ダーク・ファンタジー小説

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(自由参加小説)異世界ぐらしはじめます(祝!閲覧1000!)
日時: 2016/11/01 22:50
名前: ミヤビ (ID: WVvT30No)

(紹介前に総合掲示板の雑談掲示板に「異世界ぐらしはじめます 雑談所」を設けました!お気軽にお聞き下さいませ♪Twitterにて基本活動しておりますので急ぎでしたらTwitterまで!)

はじめましてミヤビと言います。

異世界ぐらしでは中世チックなフィールドを好きなように駆け回り。
共闘するもよし自分で国をつくるもよし。
自分ならこうすると言ったことを書いちゃって下さい。

これはリレー小説形式で。
参加型の小説です。全てが正規ですべてが外伝であるこの世界にようこそ!

では下記に簡単な説明を乗せておこう。

また、【あくまで楽しむことを前提に】書いて下さい。
マナーを守り規則正しいもう一人の自分を小説で動かしましょう!

【異世界ぐらしはじめます】設定資料

世界観設定

【属性】

〔英雄〕基本人類のクラス、技術スキル高 基本値低
〔人外〕魔物相当のクラス、特殊スキル高 致命的な弱点有
〔自然〕精霊とかのクラス、保持スキル多 異常体勢低

【能力、職業】

能力

先天性、後天性のオリジナルスキル。

ストックは2まで。
強力な能力であればデメリットも付属させる。


能力(時を3秒止める)デメリット(次発動まで3時間チャージ)


職業(有利→不利)

〔英雄〕騎士→弓兵→魔術師→
〔人外〕死兵→呪士→死霊使→〔自然〕巨神→獣人→エルフ→

職業はオリジナルスキルの関係上でオリジナルの職業の作成可


能力(竜属性の召喚)職業(竜騎士『騎士』)

【武器】

武器や技術は中世17世紀ちょっと先程度、よくて蒸気機関までが好ましい。
(無論新型でボルトアクションのライフルから有線電気機材は可、
ただ量産する技術、発展途上の技術に留める)

【世界観】

世界が1度、人類文明が滅び再び現文明まで築き上げて17世紀。
過去の遺跡・遺産から可能な限り再現可能なものを生産しまた1から作り上げた物を使って
レンガ造りの建物や紙の作成。現歴史までなかった生命に宿る超能力『魔導力』によって可動する
乗り物や工具を作り。世界各地には『神殿』や『城都市』といった文化が確立されていった。

世界にはいくつかの大陸と無数の島があり、
上陸してすぐ山道を登ってはハルピュイアやマンドラゴラと遭遇する島もあれば
果てしない雪の平原で巨大な生物や奇妙な知的生命体に襲われる所も、

この世界で生き残ることは出来るか・・・


(参加者の視点)
あなたは普通の現実世界では人気ゲーム「ワールドレコード」をプレイしていたゲーマーで、
特殊ソフト(3DCG作成ソフト等)を使えば、自分好みの見た目をつくれたりする狩猟を目的にした
一大娯楽として確立されたゲームで早7年。
発信元の大企業『ノア』現社長『イズミ』はユーザーの期待に応えるべく。新技術の投入によって現ワールドレコードは
全く新しいゲームに生まれ変わると宣言。

同時刻、新デバイス『スフィア』と呼ばれる掌サイズのマウスの形のした機械(子機)を発売。
これと連動することで新感覚の体験ができるとのこと。

それを使うと一瞬白い閃光に包まれたと思ったら。
なんと自身が作成したキャラクターになっていた。

だが世界観は全くの別物。
土地勘無し、お金なし。ログアウト画面無し。
あるのは以前のステータスとスキル、アイテムのみ。

一応地理は現実世界の配備で問題なし

スタート地点は自由。
国を創るも奪うも自由。
この世界に入ったプレーヤーはここの住人となって元の世界に帰る方法を模索あるいは
世界征服を目論むことも自由。

* * * *

御用の方は下記まで御連絡下さい
(質問・感想お気軽に)

https://twitter.com/miyabi_virossa(ミヤビアドレス)

https://twitter.com/yawashigure(柔時雨)

(自由参加型小説)異世界ぐらしはじめます(ライラプス視点) ( No.43 )
日時: 2016/10/23 23:00
名前: ミヤビ (ID: WVvT30No)

