コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ハツコイ【移動】
- 日時: 2017/02/08 16:48
- 名前: てるてる522 (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1a/index.cgi?mode=view&no=10554
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2017.2.8
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- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.740 )
- 日時: 2016/12/27 11:48
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜第17話 Summer power 百合サイド〜
「ねぇ、雄太はさ高校卒業後どこ行くの?」
……ん、また言った。
三神百合──最近夏海と佐野の距離が縮まった気がしてならないのです。
もともと引っ込み思案だったなあの夏海……「私達よりも佐野を優先するの!」みたいなことを言ってあげないと、けしてそっちを優先しなかったあの夏海が。
「俺? 俺は大学行くかな……」
「そっか」
「夏海は?」
「私は、両親が出会った音大に行くつもり」
「へー」
もうすぐ……まだ時間はあるかもしれないけど、きっと避けられない未来であろう「高校卒業後の進路」について、夏海と雄太が話し合っているところをそばから、見つめている瑞希と美佳と百合の私。
もともと夏海たちの関係はクラスでもみんなが知っていること、っていう雰囲気で──特に誰も冷やかしたりはしない。
邪魔したりもしない。
中学校とは違って、女の汚い心が特に目立つようなことは無いのだ。
「平和だよね」
美佳も同じことを考えていたのだろうか。
「なんだかんだやっぱこのクラス良かったな」
瑞希はクラスのみんなを見て呟いた。
……多分今のは瑞希の無意識での発言だったと思う。
「なんかさっきからすごい見てたよねー、3人!!」
夏海がこっちにやってきた。
後ろで佐野も笑ってる──ずっとバレてたのか……。
「なんか2人がまた一段と距離が縮まったなぁ、って話してたとこ」
まるで語尾にハートマークでも付きそうな言い方で美佳は言う。
その言葉に夏海も雄太も「そうだ」とも「ちがう」とも言えなくて口ごもってる。
それを分かってこんなこと言うんだから美佳の根性はなかなかだ。
案外ばかではないのかもしれない。
──こんなことで確信する私も、確信させる美佳もおかしいけれど……。
夏海個人も、夏海と雄太の関係も……みんなずっと一緒じゃないんだね。
高校卒業後したら、みんなとの関係はどうなっちゃうんだろ。
【続く】
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.741 )
- 日時: 2016/12/27 18:46
- 名前: 夕陽 (ID: w32H.V4h)
お久しぶりです!
間が良い感じに開いていたり、句読点の位置が読みやすい所で区切られているからかとてもするすると頭に入ってくるなと思いました!
「別れ」が気になって調べたのですが、描写通りの曲で、何回もリピートしてしまいましたw
これからも更新頑張ってください!
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.742 )
- 日時: 2016/12/27 23:26
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜夕陽さん〜
コメントありがとうございます!!
お久しぶりです(o´艸`)
そう言って頂けて嬉しいです!
最初の頃は詰め込みすぎて、その後は文が淡々とし過ぎていて……。
これが続いていたので、ちょっと気になっていた部分に目をつけて頂けて……意識してて良かったなぁって思いました←←
調べて頂いたんですね!!
実は私も「別れ」の曲の部分を執筆する際になるべく文章を読んだだけでどういう曲か分かるようにしたい!って思って……ピアノで弾きながら書いていました笑
ありがとうございます!
夕陽さんも頑張ってください♪
応援してます。
コメントありがとうございましたm(*_ _)m
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.743 )
- 日時: 2016/12/29 21:57
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜夏海サイド〜
「高校卒業しても私達はずっと友達だよね!?」
まさに、今にも泣きそうな表情……で美佳が百合や瑞希、私に聞いてきた。
笑って「当たり前じゃん」と答えたが、私も同じような気持ちになっていた……。
「高校卒業したからって私たちまでさようなら、になる理由はないんじゃない? だから私はこれからもそうでありたい、って思ってる」
瑞希が私の心までもを見透かしているかのような言葉を言った。
「……私だって、夏海たちと出会う前はそんな友達いなかったし。多分これからもできないと思う──こんなに大切って思える人たちには出会えない気がする」
百合も真剣に言っていた。
「なんだか老けて見えるよー」美佳の言葉に同時に吹き出す。
向き合ってお互いに顔を見合わせると、再び吹き出してさっきよりも大声で笑ってしまう。
「なぁ、HR始まるけど」
どのくらい笑ってたんだろう。
雄太の一言で私達はそれぞれ今の現実に引き戻された。
「やばいじゃん先生来る」
アワアワと美佳が立ち上がって百合や瑞希も立ち上がる……。
「久々に放課後またどっかで話さない?」
瑞希が私達にそういった。
……瑞希の視線はチラチラと雄太の方へも向けられていた。
察せる雄太は「いいよ」というような感じで手をヒラヒラさせた。
「じゃあ夏海借りるよ!」
美佳が雄太に言った──借りる、って私は物じゃない……。
「じゃあ放課後ね」
瑞希がまとめるようにそう言って、私達は着席をした。
ざわついていた教室内も少しずつ静かになってきた頃合いに先生が教室に入ってきた。
放課後は久しぶりに4人で過ごします──……!
