ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

とうめいセカイ。 完結
日時: 2010/07/14 17:09
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.





だんだんココで書くのも、ちょっと慣れてきました。




◇お客様◇

     風水様  白柊様  時雨様  空様
     白兎様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



Re: とうめいセカイ。 ( No.63 )
日時: 2010/07/12 15:55
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

サク喜んでますよ、きっと。
>空さん


人は殺してないけれど猫をズタズタに
してますね…(>_<)
>時雨さん

Re: とうめいセカイ。 ( No.64 )
日時: 2010/07/12 16:35
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.





何度か、すすり泣きながら 「助けて」 と呟いていたが、それもおさまった。
血だらけの服を着替えさせ、自分の服を着せているが、かなりブカブカだ。


安心しきったように眠るセイを、サクはじっと見つめていた。


「……………なんつーかさぁ」


本当に子供なんだろうか。
まだ十代半ばごろに見えるけど、こうして見ると色気がある。


ロリコンの趣味は断じて無いけど、セイは大人にも子供にも見えた。
そんな彼女を見守るように、サクは眠らず、ずっとずと見つめていた。



           ⅴ



「猫を殺してた?」


土曜日。 何故かサクの家に、蓮華が着ていた。
持ってきた葉で勝手に紅茶を沸かし、飲んでいる。

最初は部屋にセイが居るのを見て、


「な、な……! 変態ロリコンナンパ男ッ!」


と盛大に罵倒したが、朝早い事もあってサクに中に入れられた。


「な、何をする気? おいしくないわよっ私なんて」


そう大変違う勘違いをした彼女を説得させるため、昨日あった事を離した。
それを聞いて、衝撃を受けたように蓮華がまだ寝むっているセイを見つめる。


「セイはね、学校で酷く暴れたの。 窓ガラス割って、机を倒して。 すごく怖かった」
「それ、親の名に傷つくんじゃねぇの?」
「うん。 だからもみ消したの。 あの男が、セイの精神が危ういのにソレを無かった事にして……病院に行かせなかったの」


本来なら、教室で暴れた時に病院に行かせるべきだったのに。
神影 涼香はソレをしなかった。


「どんどんセイは病んじゃって……まさか、猫を殺してるまでは知らなかったけど……」


サクが、光景を思い出して渋い顔をする。
蓮華の手が、カップに伸びたとき。


「起きたのか」


サクの言葉。
蓮華は左を見る。

セイが、上半身を起こして虚ろな目でこちらを見ていた。


「セイっ」 「れ……んげ……っ」


か細い声。
昨日、電話をかけてきた時と同じ声だった。
助けを求めるように手が伸び、蓮華を抱きしめる。


「蓮華、蓮華、蓮華、蓮華!! 」


必死で泣きじゃくりながら彼女の名前を呼び、セイが震えながら抱きしめる。
強く、強く。
その細い腕のどこからそんな力がでるのだろうと思えるほど。





            ⅴ





芸術品になれと彼は言った。

お前は人間ではなく、芸術品なのだと。

白いワンピースを着て、お人形のように座っていろと。

少しでも猫と戯れば、それを切れと言われる。

怖い。 夜になれば彼は変わってしまう。

夜の王に、化してしまう──!!

Re: とうめいセカイ。 ( No.65 )
日時: 2010/07/12 17:26
名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)

涼香さん、何してるんですかっ!!
セイィィ〜
セイが可哀想で……(ノ_≦。) 何があったんでしょう。

…なぜか>>60に微笑んでしまいました。

Re: とうめいセカイ。 ( No.66 )
日時: 2010/07/12 20:31
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: BwWmaw9W)

セイってなんかかっこいいww

Re: とうめいセカイ。 ( No.67 )
日時: 2010/07/12 22:25
名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)

涼香さんあまり好きになれません・・・・・・。

セイさんがかわいそうです。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16