ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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時の魔術師(コメください
日時: 2009/11/15 14:52
名前: 白魔女 (ID: NqI69cgO)

 
 こんにちは。白魔女です。元・魔女です。
 これで四作目になります。ようやくなれてきているつもりですが、まだまだ未熟者ですので、みなさまの感想を聞きたいです。誤字・脱字も多いので……(汗
 
 グロは、少ないと思います。でも、時たまでるかも……知れません。

 これを読んでくれた人が、楽しい思いをしてくれたら……それが私の願いです。



 

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Re: 時の魔術師(コメください ( No.44 )
日時: 2009/12/05 14:39
名前: みかん ◆elL9xUvTdI (ID: wsTJH6tA)

     ☆鑑定結果★

  短所

>>01は、初めに、プロローグと書いたほうがいいです><

・少しだけ——少しだけ、寝よう。最近仕事ばっかで、疲れてるし、少しくらいいい、よ・ね……?


 1話目のここは、下のように変えたほうがいいかと思います

少しだけ——少しだけ、寝よう。
最近仕事ばっかで、疲れてるし、少しくらいい……よ・ね……?

・「いっつぅぅぅ」

2話目のコレは、下のように直したほうがいいいいです。

「いったぁぁ〜!」

・同じく2話のこの言葉、

「貴様に「慰め」と言う言葉はないのかぁ!」

ここは、こうしてください。

「貴様に『慰め』と言う言葉はないのかぁ!」


 長所

・魔女の話というところは、ファンタジーぽくて、良いです。

・話的には、個人の気を引く、いい作品です♪

・文のところで、良く気持ちが現れています。


   以上、鑑定結果でした<(_ _)> 

Re: 時の魔術師(コメください ( No.45 )
日時: 2009/12/05 16:38
名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)

 

 私とケントは屋上へと駆け上った。鍵がかかっているドアは魔術でこじ開けた。

 屋上へのドアを開けると、冷たい風が体に当たった。コンクリートの地面からは、ところどころ草が生えている。広々としているが、どこか寂しげな屋上だ。

 ケントは後ろでまだひっくひっくと泣いていた。お母さんをまた失うというつらさなど、私にはわからないが、とにかく今はケントを母親とあわせなくては、と自分に言い聞かせる。

 カバンから魔法陣専用のペンを取り出す。このペンはどんなところでも描けるから便利だ。ケントを端に寄せ、屋上いっぱいの魔法陣を描く。描きながら、自分の魔力がなくなっているのを感じた。このペンは魔力を注ぎながら描くから、段々と疲れてくる。この後、また強力な時の魔術を使うんだ。魔力も節約しながら描かなくちゃなぁ……。

「ふう……」

 やっとの事で描き終えると、ケントを呼び寄せ、魔法陣の中心に立つ。

「お前……大丈夫なのか?」

 すでに息が切れている私に、ケントは心配そうに聞いた。ケントはもう泣いてはいなかったが、まだ目が赤い。

「あはは……大丈夫だよ。きっと、たぶん、そう
さ……」

 そして、意識を集中させ、魔力を魔法陣に流し込む。カバンから小瓶を取り出す間、何度かクラクラッときたが、なんとか持ち直す。

 『依頼人との契約は守る』……それは、私が今までずっと大切にしてきた言葉。私に時の魔術を教えてくださった師匠様の言葉。師匠様は偉大で聡明で、そして一番人間らしかった。だから私はずっと師匠様のことを信じていた。ずっとずっと、何百年もの昔の話だが、私はつい昨日のように覚えている。

 あぁ、師匠様。あなたは今私がしている行動を褒めてくださるでしょうか——?

 遠のいてゆく意識の中で、私はそう思った。いや、願った——。

Re: 時の魔術師(コメください ( No.46 )
日時: 2009/12/05 16:43
名前: くまごろう (ID: mWBabtxN)

こんにちわんこそば♪

いや〜、展開が面白くなってきたね☆

一票入れておきました!!
めちゃ面白いです0(^w^)0

これからもガンバッ〜☆

Re: 時の魔術師(コメください ( No.47 )
日時: 2009/12/05 19:01
名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)

くまごろうさん、おひさぬきうどん♪(ぇw

私なんかの小説に一票を……ありがとぉっ。
くまごろうさんの小説にも一票入れといたよ〜☆

Re: 時の魔術師(コメください ( No.48 )
日時: 2009/12/05 20:36
名前: 白魔女 (ID: IX0Xljmj)

