コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 俺の学費(ちょっと復活・語呂合わせ編)
- 日時: 2015/08/02 10:18
- 名前: 夕陽 (ID: WOWRJwNN)
こんにちは!
またまた新しいスレをたてさせていただきました。
この話はちょっと真面目な話になるかも知れないです。
学園+コメディ+恋愛+勉強みたいな感じになる予定です。
予定です(ここ重要)
勉強についてですが間違いがあったら早めに指摘してください!
よろしくお願いします!
目次
SHR(プロローグ)>>3
1時限目 オリエンテーション>>6
2時限目 理科 花のつくりとはたらき>>7
3時限目 理科 植物と光合成>>12
4時限目 理科 葉のつくりと働き>>15
5時限目 理科 茎・根のつくりとはたらき>>16
6時限目 理科 植物の呼吸>>19
7時限目 理科 植物の仲間わけ>>20 中一単元1終了!
8時限目 歴史 世界の古代文明と宗教のおこり>>21
9時限目 歴史 世界の古代文明と宗教のおこり2>>22
10時限目 歴史 日本列島の誕生と縄文文化>>23
11時限目 歴史 弥生文化と邪馬台国>>27
12時限目 歴史 大王の時代>>29
13時限目 歴史 聖徳太子の政治改革>>30
14時限目 歴史 大化の改新・律令国家の成立と平城京>>31
15時限目 歴史 奈良時代の人々の暮らし・天平文化>>33
16時間目 歴史 平安京都東アジアの変化・摂関政治と文化の国風化>>35
17時限目 英語 be動詞の現在形>>40
18時限目 英語 be動詞の現在形(疑問文、否定文)>>42
テスト結果>>43
19時限目 英語 一般動詞の現在形>>44
20時限目 英語 疑問詞の疑問文>>47
21時限目 英語 命令文>>50
22時限目 英語 三人称単数>>51
23時限目 英語 現在進行形>>53
24時限目 英語 canを使う文・過去形>>54
25時限目 英語 代名詞>>55
26時限目 数学 連立方程式>>58
27時限目 数学 連立方程式2>>60
28時限目 数学 平方根>>61
番外編
光の日常>>18
メアリの放課後>>28
緑の休日>>32
真里の過去>>34
光達のハロウィン!>>39
登場人物がトリックオアトリートと言われたら・言わせたら>>41
1周年記念パロディ〜桃太郎〜>>48
向日葵の日記>>49
参照900記念(クリスマスパーティー)>>52
バレンタイン>>59
ちょっとした語呂合わせ>>63
テスト
中間テスト 理科 メアリ編>>36
中間テスト 理科>>37
中間テスト 社会>>38
お知らせ
キャラ投票について>>56
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- Re: 俺の学費=彼女達の家庭教師代(勉強ネタ多め) ( No.29 )
- 日時: 2014/08/13 12:26
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
12時限目 歴史 大王の時代
大仙古墳のような古墳の形をなんていうか答えなさい。
「鍵穴型」
確かに鍵穴の形に似てるけどメアリは不正解だ。
「前方後円墳」
緑は正解。
「古墳」
その古墳の種類を答えろって言ってるんだよ!