イーリアは門から出てすぐの坂道を走っていると、右の崖側に垂れたロープの根本と立て看板が視界に入った。

『なんだ?・・・「下には賊がいますのでご自由にお持ちかえり下さい」・・・』

そっと崖を見下ろすと吊るされたゴブリン種のような賊数人がいた・・・長い時間放置されていたのだろう大人しくしていた。
持っていた籠から目隠しした鳩を取り出し、書いたメモを足の小さな筒に入れ城の方角へ飛ばす。

少しすれば兵が到着するだろう、それまで何か話でもするか。
崖下を覗きこみ吊るされ少し揺れているそれを見てシュールな絵面に笑いを堪えるレベルまで慣れた後。

『やあ君たち、眺めはどうだい?』

『んあ?・・・あ!やっとだれが来た!助けてくれおっこちまう!この縄を解いてくれ!』

ニッコリ笑顔になりナイフを取り出し

『縄を解けば良いんだね任せてくれ』

『いや順番!それは最後だ引き上げを先にしてくれ!』

中々揶揄うのが面白くなってきたので、今度は少し悪戯をしようと

『君たちこんな女の子に引き上げることが出来ると思うの?』

あ、そらそうだ。とさらに唸るように考え込み

『あと暴れたらダメだよ・・・あ、「外れそう」。』

『おおおおい嬢ちゃん俺たち何に繋がれてんだ!?』

本当は岩にガッチリグルグル巻きの要領で固定されているが
ピックのようなちゃっちいので固定されていると言うと焦り出し

『マママジか早く助け呼んでくれ頼む!』

『その前に質問だけどなんでこうなったの?』

話を聞く所によると両手に奇妙な剣を持った男一人にやられたそうだ。
ざっと見ても10人くらいいる・・・そんなのにこれだけのことをする余裕のある腕前。
聞いたことが無い。

『あ、助けが来たよ。暴れちゃダメだからね。』

そう言った後その男が行った方角に町があったことを思い出し、
そこへ進路を変更する。

しばらく走り目的の町に到着、誰かの葬儀があったのだろう黒服が目立つ。
イーリアは下馬し近くにいた黒服の男性へ近づき

『どなたかお亡くなりに?心中お察しします。』

『あ、いえ騎士様ありがとうございます。悲しい・・というよりやっと帰って来た、
そんな気持ちが強くあります。』

え?とその口ぶりでは死んで暫く経った方が見つかったような感じだった。

『いえね、道中の坂道で襲われて亡くなった娘さんが昨日遺骨とはいっても帰って来てな、
それもその襲ったと思われる賊も懲らしめてくれたんだ。』

道中の賊昨日から吊るされていたのか、仲間は助けなかったのか?
まあ入った情報ではゲヘナに乗ったそれなりに厄介な装備をしたやつら、
そしてボスは厳しい奴なんだっけか、撤退したやつらも帰るのを躊躇っているのか?

『ありがとう、それでその人は今・・』

『ああ、森へ入ったよ。もう1つか2つ任務があるらしい。』

ありがとうと礼を言いイーリアは森へと馬に乗って入る。

【帝都城内】

学校の体育館を縦に2列並べたような広さの奥、中央に玉座がある。
長いレッドカーペットが敷かれ無機質で窓も少ないためか肌寒く感じる。

玉座に座っている豪華な装飾をしている190cmはあろう優男な顔つきをした人物は帝「カール」
いづれは10の偉業を成した功績で与えられる「大帝」の称号を得る素質を持った人物で、武芸はそれほどと自論しているそうで、
実際見た物はおらず謁見する際に大男2人掛かりで支えている布を被せた中身不明のものが武器だそうだ。

『ふう、本日の業務はこれで終了だな。
イーリアはもう行ったな?』

『はい。付近の森に住み着いた族の根絶を命じ、討伐に向かいました。』

玉座の右で立っていた白いローブを着た老人が答える。
帝カールはふうむ・・とアゴに手を添え次の一手を考える。

『このまま周囲の不安要素を掃討、安全を確保し城壁を作り領地を広げる。
このまま進行すれば幾分かの生産用の領地も確保出来ましょうぞ。』

カールの計画によりこの世界での目的である「領土の取り合い合戦」を実行。
その手法として堅実に領土を広げ、それぞれに拠点を建てるのではなく城壁によって進行を阻止する。

そもそも後方は崖、逃げ道無き状況でならまず守りを強固にし、攻められないようにすること。

『しかし堅実に過ぎた、その影響あって今ではこれだけか・・。』

『仕方のないことと存じます。海を挟んでおりますが隣国と対立、
しかも向こうは統一を完了させた島国、騎士共も戦線で確認されております・・・
ともすれば敵軍隊の総司令も・・・』

