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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*77*
客室で待機していたデーリッチは座布団を背にゴロゴロしていた
デーリッチ
「んおー...」ゴロゴロ
龍我
「ぐおー...」ゴロゴロ
ローズマリー
「こら!二人とも行儀悪いよ!」
龍我
「ずっと座布団に正座してたら足痺れるだろ...」
リンネ
「私は痺れる足がありませんけどね」
たくっちスノー
「じゃあ痺れることも忘れるくらい頑張ってもらおうか」
デーリッチ
「へ?」
福ちゃん
「アルちゃん」
アルバイツ
「はい」
アルバイツは時空に穴を開け、大量の本をバザバサと机に出す
デーリッチ
「な、なんじゃこりゃー!?」
アルバイツ
「福の神様の指示通り、現在私の元にある死者の日記を全て持ってきました」
福ちゃん
「ご苦労様..さて、本当に死んでいるのであればリンネちゃんの日記もこの中にあるはずよ!」
龍我
「この中から探すのかよ!?」
アルバイツ
「日記を処分するのは流石にどうかと思ってたら結構貯まってな...」
たくっちスノー
「表紙で判別出来ない?」
リンネ
「幽霊になってから長いもので、日記がどういった物かも覚えていないんです」
たくっちスノー
「はあ...しょうがない、どうにかやろう」
リンネ
「あっ、待ってください...中身は見ないでくださいよ?」
デーリッチ
「わ、分かったでち...」
...
福ちゃん
「まず名前が書いてある物を省きましょう」
龍我
「これは書いてある、これは書いてない、
これはわかんねぇから後回し、こいつは...」
たくっちスノー
「日記...読みてぇなぁ...」
ローズマリー
「ダメだよ、他人のプライバシーを覗くなんて...」
たくっちスノー
「死んだ人間にプライバシーもヘッタクレも無いと思うんですけどー!」
リンネ
「それ私の目の前でいいます?」
たくっちスノー
「あっごめん」
ローズマリー
「福ちゃんやっちゃって」
福ちゃん
「はい、ゴールデンハンマー」
たくっちスノー
「ぬわああああああああ!!」
たくっちスノーの頭にハンマーが降り下ろされる
福ちゃん
「さ、続きやりましょう」
アルバイツ
「やはり福の神様は恐ろしいお方...」
しばらくして...
龍我
「これは...鍵が付いているな」
たくっちスノー
「ええ?...そういうのって大体は交換日記とかだよ」ムクッ
ローズマリー
「だから、そういうのは見ちゃダメだって...」
龍我
「でも鍵開いて...」
【憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い】
【あいつなんていなければいい、呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ呪われろ】
【決めた、今日、あいつを】
龍我は慌てて本を閉じる
福ちゃん
「...ね?」
龍我
「なんだ今の...」
アルバイツ
「死ぬ人間が皆善良とは限らないからな、こうやって怨み辛みを遺して死ぬ者もいる」