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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*3*
クラマは山ほどの手紙をどんと机に乗せる
たくっちスノー
「こんなに!?」
福ちゃん
「すいません...」
クラマ
「ハグレ王国もかなり発展してきたからな...その上時空監理局との繋がりが出来て、ありとあらゆる世界から依頼が飛んでくるのさ」
クラマ
「色々やってるんだが、やっぱり数人じゃ足りないものでな...俺も別の仕事があって、殆どが福の神様一人でやっている」
龍我
「一人!?」
たくっちスノー
「これほどまでとは...まぁ、作ったのも投げっぱなしにしたのは自分だ、早速やっていくぞ万丈!」
龍我
「おう!で、何からやる?」
たくっちスノー
「ふむ...よし、これにするか!」
たくっちスノーは山積みの紙に手を突っ込み、一枚取り出した!
たくっちスノー
「えーとなになに...呪われた家?」
クラマ
「いきなりとんでもないの引いたなこの人」
福ちゃん
「詳しく見せてください」
たくっちスノー
「いや、本人に直接聞いた方が早いだろう」
クラマ
「はあ?」
たくっちスノー
「開け、パンドラの門!」
たくっちスノーが指をならすと、まばゆい光からやつれた男性が現れる
龍我
「えっ、なんじゃこりゃ!?」
福ちゃん
「これって召喚魔法!?どうして...」
たくっちスノー
「王さまのやつの見よう見まねさ、彼女が『向かう』魔法に対抗するなら『呼び出す』魔法って所かね...まぁ向こうと違って呼べるのは一人だけだ」
クラマ
「...まあいいか、それであんたが依頼人だな」
「は、はい...私はブキヨーといった者で、なんでも屋ことマガイモノ屋に助けてもらいたいことが...」
福ちゃん
「はい、手紙によると呪われた家だそうですが...」
...
ブキヨー
「はい、あれはもう一ヶ月も前の事です...私の家に異変が起こったのは」
たくっちスノー
「単純に呪いって言ってますけど、基本的にどんな効果が?」
龍我
「大事な妻や子供が重い病に掛かったとか?...あっ!やつれてるしまさかあんたが?」
ブキヨー
「私には妻も子もおらず...この顔は生まれつき体が弱くてですね」
クラマ
「夜な夜な亡霊みたいな奴が徘徊するとか」
ブキヨー
「そういったことも...」
たくっちスノー
「物が突然壊れたり、水道がドバーッ!!とか?」
ブキヨー
「それも.....」
龍我
「じゃあ何なんだよ、一体どんな事が...」
ブキヨー
「そんな単純なことではないんです...ああ恐ろしい...」
福ちゃん
「相当深刻みたいですね、どんな事があったか教えてくれません?」
たくっちスノー
「詳しく聞かないとウチとしても引き受けられないですよ」
ブキヨー
「やはりそうですか...他の方には、話さないでいただきたいのですが...」
クラマ
「心配ない、口は固い方だからな」
たくっちスノー
「万丈、お前ポロっとよそに話したりしないな?」
龍我
「やってみる」
ブキヨー
「燃えるのです」
福ちゃん
「えっ」
ブキヨー
「私の家は...真夜中、色んな物が真っ黒な炭になってしまうのです、そう、まるで燃えてしまったかのように...!!」
福ちゃん
「.....!!」
龍我
「マジかよ...!!」