ダーク・ファンタジー小説

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ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】
日時: 2013/12/01 11:19
名前: はる (ID: JK5a7QPr)
参照: http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=39522763

はるです。シリアスダークに書くのは二度目ですね…
そんなこんなで今回はミステリー。更新不定期です。


〜CAST〜

【久楽々 洋介】 〈kurara yousuke〉

Age 27

occpation 小説家

height 182㎝

weight 65kg

taste 読書、料理



【来栖 李亞霧】〈kurusu riamu〉

Age 16

occpation 高校生

height 158㎝

weight  42㎏

taste 運動

オリキャラ募集中!応募はこちらから→>>8


応募状況

李亞霧の友人・クラスメート 10人募集!(現在)

洋介の友人・ライバル 3人募集!(現在)

警察関係者 15人募集!(現在)

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.77 )
日時: 2014/01/13 10:55
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

参照800超えました感謝です。
何か書こうと思ったのですが…思いつかない!(((
もうちょっと後の方だったら、オリキャラの話が書けるのに…
と言うわけで楽太のプロフ公開。どん。

【新田 楽太】 〈nitta ratta〉

Age 16

occpation 高校生

height 172㎝

weight 60㎏

taste 歌、絵を描くこと


このキャラは多分数少ないまとも要員です。今後どうなるかはわかりませんが…
ジャニーズ系イケメンでモテる。密かに美少女・瞳と付き合ってんじゃないかと噂がある。
だけど噂は噂である。実際は…?

と言うわけで、これからもがんばります。


Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.78 )
日時: 2014/01/17 17:04
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

洋介は、手が震えるのを感じた。


———なんだここは。


輝くシャンデリアを反射して煌めく大理石の床には、赤くて毛足の長い絨毯が敷かれている。部屋は円形…なのだが、スケールが半端ない。
多分、李亞霧達の教室が5,6個入るのではなかろうか?この部屋の五分の一よりも小さい2LDKに住んでいる洋介は嫌みの一つでも言いたくなって口を開くが、思い浮かぶどれもこれもが負け犬っぽく聞こえる。諦めて、洋介は代々木の後をついて行った。

「堂々としてんね、代々木くんー」
「いや、これでも40代ですから」

戸籍に間違いでもあったんじゃないだろうか。信じられない。下手するとまだ10代後半と言っても通じるような彼が、洋介は時々羨ましくなる。あの見た目だと、「年齢不相応に落ち着いた人」というイメージがつくのだ。実際、彼の性格は年齢相応のものなのだが。

「せんせ、取り敢えずワイン飲んで」
「いや、俺、下戸ですから」
「固いこと言っちゃ駄目です。ほら一息。はい、はい、飲んでくださいよ、これからせんせの苦手なご挨拶してまわるんですからね」

幼稚園児でもあやすようにワインを押しつけてくる代々木を避けながら、洋介は周りを見渡した。
赤から黒まで、さまざまな色のドレスが際立つ。これはあれだ。アカデミー賞とかの授賞式で良く見る光景だ。洋介は何の気なしにウェイターからグラスを受け取る。琥珀に輝く液体が、微かに泡立っている。

——これ、シャンパンじゃないか?

それがわかったのは、グラスを一息に煽ってからだった。
え、あれ、これ、ヤバい。

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.79 )
日時: 2014/01/17 17:43
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

「なんだせんせ、下戸とかいっときながら飲んでるんじゃないですか」

からかうように、代々木が洋介の背中を叩いた。洋介は思わず前のめりになる。躯に力が入らない。どうしよう、倒れるのだろうか。
彼の手が小刻みにぶるぶる震えていることに気付いた代々木は、眉をひそめて洋介の背中をさする。

「あの、大丈夫ですか?」
「あーうん、らいじょーう、らいーじぶ…あれ…」
「うっわ!もう呂律回ってない—!」

早い!酔っぱらうの早い!と言いながら洋介が持っていたシャンパンと同じ種類のものを近くのウェイターから受け取った代々木は、再び眉をひそませた。

「……うっすい…アルコールか?これ…」

これで酔っぱらってるせんせはどれだけ酒に弱いんだ、と代々木は結構真剣に頭を抱える。自分だって、強い方ではないと思っているが。だけど、洋介のこれはあまりにも……酷い。

「せんせ、生きてます—?一回吐いた方が良いかもですよ」

年上からのアドバイスである。しかし、洋介はふるふると首を左右に振った。その顔には、さっきまでとはうってかわって冷静そうな表情が浮かんでいる。

「慌てない慌てない、代々木くん。俺がそんなに酒に弱いはずがないだろう?」
「いやさっき完全にふらついてましたよね。さっき呂律怪しかったですよね」
「……何の事?」

