ダーク・ファンタジー小説

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ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】
日時: 2013/12/01 11:19
名前: はる (ID: JK5a7QPr)
参照: http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=39522763

はるです。シリアスダークに書くのは二度目ですね…
そんなこんなで今回はミステリー。更新不定期です。


〜CAST〜

【久楽々 洋介】 〈kurara yousuke〉

Age 27

occpation 小説家

height 182㎝

weight 65kg

taste 読書、料理



【来栖 李亞霧】〈kurusu riamu〉

Age 16

occpation 高校生

height 158㎝

weight  42㎏

taste 運動

オリキャラ募集中!応募はこちらから→>>8


応募状況

李亞霧の友人・クラスメート 10人募集!(現在)

洋介の友人・ライバル 3人募集!(現在)

警察関係者 15人募集!(現在)

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.62 )
日時: 2013/11/27 19:23
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

02様
了解しました!はい、楽しみにしていてください。大活躍させます(?)ので!

お詫びと報告

生存確認です。長いことほったらかしですいませんでしたっ!大丈夫です、更新意思はありますので…!

また、只今絶賛テスト期間中☆のため、更新自体は来週以降、となるかもしれません←

というわけで、まあ…こういうとき、なんて締めたらよいのでしょう…

とにかく、ごめんなさい!以上です!

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.63 )
日時: 2013/11/27 19:56
名前: はる (ID: JK5a7QPr)
参照: http://さりげなく参照600超えてるなう。

「…狂言…つまり、嘘の自殺、って事っすか…?」

眼を大きく見開いた柳太が半ば呆然として問いかける。洋介は頷いた。

「結論から言ったけど、まずは一連の流れを説明していく。…まず、事件だけのことを話すけれど…そう、事件の始まりは————」



事件の始まりは、初夏、学校の屋上。

新島沙有は、屋上の足場に立っていた。
そして、後ろを向いて…簡単に言うと、フェンス側、つまり屋上の方を向いて———


「地面へと飛び降りた!」



李亞霧が見たのは、ココ。この場面だ。



「…あのぉ、先輩。それじゃ、なんていうか…ただの自殺じゃないですか!」

またもや柳太が意見を述べる。というよりも、さっきの衝撃の発言のせいで、彼以外の人物は放心状態になってしまっているのだ。


「残念。それが違うんだ。彼女は、自分が生き残る、ということを前提として飛び降りたはず。なぜなら、そこにはツツジが植えてあったからな。」


そう。洋介がここに生きていられる理由の一つは、ツツジの植え込みだ。ツツジの植え込みがクッションの役割を果たしてくれて、捻挫だけという軌跡を起こしてくれた。


そして、それならば。


それならば、彼女…沙有は生きているはずだ。しかし、彼女は死んでいる。



「それに、李亞霧くんも言っていたな?…「茶色い土の中に、白い肌が目立っていた」…と。」
「あ…はい!確かに、あの時緑色…ツツジなんて植えられてませんでした!」

頷く洋介。
さらに続ける。


「そして、そのツツジを植えることを提案したのは、他でもない新島沙有、園芸委員のはずだ。ツツジの植え込みに落ちたら助かるなんてこと、少し考えたら解るだろう?…とび降りたいなら、中学校舎だってある。」

中学校舎の方が一階分高い。落ちたら、まず助からないだろう。


「だから、不自然なんだよ。彼女は、本気で死のうと思っていたのだろうか?…俺はそれを疑い始めた。そして、李亞霧君の言う通り、「殺人」かもしれないと思い、考えをめぐらした!」


しかし、それはあり得ないことだったのだ。
足場は一メートルもの幅がある。フェンスから落ちても、なんとか姿勢は保てるだろう。それに、あの「赤いゴム」。あれは上靴のモノで、そのゴムがつくとしたら足場にこすりつけられたということ以外は思いつかない。

そして、もし突き落とされた場合、そのような痕跡は残らない。

後ろ向きで、ゆっくり、倒れていく…これこそが、あの赤いゴムを残すこととなったのだ。


「殺人の線はなくなった。自殺。それに狂言をつけるためには、もう少し証拠がいるな?」
「…ッもうやめて!これ以上やったって、傷口に塩を塗りこむだけだ!」


丁寧な言葉遣いも忘れ、瞳は椅子を蹴倒し立ち上がる。楽太が思わず体をひいた。
李亞霧は、なにも聞こえていないかのように、身じろぎ一つしない。

「そうはいかない。俺は、真実を求める!それがどのような結果であっても、それが…真実を知れて、幸せだと思えるような結末を…そう、俺は決めたんだ!真実を知らずに幸せでいても、そんなのは偽りだ!」


