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とうめいセカイ。 完結
日時: 2010/07/14 17:09
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

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だんだんココで書くのも、ちょっと慣れてきました。




◇お客様◇

     風水様  白柊様  時雨様  空様
     白兎様

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Re: とうめいセカイ。 ( No.58 )
日時: 2010/07/11 09:19
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

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屋敷の門を飛び越えながら、これって不法侵入かと思う。
気にせず屋敷内の庭に入ると、


「………なんだ、コレ」


大量の猫の死骸があった。
まだ新しく、柔らかい。


「っ、ぐっ」


匂いと光景にショックを受け、吐いてしまった。
信じられない。
残った胃液を呑みこんで、急ぐ。


人を、殺してしまってはないだろうか。
神影とか。
恐怖が泡立つが、サクはどこか鍵が開いている窓はないかと探す。


すると、それは安易に見つかった。
窓を開け、中の豪華なリビングに潜入する。
土足なのは気にしなかった。


「……………うぁ?」


白い部屋。 リビング。
冷たい石の床。
大きなグランドピアノ。

その中央に、


「…………お前が、セイか?」


ぼんやりと、座っている少女。
朝に見た、壊れやすそうな少女だった。


名前を呼ばれ、セイが振り返る。


「………っ!! 」


その腕の中に、赤く殺された猫があった。
白い肌も、白い服も、赤く染まっている。


「お前っ、何して!」
「芸術品なんだ。 こうして猫を抱きかかえている所を、絵におさめるんだ」
「はぁ?」


意味が分からない。
とりあえず、ここにいては危険だ。


「今ウチの奴はいるか?」
「……いない。 どっか行っちゃった」
「神影 涼香はいるか?」


その言葉に、セイが目を大きく見開く。


「っ、…………」
「もういい。 オレの家来いっ。 朝になったらお前の連れも呼んでやる!」
「蓮華を?」
「ああ。 とりあえず、それ離せ」


セイは猫を放り投げ、手についた血を舐めた。
その仕草にゾッとしながら、セイを抱きかかえる。


誘拐ではなく、救出だ。





            

Re: とうめいセカイ。 ( No.59 )
日時: 2010/07/11 10:15
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: BwWmaw9W)

アキラ、かっちょい!

Re: とうめいセカイ。 ( No.60 )
日時: 2010/07/11 11:28
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

えへへ……照

Re: とうめいセカイ。 ( No.61 )
日時: 2010/07/11 11:47
名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: BwWmaw9W)

サクもかっこいい!

Re: とうめいセカイ。 ( No.62 )
日時: 2010/07/11 11:56
名前: 時雨 (ID: bQbYMR0G)

人殺したんですか?

あらららら、それはそれは何ででしょうね。

続き楽しみにまってます。


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