40年前、いきなり現れ圧倒的な力で侵攻、統一を果たし。
時期を見て大陸まで進軍を開始。

『ぬかったよ。たかが島国と思って慌てず領地を広げていつの間にか領土を比べてもこちらの2倍。
さらに敵の進軍は早く城壁が完成する前にいつの間にか大軍を率いて上陸・・・
隣の国は征服されたそうだ。』

緊迫する状況、老人は汗を流し手は震える。
兵は各地に派兵しているため集めるのに手間と時間がかかっている。

廊下から走る音が鳴り響く

『伝令!騎士軍の先兵が付近の森へ入ったと通達!
それと後方まで偵察を行ったものからあ・ああ・・・
「あの男」も確認しました!』

カールは玉座から無意識に立ち上がり、アゴまで汗が流れ ふと笑ったような感じになり

『・・・そうか・・・各軍に通達。戦闘配置。
敵は大軍にして強大、そして兵力2倍いや現状8倍にしてその中の十数人の選別されし騎士は数千の兵力に匹敵する。
防戦に徹せよ。毛色の違う騎士を見た場合は全力で持久戦に持ち込みこちらのエースが到着するまで持ちこたえさせよ。』

兵はすぐに扉を出、伝令を通達に走る。

始まってしまった全面戦争。恐らく街にいるギルドのメンバーの数人、「プレーヤー」は噂を聞きつけもう居ないだろう。
相手は最古のプレーヤーにして最大の軍を率いる者。

『奴の名はアルトリウス!切っ先を見たものはいないとされる瞬剣の使い手!』

【その頃族のアジト内】

ライラプスは順調にアジト内を捜索、接敵した場合は気絶させ無力化。
道中のアイテムは拝借していた。

しばらくして倉庫らしき部屋を見つける。

『うん、エリクシル・・いやエリクサーかな。ポーションに解毒種。
あとは・・・サニーこの宝箱の番号頼む。』

サニーによる解析で番号1945にて解除・・・

『終戦の年か?・・・中は・・・転移石か。
ようやく見つけたな。帰ったら門の装置に早速設置だ。』

そして残るは最奥の広間・・・あった、幻の岳。

『まあ洞窟にあるって情報を聞いて正解だったな。
これで埋めて完了だ。』

『そうは行かねえなあ。』

来た道がいきなり鉄の檻らしき鉄の壁にて閉じられ。
完全に囲まれる。以前と同じ状態・・違うのはサニーがいることか。

声の主は族の長であろうゴブリン種の上位レッサーゴブリン、
両腰に手斧を下げそれなりに急所に鎧があるピンポイントのみを守る鎧を装備している。

周りには無数の族がいた。

『貴様は完全に包囲されている、大人しく降伏せよ・・さもなくば』

『さもなくば?』


両手に斧を持ち飛びかかる

『死んでもらう!』

サニーはとっさにレッサーゴブリンを撃ち、右の斧で弾丸を「斬った」。

次に左斧を振り上げライラプスへ斬りかかる。
ライラプスは右手で左に帯刀していた銃剣グラマンを抜き斬りかかるように斬撃を受ける。
その勢いで右側へ振り切りレッサーゴブリンを空中へ上げ、
左手で右に帯刀していたグラマンを抜き照準をつける。

胸に向かって発砲、それなりの固い金属が小石を弾いたような音とともに受け流す。

『思ったより硬いな。だが・・!』

三発ガガガンと着地寸前の態勢を狙い撃ちこむ。
一発目を斧で上に反らすように受け流し着地タイミングを加速、
残り二発をしゃがみ回避。

ライラプスはスピンコックで装填、その隙に1m手前まで接近。
左のグラマンで斬りかかりレッサーゴブリンの右斧を右へ払うように振り、
弾かれたライラプスはその勢いで左回転しつつ半歩分後退、
弾かれたグラマンを振り回すように外回りで340度回った後レッサーゴブリンを向いた時に発砲。

左斧でガードするも銃弾はめり込み斧にひびが入る。
ライラプスは回転する勢いで右下から右のグラマンで切り上げ左斧を砕く。

レッサーゴブリンの右斧で斬りかかり、左のグラマンで十手の要領で銃と少し飛び出した剣部分のみね部分、
その隙間で受け斧の刃に対し銃口が向けられた体になり、2発撃ち込まれ破壊される。