真田先輩は通常運転だ。……悪い意味で。
「じゃあ今日の授業始めるぞ」
俺の一言で皆こちらを向く。最近は注目されるのも慣れてきたな……。
「3世紀後半になると奈良盆地を中心とする地域に近畿地方の有力な豪族が支える強力な勢力、大和政権が生まれたんだまた王や豪族の墓、古墳が作られるようになったんだが三種類いえるか?」
「普通の古墳と銀の古墳と金の古墳だろう」
「なんか泉に投げ入れたら出てきそうですね……。っていうかふざけてるんですか?」
「真面目にふざけている」
真顔で肯定された。真田先輩、中間テストどうなっても知りませんよ……。
「円墳・方墳・前方後円墳〜」
緑があっさり正解を出す。
「正解。じゃあ次。古墳が盛んに作られた6世紀までを古墳時代というんだ。皆分かったか?」
「古墳が作られたから古墳時代……」
呟くように言ってノートにメモするメアリ。
「私は分かりました〜」
「僕も分かった。古墳は普通の円墳、普通の方墳、普通の前方後円墳だな」
「“普通の”はいりません!」
真田先輩につっこむと冗談だぞ? と笑われた。真田先輩の冗談は冗談に聞こえないんだよ……。
「まあ次行くぞ。古墳についてだ。古墳は表面に石がしきつめられてはにわがまわりに置かれた。はじめは祭の道具が置かれたが段々農具がおさめられるようになってきた。また古墳に描かれた絵から死後の世界についての考えを知れる」
「死後の世界ですか〜。なんか神秘的ですね〜」
緑が嬉しそうにいう。そういえば妖精とかそういうこと緑は好きだったな……。
「そうだな。で次いくぞ。中国の話だ。中学では4世紀から国内が分裂し5世紀ごろから南北に分かれて国々の対立が起きたんだ。このことをなんていうか知ってるか?」
「南北朝時代ですよね〜?」
「正解。また朝鮮半島では高句麗(こうくり)と4世紀ごろにおこった百済(くだら、ひゃくさい)と新羅(しらぎ、しんら)の三国が互いに勢力を争った。大和政権は百済や伽耶《(かや)もしくは任那(みまな、にんな)》地域の国々と結んで高句麗や新羅と戦ったことが好太王碑に記されているんだ。ここまでで質問は?」
「特にない」
「私もないです〜」
「僕もだ」
三人とも大丈夫なようなので次に進めるか。
そこで、俺はありえないものを目にした。
ありえないものとは授業に使うような普通のノートだ。
しかし開いているページには何も書かれていない。真っ白なまま。
「真田先輩、書かなくて覚えられるんですか?」
少し怒り気味に真っ白なノートの持ち主に言う。
「書いてあるぞ? あぶり出しで」
どうして授業用ノートあぶり出しで書くんだよ!
「先輩、普通の授業のときはしてませんよね?」
「してるぞ? 前それをやったら大受けだったもんでその日から毎回やってる」
マジか……。あきれてものも言えない。
「とにかく授業次に進めろ」
促されるままに俺は授業をする。
「次いきます。前方後円墳の分布によれば大和政権の王は東北地方から九州地方までの各地の豪族をしたがえ大王(おおきみ、だいおう)と呼ばれていたらしい。また、南朝の宋の歴史書である「宋書」には倭の王としての地位と朝鮮半島南部の軍事的な指揮権を中国の皇帝に認めてもらおうとして何度か使いを送ったことが記されているんだ」
とりあえずそこまで言って皆を見るが特に困った顔はしていない。
次に進んでも大丈夫だろう。
「朝鮮半島から日本列島に移り住む人々が増えた。このような人たちをなんていうか知ってるか?」
「渡来人、だろ?」
意外にも正解を出したのは真田先輩だった。
「正解です。よく分かりましたね……」
驚きと感心が混じった顔で言うと真田先輩は
「まあな」
と胸を張った。
「明日、傘持って行かないと……」
「おい、僕が正解出すのがそんなに珍しいか!?」
つい心の声が漏れてしまった。
「すいません、半分くらい冗談です」
「半分は本当ってことだろ!?」
謝ったのに怒られた。理不尽だな……。
「次進みましょうか」
「スルーするな!」
「で渡来人ですが彼らは鉄製の農具や農業用のため池の作り方、須恵器と呼ばれる高温で焼く硬く黒っぽい土器や上質な絹織物を作る技術も伝えたんだ」
「……スルーされた」
いつもより元気がないのも調子が狂うのでフォローするか。
「真田先輩、真田先輩のこと嫌いじゃないですよ?」
「本当か?」
「うざいですけど」
「あげて落とされた!」
衝撃を受けている真田先輩。
「冗談ですよ。真田先輩のこと、好きですよ」
これ以上いじるのもかわいそうなのでそう告げる。
「そう言ってまたうざいとかいうんだろ」
少しすねているようだ。
「言いませんよ。ただいじりすぎちゃっただけで先輩のことうざいとは思っていません」
そう言って微笑むと真田先輩は
「……授業、進めろ」
と少し顔を赤くして言った。
「はい。じゃあ次いきますね」
そう言って教科書に目を落とす。
「渡来人は漢字や儒学、6世紀半ばには仏教を伝えた。それ以外にも朝廷の記録や外国への手紙作成など財政や政治でも活躍したんだ」
「渡来人ってすごいね」
メアリが俺の説明を聞いてそう言った。
「そうだな。じゃあ今日の授業はここまで。また明日」
- Re: 俺の学費=彼女達の家庭教師代(勉強ネタ多め) ( No.30 )
- 日時: 2014/08/22 14:09
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
13時限目 歴史 聖徳太子の政治改革
聖徳太子が定めた役人の心構えを示す憲法をなんていうか。
「冠位十二階」
それは家柄にこだわらずに才能や功績のある人物を役人に取り立てるための制度だ。確かに聖徳太子が決めたが……。メアリは日本語苦手と聞いていたが問題文は読めてるよな……?
