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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第41話テンガン山、決戦ディアルガ!」パート1

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、ゴローン、クロバット、スカタンク、ストライク


 トバリシティに夜が訪れた。ポケモンセンターの屋根でソウスケが月を眺めてマグカップを手にコーヒーを飲んでいた。一飲みしてソウスケはため息をはいた。
「ソウスケくん」
「お、アイコ」
 アイコもやって来て胡座をかいてソウスケの隣に座った。
「なんだ、お前も眠れないのか?」
「ううん、そうじゃないの。ただ・・」
「うん?」
「大好きな人とは隣にいたいでしょ・・・」
「お、おう、そうだな」
 ソウスケは照れくさい顔をして鼻を指で掻いた。
「ねえ、覚えてる。始めて旅に出るきっかけになったあの日のこと」
「ああ、あれはびっくりだったよなー」
 アイコとソウスケはシンジ湖での出来事を思い出した。カバンを見つけた途端にポケモンに襲われて何とか撃退したこと、あれが冒険の始まりだったのだ。
「へへ、不思議なもんだよな。あれから俺たちのトレーナーとしての旅になって今じゃあジムバッジも手に入れてかなり強くなったしな」
「そうだね」
「なあ、アイコ・・・」
「うん?」
「俺たち、勝てるかな。俺、まだ恐いんだ。アイコを助けることができたけど、また負けたらと思うと・・・」
「ダメ、負けるなんて言っちゃ」
 アイコは指を指してソウスケの口を塞いだ。
「私の知ってる貴方はね、お調子者でやんちゃでせっかちな子だけど、とても頑張り屋で素敵でどんな時でも前向きでいる人。そんな貴方を、私は好きよ」
「アイコ・・・」
「ソウスケくん、必ず勝とうね。人間の心は悲しくないことを伝えるためにも、皆の未来のためにも、頑張ろう」
「ああ、必ず守るぜ。アイコ、ありがとう。いつもお前を助けてやってるつもりが、助けられてたの、俺みたいだな」
 ソウスケはアイコと手を繋いでそっとキスをした。


〜テンガン山〜
「行くぜ、アイコ!」
「ええ、ソウスケくん!」
 決戦前日、アイコとソウスケはテンガン山に来ていた。坂では下っ端達が手持ちを続々と繰り出してアイコ達の行く手を阻んでいた。アイコとソウスケも手持ちのポケモンを出してこれに挑んだ。
「ちょっと待ったーっ!」
「この声?!」
 ソウスケが振り向くと、マキシが駆けつけていた。更にヒョウタ、ナタネ、メリッサ、スモモ、トウガン、スズナも現れ切り札ポケモンを出して、下っ端達に立ち向かった。
「師匠、来てくれたのか!」
「おうよ!」
「ここは我々に任せろ!」
「アイコさん、ソウスケさん、後は任せましたよ!」
 ジムリーダー達の指示でラムパルド、ロズレイド、ゲンガー、ルカリオ、フローゼル、トリデプス、ユキノオーが下っ端のポケモン軍団に向かって行った。アイコ達は先に進んで行った。
「待ちな!」
「ここから先には行かせないわよ!」
 しかし、途中でマーズとジュピターが立ちはだかった。
「アカギ様の野望、邪魔させはしない、ここで貴方達を全力で潰すわ」
「やっちまいな!」
 マーズはガルーラとブニャットを、ジュピターはドラピオンを繰り出して来た。
「あの頃の俺とは違う。必ず勝つぜ!」
「行くよ!」
 アイコはクロバットとスカタンク、ストライクを、ソウスケはガバイトとブーバーンを出した。ソウスケはマーズに、アイコはジュピターに挑んだ。
「この子たちのこと、本当にどうでもいいと思ってるの?」
「何度も言わせんなよ。あたしが仲間と思ってるのは強い奴だけさ。何も変わりはしないさ!!」
 ジュピターはドラピオンを三匹に向かわせた。ドラピオンは両腕を振り回して進んで行った。
 一方、ソウスケのガバイトとブーバーンはガルーラとブニャットと戦っていた。ブーバーンは右腕でガルーラをパンチした。ガルーラがメガトンパンチに出ると両腕を盾にしてこれをガードした。
「ブーバーン!」
 ブーバーンはタックルに出てガルーラを突き飛ばそうとした。
「ガオーガオーっ!」
 ガルーラはかいりきをしてブーバーンを投げ飛ばした。
「ブーバーン、10万ボルトだ!」
 ソウスケの指示でブーバーンは10万ボルトを飛ばしたが、ガルーラに岩でガードされた。
「ガバーイト!」
 ガバイトはドラゴンクローで攻撃に出たがブニャットにはことごとくかわされてしまっていた。
「ブニャット、アイアンテールよ!」
 かわしたところでマーズの指示が飛んだ。ブニャットはアイアンテールをしてガバイトを攻撃した。
「りゅうのはどうだ!」
 ソウスケの指示でガバイトはりゅうのはどうを飛ばした。しかしブニャットは軽やかに動いてかわしてみだれひっかきで攻撃した。
「ガバイト、あなをほるだ!」
 ガバイトはあなをほって背後からブニャットに攻撃に出た。
「見え透いた手ね。さいみんじゅつよ」
 ブニャットはさいみんじゅつを飛ばして、ガバイトを眠らせた。
「ガバイト、受け取れ!」
 ソウスケはカゴの実を投げてガバイトをねむりから目覚めさせた。一方、アイコは三匹のポケモンと共にドラピオンと戦っていた・・・。

パート2に続く・・・。

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