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「第34話リッシ湖の危機、VSサターン」パート2
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル(戦闘中)、ムクホーク、トゲキッス(戦闘中)、フワライド(戦闘中)、スカタンク、リオル
ドクロッグがどくばりを回転させて投げてきた。ゴウカザルはこれをたやすくよけた。しかしどくばりはブーメランのように戻ってきた。
「ゴウカちゃん!」
「ゴキっ!」
アイコの指示でゴウカザルは二本のどくばりをすべて素手で叩き落とした。
「ゴウカちゃん、かえんぐるまよ!」
「ゴーっ、ゴキャーっ!」
アイコの指示でゴウカザルはかえんぐるまから火炎弾を飛ばした。
「ドクロッグ、消せ!」
「ドクドクーっ!」
サターンの指示を受けたドクロッグはヘドロばくだんを飛ばして火炎弾を相殺した。そして再びどくばりを二本作り出して接近してきた。
ズデン!
だが、走り出したところでドクロッグは転んだ。よく見ると、コイキングが地面に力なくはねていて、それが足にぶつかったのだ。
「ドクドクーっ!!」
ドクロッグは顔を赤くして怒り出し、コイキングを強く蹴り飛ばした。
「ゴキャ?!」
それを見たゴウカザルは蹴られたコイキングをキャッチしてそれを安全な場所に置いた。だが、
「ドクーっ!」
「ゴキャ!」
ドクロッグが飛びかかってきてゴウカザルを押し倒し、マウントを取った。ドクロッグは嬉しそうにどくばりを出してゴウカザルを突き刺そうとした。
「いけない!!」
アイコはムクホークを出して救援に向かわせようとした。
「させはしないぞ、ユンゲラー!」
サターンはユンゲラーを出してゴウカザルとドクロッグをリフレクターで覆ってしまった。これでは手出しが出来なくなってしまう。アイコはどうすればいいか考えた。
その時、近くにいたコイキングが、ゴウカザルに助けられたことを思い出した。その強い瞳はコイキングの形を変えて、
「ギャオーっ!」
コイキングをギャラドスに進化させた。
「え?!」
「何い、あのコイキングが?!」
サターンは予想もしなかった事態に驚愕した。更に下っ端たちも馬鹿にしていたコイキングの進化にすっかり怯えてしまっていた。
「ギャオース!!」
ギャラドスはなみのりをしてギンガ団たちに向かっていった。大きな波がアイコたちに迫った。
「ちい、このままでは、戻れ!」
サターンはドクロッグとユンゲラーを戻すとゴルバットに乗って脱出した。下っ端たちも逃げていく。
「トゲ!」
「フワ!」
トゲキッスたちもこれに気付いてアイコを助けようと羽ばたいた。しかし波はもう間近である。大きな波はアイコとゴウカザルを飲み込んでいった・・・と思われたが、
「あれ?」
アイコゴウカザルは辺りを見渡した。よく見ると自分たちの体が全く濡れてないそれどころか波の上にいることに気づいた。
「あ、あなたたちだったのね」
アイコが下を見ると、コイキングたちが群がっていた。アイコたちを巻き込まないよういかだになってくれていたのだ。それを見たトゲキッスとフワライドは、ホッと一息はいた。
ギンガ団が去ったあと、リッシ湖はギャラドスのなみのりもあってかもとの湖に戻った。湖ではコイキングたちが嬉しそうにはねていた。
「ありがとう、ギャラドス。あなたのお陰よ」
アイコはギャラドスに感謝して額の飾りにキスをした。
「あなたがこの湖を守るのよ」
「ギャオーっ!」
リッシ湖のコイキングたちは救われたが、肝心の伝説のポケモンはサターンたちに奪われたあとだった。
「シンジ湖はどうなってるのかしら?コウキくん、博士が心配だわ」
アイコはトゲキッスに飛び乗るとシンジ湖の近くにある自分の故郷の街、フタバタウンに向かっていった・・・。