ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- とうめいセカイ。 完結
- 日時: 2010/07/14 17:09
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
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だんだんココで書くのも、ちょっと慣れてきました。
◇お客様◇
風水様 白柊様 時雨様 空様
白兎様
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- Re: とうめいセカイ。 ( No.43 )
- 日時: 2010/07/09 23:24
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: BwWmaw9W)
え……
もしかしてこれが最終話!?
マジで!?
- Re: とうめいセカイ。 ( No.44 )
- 日時: 2010/07/10 10:39
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
これの次、セイとサクの話で終わりにしようかと。
こういうの、長々と続いてけっきょく終わらないのが
見えてるんで((汗
- Re: とうめいセカイ。 ( No.45 )
- 日時: 2010/07/10 12:29
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
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「スッキリした顔になったな」
李人に言われ、潮音が微笑む。
「誰のおかげだ?」
「ちいさな天使と、悪魔のおかげだよ」
もう、迷う事もない。
見つけた。
魂の在り方も、なにもかも。
「李人ありがとうね」
「なにが?」
「海香の事、心配してくれて」
短くなった髪をいじりながら、お礼を言うと、李人の頬がほんのりと赤くなる。
気づかないふりをした。
それが、一番いいのだろうから。
──心の声が届いたよ
- Re: とうめいセカイ。 ( No.46 )
- 日時: 2010/07/10 12:36
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
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ⅴ
怖くて、つめたくて、おぞましい。
こんな世界なんて大嫌い。
消えたいよ。
愛する人と、ずっといっしょ。
≪登場人物≫
ミナシロ
水白 セイ 『壊れない幸せがほしい』
15歳 心に影を宿す少女。
自傷癖がある。
エンジョウ
園城 サク 『年下のガキに惚れこむとはな』
22歳 セイのお隣さん。
不真面目で女遊びが激しい。
ウキョウ レンゲ
右京 蓮華 『セイは優しくて、壊れやすい』
15歳 セイのクラスメイト。
派手な事が好き。
ミカゲ スズカ
神影 涼香 『全てオレのものだ』
32歳 セイの叔父。
繊細な売れっ子の歌手。
- Re: とうめいセカイ。 ( No.47 )
- 日時: 2010/07/10 12:55
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
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これは、天使と悪魔がまだ、その魂が地上にあった
時の物語──。
ⅴ
元々、人間なんてものが苦手だった。
何を考えているのか分からないし、嘘つきだ。
だから、サクは、都会の片隅にある住宅街から外れた地域に引っ越してきた。
「てか、有名なオペラ歌手がいるって聞いたけど…」
そう呟きながら、自分が住む借家の隣に立つ、高々とした建物を見上げる。
外装は白く、まるで城みたいだ。
「どんだけ金持ちなんだろうよ。 つか、これって挨拶しなきゃいけねーのか? めんどくせっ」
煙草を吸いながら、ぼんやりと。
超人気有名オペラ歌手・神影 涼香。
男性であるにも関わらず、その繊細なソプラノが特徴だった。
サクは全然興味もなく、知らなかったが。
「一応、行ってみるか」
手土産はナシ。
ただの挨拶。
相手が有名人だろうが関係ない。
迷わずインターホンを押した。
『………はい』
「隣に引っ越してきた、園城っつーんだけど」
初対面にも関わらず、インターホンごしに挨拶。
すると、トビラが開いた。
「お?」
「………」
出てきたのは、少女だった。
撫でらかな黒髪に、透き通るような白い肌。
顔立ちも整っており、清楚なイメージだった。
「あー、ウチの人は?」
「…………仕事」
「お前、今一人か?」
少女は頷く。
こんな大きい屋敷に一人。
孤独そうな少女。
というか、今は平日であって、本来ならば学校に行っているはずなんだけど。
「んじゃ、親ごさんに伝えといて。 引っ越してきたーて」
「……わかった」
拙い口調でそう言い、少女がトビラを閉める。
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