コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ハツコイ【移動】
- 日時: 2017/02/08 16:48
- 名前: てるてる522 (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1a/index.cgi?mode=view&no=10554
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2017.2.8
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- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.720 )
- 日時: 2016/10/19 19:35
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜フクロウJr.さん〜
いえいえ!
こちらこそ素敵な作品をありがとうございましたm(*_ _)m
わざわざ来て頂いて……←←←
恋愛のものは大好きなので楽しみにしています(*´▽`*)
お手本になんかならない駄作ですが、そう言って頂けて嬉しいです!
頑張ります!w←
ありがとうございます!
お互い頑張っていきましょう!(o´・ω-)b
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.721 )
- 日時: 2016/10/22 20:25
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://estar.jp/.pc/_crea_u_my?_ck_=1
〜夏海サイド〜
次の日、学校で百合たち3人が私の元へ駆け寄ってきた──。
声を揃えて……
「昨日どうだった?」
と聞いてきたので、ついつい後ずさりをしてしまう──が、3人は私に詰め寄る。
顔が徐々に赤くなるのを感じていて、仰け反った状態を保ちつつ「辛いなぁ」と思っていたその時に雄太がきた。
注目は私だけではなく雄太にも向いた。
「佐野! 昨日はどうだったの?」
「まさか夏海を泣かせたりは……」
「ちゃんと家まで送ったー?」
美佳、百合、瑞希が順に問い質して詰め寄る。
雄太もさっきまでの私と同じ状態だ──。
「送ったし! 楽しかったよ……な!?」
雄太はガバっと私の方を向いて、助けを求めてきた──楽しかった、昨日は本当に楽しかった。
「もちろん! いい思い出たくさん出来た! 3人のお陰だよ、ありがとうー」
「良いってことよ!」
どっかで聞いたことのあるような台詞を言った美佳に思わず吹き出す。
笑ってる時にチラッと雄太を見ると丁度目が合って顔が再び赤くなる。
雄太は私を見て更に笑う──なんだか恥ずかしくて俯いた……。
心臓の鼓動が徐々に速くなっていった。
【続く】
※宣伝失礼します。
今回の更新のURLをタップして頂くと、私の別サイトでの小説のところへと飛べます。
時間があれば是非!
登録なしでも作品を読むことは出来ますy(()
失礼しました!m(*_ _)m
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.722 )
- 日時: 2016/10/25 18:08
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜夏海サイド〜
「今日ちょっとピアノ早く行かなきゃだから先帰るねー」
「おっけー! また明日ー」
日直の百合、それを手伝う瑞希と美佳に私はそう告げて早歩きで靴を履き替えた。
小走りで行けば駅はすぐに着く──定期を出して改札を通り抜ける。
「あとちょっとだ」
駅の電光掲示板を確認する……。
ホームに行って空いている席を見つけて、腰を下ろした。
座ると初めて、自分の息が切れていることに気付かされる。
携帯で時計を見るとまだ時間に余裕がありそうだ、多分最寄駅から家までは普通のペースで歩いても充分間に合うだろう。
「まもなく……番線に電車が──」
アナウンスが掛かって立ち上がる。
ちょっと折れたスカートのプリーツを整えて荷物を肩に掛けた。
停車した電車からは両手が無くても数えられる程度の人数の人が出てきた。
降りる人がいなくなると車両に乗り込む。
ほとんど人はいなく、席にも余裕がある──。
端の方の席に再び腰を下ろして荷物を膝の上に乗せる──。
