちもボールを投げてポケモンたちを出してきたがトゲキッスとフワライドが攻撃してこれに当たることになった。
「ふん、マーズもジュピターも情けない奴だ。お前のような小娘に負けていたとはな」
「私はこれまでの戦いを乗り越えて強くなった。湖を守るためにあなたを倒すわ!」
「どうかな、行け!」
 サターンはボールを投げてドクロッグを繰り出した。
「ゴウカちゃん、行くわよ!」
 アイコはボールを投げてゴウカザルを繰り出した。
「ゴキャーっ!」
「ドクドク!」
 ゴウカザルを目にしたドクロッグは体に電気が走ったような感じがした。恋に近い感情である。
「ドク・・・!」
 ドクロッグはどくばりを二本取り出してクルクルと回転させた。ゴウカザルを倒して奪ってしまおうと言うのである。
「ドクロッグ、お前しっかりしてるのか?」
 サターンも思わず心配になった。だが、同時にゴウカザルも冷や汗をかいて不安になる。
「ゴウカちゃん、大丈夫よ。さあ、行くわよ!」
「ゴキャ!」
 アイコの指示を受けてゴウカザルはドクロッグに向かっていった・・・・。


パート2に続く・・・。

64 < 65 > 66