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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第39話キッサキジム、VSスズナ」パート3

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、クロバット、ベトベトン、ストライク、ゴローン、リオル


 ボールからリオルが出てきた。アイコはゴウカザルをすぐに出した。ゴウカザルはリオルを見て戦う覚悟があることを見抜いた。
「ゴキャ」
「ゴウカちゃん?」
 ゴウカザルはアイコを見てリオルにやらせてみようと目で伝えてきた。
「・・・、解ったわ。やってみる」
 アイコはゴウカザルの気持ちを汲み取ってリオルで挑むことにした。ゴウカザルはリオルに俺の教えたとおりにやれば勝てるとグーサインを送った。
「リオ!」
 リオルはやる気になって拳をバシバシ叩いた。
「ユキノオー?」
 ユキノオーは威圧的にリオルを見下ろしてやれんのかいと挑発的な顔をした。
「リオちゃん、れんぞくパンチよ!」
「リオル!」
 アイコの指示でリオルはれんぞくパンチをした。しかしユキノオーにはなんともない。ユキノオーは足をドシンと鳴らしてリオルを転ばせた。転ばせた所で地面をれいとうパンチで叩いて衝撃波を飛ばして来た。
「よけて!」
 アイコの指示でリオルは必死でよけた。ユキノオーが弱すぎて話にならんとゲラゲラ笑った。
「ユキノオー、こおりのつぶて!」
 スズナの指示が飛んだ。ユキノオーはこおりのつぶてを連射して飛ばして来た。リオルは一息吐いて拳を構えた。そして拳を振るってこおりのつぶてを叩き割った。
「すごい・・・」
(修行の成果が出ているようですね・・・)
 アイコはリオルがつぶてをすべて叩き落とす姿にいつの間に運動神経が良くなっていることに驚き、スモモは観客席であの時の修行を思い出して少しずつ強くなってきていると思った。
「ユキノオー、れいとうビームよ!」
「ユキノオー!」
 スズナの指示でユキノオーはれいとうビームを飛ばして来た。リオルは咄嗟によけて進んでいき、懐に入ると波導の力を込めたパンチを連打して、次にはっけいでダメージを与えた。
「ユキノオーウ?!」
 リオルの攻撃に見くびっていたユキノオーもさすがに後退してダメージを受けた。
「強いじゃない、そのリオル、でも勝負は最後まで分からない!ユキノオー、ふぶきよ!」
「ユキノーオーっ!」
 スズナの指示でユキノオーはふぶきを飛ばして来た。リオルは精神を統一して一歩も動かずにいたため、ふぶきに飲まれていった。ふぶきがやむと一つの雪だまりが出来ていた。
「リオちゃん・・・」
 まさかあの中に、アイコは負けたことを覚悟した。
「確かに強かったけど、これじゃあ終わりね」
 スズナもこれでユキノオーが勝ったと思った。
「待った!」
「あの雪だまり、動いてる?」
 マキシとヒョウタ達が見ると、雪だまりが揺れているのが分かった。そして雪だまりが砕けて中からリオルが飛んできた。
「まさか!」
「リオちゃん、やっぱり!さあ行くよ!」
 アイコの指示でリオルは波導の力を溜めてはどうのあらしを飛ばした。ユキノオーに見事命中して波導の攻撃を一身に食らって爆発音が響いた。
「ユ、ユキノオー・・・!」
 今のが決め手となりユキノオーは音を立てて崩れ落ちた。
「うわあ、負けちゃった・・・」
「やった!」
 スズナは膝をついて、アイコは勝利のVサインをリオルに送った。するとリオルの体が光りだした。そしてリオルは姿を変えて、ルカリオに進化した。
「進化したの、ルカちゃん、おめでとう!」
 アイコは手を握って喜んだ。ゴウカザルもやったなとルカリオにグーサインを立てた。ルカリオも微笑んで受け止めた。
「さて、アイコちゃん、勝った証としてこれを」
 スズナはアイコにグレイシャを渡して、改めて、ギンガ団の戦いにジムリーダー全員と戦うことを話した。
「さて、場所はトバリだよね、スモモちゃん」
「はい、アイコさん。準備は出来てますか?」
「もちろん、よろしくお願いします」
 アイコ達は急ぎギンガ団のアジトがあるトバリシティのビルへと向かって行った・・・。

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