……それが合図になったかのようなタイミングで電車が動き出す。
小刻みに揺れ、時折ガタンとなる車両は窓から差す太陽の光によって照らし出されていた……。
【続く】
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.723 )
- 日時: 2016/12/25 21:39
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜夏海サイド〜
……ちょっと早く着きすぎたかな──。
でもいつもギリギリになってるし、たまにはこのくらいが丁度いいのかも。
そう自分の中で考えながら、チャイムを鳴らした。
「早かったのね、夏海。でも丁度良かったわー」
先生が出てきてそう言うなり私を招き入れた。
──一体何が丁度良かったのだろう。
「今度の発表会があるんだけど久しぶりに出てみない? 4ヶ月後の10月にあるの──なかなか大きいホールでやるのよ」
ちょっとギリギリかもしれないけど、
「是非出てみたいです」
私はそう言った。
でも……あと4ヶ月後で
「曲はどうしようか」
先生が私の気持ちを口に出した。私もそれに頷く。
「今から新しい曲の譜読みは、出来たとしてもあまり完成度の高いものにはならないと思います……」
私は現状を含めて先生に伝えた。
「そこでなんだけど、そろそろ再チャレンジしてもいいと思うのよ……?」
首を傾げる私に先生が差し出した楽譜は──……「悲愴」。ベートーヴェンの悲愴だった。
小学生の時、コンクールで弾いて……途中で音が分からなくなって止まってしまった曲。私にとってトラウマの曲。
「これって……」
私は先生に訴えるような視線を向けるが、先生もそれは充分理解しているという目をしていた。
「今の夏海にはこれを弾いて欲しいかな、って思った。夏海の言いたいこと分かるよ? でもいい機会じゃないかなーって私自身は考えました」
先生の気持ち、言葉に負けて楽譜を受け取った。
軽く目を通す……。頭の中にメロディが流れてきて……ズキっと頭を痛める。
優しいメロディとは裏腹に──。
私だって出来るものなら弾きたい。弾きたいけど弾く自信がない。
「また同じことになりそう、って思うの?」
微笑んで聞く先生の顔を見て、私は頷いた。
目頭が熱くなっているのを感じた──。
「また失敗しても全部全部、全てが過去と一緒なわけはない。必ず何かが違うと思うから……結果だけじゃなくてその〝何か〟にこだわるのも大切じゃない?」
全部全部、全て一緒じゃ……ない。
過去と今は違う。
どうなんだろう……。
弾きたい。
──弾く価値は大いにある。
【続く】
byてるてる522
- Re: ハツコイ【コメント、アドバイス募集!】 ( No.724 )
- 日時: 2016/11/03 17:53
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
〜夏海サイド〜
……家に着き、昨日の残り物の夜ご飯を済ませてお風呂から出た。
時計を見ると22:30を丁度示していた──悲愴の楽譜は受け取り「やる」と返事をしたが……やりたいという気持ちにやはり過去のトラウマは勝てないらしい。
テレビにDVDディスクを入れた。
ディスクは、悲愴を弾いたコンクールのものだ。
目を閉じて、テレビからの音に耳をすますと最初のミの音が聴こえ始め曲がスタートしていく。
自分でいうのもなんだが、このコンクールに向けて私はかなりの練習時間を費やした……。
費やした──費やせた理由はもちろん、まだ友達がピアノ以外に無かったのも一つだ。
ピアニストのお母さんが大好きなベートーヴェンの悲愴を、コンクールで弾くことになったと母に言った時……お母さんは嬉しそうだった。
そんなことを考えながら、尚も目を閉じ続けてDVDからの音に耳を傾け続ける──中盤。音が徐々に小さくなっていった。
……そして余韻を残さずに消えた……。
私は停止を押して、ディスクを取り出し閉まった。
──あの時と同じ気持ちだ、怖くて不安で……期待に応えられない無力さを感じる。
*
「いい機会かなって──」
ふと今日のレッスンで先生に言われた言葉が蘇ってきた。
「昔と同じようにする必要はないと思う。今の夏海が弾けるものを弾くの」
そう言っていた。
過去の私とは違う──今の私が弾ける最大限を弾けば同じ曲でも違うものに出来るだろうか。
……私はある考えを思いついた。
【続く】
byてるてる522
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