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時の魔術師(コメください
日時: 2009/11/15 14:52
名前: 白魔女 (ID: NqI69cgO)

 
 こんにちは。白魔女です。元・魔女です。
 これで四作目になります。ようやくなれてきているつもりですが、まだまだ未熟者ですので、みなさまの感想を聞きたいです。誤字・脱字も多いので……(汗
 
 グロは、少ないと思います。でも、時たまでるかも……知れません。

 これを読んでくれた人が、楽しい思いをしてくれたら……それが私の願いです。



 

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Re: 時の魔術師(コメください ( No.34 )
日時: 2009/11/30 23:23
名前: くまごろう (ID: mWBabtxN)

がんばります!!

白魔女さんもガンバッ

ってかその前に中間試験がんばろう(´д`;)

それじゃ〜、
おやすみなさい♪

Re: 時の魔術師(コメください ( No.35 )
日時: 2009/12/01 20:29
名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)

 

 ごく普通の家が、ケントの家だった。普通すぎてコメントできない。とにかく普通。

「ただいまぁ」

 かったるそうにケントが言うと、家の奥から元気な声がした。

「ケントかい?おかえり〜!」

 その声に一瞬驚くケント。この前亡くなった人がいるんだ、信じられないのも無理はない。

「と、父ちゃん」

 家の奥の台所で、ケントの父親は夕飯を作っていた。

「母ちゃんは……」

「え?なにを言ってるんだ。母ちゃんは入院中だろ」

 笑いながら言っているが、その言葉はぎこちない。

「あぁ、そうだったね」

「変なこと言ってないで、手を洗ってくなさい」

「はぁい」


 
 その後、ケントはもう二度と会えないであろう父親と、楽しい夕飯を食べた。今までずっとケントのそばにいたが、さすがに疲れ、ケントの部屋でゴロゴロしていた。

 私はどんな姿をしていても、魔女だ。魔術師だ。人間ではない。人間のような感情はない。死んだ親に会いたいとか、そんな考え、私はさっぱりわからない。死んだらそれまでじゃないの?

 ましてや、ケントの考えもわからない。お母さんの形見を探すために過去に戻って。そのためには多大な代償を払うのに。そこまで彼を動かすものは一体何?
 大切な人って何だろう。ケントはお母さんの事が好きだといっていた。私に親はいない。友達……サキ達はどうだろう。サキとモエは、私の大切な友達だ。でも、サキ達はどう私を思っているのだろう。私が魔女だと知ったら——?私が、人を食うと言ったら——。

 そこまで考えて私は、クスッと笑った。

 私も、どちらかと言ったら人間よりなのかな。

Re: 時の魔術師(コメください ( No.36 )
日時: 2009/12/01 20:34
名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)

お久〜☆
そっか……この時はまだお母さんが入院してたんだ。
形見、見つかるといいな〜((祈
応援してるよッ((o> <)o*::;;::*o(> <o))

Re: 時の魔術師(コメください ( No.37 )
日時: 2009/12/01 20:37
名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)

架凛、ありがと〜♪
頑張るぜぃっ。

Re: 時の魔術師(コメください ( No.38 )
日時: 2009/12/01 21:39
名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)

「お前って……魔女なんだよな」

 ケントが独り言のようにつぶやいた。

 今は夜だ。さっき11時を回ったところ。ケントはベッドに入り、私は窓から見える満月を眺めていた。

「魔女だけど……それがどうしたの」

「いや、こうして過去に連れてってもらっても、まだなんか夢の中にいるみたいなんだ。これって現実なのかって。馬鹿みたいだよな」

「そうかな……」

「え?」

 布団の中でケントがもぞっと動いた。

「もしかしたら、これは夢で、私はケントが作った魔女なのかもしれないよ」

「まさかぁ」

「もしかしたら、これは私の夢なのかもね……」

「おいおい。俺は俺だ。人間だ。生きている」

「そう思い込んでるだけとか。それで、私は本当は普通の女の子。平凡な女の子。この夢から覚めて朝起きたら、お母さんがいるんだよ……」

 思わず顔がほころぶ。楽しげに言う私の顔を、ケントはじっと見た。

「お前、まさか、本当は——」

「ケントぉぉ?まだ起きてるのか?」

 ドア越しにお父さんの声がした。

「あぁ、なんでもないよ」

 私は相変わらず月を見ていた。

 まるい月。明るい月。これは、私が作った月?ケントが作った月?それとも、月が私達を作ったのかしら。

「——とにかく、カレンダーだと明後日に母ちゃんは
逝っちゃうから、明日病院に行って、形見のことを聞く。それで、終わりだ」

「うん、わかった」

 ケントが寝返りをうち、それから安らかな寝息をたてた。

 月明かりが、ケントの幼い顔を照らした。


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