首をかしげる洋介に、代々木は溜息をついて左手をヒラヒラ振った。

「も、良いですよ。せんせがそう言うならそうなんですよ」
「どうしたんだ代々木くん。やけに元気が無いけど」

そういいながら、洋介はテーブルの上に置いてあったワインをくいっと傾けた。アッ、と言う間に洋介はアルコールの摂取を終え、涼しい顔で代々木の腕をひく。

「そろそろ挨拶回りをしなくては…だろ?代々木くん」
「……ほんっと、どうしちゃったんですか、せんせ…」

二人は(というか洋介が代々木を引きずっているのだが)それぞれの有名人…まあ、大きなパーティだから芸能人も来ている…に挨拶をしてまわった。

洋介が、壁際で佇む女性に挨拶をしようとした時。

「先生、やっぱりいらっしゃってたんですね?」

と、涼やかな声がした。
振り向くと、そこに立っていたのは——着物を着こなして微笑む、美しい女性である。誰だ、この人。
洋介は、内心怪しみながら女性にお辞儀をした。

「あら、お辞儀なんてしていただかなくてもよろしかったのに…だろう、小説家の大先生」

その女性は、袂から眼鏡を取り出し、それを顔に装着する。洋介は、その眼鏡を見て思い出した。

木下瞳、だ。


白い肌に映える赤い唇がすらすらと動く。練習をしていたのか、それともただ単に饒舌なだけなのか。

「大先生に会えて光栄だ。どうせ鉢合わせするんだろうとは思っていたが、意外と早く出会えたものだな。話したい事もあったから、ちょうどいい」
「は、はあ…あの、せんせ、どちらさんですか?」

若干取り残され気味の代々木は、洋介の袖を引っ張る。洋介は振り返って答えようとして…迷った。そういえばこの子、なんで此処に?

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.80 )
日時: 2014/01/21 12:31
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

「あら、すいません。私木下旅館の若女将をしております木下瞳というものですの。どうぞ、御贔屓に…」

淑やかに名刺を差し出すその姿は、代々木が見とれるくらいの破壊力はあった。しかしそこは腐ってもベテラン、彼も名刺を取り出し交換をする。
洋介は、うっすら桜色でふちどりのされた紅葉柄の名刺を見て嘆息する。美しい細工だ。

「木下旅館——って…あの、大物芸能人がよく…」
「ええ、よくいらっしゃいます。皆さん、素晴らしい方ばかりですのよ」
「ほぁ…」

はあ、ともほう、ともつかない実に中途半端な相槌を返した代々木の耳を洋介は引っ張る。何を呑気に世間話をしてるんだこのロリコン。違いますよせんせ、ロリコンはそっちでしょ!下らない会話である。

「まあ、大先生がロリコンだとかは置いといて…」
「そこは決定なのか!?」
「何をほざく。女子高校生に手を出しておいて白々しい。では早速話に入るぞ」

洋介が口をはさむ間もなく、瞳は洋介の顎を扇子でぐいっと持ち上げた。身長は洋介の方が高いので、アッパーをかまされた気分になる。痛い。

「…あの事件のことか?」

代々木に聞こえないよう、洋介は声をひそめた。

彼女がわざわざ自分に声をかけてきたのだから、話題はそれくらいしかない。まず、それ以外に自分と彼女の間に接点はない。なので、洋介は自然とその理由を思い浮かべたわけ、だが。

「んな訳ないだろう」

瞳の蔑んだまなざしでそれは否定された。


「私が言いたかったのは一つだ。——文化祭で協力してくださいッ★」




「………………………………は?」




長い長い沈黙の後、洋介はやっとそれだけ言った。
柄にもない満面の笑み&ピース付きでそれを告げる瞳には、なんだかよくわからない威圧感がある。
代々木は代々木で、何を話しているのか聞きとろうと後ろでぴょんぴょん跳ねている。


「以上だ。はいかイエスかOKか了解かラジャーかウィか御意で答えてほしい。選択肢はなるべく多くしたつもりなので、心おきなく選べるだろう?」
「いやそれ全部「はい、そうします」って意味だから!選択肢なんて無いから!」
「勿論報酬は出すぞ?えーと…そうだな、準備金の10%でどうだ?大体十万くらいだろうが」

———あの学校の金銭感覚はどうなってるんだ!準備金が百万ってことになるじゃないか!

洋介は頭を抱える。流石だ。流石青花だ。金持ち学校の名前は伊達ではない。それを平然と言ってのける瞳の様子からも、それがうかがえる。

「まあ、難しいことではないんだ。ただ単に、演劇の舞台演出と台本の監修をしてもらえればいい」
「いや、だからなんで俺が?」
「決まってるだろ、小説家の大先生だからだ。ミステリ劇をやるのに、こんな人材を逃してどうする!?青花賞が取れないだろう!」

鬼気迫る顔で言葉を発する瞳に、洋介は引かざるを得なかった。——もちろん、了承すると言う意味で。

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.81 )
日時: 2014/01/25 19:29
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

皆さん今晩は。
改めまして、『2013年小説カキコ大会 シリアスダーク部門 銅賞』を受賞したことを、遅ればせながらお礼申し上げます。

——っていうかなんで今更だよ!って感じですね!「どうせ無関係だわ金賞の人スゲー!」みたいな感じでガンスル—してたらいきなり『え、銅賞だったの?』と友人(カキコ民)に聞かれ…


「ヾ(*д*ヾ三ノ*д*)ノ 」


という状況に陥ってましたので、報告が遅れましたすいません。

今後とも、『ミステリ作家のリアルトリック』をよろしくお願いします!


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