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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*35*
ネメシア
「う、ううーん...」
たくっちスノー
「大丈夫かネメシア!!死ぬな!!」
クラマ
「万丈、そのネメシアっていうのはお前達の知り合いなのか?」
龍我
「ああ、俺とたくっちスノーが会うきっかけでもある『フィフティ・シリーズ騒動』の同僚がネメシアなんだ...ほら、忘年会の時にここに来ただろ?」
福ちゃん
「そういえばデーリッチちゃんがそんなことを話していたような...」
ネメシア
「う...あれ...局長?」
たくっちスノー
「ああよかった!どこか痛くないか!?」
ネメシア
「体がなんか冷たいことぐらいですかね...あっ、それどころじゃなかった!!」
たくっちスノー
(よし、自分がやったことは気付かれてないな!)
ネメシア
「...あれっ、万丈さん?どうして」
龍我
「久しぶりだなネメシア、俺はちょっと色々あってこの国で過ごしてるんだ」
ネメシア
「へぇ...あの、マガイモノ屋って知りませんか?頼みたいことが」
福ちゃん
「マガイモノ屋はこちらですけど...」
ネメシア
「そ、そうですか...あの、頼みたいことがあるのですが...」
たくっちスノー
「どうぞ?」
ネメシア
「えっと...ペンダント...」
龍我
「えっ?」
ネメシア
「あっあっ、ペンダントを...ペンダントを...」
クラマ
「落ち着け、ペンダントをどっかに落としたのか?」
ネメシア
「い、いえ...盗まれたんです...母様の形見の...大切なペンダントを...」
福ちゃん
「えっ...?」
たくっちスノー
「盗まれたって...お前の世界でか?」
ネメシア
「は、はい...」
福ちゃん
「なるほど..盗んだ相手はどんな人物か分かりますか?」
ネメシア
「マガイモノです、攻撃したら黒い液体が流れましたし、私の世界にはそういった生き物は存在しませんので...」
たくっちスノー
「そうか、それで自分を探しているうちにマガイモノ屋に行き着いて...分かった、調べてみよう」
クラマ
「それで報酬は?」
ネメシア
「えっ?」
クラマ
「うちだって商売なんだ、何らかの報酬を得ないと...」
龍我
「そこら辺、勘弁できないのかよ?」
クラマ
「ダメだ、お前の同僚だからといって無償で引き受けてしまえば贔屓になるだろ」
龍我
「ぐっ...それもそうだけどよ」
たくっちスノー
「報酬なんていつか払ってくれるなら後で良いんだけどな」
クラマ
「...お前なぁ」
福ちゃん
「良いじゃないクラマ君、何もお金をとるわけじゃないのだから」
クラマ
「福の神様がそう言うのであれば...」
ネメシア
「ありがとうございます!」
たくっちスノー
「よし、王さま達を連れてお前の世界へ...」
ネメシア
「あっ...ちょっと待ってください!重要な情報が!」
たくっちスノー
「え、何?」
ネメシア
「実はここに来る前、時空監理局に寄ってそのマガイモノのデータを確認したのですが...」
たくっちスノー
「おおー!それは助かる!後で見せてほしい」
ネメシア
「それなんですが...あの...」
ネメシア
「そのマガイモノの製造者は...局長なんです...」