「ソラ!ソーラ!!」

 誰かが、また、私を呼んでいた。

 あれ、また私、授業中に寝てたのかな……?そしたらまた、サキに怒られちゃうな。モエもそのうち、あきれちゃうかな。

「ゴメン、サキ、モエ……いつも迷惑かけて……」

「ソラ!どうしたんだよ、しっかりしろよ!」

 私の視界に入っていたのは、サキでもモエでもなく、高校生のケントだった。

「あぁ……、ケント」

「はぁぁ、死んだかと思った。心配したよ。まったくもう」

「ここは……?」

「あぁ?時と時の狭間だろ。ってか長い名前だなぁ。まあ、いいけど、魔法陣からこっちに来た時、お前が通れていたから、ビビったんだよ」

 ムックリ起き出すと、見慣れたドアがズラッと並んでいた。

「そう……あの状態で、魔術成功したんだぁ」

「え?それはどういう意味……」

「いや、魔力が足らなかったら、失敗して永遠に時間と時間の間グルグルすることになるかもなーって思ってて……さ」

 顔を青ざめるケント。

 その顔をボーっと見て、私は呟いた。

「ケント……やっぱり小さいときのほうがよかったな」

「大きなお世話だよ……いいから、早く行こうぜ」

「まあ、急かしなさんなって。魔力も残り少ないし、帰りの分もあるし」

「俺は早く行きたいんだよーっ!」

 性格はやっぱり幼稚だ。ケントを見ながらクスクス笑った。

「あのね、体力と魔力は繋がってるの。だから無理には走ろうとすると、魔力も消耗しちゃうのよ」

「え、じゃあ俺も、体力を使う時、魔力も使うのか?ってか、俺にも魔力あるのかよ!?」

「馬鹿だな〜。私は魔女。あんたは人間。根本から違うのよ、僕?」

「ぼ、僕っていうな!」

 ほら、怒り方も幼稚。

「魔術師は、魔力で出来てるようなものだから、なにをするにも魔力を使うの。そのぶん、人間はいいよね、楽で」

「そうか?俺は魔法とか使えてうらやましいけど」

「……じゃあ、交換してよ、私と」

「え?」

 その時だ。いきなり遠くからかすかに声がした。

「……だ。……すぐに探せ……」

「ヤバイ、委員会の奴らだっ!!」

「は?エ??」

 動揺しているケントの腕を私はつかみ、走り出す。

「私が魔術を二回使ったことがバレたんだ!」

「ええぇ!?でも、軽い罪なんだろ?軽い……」

「罪は罪だし、理由を話せば納得してもらえるかもしれないけど、時間がかかりすぎる。事情聴取みたいなことされるんだよ。もしかしたら、ケント、お母さんとあえなくなっちゃうかもしれない。だから今はとにかく逃げて、その時代に行こう。そっちに行ったら、委員会は追いかけられない!……はず」

「は、はずって……」

 こう、走りながらも、段々魔力がすり減るのが自分でもわかった。それに、グルグル回る道は、走っていると酔いそうで気持ち悪い。しかし後ろでは、委員会の奴らが私達を見つけたらしい。

「いたぞーっ!!」

 刑事ドラマでよくあるセリフだ。ドラマで見ているぶんにはカッコよくて好きだが、今は罵声にしか聞こえない。

「くっそぉ、委員会の奴ら……他に仕事がないからっていちいち騎士呼ばせやがって……騎士団も暇すぎんだよ、全く」

「ちょっと、キャラ変わってますよー」

 ケントの声を聞き、ケントの腕を握っている手に、力をこめる。

「いでででで!」

「もう、いいから黙ってよ、今からドア探すから」

 走りながら“時の瞳”なんてやったことないけど、やるっきゃない。でもまたこれも魔力を使う。それよりまず、走りながら集中なんか出来るのだろうか。

 駄目もとでやったら、うっすらとだが出来た。だが走りながらで魔力が持たず、すぐ消えてしまう。すぐ後ろでは、委員会の騎士団の暑苦しい音がした。

 騎士団は、委員会を守ったり、こうやって罪人を追いかけたりする奴らだ。警察、と言ったところだろうか。騎士団はよくある鉄でてきた暑苦しい鎧を着ている。魔術で出来ているから、中身は誰もいないが、騎士団には一人魔術師が混じっていて、そいつが騎士を操っている。

 どうしよう、もうすぐ追いつかれる。そう思って、私はケントに言った。

「仕方ない、あまりやりたくはなかったんだが……」

「な、なんだよ、俺に出来ることならさっさと言
え!」

「じゃあ、言いますけど……私をおぶれ!」

「へ?」

 ケントはビックリしたと言うか、何言ってんの?と言う顔で私を見る。

「走りながらだと、“時の瞳”使えないの!早く!私も嫌なんだから!」

「うわ、最後のセリフ傷つく」

 しぶしぶながらケントはしゃがみ、私はその上にのっかった。

「重っ……」

「何か言った?いいから早く走って!」

 そして、私はケントの広い背中で、“時の瞳”を使った。魔力が少なく、まだ薄っすらだが、なんとか場所は特定できた。

「ケント、あそこだ!」

 私は指を指す。

「ようしっ」

 ケントは加速した。重い鎧を着ている騎士団は追いつけないだろう、と思ったが、魔術であるために、ケントより早いスピードで来る。

「ケント、早く!追いつかれちゃうよ!!」

「お、俺、帰宅部なんだ……」
 
 ぜぇぜぇと、すでにケントは疲れていた。

「いいから早く!!」

 そんなケントを容赦なく、ドンドンと背中を叩く。

「痛いって、ほら、もうすぐ着くよっ」

「騎士ももうすぐつきますが……」

 騎士の一人が手を伸ばした。

「ヤバイ、もう、追いつかれる——」

 鉄で出来た指が、顔先まで来て、ようやくガチャ、
と言う音が聞こえた。

「うわっ」

 ドアを開けたはいいものの、私を支えていた一本の手でドアを開いたために、私は落ちそうになり、ケントは体制をくずし、転がる。

 そのまま私達は光の中へと転がり込んだ——。


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