ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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戦場のジュリエット
日時: 2010/02/28 23:46
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)

どもども、はじめまして。あるいはこんにちはっ!!
香織かおりと申します。
このサイトでは現在、コメディで「ライトスター」を連載しております。
この小説は、去年の10月に書いていたものを復興させたものです。
前のものより、物語の展開の仕方が違います。


[>★→ENTER←★<]

@†★も く じ
>>0000 とっぷ
>>0001 きゃすと
>>0061 凛子キャラ絵
>>0065 桜イメソン
>>0095 純也イメソン
>>0096 凛子イメソン



@†★お 客 様
架凛様 蒼刃様 nanasi様 舞尋様
瀬多 哉様 やとちん様 樹乃様

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Re: 戦場のジュリエット ( No.97 )
日時: 2010/03/01 16:41
名前: 流都 ◆CwIDAY6e/I (ID: xurEHj3I)

久しぶりに来たよ!

…凛子は死ななかったんだ…。
まぁそれはよしとして…純也君がね…。
この時代で良かった…けど、
なんで戦争なんかするんだろうね。
平和を結んどけば、死んでいった人も、死なずにすんだのに…。
これからもおきないでほしいよ。

Re: 戦場のジュリエット ( No.98 )
日時: 2010/03/01 16:53
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)

>>97

前にかいてたバージョンは
凛子死んじゃったけど
あまりにも切なすぎて、生きさせることにした
純也も里子も、生きさせたかった。
でも、やっぱり戦争は
すごく悲惨だってことを伝えたくて……。
もう二度とこんなことが
繰り返さないようにしてほしい。

Re: 戦場のジュリエット ( No.99 )
日時: 2010/03/01 17:16
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)

( 最終話 )


そのあと、凛子は3月に挙式をあげた。
桃の花と共に、凛子の花嫁姿は
輝いて見えた。



……そして、4月。
お兄さんも結婚して、お嫁さんがやってきた。
私も、夏ごろに結婚するらしい。



私は、自室へいくと、机から
1枚の紙をとりだした。
そう、あれは純也君の死を知らされた時に
おばさんから、もらった手紙だ。


正確には、純也君が
戦場へ行く前夜に、書いて置いた手紙を
おばさんが、渡したということだ。




“拝啓、千崎桜様
お元気ですか?
この手紙をみているということは
もう、僕はこの世にきっといないでしょう。
それでも、僕はお国のために
頑張りました。
……そういえば、これは置き手紙なので
軍からは、検閲されませんね。
本当のことをいいます。

僕は、戦争なんか大嫌いです。
愛しの貴方が、傷つけられると思うと
夜も眠れないのです。
だから、僕は貴方のために
討ちにいきました……。
本当は、凛子も好きだった。
けど、貴方も好きだった。
……僕は優柔不断なので、1つに決めれないのです。

貴方の顔を見るたび、切なくなりました。
悲しくなりました。
……でも、もうみれないんですね、貴方の顔。
少し名残惜しいですが、あの世で逢いましょう。
でも、まだここにこないで下さい。
ゆっくり……きてください。
その時に、たくさんお話してください。
日本は勝ったのか、それから日本はどうなったか。
それでは、また逢いましょう。
敬具、昭和二十年三月五日、二十純也“



その封筒には、写真がはいっていた。
そこには、凛子と里子と私と純也君が写っている。
……これは、確か
女学校と、中学校の入学式の日に撮ったものだ。

……思えば、これが最後の写真だった。
皆、笑顔だ。
まだ、戦争も始まってないから。
いつまでも、この写真は
色褪せることが無い。



——


2010年。
戦後から、今年で65年が経とうとしている。
私は、今年で83歳を迎える。

お父さんは、10年前に92歳で亡くなった。
お母さんも、同年に91歳で亡くなった。
お兄さんは、今年86歳で、街で暮らしている。
お姉さんは、今年84歳で、田舎で暮らしている。


私は……最近もう、体が弱ってきた。
今は、ある病院で1人、寝ている。


毎日のように、14歳のひ孫と
36歳の孫、61歳の子供がお見舞いにきてくれる。


……その時、ドアをノックする音が聞こえた。
ドアからは、1つの顔が覗いた。



「おばあちゃん、今日も来たよ」


14歳の孫だ。
制服を着ているから、学校帰りに
きてくれたんだろう。


「まぁ……ありがとね」
「うんっ! それよりおばあちゃん、今日学校でね
歴史習ったんだけど、第二次世界大戦のとこ
習ったの。おばあちゃんて……戦争のこと知ってる?」


戦争。
……あの、惨い戦争の事をいってるのね。


「ええ、そりゃもう、知ってるわよ」
「……そっかぁ……」


ひ孫は、少し悲しげな表情になった。
それは、戦争の事でそうなったのか
私の体を心配して、そうなったのかは
わからない。



……私は、ゆっくり目を閉じた。
変に今日は眠たいのだ。



今から60余年前。
大好きだった純也君は、逝ってしまった。
あの手紙は、まだ残している。
あの世で逢う……約束をした。
もうすぐ逢える。


凛子も去年、他界してしまった。
今頃、純也君と逢ってるのかしら。


もうすぐ、逢える。
お父さん、お母さん、純也君、里子、凛子。




今すぐ……そっちへいくからね?



それからの記憶は、ない。




気付くと、花畑にいた。


「桜!」


どこからか、懐かしい声がする。
私は思わず振り返った。



「……っ」


そこには、あの愛しい姿があった。
……純也君だ。


隣には、里子も微笑んでいる。



「……桜、ひさしぶり、どうだった?」
「……そりゃ、大変だったわよ……」


私は、ここにいるということは……。
そっか、もう死んじゃったのね。


でも、貴方にいいたいことがたくさんあるの。


「ねぇ、純也君」
「なんだい?」

懐かしい笑顔、変わってない。


「いっぱい……いいたいことあるわ、聞いて」
「おう、聞くぜ、じゃああっちいこうっ」





——

今から60余年前、そこには
叶わぬ恋をした少女と
2人の少女に愛された少年と
1人の少年を溺愛していた少女が居ました。



END

Re: 戦場のジュリエット ( No.100 )
日時: 2010/03/01 18:12
名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)

完結したぜ、多分この続編かく予定です

Re: 戦場のジュリエット ( No.101 )
日時: 2010/03/01 19:37
名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)

終っちゃいましたね

そのことは悲しいけど、だけど、とても、とても素敵な物語でした


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