ザザっと脚をズッて後方へとの勢いを殺し立ち止まる。

武器がなくなりレッサーゴブリンは尻もちをつき勝負があった。

『勝負あったな。殺しはしない・・その代わりもう人を殺すな。
奪うのも止せ、せめて大切にしている物はな。』

族は降伏。そのまま仕事である埋葬を行いミッションを終える。

長い任務だったがあと1つ「妹の遺品の捜索」か。
村に戻るかとライラプスは洞窟入口まで行く最中・・・


突然の地響き、前方から何か来る・・・
ライラプス達は走って先ほどの広間へと向かう。

脚を擦りながら停止、振り向きグリップに手を添える。

前方から化け物クラスの馬に乗った女性騎士。
こちらを見た後

『貴様ら族の頭はどいつだ!』

レッサーゴブリン含めライラプスを指す。
強者に付き従うのだろう・・これはマズイ、最悪のタイミングだ。

『話を聞いて貰えr』

『問答無用!参る!』


騎士の腰の黒い革のケースから2mある剣を2本取り出し、
合体させ双剣「メーネ」を取り出す。

全長4mになったそれはまるで馬の両側に剣がある態勢になり、
隙が見当たらなくなる。

『待てと言うに!』

ライラプスは説得をするも聞き入れてくれる気がしない。

『我はイーリア!帝カールの命により貴様を討ち取る者の名だ!』

轟音とともに来る騎馬兵相手、しかも帝都の者だ。
傷すらつけれない最悪の条件での戦闘が始まった。

Re: 異世界ぐらしはじめます(ナギ編) ( No.44 )
日時: 2016/10/25 11:30
名前: Kusanagi238 (ID: oBSlWdE9)

我々の村では、先代を倒したものが幾つであろうと、どんな種族であろうと長になる。という仕来りです。ですが先代、、いやシバは違いました。奴は先々代を無実の罪で追放し、それを行った自分を勝手に長にしたのです。それに抗議したのがブル達三人です。

彼ら三人は先々代から世継ぎに選ばれていました。だからだと思います。抗議に行った三人にシバは呪いを行いました。
ええ。言語能力や判断力を下げ、自分への忠誠心を植え付ける呪いです。ただその三人は非常に精神力が強かったので、シバは禁術に手を出しました。

それは自らの寿命を短くし、呪いの力を高める道具です。昔この村に訪れた《探索者》の方々が置いて行ったものです。え?探索者は貴方達のことですよ。この大陸ではそう呼んでおります。あなたは《プレイヤー》と呼ぶのですか?成程。やはり貴方は別の次元から来たのかもしれません。別の次元に行くには転移門を通る必要があります。転移石は見たことはありますか?あるんですか。おそらく其処と貴方の世界が繋がったのでしょう。

話を戻します。その道具を使ったシバはブル以外の二人を完全に洗脳できました。ですがブルは少しだけ自我を持っていました。おそらく妹たちへの思いでしょう。彼は、前々から自分が死んだら妹二人を麓の町にある学校に入れるように頼んできました。なので今は妹二人はいません。二人には私から伝えておきます。

何か質問はありますか?先々代の行方ですか。其れは分りません。先々代が追放されてもう7年経ちます。あの方も高齢でしたのでもう生きているかどうかもわかりません。ちなみにお名前は《ルキニス》というお名前です。もし見つけたら御一報ください。

では、これからの事を決めましょう。。。

Re: 異世界ぐらしはじめます(ナギ視点) ( No.45 )
日時: 2016/10/25 21:29
名前: Kusanagi238 (ID: oBSlWdE9)

『ではこれからのことを決めましょう』

話し終わった老人が聞いてくる。

『俺は村長になるのか?』

老人が驚く。

『当たり前です。貴方以外に誰が居ると言うのですか。反対する者は私《ゲブリス・アーロン》の名において静粛します。』
『それはやりすぎだから止めて、、。じゃあまず村を見て回りたいんだけど』
『分かりました。ご案内します』

俺は、ゲブリスさんに案内してもらい、(一応立場的には俺が上だがさん付けしよう。)村を見て周ることにした。村の雰囲気は寂れたような感じだが、決して飢えているわけではない。各々が色々な作業をしている。獣の皮で服を作る人、植物に水をやる人、剣を作る人、、色々やっている。子供たちはどうやら勉強をしているようだ。