「十七条の憲法」
緑は正解。ちなみにこれは仏教や儒学の考え方が入っている憲法だ。
「冠位十二階の憲法」
なんか合わさってる!! こんなバカな事考える人いるんだな……。真田先輩の解答はなんかいろいろずれている。
「じゃあ今日も始めるか」
丸付けが終わったので顔を上げると三人もそれぞれしていたことを止めてこちらを見る。
「6世紀ごろ、日本では地方の豪族が反乱を起こしていた。そのなかでも特に蘇我氏や物部氏などの豪族がそれぞれの支持する皇子を大王にしようとしていたんだ。この争いを和らげるために女性である推古天皇が即位するとおいの聖徳太子が摂政という位についたんだ。それである人物と一緒に政治制度を整えようとしたんだが誰か分かるか?」
「蘇我馬子ですよね〜?」
緑がすぐに答えを出す。
「正解。じゃあどういう政治にしようとした?」
「中国や朝鮮に学んで大王を中心にしようとした〜。それで作ったのが冠位十二階と十七条の憲法〜」
またまた緑が答えを出す。
「そうだな。冠位十二階と十七条の憲法は問題に出たから解説も飛ばすな」
そこで一息つき皆を見回す。
特に困ってそうな顔をしてないので大丈夫だろう。
「次は中国についてだ。6世紀末に隋という国が出来る。そこで日本は607年、隋に小野妹子達を送った。更に数回にわたって送られたんだがこのことをなんという?」
「隋に送った使いじゃないのか?」
真田先輩が当たり前というように言った。
それじゃ問題にならないだろ!
「違いますよ……」
「遣隋使、ですよね〜?」
緑が答えを口にする。
というか本当に三人とも学年順位下から3番以内に入ってるのか?
前、学園長から聞いた言葉に耳を疑いそうになる。
真田先輩もたまに鋭い事をいうし。
「で次は飛鳥文化。6世紀の半ばに仏教が伝えられたんだ。それで皆は仏教を信じるようになった。それは何故だ?」
「自然の神様を信仰していて素朴な死後の世界を考えていたけど壮大な仏教の教えに圧倒されたから〜」
「……祖先の、死後の世界での幸福を祈るため?」
「病気回復の手段だろう」
緑、メアリ、真田先輩と順に回答が続く。
「皆正解だ。緑は分かると思ったけどメアリや真田先輩も分かるなんてすごいな。あ、バカにしているわけじゃないぞ?」
「えへへ〜」
「……褒められた、嬉しい」
「これくらい当たり前だろ」
三者三様の返事をしてくれた。
もっと褒めたいと思ったがこれ以上は流石に授業が進まなくなる。
最近皆もやる気を出してくれたのに授業をしないともったいない。
それに学園長に「中間テストは楽しみにしてるよ」って言われたしここでがんばらないと退学になるかもしれない……。
まだ親の収入安定してないし。
「それで話は戻すぞ。この仏教の文化を飛鳥文化っていうんだ。代表的なのはやっぱり世界最古の建物、法隆寺の釈迦三尊像かな……」
今日はここで終わりだ。
ちょうど時間も下校時刻だしぴったり終わってよかった……と安堵のため息が出そうだ。
「光、ちょっとお願いがある」
真田先輩に声をかけられたのは解散しようとした矢先のことだった。
後ろにはメアリと緑も立っていて三人のお願いなのかな? と考えた。
「中間テスト、あと少しだろ? だから授業の時間を長くしてほしいんだ」
意外といえば意外だが彼女達は最近結構勉強をがんばっているらしいのでその提案に特に驚くこともなく俺は言った。
「ああ。いいぞ。明日から増やすか。下校時刻は守らないといけないから俺の家でやるかもだけど……」
図書館だと大きい声出せないし……。
「別に大丈夫」
「私もいいですよ〜。でもお邪魔じゃないですか?」
「もちろん行くぞ」
案外あっさり認めてくれたのでしばらくの間、俺の家でも勉強会をやることになった。
- Re: 俺の学費=彼女達の家庭教師代(勉強ネタ多め) ( No.31 )
- 日時: 2014/08/31 07:08
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
14時限目 歴史 大化の改新・律令国家の成立と平城京
戸籍を元に口分田が与えられ死ぬと国に返すという制度をなんというか。
