完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~

*8*

「第7話vsソウスケ、アイコ初バトル」
 コトブキシティから右側のルートを通った先にある203番道路、たんぱんこぞうやミニスカートといったトレーナー達が腕を競っていた。そこをアイコがヒコザルとムックルを連れてステップを踏んで歩いていた。どんなトレーナーとのバトルが待っているのか胸をときめかせていると
 「よ、アイコ!」
 そこへ後ろから、アイコにポンと肩を叩いて少年が声をかけた。ソウスケである。
 「きゃ、ソウスケくん?!」
 突然後ろから声をかけられたアイコは驚いてしまった。
 「も〜、びっくりしちゃったよ〜」
 アイコは恥ずかしそうに顔を赤くして、ぶすっとした顔をした。
 「悪い悪い。ところでアイコ、お前少しは強くなったか?」
 「そう言うソウスケくんは強くなったの?」
 「俺か?言わせるなよ、強くなったに決まってるだろ。さあ、勝負だぜ!」
 「ええ、勝負?!」
 ソウスケからの突然のポケモンバトルを申し込まれたアイコはあやふやとした。
 「決まってるだろ!トレーナーならバトルは挨拶も同然、待ったは無しだぜ!」
 アイコは慌てていたが、ソウスケは戦う気満々である。モンスターボールを投げて、むくどりポケモンのムックルを繰り出してきた。
 「ムックルーっ!」
 「さあこい、アイコ!」
 「ん〜、解ったわよ、負けないんだから!行くよヒコちゃん!」
 アイコは腹を決めてソウスケのバトルに挑んだ。
 「ヒコちゃん、ひのこ!」
 「ヒコ!」
 アイコの指示でヒコザルはひのこをソウスケのムックルに飛ばした。
 「させないぜ!ムックル、でんこうせっかだ!」
 ソウスケは素早く指示を出して自分のムックルにヒコザルのひのこをかわさせ、でんこうせっかで攻撃した。
 「ヒコ?!」
 ヒコザルはでんこうせっかを食らってダメージを受けた。更に追い討ちとばかりにムックルがかぜおこしに出ようとした。
 「ヒコちゃん!」
 アイコの呼びかけに応じてヒコザルは立ち上がった。しかし今の攻撃で自信のない顔をしていた。
 「頑張って!君ならきっとやれるよ。私が君を勝たせてみせる!」
 アイコの応援を受けて、ヒコザルはやる気を取り戻した。ここからが反撃開始である。
 「ヒコちゃん、にらみつける!」
 アイコの指示でヒコザルはソウスケのムックルを睨みつけた。にらみつけるは、相手の防御を下げる技である。
 「防御を下げにきやがったな。ムックル、かぜおこしだ!」
 ソウスケのムックルがかぜおこしに出たが、ヒコザルはそれをひらりとかわしてからの、みだれひっかきでソウスケのムックルを攻撃した。防御が下がっているムックルにはかなりのダメージとなった。続いていちゃもんを使って連続して技を出せないようにしてから、ひのこでムックルを攻撃した。
 「クル〜」
 ひのこを直撃したムックルは落下して力尽きた。
 「うわ〜、やられたか。でもまだまだだ!ここからが本番だぜ!」
 ソウスケはムックルをボールに戻すとナナカマド博士からもらった、水タイプのポケモン、ポッチャマを繰り出した。
 「行くぜポッチャマ!」
 「ポチャーっ!」
 「それなら私は、ヒコちゃん戻って。ムーちゃん!」
 アイコはヒコザルを戻してムックルをバトルに出した。
 「お、お前もムックル持ってんのか」
 「ムーちゃん、でんきうせっかよ!」
 「クルーっ!」
 「来たな、負けるかよ。ポッチャマ、バブルこうせんだ!」
 「ポッチャーっ!」
 ムックルがでんこうせっかに出ると、ポッチャマはバブルこうせんを飛ばして牽制した。ムックルはポッチャマのバブルこうせんを難なくかわして、ポッチャマに迫ってきた。
 「させるか、つつくんだ!」
 「ポチャ!」
 これにソウスケはポッチャマにつつくを指示、ポッチャマはムックルにつつくをお見舞いさせた。
 「クルっ!」
 つつくを食らったムックルは怯んだがすぐに戦闘スタイルを保った。
 「ムックル、もう一度でんこうせっかよ!」
 アイコの指示でムックルは二度目のでんこうせっかでポッチャマに迫った。
 「来たな、ポッチャマ、バブルこうせんだ!」
 ムックルがでんこうせっかでくると、ソウスケは再びポッチャマにバブルこうせんを放たせようとした。
 「ムックル、かげぶんしん!」
 ポッチャマがバブルこうせんに出ようとしたところでアイコはムックルにかげぶんしんをさせて、ポッチャマを動揺させた。
 「ポ、ポチャ?!」
 ポッチャマはどこから来るのかと言う緊張感に立たされた。その緊張がピークに達した時、ムックルが素早く動いた。
 「ムックルーっ!」
 かげぶんしんの中から急襲してつばさでうつで攻撃した。ポッチャマは急所に当たるダメージを受けてバタンと力尽きた。
 「ポチャ〜・・・」
 「何だってんだよ〜!俺、負けちまったよ〜!」
 自分が負けてしまったことにソウスケは動転した。
 「やったーっ、ソウスケくんに勝ったーっ!」
 一方、勝利したアイコはぴょんぴょんとジャンプして喜んだ。
 「うわ〜、負けたのかよ・・。けど、俺が負けるのはこれが最後だからな!次の場所はクロガネシティか、よーし、そこで鍛えまくるぜ!アイコ、また会おうな!」
 ソウスケは悔しさを吹っ切って、アイコにビシッと指を指すとクロガネゲートへと進んで行った。
 「またね、ソウスケくん!じゃあ、私たちも行こっか」
 アイコはソウスケを見送ると、ヒコザルとムックルを連れてクロガネゲートへと進んで言った。目指すはクロガネシティ。アイコの初のジムバトルが待っていた・・・。

7 < 8 > 9