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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*15*
そして三日後...ハグレ王国でメニャーニャの誕生日会が行われていた
デーリッチ
「メニャーニャちゃん、お誕生日おめでとうでち!」
メニャーニャ
「何だかすいません、先輩の言い出しっぺに巻き込んでしまって」
ローズマリー
「いえ、私達ハグレ王国もメニャーニャさんにはよく世話になってましたから...まずは私から、モスアルカディアです」
メニャーニャ
「ど、どうも...」
デーリッチ
「デーリッチからは絵と寄せ書きを送るでち!皆で書いたんでち」
メニャーニャ
「卒業じゃないんだから...」
たくっちスノー
「メニャーニャ...自分こういうのよく分からないが、エステルから園芸が好きって聞いたから、とりあえず別世界の綺麗な花の種を」
メニャーニャ
「おお...貴方にしては結構まともな物ですね、感謝します」
龍我
「俺は...桜のミニチュアだ、誕生日プレゼントとか、こういうのでいいか?」
メニャーニャ
「あ、この間の...どうも」
龍我
「なぁ...あんたって、好きなんだろ?ピンク色」
メニャーニャ
「えっ?」
龍我
「この間のUFOキャッチャー、エステルの奴だけ全部取ってたからな」
メニャーニャ
「ま、まぁ...」
クラマ
「俺からはお守りだ」
メニャーニャ
「お守り...?あの、何も書いてありませんが」
クラマ
「それは自分で書くんだ...福の神様のお墨付きだから必ず上手くいく」
メニャーニャはこのあと、国民から沢山のプレゼントを貰い...とうとう、召喚士先輩二人の番となった
エステル
「あっれー?私達が最後になったのか」
シノブ
「ほら、アレよエステル、ショートケーキのイチゴは最後にとっておく系なのよ」
エステル
「あーなるほど!」
メニャーニャ
「...で、変なものとか用意してないでしょうね?」
エステル
「もちろんよ!私からはこれ!」
メニャーニャ
「はぁ...先輩の事だから花とかそういうの...えっ」
メニャーニャがエステルから受け取った箱を開けると、綺麗なベージュ系の腕時計が
エステル
「メニャーニャ忙しいんだからさ、時間を見るようにしないと」
メニャーニャ
「あ、あの先輩...これ...高かったですよね?」
エステル
「まぁ2万はしたけど、メニャーニャの為だから」
メニャーニャ
「.....もう、らしくないんですから」
シノブ
「もう、何してるのエステル、私のプレゼントが霞んじゃうじゃない」
エステル
「おーわりーわりー!」
シノブ
「まぁ、そうならないようにビッグな物を用意したけど」
ローズマリー
「さ、さすがシノブさん...」
メニャーニャ
「中身は、本?結構分厚い...」
シノブ
「【メニャーニャちゃんの可愛いところ48本詰め】よ」
メニャーニャ
「は?」
メニャーニャが封を開けると、メニャーニャ一色で埋め尽くされた雑誌が
シノブ
「いやー、メニャーニャって帝都最強兵器とか協会の悪魔とか物騒なアダ名ばかりじゃない?ここで先輩としてイメージ改善を図るべくメニャーニャ本を大量に出版して...」
メニャーニャ
「しゅ、出版って...何勝手に売り出してんですか!?返品してください!!」
シノブ
「ごめんね、もう完売しちゃってそれが最後の一冊なの」
メニャーニャ
「生きて帰さんッ!!!」
シノブ
「へもげーーーっ!!」
エステル
「シノブがぶっ飛ばされた!!」
...そして、翌日
たくっちスノー
「メニャーニャの奴、あれからずっと本の回収で飛び回ってるらしい」
龍我
「誕生日の後だっていうのに大変だな」
福ちゃん
「でも、これで依頼は解決した!」
クラマ
「そういやエステルさんから報酬を...」
エステル
「はぁはぁ...間に合った!」
たくっちスノー
「おっ、噂をすれば!!」
エステル
「たくっちスノー!報酬なんだけど...はいコレ」
エステルは【メニャーニャちゃんの可愛い(略)】をテーブルに置く
たくっちスノー
「ちゃっかりお前も買ってたんかい!!」
エステル
「いやーだって、知ってる人だったら思わず買っちゃうでしょ?まあ結構面白い本だったから目を通すのも...」
福ちゃん
「あっ、エステルさん後ろ!」
エステル
「え、うし...ろ...」
メニャーニャ
「先輩?」
この後、マガイモノ屋は全員揃って横隔膜を殴られたという。