「収授法」
メアリは惜しいな……。班田がたりない。
「班田収授法」
緑は正解だな。
「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」
真田先輩……。
この答えには絶句するしかない。
「じゃあ授業始めるぞ」
いつも通りの言葉を言って授業を始める。
「今日は一気に進めるからな。はじめに大化の改新のこと。大化の改新は何で起こった?」
「えっと確か蘇我氏に対する不満が高まっていたからだと思います〜」
緑はやっぱり歴史に関しては優秀だな……。
「そうだ。じゃあ大化の改新を起こした人物は?」
「……中大兄皇子と藤原鎌足?」
「藤原鎌足はその時は中臣鎌足のはずです〜」
「二人とも正解」
あっさり正解が出る。
皆勉強してるのかな?
「蘇我氏を倒した後二人は政治の改革をする。例えば豪族が支配してた土地や人を国家が支配する仕組み、公地公民が出来たな。……ところで皆は何で大化の改新って言うか知ってるか?」
「確かその時の年号がはじめて“大化”と定められたからだろう?」
真田先輩も最近正解率が上がった気がする。
いい変化だ。
「じゃあ次行くか。次は律令国家の歩みだな。新羅が百済や高句麗を滅ぼすと日本は大軍を送ったが新羅と唐の連合軍に敗れてしまった。この戦いをなんていうか分かるか?」
「白村江の戦い(はくすきのえのたたかい)ですか〜?」
「そうだ。そして話は変わるが中大兄皇子についてだが即位して天智天皇となりいろんな政治の改革を進めるんだ。どんなのがある?」
「1日のうち12時間は寝ていいことになったということだろう」
真田先輩が自信満々に言う。
そんな改革、ありませんから!
「全国の戸籍を作る……ですよね?」
「緑は正解。真田先輩は何故そんな答えになるんですか!」
「なんとなくだが」
あ、やっぱりそんなに成長してなかったや。
「今、失礼な事考えてなかったか?」
何で分かったんだろうか?
「顔に出ている」
真田先輩、心が読めるのか?
「ちなみに人の心は読めない。でも何となく考えている事は顔に出るからわかる」
すごいな……。
感心した目で見てると真田先輩は
「そんな目で見るな!」
と怒られた。でも、実際すごい。
「……早く続き」
そんなやり取りを続けてるとメアリから続きを促す声が上がった。
確かにテスト前だし急がないとな。
せめて理科と社会はいい点を取ってもらいたい。
「で次は天武天皇についてだ。天武天皇は大友皇子との戦いに勝って即位した。この戦いをなんていう?」
「……壬申の乱?」
疑問形で聞いてきたのはメアリ。
「正解だ。それで話は戻すが天武天皇は飛鳥に都を移したり律令の編さんを命じたりしたんだ。その後即位した持統天皇は藤原京を作り、律令制度を実施する準備を整えた。このころ「日本」という国号が定められたと考えている」
そこでちらりと時計を見る。
もうそろそろ下校時刻だ。
「じゃあ俺の家行くか」
そう提案すると皆は
「……うん」
「はい〜」
「そうだな」
とそれぞれの反応をして荷物をまとめ始める。
俺も同じように荷物をまとめて皆が教室から出たのを見計らって鍵をかけた。
鍵を職員室に返し、家に帰る。
「はい、どうぞ」
一応お互いの事は口頭で伝えてあるので大丈夫だろう。
台所にいる向日葵に
「生徒来た」
とだけ言って台所とカーテンで仕切られているリビングに入る。
「じゃあ続きをはじめるか。701年、唐の法律に習った大宝律令が作られた。ちなみに律と令はそれぞれ意味を表しているんだが何か分かるか?」
「律は刑罰の決まり、令は政治を行ううえでのきまりをあらわしているはずです〜」
「そうだ。そして律令に基づいて行う国家を律令国家という。そのままだから分かりやすいな。律令国家は天皇と貴族が中心となった。710年にはある都が新しい都として作られた。この都の名は?」
「……なんと立派な平城京だから平城京?」
メアリが語呂あわせとともに答えてくれる。
もちろん正解だ。
「そうだ。で、ここから平安京に移るまでの80年近くを奈良時代というんだ。あと少しでテスト範囲終わるな……」