『かなりしっかりしてますね。』
『これも歴代の長のおかげです。ただ問題があるのです。』
『問題?』
『金がほとんどないのです。』
『金ですか』
『村の中では、ほとんど金銭のやり取りはしません。金は全て村の金庫で保管し、麓の町に向かうものに分配しています。ですが、シバが残っていた金の90%を使用して、贅沢な飯を食べたりしていたのです。』

ほんとに暴君だなシバは。90%ってことはあといくら残っているんだろうか。聞いてみるか。

『残ってる金額は?』
『あと90金貨80銀57銅です。』
『、、、かなりやばいですね。この村にはざっと100人近く住んでますからね。一人1金貨もいけませんね。』
『だからどうすればいいのか。。』

どうしようか。この村の村長になったからには、みんなで幸せにしてほしいからな。。よし!俺はある覚悟を決めゲブリスさんに言った。

『じゃあ俺のアイテム全部売却して、全財産あげますよこの村に。』
『な、なにを仰いますか。そんなことしたら村長が、、』
『大丈夫ですよ。どうやらこの村には服もあるし、武器もあります。盗賊から奪った剣と弓を、サンプルとして10くらい残して売却して、俺の持ってる秘法アイテムとか売れば10000金貨位にはなるでしょう。この剣と弓レアリティ高いですから。』
『ひ、秘法級を売るのですか?』

秘法級アイテムは、この世界に転移されてからできていたアイテムのレアリティ分類で上から二番目だ。ドロップ率0,1%以下のレアアイテムだ。ちなみにレアリティは以下のようになっている。

1 神器級<記憶級
2 秘法級<最新級
3 伝説級>女神級
4 強固級<魔法級
5 普通級>新人級

となっているようだ。最新級は銃など、剣よりも優れているものを指し、記憶級は存在しない、いわゆるGM装備に当たるようだ。要するにPLが入手できるのは神器級が最大のようだ。
ちなみに、俺の持ってる槍、正式名称は《爆炎の槍》という名前だが、それは魔法級に当たる。盗賊から奪った剣と弓は、強固急に当たる。値段としては安いが、量が多いから10000金貨になるだろう。
この村の剣は、残念ながら普通級の新人級に限りなく近い品質、つまりほぼごry、、、これ以上はやめておこう。

『まあ、俺が持っていても宝の持ち腐れだから。』
『有難うございます。』
『じゃあ村の案内の続きをお願いします。』
『では次はこちらへ、、』

俺は、ゲブリスさんに付いていく。その後ろで視線を感じて後ろに振り返る。だが誰もいない。気のせいか。








『あれが新村長か♪ったく湿気た面してんなぁ。』
『そんなこと言って聞こえたら重罪ですよ。マスター。』
『はは。わりぃな。でもまあ《あの呪いで転移石は使えないから外部との接触は無理だな》』
『でも気づかれたら終わりですよ。私たちの計画。あの人は通れませんが他の人は通れますから。』
『《この世界を作り直す》。その目的は絶対に変えない』

男はフードを目深にかぶる。隣にいた女性は、何かをつぶやいている。

『さて、行くか。』
『はい。スキル《迷彩》発動』

二人の姿は消え、そこに残ったのは微かな血の香りだった。


ステータス

プレイヤー:???(男)

レベル:不明

武器スキル:不明

種族:英雄

クラス:不明

職業:不明

オリジナルスキル

不明
不明


武器:刀剣《ジャガラシア》《記憶級》

プレイヤー:???(女)

レベル:不明

武器スキル:不明

種族:英雄

クラス:不明

職業:不明

オリジナルスキル

《迷彩:姿を消す。とあるスキルで作ったマントを着ている人物もこの効果を得る。》
不明


武器:弓《スターライナ》《記憶級》












Re: 異世界ぐらしはじめます(ナギ視点) ( No.46 )
日時: 2016/11/03 21:28
名前: Kusanagi238 (ID: oBSlWdE9)

さて、一時間かけてこの村を見終えた。この村の概要を纏めると以下のような感じだ。

・この村の武器は、とてつもなく弱い。
・住んでいるのは55人。(内訳:未成年10人 ~30 20人 ~50 15人 ~70 10人)
・物の売り買いはなく、等価交換している。
・通貨を使うのは、村の外へ物資を購入するときのみ。
・この村の特産物はとても辛い草《サガラ草》(あの盗賊達が矢に塗っていた物)
・衛生面などはしっかりしている。
・外と交易しようにも、道が岩でふさがれたため今はできない。