【続く】
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.744 )
- 日時: 2016/12/31 02:18
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜夏海サイド〜
「なんかこうして、放課後制服で集まる感覚……久々だと尚更いいね」
瑞希が自分のスカートや袖を確認しながら言った。
「ね! そんなことよりどこ行く?」
美佳が目をキラキラさせながらそう言った。
「ねぇ、これあるんだけど」
百合がお財布から取り出したのは……新しく出来たカラオケ店のクーポン券だ。
「前から行こうって誘おうと思ってたんだけど、なかなか予定とか合わなくて……ずっと入れっぱなしにしてた」──今日みたいな日が来るのを信じてたから……と百合ははにかんだ。
「カラオケかー! あんまり上手くないけど……」
私は少し不安だった。
「いやいや! 上手い下手よりも楽しさの方が重要でしょ!」
美佳が私の背中をポンっと押した。
「そうだよね!」と本当にそんな気がして……呆気なく乗せられる自分に驚く。
**
「いらっしゃいませ」
レジの人が私達の方へそう言った。
「天井高いね」
瑞希が上を見て言うから、私と百合、美佳も同じように見る。
「新しいカラオケ……最新って感じだな」
百合が言う。「じゃあクーポン券使っちゃうね」とレジでクーポン券を出す。
マイクと時間が書かれた紙を持って部屋番号を伝えられて私達はそのまま向かった。
「ワクワクー!」
「最初飲み物注文しちゃおー」
「たくさん注文するかも……」
「まぁ、時間までは自由に飲めるし値段も変わらないからたくさん飲んだ方がお得……トイレに注意ね」
でもすぐ角を曲がったらトイレがある事を発見し、思う存分歌も飲み物も楽しめる、と4人でと喜んだ。
その後は、とにかく絶え間なく誰かが歌っている状態になった。
美佳に引っ張られて、流行りのアイドルの歌を瑞希と一緒に振り付けつきで歌ったり……百合の結構太い声に驚いたり……。
思い切り4人で熱唱したら、点数が凄く低くて苦笑し合ったり──。
歌っている間は一瞬で──飲み物もすぐ消えて……。
時間は経つのが本当に早い。
「あー、あー……これ多分明日声かれてそうだわ」
百合が喉の調子を確認する。
「もう喉痛いし」
瑞希が喉に手を当てながら言う。
「結構瑞希熱唱するタイプだったんだね!」
私はいたずらっぽく言うと「夏海はもうかれてるじゃん!」とさらに上をいかれた。
「楽しかったね!」
美佳はガラガラな声でいつも通りの表情でそういう。──なんだか一切包み隠さない感じが、かっこいい。眩しい……。
「ありがとうございました」
ちょっとばかりか店員さんのテンションが低い。
でもそれはいつも、どこでも同じこと……。
「まだまだ明るいね!」
カラオケ店を出てもまだ日は沈んでいなかった。
「また来ようね!」
私がそう言うと、3人は同時に振り向いて「それはもちろん!」「でも佐野とも来なよ!」と強く言ってきた。
「またクーポン券とかあったら、夏海にあげる」
サラっと百合が言う。
瑞希と美佳はそれに「いいね!」と強く賛成していた。
こんな風なやり取り、いつまででも出来てたらいいのに。──
【続く】
今年最後の更新です!
今年1年お疲れ様でしたm(*_ _)m
なんでこんな時間にいるかって……?()
それはもちろん、年賀状を書いていたからですよ((☆
byてるてる522
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