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「第41話テンガン山、決戦ディアルガ!」パート3
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、ゴローン、ストライク、クロバット、スカタンク
アイコとソウスケはマーズ達を倒し、テンガン山の頂上に到着した。
「アカギ!」
ソウスケが叫ぶとアカギは静かに振り向いた。
「君たちか、遅かったな。君達が戦っている間に目覚めてもらったよ」
アカギが言うと、後ろからけたたましい鳴き声が響いた。そこには時間を司るとされているポケモン、ディアルガの姿があった。
「グギャグパアアア!」
「あれが・・・」
「ディアルガ・・・!」
アイコとソウスケは圧倒的かつ荘厳なディアルガの姿に戦慄を覚えた。
「驚いたかね。この赤い鎖の力によってディアルガは目覚めた。君達も見ていたまえ、ディアルガによって世界が新しく生まれ変わる姿を」
アカギは赤い鎖をディアルガに捧げた。赤い鎖はエネルギーをディアルガに放ち、ディアルガを強力にさせた。
「さあディアルガよ、お前の力をこの私のために使え!」
ディアルガの周囲に宇宙の輝きのような光が漂い始めた。
「おお、ディアルガ、美しい、素晴らしい!まさに新しいギンガが今ここに始まる!」
「させてたまるか!」
ソウスケとアイコが止めようとした時、
「ん、何だ?」
突然、ディアルガから光が消え始めた。
「きゅうううん」
「ぴしゃううう」
「きょううううん」
「あ、あれは・・・!」
アイコが指を指すと、ディアルガの廻りをユクシー、アグノム、エムリットの三匹の湖のポケモン達がいやしのはどうを放ってディアルガを沈静化させていた。そしてねんりきを三匹同時に使ってディアルガにエネルギーを与えていた赤い鎖を破壊させた。
「赤い鎖を破壊した・・・」
アイコが驚いていると、エムリットがアイコの前に現れた。エムリットからはアイコと共に戦う決意が感じられた。アイコは無言で頷いてエムリットを迎えた。
「馬鹿な、馬鹿な、鎖が切れて無くなっただと、ギンガが消えてしまっただと・・・!何故、湖のエムリットが貴様達の前に現れる!!」
アカギは計画が崩れ去ったことに激しい憤りを感じた。その目は相手への激しい憎悪と敵意に満ちていた。
「許せん、許せん!!こうなったらまたあの二匹とそいつを捕らえてあの赤い鎖を作り出してやる!その前に貴様達を叩きのめしてやる!!」
アカギがボールを投げようとした。
「待って!」
そこへ一人の女性が駆けつけた。
「シロナさん!」
「あんた、あの時の!」
「お待たせ、遅れちゃったわね。この人は私に任せて、貴方達はディアルガを。ディアルガは無理矢理呼び出せれて怒っている。貴方達の強い意志をぶつければ、きっと心を開いてくれるわ。さあ、早く!」
「解りました!」
「おう、あんたの決意、無駄にはさせないぜ!」
アイコとソウスケはディアルガに向かって走り出した。
「貴様、邪魔をするのか。何故、新しい世界をギンガを受け入れぬ!世界から心が消え失せることで世界は争いのない永遠な平和をつかめるものを!!!」
「どうして心を消そうとするの。そうしたいなら一人で遠い場所でやればいいじゃない。だけど、私、貴方とどこかで会ったような気がする・・・」
「ええい、悠長に昔話をする暇などない!貴様から消してやる!」
アカギはマニューラとヤミカラスを繰り出した。
「やはり、戦うしかないのね・・・」
シロナはボールを投げてガブリアスとミロカロスを繰り出した。そしてアカギのポケモン達と戦い始めた。
一方、アイコとソウスケは伝説のポケモンのディアルガと対峙していた。ディアルガは強力なエネルギーを秘めてアイコ達を赤い目で見下ろしていた。
「確かに、強烈な殺気を帯びてるわ」
「ふう、おっかねえな。でも、負ける気はしねえぜ。そうだろ、アイコ」
「ええ、ソウスケくん。私と、ソウスケくん。そして、皆の未来を、守り抜いてみせる!」
「行くぜ、皆!」
アイコとソウスケはボールを投げた。ゴウカザル、ルカリオ、ゴローン、エンペルト、フローゼル、ブーバーンの六匹、そしてエムリットも加わり、ディアルガと七体のポケモンの大バトルが幕を切って落とされた。
パート4に続く・・・。