最後の言葉に皆はうれしそうにする。
そろそろ時間が迫ってきてるしな……。
「次いくか。平安宮と呼ばれる平安京の北に置かれた区画には天皇の住居や太政官の役所などが建てられた。そしてこの頃和同開珎という貨幣も発行された」
「……和同開珎ってどういうの?」
メアリが首をかしげながら聞いてくる。
「円形の真ん中に四角い穴が開いてあるもので周りに和同開珎と書いてあるものだ。教科書に載ってると思うから見たほうが早いぞ」
そう言って教科書のページを口にするとメアリはそのページを開き写真を見た。
「分かった。ありがとう」
微笑んでお礼を言われて少し照れてしまうがおくびにも出さないようにする。
だってそれに気付かれたら誰かにからかわれそうだし。
「地方は多くの国に区分され、国府がおかれた。更に都から国司が派遣されて郡司を指揮した。他にも九州地方の政治や外交や防衛にあたる大宰府、東北地方の政治や軍事に当たる多賀城が造られたり都と地方を結ぶ道路には駅も作られたりしたんだ」
そう言って時計を見ると8時近い。
「これで終わりだけど皆親は心配してない?」
念のために聞いておく。
「大丈夫、電話したから」
「私も大丈夫です〜」
「僕も大丈夫だ」
皆大丈夫なようで安心だ。
「ついでにご飯食べてく? 向日葵が作った料理結構美味しいんだ」
そう提案すると皆首を縦に振ってくれた。
その日は久しぶりに大人数で食べた。
* * *
あとがき
長くなってすいません。
しばらくはこれくらい長くなるかも……。
- Re: 俺の学費=彼女達の家庭教師代(勉強ネタ多め) ( No.32 )
- 日時: 2014/09/07 00:52
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
参照300超えたので緑の番外編やります。
緑の休日
「ふわぁ〜」
私は目覚まし時計もなくぴったり6時に起きる。
休日なのでもっと寝てもいいかもしれないけど毎日この時間に起きているから習慣は変えられないし。
「あ、緑起きた?」
ドアもノックせずに入ってきたのはお姉ちゃんの翡翠。ちなみに「ひすい」って読むんだよ〜。
ちなみに明るくて冗談が好きなんだ〜。
「うん! 今から着替えるところだよ〜」
そういうとお姉ちゃんは
「分かった。それから後で面白い話聞かせてあげるね!」
といって私の部屋から出た。
忙しい人だな〜。
着替え終わりリビングに行くとお姉ちゃんが既にトーストをかじっていた。
イチゴジャムがたっぷり縫ってあって美味しそうだな〜。
私も今日はイチゴジャムにしようっと。
「あ、緑。それで面白い話っていうのはね、妖精の話だよ!」
いつもお姉ちゃんはこうやっていろんな話をしてくれる。
小さい頃からずっと。
それがとても面白いんだ〜。
今日もその話を熱心に聞く。
だってお姉ちゃんの話は夢があって面白いし。
「って話」
そう言ってお姉ちゃんは話を締めくくった。
「お姉ちゃん、すごいね! こんな話本当にあるんだね!」
妖精が滅ぼされかけてある一人の勇者によって妖精が復活する話しを聞いて感想を言う。
これが本当なんて……。
信じられないけどお姉ちゃんが言っているから本当だろう。
お姉ちゃんは本当の話ししか言わないし。
そして時間がたって就寝の時間。
私がベッドに寝転がるとドアが開いた。
「緑、おやすみ!」
それだけ言ってドアが閉まる。
その言葉に私は
「おやすみ〜」
と返し眠った。
—END—
あとがき
ちなみに緑が妖精を信じるようになったのは翡翠のせいです……。
後短くてすいません。
- Re: 俺の学費=彼女達の家庭教師代(勉強ネタ多め) ( No.33 )
- 日時: 2014/09/20 00:23
- 名前: 夕陽 (ID: KVjZMmLu)
15時限目 歴史 奈良時代の人々の暮らし・天平文化
奈良時代にあった税を全て答えなさい
「祖・調・庸・防人」
残念ながら祖が違う。正解は租だ。メアリは漢字の間違い多いよな……。
「租・調・庸・防人」
緑は正解っと。
「租・調・庸・守り人」
最後がなんか違う! 似てるけどなんか違う!