こんなもんだろうか。外との交易はほとんどないから金貨があそこまで少ないのか。岩を壊す。これが何かのフラグになりそうだ。それを壊しに行くか。いついかか、今でry

『今、岩を壊しに行ってもいいですか?』
『構いませんが、大丈夫ですか?』
『ご安心を。こう見えても強いですから。』

俺と若い兵士3人で、岩のある地点まで馬を走らせた。
10分ほどして、岩のある所に到着した。大きさはキメラよりも遥かに大きい。おそらく獣化でも破壊は不可能だろう。ならば本職の剣士の力でやるか。

『えーと剣を貸してもらえるかな?』
『?はいどうぞ』
『ありがと。サタチ君』

サタチは、驚いた表情をする。あれ名前間違えたっけ。

『名前覚えてくださったんですね』
『これでも記憶力はいいから』
『ありがとうございます。』
『これぐらい普通だよ。じゃあ下がってて』

兵士三人を少し下がらせる。この剣はとてつもなく弱いが、技を発動すると耐久値の減りを50%カットできる。60近いあの頃なら耐久値の減りは0だったのだが、まあいいや。
俺は、一番強い技《我流突貫》の構えをとる。剣先に意識を集中する。右腕がやけに軽い。体中に力が巡り、両足が地面にめり込む。めり込んでる。やばいよなぁ。

『そっらぁ!』

岩に、思いっきり剣を突き刺す。岩は簡単に砕けその破片が宙に舞う。
『もういっちょ!』

さらに、連続技《蝶剣の舞》を放つ。岩の破片は小石程度にまで切れ地面に落ちる。同時に剣も破片と化す。
その小石を拾い上げステータスを見る。どうやらこれは女神級の石らしい。
こんなの壊れるわけないよな。女神級の岩か。そんなの《ワールドレコード》に存在したかな。。



『お!岩を壊しやがったぞ!』
『あの人、マスターと同じぐらいですかね』
『あいつの登録データは、、あった。赤村凪。PL名はナギか。』
『どうします?』
『こいつもそうだが、他の世界でもいろいろあるみたいだぜほら』
男がウィンドウを少女に見せる。
『ライラプラス、アレン、レックス、この方たちは一体誰ですか?』
『現在転移石が、使用可能なサーバーにいるやつの名前だ。』
『誰が一番このサーバーに近いのですか?』
男は首を振る。
『イズミの奴のせいで、PLの位置データがつかめないんだ。死ぬ直前に面倒なことしやがって』
『まさか本社を襲撃したら、《人体実験》の初日に出くわすとは』
『まあ関係ないさ。どうせあいつらは死んだ後を知らない。リアルがどうなっているのかも。俺がこの世界でやろうとすることを』
『そうですね。マスター。』

男が馬に乗りどこかへ駆けて行った。残された少女は、一生届かないことを知っていて、それなのに届けようとしているような悲しい気持ちで言葉を発した。

『もう、やめようよ。お兄ちゃん。』

Re: (自由参加小説)異世界ぐらしはじめます(祝!閲覧1000!) ( No.47 )
日時: 2016/11/03 23:45
名前: ミヤビ (ID: WVvT30No)

きついな・・・

危険を察知した族どもがこちらにすべてをなすりつけ、敵対したくもない騎士との戦闘に。
さらに言うなら誤解というのもあり手出しすら出来ず騎士イーリアは全力でかかって来る。

馬と言ってよいか悩むほど屈強な体つきとサイズのソレに跨り、
それなりの重量のありそうな双剣メーネを構え突進してくる。

ライラプスは地面に伏せ、スキル遮断を坂道を造るように展開。

『伏せた?!』

馬はライラプスを踏みつけるように右前足で

グウン!

ガキイィィイン!

馬は異変に気付き右へ蹴るように左へ進路を変え左旋回し再度左の視界にライラプスを捉える。
今度はメーネを構えライラプスの左をすれ違うコースに入り、メーネで突き刺すように

ズウッ!

ライラプスの左わき腹を狙いを定め。ライラプスは左下方へ傾斜をつくるようにスキル遮断を展開。
軽い金属の音と共に地面へと突き刺さり体を持っていかれそうになり

タンッ!

