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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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ロストメイドウィン
「そっちは...あの世界の住民か」
ローズマリー
「掃除屋とやらの耳にも届いていたのか、名無しの怪物はたくっちスノーの世界を滅ぼしたあとに、私達や万丈の世界も消すつもりなんだろう?」
ロストメイドウィン
「そうかもしれないな、黒影は結構飽き性だし」
龍我
「なっ...てめぇ!!」
たくっちスノー
「...ッ!!殺す!!ぶっ殺してやる!!」
ロストメイドウィン
「おい、俺は亡霊だ、とっくに現世からは死亡(ロスト)しているぞ」
たくっちスノー
「だったら完全に昇天(ロスト)させるまでだっての!!」
デーリッチ
「デーリッチ達の世界もたくっちスノーの世界も滅ぼさせないでち!」
ロストメイドウィン
「...やれやれ、戦闘は得意ではないんだが」
ロストメイドウィンは名無しの怪物とリニュ前たくっちスノーが前に持っていたであろうネビュラスチームガンを取り出す
『ギアバッテリー!ギアボイラー!ファンキーマッチ!』
ロストメイドウィン
【...潤動。】
ロストメイドウィンの体が歯車に包まれていく
『perfect!』
龍我
「その姿は...バイカイザーじゃねぇか!」
『いや、俺は死を招く皇帝...つまりダイカイザーだ』
ダイカイザー
『この世の全てを消す俺に敵うと思うな』
ダイカイザーは肩から歯車を飛ばすが...ローズマリーと龍我は手刀で押し返す
ダイカイザー
『む、マガイモノキラーが二人か...』
龍我
「今の俺なら変身しなくてもテメーをぶちのめせる!」
ローズマリー
「お前達が敵に回したのは其処らの世界とは大きく違うということを脳に焼き付かせてやる...」
ダイカイザー
「...まあいい、今回消す対象はたくっちスノーのみだ」
ダイカイザー
『もう、お前は不要だ...真っ白に消滅しろ...メイドウィンブラスト!』
ダイカイザーは白いエネルギー波を溜め始める
たくっちスノー
「やっべ...ブラックホールを作るつもりだ」
龍我
「どうすんだよ!?」
たくっちスノー
「亡霊に普通の攻撃は効かないし...」
福ちゃん
「...そうだ!」
ダイカイザー
「リアルワールドは不要だ、あと一年待つよりこうした方が早い」
ダイカイザー
「さらばだ、消えろ...っ」
福ちゃん
「たくっちスノーさん、左腕出してください!」
たくっちスノー
「え?ああ!」
福ちゃん
「はっ...」ザシュッ
福の神はナイフでたくっちスノーの右腕を軽く裂き、黒い液体を出させる
福ちゃん
「消えるのは貴方の方です...はぁっ!」
そこから黒い液体を掴み、ダイカイザーへと投げつける
ダイカイザー
「ん?これは...」
デーリッチ
「ふ、福ちゃん!?どうしたでちか急に!?」
福ちゃん
「何か手立てを考えてたら、思い出したの...王の拒絶する力を」
龍我
「拒絶?なんだっけそりゃ?」
福ちゃん
「ほら、フクリュウさんの時の...」
『マガイモノの王の吸収機能...いわば自分以外の物を拒絶する力が発動して、その人の肉体組織...骨や皮膚はもちろん、細胞の何から何まで喰い尽くされる』
ダイカイザー
「なっ...!!」
ダイカイザーの体が福の神の飛ばした黒い液体に包まれていく
たくっちスノー
「なるほど...マガイモノの長所はわずか一瞬だけでも他の生き物より優位に立てることだ!ここまで侵食したらもう後戻りできない!」
ダイカイザー
「...まじか、まさか俺が本当にロストするなんて」
ダイカイザー
「だが忘れるなよ、俺は名無しの怪物が滅ぼす手段の1つに過ぎない」
ダイカイザー
「掃除屋なんて世界を滅ぼす大義名分に過ぎん、やつの調子じゃどんな手を使ってもお前達を滅ぼしに来る
「じゃあな、過去の俺....」
ダイカイザーは黒い液体に全て喰らい尽くされ、完全になくなった
たくっちスノー
「あばよ、ダストヒューマン」
デーリッチ
「福ちゃんナイスで...ひゃっ!!福ちゃんの右手!!」
黒い液体を掴んだ福の神の右手も血まみれになっていた
たくっちスノー
「ヒールヒール!!」
デーリッチ
「分かってるでち!」
クラマ
「ハンカチと包帯持ってこなきゃ...」
福ちゃん
「ちょっと無茶しちゃったかしら...」
たくっちスノー
「二度とこういった真似しないでくださいよ!大体これ自分の頭に殺意無いと拒絶反応起こしませんし!」
デーリッチ
「福ちゃん大丈夫なんでちか!?」
たくっちスノー
「...この量なら拭けば治療すれば治る!」
福ちゃん
「そう...これでこの世界は元に?」
たくっちスノー
「...いや、少なくともこの世界線は滅ぶ、でも他のところが同じ未来を歩まずに済んだ、ありがとう...福の神様」
福ちゃん
「私は幸せを守る神、監理局が無理矢理不幸な未来を作るというなら...その根本を絶つまでよ」
遠くからメイドウィンが飛んでくる
メイドウィン
「数千人の移住が終わった...たくっちスノー、メイドウィンとして手続きの紙を」
たくっちスノー
「了解...先に王さま達を帰したらね?」
メイドウィン
「分かった。」
たくっちスノー
「...ごめんよ、リアルワールド」
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彩月達5700人もののリアルワールド人は別世界へと移住していった
他のメイドウィン達にも頼んで色んな世界に住まわせた
ハグレは前の世界の記憶が無くなるというし、第二の人生は問題ないだろう...
ただ、名無しの怪物が...リアルワールドを潰そうとしたのに
なぁ父さん...前に僕たち、一緒になってリアルワールドの為に戦ったろ?
都合が悪くなったらどんなものでも捨ててしまうの?