真田先輩はいつもどおりだ。
「えっと今日は奈良時代の人々の暮らしからやるか。
まずはじめに今日やった問題のように四つの税があった。
租は口分田と呼ばれる田があって面積に応じて負担しなくてはならず成人男子はその他にもほかの三つの税も課された。
こうした税は国や郡などの倉庫、調・庸は役人への給与になったんだ。
そして貴族はこうした税を免除され高い給与や多くの土地が与えられたんだ。
ちなみにこれらの特権は子孫にも引き継がれたんだ。
貴族ならその子孫も貴族。奴婢ならその子孫も奴婢というように。
さらに身分違いの結婚は禁止されていたんだ」
「つまり蛙の子は蛙ってことですね〜」
そういう意味なのだろうか。
なんか違う気がする。
「じゃあ次な。
人口が増加して口分田が少なくなると幕府は開墾をすすめた。743年にある法律みたいなものを出したんだが何かわかるか?」
「……三世一身の法?」
残念ながら違う。それは723年だ。
「墾田永年私財法ですよね〜?」
緑はあっさりと正解を出した。流石だな……。
「正解。それで土地を売ることが可能になり貴族や寺院などは農民を使って土地を増やした。それらの私有地は荘園と呼ばれるようになったんだ」
そこまで言って時計をちらりと見る。
どうやらもうそろそろ時間のようだ。
「じゃあ俺の家来るか?」
そう訪ねてみると三人は
『もちろん(ですよ〜・だ)』
と口をそろえていってくれた。
* * *
「今日も来たんだね〜」
向日葵はそう言ってにこっと笑う。
見ているだけでも明るくなれる笑顔だ。
「お前も一緒に勉強するか?」
冗談交じりに聞くと
「落ちぶれたらね」
冗談交じりに返ってきた。
まあ優秀だしそんなに困ることはないだろうけど。
「じゃあ天平文化についてやるか」
俺の部屋でそう言ってみんなを見る。
流石に4人もいると窮屈だな……。
「奈良時代には唐の制度や文化を取り入れるために遣唐使を送っていたから仏教と唐の文化の影響を受けた国際的な文化が栄えた。この文化をこの頃の年号にちなんで天平文化と呼ばれている。
東大寺、興福寺、唐招提寺などの奈良のお寺に残る建築、仏像、絵画にも特徴はよく表れているな。
次に奈良時代の仏教と社会について。
聖武天皇と光明皇后は仏教の力で国を守ろうと考え国ごとに国分寺と国分尼寺を建て都には東大寺を建てた。さらに東大寺には金剛の仏像を作らせたんだ。
また、話は変わるが行基という僧を知っているか?」
「はい、知ってます〜」
「何をしたかは?」
「……たしか一般の人々の間で普及してほかの人と一緒に箸や用水路を作った人」
メアリが正解を言う。
よくわかったな……。
「ああ、そうだ。じゃあ次いくか。これで終わりだからな」
そういうとぐったりしていた真田先輩が起き上がった。
背筋まで伸ばしている。
どんだけ終わるの嬉しいんだよ!
まあ突っ込んでもしょうがないので話を進めるが。
「最後は歴史書と万葉集だな。神話や伝承、記録などをもとにまとめた歴史書があるんだが何かわかるか?」
「日本書紀と古事記だろう」
終わりと聞いてやる気いっぱいの真田先輩が答えを言う。
しかも合ってる。
「そうです。では地方の国ごとに自然や産物をまとめたのは?」
「食べ歩きに決まっているだろう」
違います。
一瞬期待した俺が馬鹿だった……。
「風土記ですよね〜?」
「ああ。そうだ。
また和歌も盛んになり奈良時代の末には万葉集が作られた。
万葉集にはいろんな身分の人が歌った和歌がおさめられているんだ。
今日はここで終わり。またあしたな」
そう言って今日の分を締めくくった。
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