咄嗟に馬から跳ぶように・・放したようにも見えた。
まるで馬より剣を優先し体を剣に預け上半身はそのまま、脚は前へと引っ張られたか勢いがつく。

その勢いで剣を持ったまま巧みに宙返り、イーリアは何かの技能か両足に白銀の脚甲を展開。
右脚甲脛部分でメーネの刃を蹴り上げ地面から土ごと掘り出す。

その時、脚甲はシャンデリアが揺れるような音とともに白い破片が飛び散った。
まるで羽のように美しかった。

だがその隙を見逃さずライラプスはスキル遮断でイーリアの四方を固める。

『ハア・・ハア・・・少し、話しませんか?』

メーネを動かすにも前後1mくらいしかない場所では動けず。
大人しくスキル遮断を背に座り込むしか出来なかった。

『・・良いでしょう。あなたは一切攻撃をしなかった。
そのくらい分かります。』

まあ、今の状態では暴れることすら不可能だが。

それからライラプスは別の所から来たプレーヤーということ。
一緒にいるサニーの紹介も済ませた。
どうも帝都もこの件には頭を抱えていたらしい、それでイーリアを寄越したらしい。
また、道中の吊るしておいた族も何とかしてくれたらしい。

『そうか、では君たちが道中の族を。それは感謝せねばならんな。』

分かってくれたようだったのでスキルを解除・・・したがそう言えばもたれ掛っていたことを忘れていて、
転びそうになるイーリアに手を伸ばし握手する形で支える。

『ふむ、君は意外と速いのだな。3mは開いていたのに。』

イーリアは驚くように咄嗟に思いついた感想を漏らしてしまう。

『いえ、これでも足運びには自信がありまして。』

ライラプスは銃撃の腕もそうだが、咄嗟にあらゆる方向へ照準をつける要となる足運びを鍛えていた、
そのため瞬発力には自信があった。

格闘ゲームで言うダッシュではなくステップをするキャラと思って差異はない。
それよりも気になったのは

『サニー。君意外と射撃が上手いじゃないか。』

戦闘中、族が逃げ出しそうになっていた所を足元に1発威嚇射撃。
その隙に縄で捕縛。

しかし上手いの一言で片づけるにはいささか違和感を覚える。
警戒するべきだろうか?

『えっへんなの!咄嗟にして上手くいってよかったの!』

獣人の身体能力・・そう片づけてもいいのだろうか?

『中々度胸のある子じゃないか。サニーだったか?ナイスだ。』

照れるサニーを見ながらイーリアは腰に吊るしたケースにメーネを分解、収納する。

『では私はこれで、君たちも足労であった。』

イーリアを乗馬しライラプスの方へ振り向き。

『・・決着は・・いずれな。』

勘弁してくれと肩を下ろすライラプス。だが少し笑いながらのセリフだったので、
「冗談交じりで言った言動」と自分に言い聞かせ見送る。

『モテ期だねライラプス♪』

おまえもか・・と「分かり辛い冗談」を連続で来たことにストレスを感じ、
さっさと最後の依頼である遺品探しに入ろうと、入って来た所とは反対の出口へと足を進める。

『出来うることなら、イーリア・・君とはもう相対することがないよう願うよ。』

* * * *

【同時刻イーリア】

あの距離で仕留め損ね、さらに防ぐのではなく落馬か武器を奪いに来て、
あまつさえ拘束までこなす腕前。

見た所レベルは高くなさそうだった。
なのに仕留め損ねたたった1人の敵対者。

『ライラプスか、あなたとはまた相対したいものだ。その上で勝つ。』

まるで好敵手を見つけたように喜ぶ。

* * * *

【反対側出口】

思ったよりも長い通路を歩いたせいか少し疲れが出ているライラプスとサニー。
日が昇っている・・・どうも徹夜したらしい。

ウトウトとしているサニーを見て、サニーを持ち上げ、ガクッと落ちるように寝。
草も少ない寝やすそうな木の元に寝かしつける。

森から少しの所が光っている。どうやらそこは平原のようだ。
早速遺品が落ちていないか探すため森から出る。

だがライラプスは絶望した。

そこは平原であったはず・・・なのに簡易的な人工物、まるで駐屯地・・・見たことのない装備のした兵士。
見回りをしていた1人の兵がこちらに気付いた。

警報

鳴り響く笛の音。サニーが危ない、そう思って森から飛び出すように駐屯地から見て右を周回する形で走る。
9人ほど弓兵が出動、横1列に陣形を整え構える。

このへんは平地、隠れる所すらなく矢から身を隠す障害物が見当たらない。

矢が放たれる

速くて捉えれないけん制の矢が7本、止まって見える危険矢が2本。

左足を曲げ右足を前にするようにしゃがみ銃剣グラマンを右手で抜き命中する矢の1本を切り払う。
しゃがんだことで残りの1本と7本が地面に刺さる。

矢の軌道を捉える腕前を持つことが分かると前衛に全身鎧を纏った重騎士が前進。
数にして3騎、けん制の弓兵は構えたまま待機。

このままでは不利と考え、駐屯地まで走る。
弓兵は矢を放ち進路を遮る。

ダッ!