言葉を荒くしつつ、洋介は胸の内をぶちまけた。
正しいのか、これでいいのか。そんな思いはスッと溶けていく。


…今は話し終えることだ。答え合わせは、すべてが終わってからにしよう。


「…李亞霧くんは、手紙をもらったと言っていた。自殺しようとする人間が、そんなことをするかな?」
「…するかも、しれないじゃないか…!」

瞳が花柄ハンカチで額の汗をふく。その汗は、気温だけの問題ではないように思えた。


「するかもしれないな。確かに。でもそれが、別の意味を持つとしたら?」
「別の意味、ですか?」
驟雨が初めて発言する。その瞳には大きな戸惑いが見て取れた。
その気持ちはよくわかるよ、後輩クン。

洋介は深呼吸して、頷く。



「それが、殺人事件の目撃者を呼びだすと行為だったらどうだろう?…偽モノの殺人だ。簡単にいうと、罪を着せるという事になるけれども。」







本日二回目の、空気の硬直。



Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.64 )
日時: 2013/12/01 11:21
名前: はる (ID: JK5a7QPr)
参照: http://さりげなく参照600超えてるなう。

>>0 の参照にNoelle様作の「来栖 李亞霧」つけました!
すっごい可愛いです。どうしたらそんなにうまくかけるんですか!ってくらい可愛いです。
あの強情っぱリな李亞霧があんなに華奢になるとは←
今度は洋介もかいてもらおうかなあ。

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.65 )
日時: 2013/12/07 18:33
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

いったんあげときます。

Re: ミステリ作家のリアルトリック【オリキャラ求ム】 ( No.66 )
日時: 2013/12/11 18:03
名前: はる (ID: JK5a7QPr)

洋介は、言葉をきってしばらく口を閉じると、瞳の手元を指差した。
一瞬あどけない顔になった瞳。彼女は、手元にちらりと目をやる。

しかし、その顔は数秒で引き攣る。

「ところで、その花柄のハンカチ、綺麗だね」

初めて、李亞霧が動いた。
体をずらして、瞳の手に握られているハンカチが見えるようにしたのだ。
楽太が手を打つ。

「あ…それ、屋上にあったやつじゃないか!」
「そう!……確証は持てなかったんだけどね、やっとわかったよ。この、狂言自殺の『目的』が……そして、本当の犯人が!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!犯人は、その、新島沙有という少女じゃないんですか!?」

驟雨がイスを蹴散らして立ち上がった。良く見ると、目の中がぐるぐると渦を巻いている。急展開に戸惑っているのだろう。
洋介はそれを無視して話を進めた。

「新島沙有は、つまり。……木下瞳に罪を着せようとしたんじゃないかな?……自分を殺害しようとした罪で」


狂言自殺をしようとした沙有は、まずターゲットの「木下瞳」を屋上に呼び出す。
そして、彼女が屋上に来たことを確認して、屋上のフェンスへと近づく。きっとその時は、李亞霧が校庭を歩いていたはずだ。
自殺しようとする人間は、普通の手紙なんて出さない。それなら、李亞霧に事件を目撃させようとした、というのが洋介の考えである。

しかし、沙有は一つだけミスをしていた。

本当なら…洋介の考えが正しいなら、李亞霧は屋上で瞳の姿を目撃することになるはずだった。

けれど瞳は、目の前の出来事に驚いて、彼女の安否を確認するという行為を綺麗に忘れてしまったのだ。
あわてて逃げかえろうとしたが、その時に彼女はハンカチを落としてしまう。


そして、今に至る、というわけだ。

「え、っていうか先輩。それって本当の話なんすか!?」
「さあ、結構想像したこともあるからな。……どうだ?」

洋介は瞳に目で促す。
瞳は、黙ったまま顔をあげない。

李亞霧は、さっきまでとは違い小さく体を震わせている。



「……じゃあ…この事件は、沙有の自殺ってことなの…?」


呟いた李亞霧は、洋介の方をすがるような目で見た。
洋介は、首を「横に」振った。


「じゃあ、ツツジを取ったのは誰、だろうな?」



全員の顔の上に?マークが浮かぶ。
少しだけ、昔の高揚感を感じながら洋介は人差し指を立てた。





「彼女を死に至らしめた犯人は、別にいる!」













それは、『当日』の夜の事。


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