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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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「第42話ナギサシティ、静かなる男」パート1

アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、エムリット、ゴローン、ストライク、ムクホーク


 ギンガ団との戦いが終わり、シンオウ地方にはいつも通りの穏やかな営みが続いた。ジムリーダー達もそれぞれの持ち場に戻り、ソウスケは自身ともう一度向き合うためこうてつじまで修行に出て行った。そしてアイコは・・・。
〜222番道路〜
「ポワーオ!」
 草むらからひがしのうみのトリトドンが現れた。
「エムリットちゃん!」
 ボールを投げてエムリットを出したのはアイコだった。エムリットはトリトドンのめざめるパワーをかわし続け、れいとうビームを放って攻撃した。
「グシャグシャ・・・!」
 トリトドンは倒れて、エムリットに経験値が追加された。
「きょうううん!」
 エムリットは体を宙返りさせて喜んだ。
「やったわ、これで10戦10勝よ!」
(アイコ、エムリット強い?強い?)
 アイコが嬉しそうにしていると、エムリットから声が聞こえてきた。
「え、貴方喋れるの?」
 アイコは驚き、話しかけると、エムリットの声が脳波から聞こえてきた。
(エムリット、伝説のポケモンだから喋れるよ。エムリット、よくやったよね)
「ええ、よく頑張ったわよ」
(本当、もう何でも出来ちゃいそうだよ。へへん、へん!)
 エムリットは誇らしげに手を腰に当てて鼻を鳴らした。アイコは微笑ましくなったが同時に気になることがあった。
「ここを超えればナギサシティね。でも、そこのジムリーダーはどんな人かしら?」
 アイコは最後のジムリーダーが誰なのかを考えていた。思えばキッサキ神殿の時やギンガ団の戦いの時、ジムリーダー達が集結したが、本来は8人いるはずが、7人で、もう一人は現れなかったどころか姿を見せていない。果たして、最後のジムリーダーは、一体誰なのか・・・?
「なんてね、考えても仕方ないわ。行きましょ」
 アイコはエムリットを戻して、222番道路を抜けて、ナギサシティに到着した。
〜ナギサシティ〜
「ここが・・・」
 アイコが訪れたナギサシティ。そこは海に面した岩肌の多い陸地に住居や施設が立ち並ぶ街だった。ここでは太陽光が人々の生活を支えていてソーラーパネルが張られていてそれが施設を行き来する橋になっていた。
「よう、そこのお嬢ちゃん!」
 そこへ、一人の青年がアイコに声をかけた。その青年は黄色の半袖にグレーの長ズボン、黒いサンダルを履いていて、腰には赤いベルトが巻かれていた。長さがズボンと合わないのか締まりきらない分が左右に輪っかを作ってはみ出ていた。そして一際目を引くのが赤いアフロである。中々に存在感のあるアフロで、どこか少年のような純真さがにじみ出ている青年だった。
「貴方は・・・?」
「俺はオーバ、このシンオウ地方の四天王だぜ!」
「え、四天王?!」
「そう、驚いちまったかい」
「ええ、四天王に声をかけられるのは初めてなので、私は・・・」
「待った!言わなくても分かる、君が只者じゃあないことは。確かにいい雰囲気をしているな、君、そうだ!」
 オーバはポンと手を叩くとアイコにこうお願いした。
「ここのジムリーダーに会いに行ってくれるかい?」
「ジムリーダーにですか?」
「そうなんだよ、あいつ、久しく挑戦者がこないからジムの改造ばかりしてさ、お陰で停電騒ぎまで起こしやがったんだ!」
「はは、大変ですね・・・」
 余程の大事件だったのだろうとアイコは苦笑いをした。
「解りました。それで、その人はどこにいるのですか?」
「そうだな、あいつ、ぷらっとシルベのとうだいにいることがあるからさ。そこに行ってみるのもいいかもな」
「じゃあ私、その灯台に行ってみますね」
 アイコはオーバの頼みを受けて、シルベのとうだいへと歩いて行った・・・。


パート2に続く・・・。

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