ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 時の魔術師(コメください
- 日時: 2009/11/15 14:52
- 名前: 白魔女 (ID: NqI69cgO)
こんにちは。白魔女です。元・魔女です。
これで四作目になります。ようやくなれてきているつもりですが、まだまだ未熟者ですので、みなさまの感想を聞きたいです。誤字・脱字も多いので……(汗
グロは、少ないと思います。でも、時たまでるかも……知れません。
これを読んでくれた人が、楽しい思いをしてくれたら……それが私の願いです。
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- Re: 時の魔術師(コメください ( No.49 )
- 日時: 2009/12/05 21:43
- 名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)
こんばんゎ☆
大会、始まったね〜!!
この小説にも一票入れたよ(( `o*+
応援してるッ((o> <)oフレ
- Re: 時の魔術師(コメください ( No.50 )
- 日時: 2009/12/05 22:26
- 名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)
架凛〜、来てくれたんだっ。
始まったねぇ、大会。私初めてなんだよねっ(汗
架凛の小説にも、一票入れたよ☆
架凛もガンバッ。
- Re: 時の魔術師(コメください ( No.51 )
- 日時: 2009/12/06 22:38
- 名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)
「あいたっ」
ケントが自分の席から転がり落ち、後ろの机に頭をぶつける。その隣で、私も見事に前転をきめた。
「ど、どうしたの、ケント君」
またあの時と同じように、ケントの隣の席の香川ユウコとかいう女の子が心配そうに声をかけた。
「え?あ、全然大丈夫だよ、あはは」
無理な体勢で扉をくぐったのだから、その状態のままこの時代に来てしまったらしい。固い床ででんぐり返しするものだから、背骨が痛くなったが、顔面衝突は免れてよかったと私は思った。
「おい、今っていつなんだよ」
小声で私に話しかける。
「え、っと。私達が初めてここに来た時と同じ時間だよ。だから、このまま授業を受けて、帰りに病院に——」
「先生!頭痛いんで早退します!」
私の言葉を途中までしか聞かず、ケントは帰りの用意をし始めた。
「へ?あ、はい……」
先生も先生だ。こんな簡単に生徒帰らしていいのか、と思っている間に、ケントは教室から出て行ってしまった。
「そ、そんなに、急がなくても、いいじゃん……」
ケントに追いついた私が、不満そうに言う。そして少し走っただけで息が切れてしまった。
「だって、また母ちゃんが逝っちゃってたら嫌なんだよ。早ければ早いほうがいいだろう」
ケントの考えは合っているかもしれない、と、私は内心呟いた。
平日の昼間とあって、人通りは少ない。あるとすればおばさんたちがわやわやと噂話をしているくらいだ。そんな人たちに白い目で見られているというのにケントは全く気にせず病院へと急いだ。そうしている間にも、私の魔力はなくなってゆく。
この状態で、現代へ帰れるだろうか——?私は不安になってきた。こうやって歩いているだけでも、私の魔力はどんどんなくなってゆく。
もし、帰れなくなったら——?ううん、考えるのはよそう。
病院もまたガランとしていて寂しかった。いや、病人は少ないほうがいいのだが、これだと私達が目立ってしまう。
「あら、ケント君。学校は——」
知り合いの看護婦だろうか。しかしケントは無視して通り過ぎてしまった。
「愛想ないよね、ケント」
「うるさい」
すでにケントはお母さんの事しか頭にないらしい。黙ったほうがよさそうだ。
そして、そして——。ケントはお母さんのいる病室のドアについた。ゆっくりと深呼吸し、スライド式のドアを開ける。
「母ちゃん——!」
飛び込むように、ケントは母親の胸に飛びついた。
「ケント……」
一瞬驚いたような顔をした、ケントのお母さんは、すぐにやさしげなまなざしでケントを見た。そして、私はそのやさしい顔を見て、ある事実を知った。が、この感動の対面を邪魔する気は、なかった。
- Re: 時の魔術師(コメください ( No.52 )
- 日時: 2009/12/08 21:29
- 名前: 白魔女 (ID: PQvy21Xz)
あぁ、そうか。そういうことか——。私は幸せそうな顔をするケントとその母を見て思った。
「ケント……」
「母ちゃん、母ちゃん。俺、俺は……」
ぐっしゃぐしゃのケントの顔を見て、お母さんが静かに笑う。
「まあまあ、落ち着いて。深呼吸して、ほら、いっちに、いっちに」
ケントは素直に言う事を聞いた。お母さんのことは聞くんだな、と内心思う。
「母ちゃん、なんで俺が平日の昼間っから来たのに驚かないの?」
「ふふっ、ケントのやることなんて、わかるわ」
ふうん、そういうのが「お母さん」なのか……。
「あのね、母ちゃん、その——」
ケントには、あらかじめお母さんと話すときは、自
分が未来から来た事は明かさないと約束させていた。これもまた、未来を変えてしまうかもしれないからだ。そのことを目で合図する。ケントは小さくうなずいた。
「母ちゃん、俺、その、母ちゃんの形見の事なんだけど……」
ケントは言った後でハッとする。「形見」なんて言ったら、この後自分が死んでしまう事がわかってしまうのではないかと。それに、この時の自分はまだそのものをもらってはいないのだ。
しかし、ケントのお母さんは、何もかも知っているかのようにケントにほほえんだ。
「そう、そうね……私があげた形見をなくして、ソラちゃんに頼んだ、と……」
そして、その優しいまなざしを私に向ける。
「エ!?エ!?」
おどおどするケント。
「お久しぶりです。藤岡ミサコさん。まさか、あなただったとは知りませんでした」
「えぇ!?なんで母ちゃんの名前知ってるの!?」
ケントは心底仰天してしまったらしい。これ以上混乱させまいと、ミサコさんのほうから話した。
「私はね、えぇ、私からは見ればついこの前に、ソラちゃんに依頼したのよ」
「嘘ぉ……」
逆にケントは頭が混乱したらしい。
「母ちゃん、一体、どの時代に……」
ミサコさんは、いたずらっ子のような笑顔で答えた。
「それはね——あなた達の時代よ」
- Re: 時の魔術師(コメください ( No.53 )
- 日時: 2009/12/08 21:15
- 名前: 雛 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
こんばんわー、雛でございますっ。
ひゃぁぁぁぁっ、小説上手いですっ><
私の100倍上手いですよ、これ…。
時を操れる魔法…羨ましいですーっ。
これからも、更新頑張ってください♪
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