側転の手を使わない宙返りのように跳び、足場に刺さる矢を回避する。
このまま障害物のある駐屯地へと入ればこちらにも分がある戦いが出来る。

そう考えていた所で前方にブロンドの銀の鎧を纏い、
美しくも「嫌な予感」のする輝きを帯びる剣を抜きこちらに接近、
一飛びで距離を詰め左上から裏拳を打ち込むように斬りかかってくる。

グラマンで上を滑らせる形でガード・・受け流し、斬撃は地面をえぐり取り間髪入れずに右側から
フックを入れる態勢で斬りかかる。

グラマンを叩き付けるように防ぐ・・・があまりの力強さに吹き飛ばされる。

『・・ぶねえ、体を浮かしてなかったら上半身吹っ飛んでたかもしれない。』

斬撃の瞬間、少しジャンプし勢いを殺していた。
スタントマンがトラックと衝突する際にする受け身だ。

『だが・・・刃はイッたか。』

刃の根本の止め金具をひしゃげさせ、刃自身は溶解したようにへこんでいた。

『ただの剣じゃないな・・。』

ブロンドの騎士は笑いながら歩いて近づき

『驚きました、まだ生きているとは。
かなり丈夫な剣ですね。』

どうも相手は受け身を行った事を剣の性能と捉えているようだ。
まあ半分正解か。物はある程度壊れるとその分エネルギーを吸収する。
多重装甲や衝突する車もそうだ。
つまり「壊れやすい仕込み銃」であった故に助かったと見ていいだろう。

だがあの優男な見た目とは正反対にかなりの怪力だ。

軽率だった、いくら見つかったからと言って敵対するようなことをしてしまった。
疲れから出たとはいえ・・・かなり失策だった。

『私の名は・・・』

『その者に名を明かすな。』

ブロンドの騎士を止めるように割って入ったのは色素の薄そうな中性の身なりのよい人物が整列した騎士の間を通るように出て来た人物。
嫌でも感じるオーラ。その鉄と衣類が融合したような美しい青を基調とした鎧衣装。

なにより目を引かせたのは持っている武器。
刀身は1mはあろう納刀された青基調の金の模様が施された宝剣。

『プレーヤーかもしれない者に名を明かすのはならん。』

『あんた、まさかプレーヤ・・・』

その宝剣を携えた者は居合の構えを取り

殺気

首が飛ぶ幻覚を見るほどの死線を感じ取りスキル展開を上方に傾斜をつけ、さらに2m先に厚さも5mと分厚めに展開する。

カッ!

刀身が見えないほどの斬撃、衝撃破・・・いや、「光の波」が射線上をのみ込む。

キンッ・・・

宝剣の者は納刀

『流石です王、全力ですな。』

『貴公にはわからんか、もしかすると危なかったやもしれぬぞ。貴公がな。』

『どういうことでしょうか?』

王と呼ばれた者が視線を向けたのは地面、かなりエグれ先の崖まで続いている。
本来ならば「綺麗に敵だけを打ち取るハズか射線を変えられている」。

『40年ぶりか。我が宝剣の斬撃をこうも変えたのは。』

* * * *

【戦闘エリア直ぐの崖下洞窟内】

咄嗟の判断だった。

いつもは遮断は薄くても問題はなかったが今回のは「貫通」する攻撃だった。
あれは間違いない。

「光による斬撃。」

スキル遮断の特性、「光意外のものを遮断する能力。」
つまり光学兵器の類は防げれない。

だが厚みと角度をつけることで「光を屈折させ方向を変えた。
水面やガラス面だと光が屈折する原理を利用したものだ。

『そしてあの宝剣を見た事があった。あれは間違いない。
【宝剣イクスセイヴァー】またをエクスカリバーン。
あいつが・・・最古のプレーヤー。』

あれでサニーは起きて逃げれたであろうか・・・それもだが、
ミッションはああも吹き飛ばされては残らんだろうな・・失敗か。

『それと・・グラマンも修理に出さないとな。』

ライラプス「敗北」


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