ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 戦場のジュリエット
- 日時: 2010/02/28 23:46
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
どもども、はじめまして。あるいはこんにちはっ!!
香織と申します。
このサイトでは現在、コメディで「ライトスター」を連載しております。
この小説は、去年の10月に書いていたものを復興させたものです。
前のものより、物語の展開の仕方が違います。
[>★→ENTER←★<]
@†★も く じ
>>0000 とっぷ
>>0001 きゃすと
>>0061 凛子キャラ絵
>>0065 桜イメソン
>>0095 純也イメソン
>>0096 凛子イメソン
@†★お 客 様
架凛様 蒼刃様 nanasi様 舞尋様
瀬多 哉様 やとちん様 樹乃様
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- Re: 戦場のジュリエット ( No.82 )
- 日時: 2010/02/27 18:02
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
>>81
なんか、嬉しい((ぇ
今から更新かも〜
- Re: 戦場のジュリエット ( No.83 )
- 日時: 2010/02/27 18:38
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
( 第24話 )
もうすぐ、正午だ。
どうやら、天皇陛下の
肉声が、放送されるらしい。
そこまでして、伝えたいことって
なんなんだろう。
12時をしらせる、鐘がなった瞬間
ラジオから声が聞こえてきた。
「只今より重大なる放送があります。全国聴取者の皆様御起立願います」
起立?
立つのね?
私は、ゆっくりたちあがった。
お母さんも、立つ。
「……しのび難きよしのび……絶え難きを絶え……」
天皇の肉声は、やけに
私の耳の中に響いた。
そして、全ての放送が終わった瞬間
私はあっけにとられた。
横に居る、お母さんと目をあわす。
「……お母さん……」
「桜っ!」
私達は、抱き合った。
戦争が……終わった。
あの、長かった戦争が終わりを告げたんだ。
**
私は、凛子の家へ行こうと
家を飛び出した。
町中は、やはり大騒ぎ。
だって、戦争が終わったもの。
「桜ーっ」
「凛子っ!」
凛子も同じことを考えていたのか
向こうから、走ってきた。
「凛子、これで、純也君……帰ってくるよ?」
「……っ」
それまで、清清しかった凛子の顔が
急に不機嫌になった。
「……どうかしらね、わかんないわ」
「……ねぇ、奇跡を信じようよ……」
「馬鹿っ! 奇跡なんかいってられないでしょ」
しばらくの沈黙が続いた。
やばい、話題を変えなきゃ。
「……でも、もうB29も飛んでこないんだわ」
「そうね」
もう、あの地獄の炎から逃げることもない。
灯りが外に漏れて、怒られることもない。
……でも、日本は負けた。
勝ってるって信じてたのに。
ずっと、負けてたの?
軍は、私達を騙してたの?
もう……よくわかんない。
- Re: 戦場のジュリエット ( No.84 )
- 日時: 2010/02/27 18:50
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
( 第25話 )
秋になった。
田舎に疎開してた、小学生も
ちらほら帰ってきた。
そして、生き残った兵隊さんも
帰宅した。
あの日、どんな思いで戦地にいったのだろう。
きっと、自分は命を奪われて
二度と、愛する人の姿をみれない。
そう思ったのだろう。
そしてその中には……そのように
なってしまった人もいるだろう。
無事、帰ってきて
感動の再会をした人、また
帰ってきて、愛する人が
空襲などで逝ってしまったことを
知る人が、いるだろう。
お父さんや、お兄さんは生きているだろうか。
もし、生きてたら……?
生きてるよね、絶対に、そう信じたい。
だって、戦死したら
知らせがくるんでしょ?
うちはこなかったもの……。
そのとき。
「桜、春代、ただいま」
玄関から、なつかしい声が聞こえた。
この、厳しくて図太い声……。
この、柔らかいけど低い声……。
間違えない、お父さんとお兄さんだ。
「貴方っ! 大和っ!」
お母さんは、お父さんとお兄さんと抱き合った。
涙を流しながら。
お父さんは、前よりひげが濃くなっていた。
お兄さんは、前よりかっこよくなった。
「お母さんも桜も、前より痩せたな……」
お兄さんが、私をお母さんを愛おしそうに
切なそうにみつめてそういった。
「でも安心して、こんなに食料あるから」
お兄さんは、リュックから
たくさんの食材をとりだした。
続いて、お父さんも
食材を出す。
「わわわ! こんなに……いいの?」
お母さんが困ったような、嬉しいような
表情を見せていう。
「いいさ、これで当分は食べ物に困らないだろ?」
お父さんは得意げにいって、笑った。
私も、少し微笑んだ。
……ひさしぶりだ、笑ったのは。
でも、追い討ちをかけるように
はかない出来事が起こる……とはしらずに。
- Re: 戦場のジュリエット ( No.85 )
- 日時: 2010/02/27 18:51
- 名前: 香織 ◆love33RPPg (ID: OS.29i1w)
はだしのゲンでたしか
戦地にいった、お兄さんが
食材をざっともってかえってきた
シーンを記憶してるけど……。
まぁ、兵隊さんだから
食材には困ってないのかな?
- Re: 戦場のジュリエット ( No.86 )
- 日時: 2010/02/27 18:52
- 名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)
終ったんだ・・・
だけど、終ったあとのほうが
苦しかったり?
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