ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 時の魔術師(コメください
- 日時: 2009/11/15 14:52
- 名前: 白魔女 (ID: NqI69cgO)
こんにちは。白魔女です。元・魔女です。
これで四作目になります。ようやくなれてきているつもりですが、まだまだ未熟者ですので、みなさまの感想を聞きたいです。誤字・脱字も多いので……(汗
グロは、少ないと思います。でも、時たまでるかも……知れません。
これを読んでくれた人が、楽しい思いをしてくれたら……それが私の願いです。
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- Re: 時の魔術師(コメください ( No.1 )
- 日時: 2009/11/15 14:53
- 名前: 白魔女 (ID: NqI69cgO)
私は時の魔術師。
時を操る魔女。
過去に思い残した事がある者に呼ばれ、
時間を巻き戻す。
そして、その代わりに、
その人の命を食らう——。
- Re: 時の魔術師(コメください ( No.2 )
- 日時: 2009/11/15 14:59
- 名前: 白魔女 (ID: NqI69cgO)
1話——魔女は普通の女の子——
私はいつも通りに、夜明け近くに家に戻った。
仕事は、大体夜中の12時から、5時くらいまで続く。
今日の人間はまずかったなぁ、なんて思う私は、昼
間は普通の中一の女の子として、中学校に通う。
でも、魔女とて不死身じゃないし、最近は寝不足で、やつれ気味だった。
箒から降りて、自分の部屋に窓から入ると、そのままベッドに倒れこむ。少しだけ——少しだけ、寝よう。最近仕事ばっかで、疲れてるし、少しくらいいい、よ・ね……?
そうやって、まぶたを閉じた私が次に起きたのは、八時ちょっと前だったわけで。
「うわぁ!!寝過ごした!」
私はさっさと用意して、私は家を飛び出した。
「ギリギリセーフ!」
「なわけあるかボケ」
教室に入った私に、担任の山崎先生が冷たい言葉を浴びせる。
「五分オーバー。ここまで見事に遅刻されると清々し
いなぁ」
先生の言葉に、みんながどっと笑う。
「ハハハ。それってこれからも遅刻しろってことです
か」
そう言いながら私は席に着いた。
小学校のときは、遅刻しても、それほど怒られなかったし、授業中に寝ても、勉強にはついていけた。けど、中学はテストも難しくなって、ドンドンみんなから離されるばかりだ。とはいっても、やはり眠いたい事は眠たい……。
最近仕事ばっかりだし、授業中に寝る事が多くなった私は、もう先生にも見捨てられたらしく、怒られなくなった。喜ぶべきか悲しむべきかわからないが、とにかく今日も私は堂々と寝た。
- Re: 時の魔術師(コメください ( No.3 )
- 日時: 2009/11/15 15:09
- 名前: 白魔女 (ID: NqI69cgO)
2話——魔女の友達——
「ソーラ。ソラ!」
誰かが私の名前を、耳元で呼んでいた。
そう、私の名前は、白鳥ソラ。時の魔術師とはなんの関係もない名前だが、私は気に入っている。
でも、今はその名がうざったい。うるさいなぁ。もう少し寝かせてよ。私も疲れて……。
パッシーン!
いきなり私は頬を引っ叩かれた。
「え!?何、なに!?」
寝ぼけておどおどする私に、誰かがまたチョップを食らわす。
「いっつぅぅぅ」
「さっきから呼んでるのがわからないの!もう帰るよ!」
「あ、サキ」
私の眠りを無理やり妨げたのは、他ならぬ友達のサキだった。東洋の黒髪美人と言ったら、私はすぐにサキを思い出すであろうが、冷酷な瞳は、いつ見てもゾッとする。いつもツンツンしているせいでモテないんだよ、なんて私はいつも思っていた。
「サキ〜、ソラが可哀相じゃん〜」
のんびり口調の友達のモエは、サキをなだめようとしている。モエはサキをは正反対で、のほほんとしてのんびりして、語尾がいつものびる。ふっくらした顔は、犬みたいで人懐っこい。
この二人が一緒にいるだけでもう、おかしいのに、遅刻常習犯で、いつも先生に怒られる私がいるなんて、なんともちぐはぐな三人組だが、ちゃんと成り立っているのは事実だ。
「モエは甘いのよ。コイツったら、いつまで寝たら気が済むんだか……」
サキから殺気が(駄洒落じゃありません)出ているのを察知し、
「あはは、ゴメンね。悪かったよ。だから落ち着こう、ね」
と慌てて言った。
「ソラはなんでいつも寝てるの〜?」
下校中、モエが言った。
「そりゃあ、夜中まで勉強してるから!」
「ど〜せ、ゲームでもしてんでしょう」
「うぐっ」
サキの冷たい言葉に、言葉が詰まる。
「失敬な。私だって勉強してるんだよ」
言った後で私は気がつく。サキはいままでのテストずっと学年トップだったっけ。
「まぁまぁ〜。ソラも頑張ってるんだよ〜」
そう言うモエも、成績がいい。
「うぅ、なんか泣けてきた」
「今さら遅いでしょ」
「貴様に「慰め」と言う言葉はないのかぁ!」
冗談めかして私が言うと、即答で
「ない!」
とサキは答えた。
モエの笑い声が響く——。
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