ダーク・ファンタジー小説
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- (自由参加小説)異世界ぐらしはじめます(祝!閲覧1000!)
- 日時: 2016/11/01 22:50
- 名前: ミヤビ (ID: WVvT30No)
(紹介前に総合掲示板の雑談掲示板に「異世界ぐらしはじめます 雑談所」を設けました!お気軽にお聞き下さいませ♪Twitterにて基本活動しておりますので急ぎでしたらTwitterまで!)
はじめましてミヤビと言います。
異世界ぐらしでは中世チックなフィールドを好きなように駆け回り。
共闘するもよし自分で国をつくるもよし。
自分ならこうすると言ったことを書いちゃって下さい。
これはリレー小説形式で。
参加型の小説です。全てが正規ですべてが外伝であるこの世界にようこそ!
では下記に簡単な説明を乗せておこう。
また、【あくまで楽しむことを前提に】書いて下さい。
マナーを守り規則正しいもう一人の自分を小説で動かしましょう!
【異世界ぐらしはじめます】設定資料
世界観設定
【属性】
〔英雄〕基本人類のクラス、技術スキル高 基本値低
〔人外〕魔物相当のクラス、特殊スキル高 致命的な弱点有
〔自然〕精霊とかのクラス、保持スキル多 異常体勢低
【能力、職業】
能力
先天性、後天性のオリジナルスキル。
ストックは2まで。
強力な能力であればデメリットも付属させる。
例
能力(時を3秒止める)デメリット(次発動まで3時間チャージ)
職業(有利→不利)
〔英雄〕騎士→弓兵→魔術師→
〔人外〕死兵→呪士→死霊使→〔自然〕巨神→獣人→エルフ→
職業はオリジナルスキルの関係上でオリジナルの職業の作成可
例
能力(竜属性の召喚)職業(竜騎士『騎士』)
【武器】
武器や技術は中世17世紀ちょっと先程度、よくて蒸気機関までが好ましい。
(無論新型でボルトアクションのライフルから有線電気機材は可、
ただ量産する技術、発展途上の技術に留める)
【世界観】
世界が1度、人類文明が滅び再び現文明まで築き上げて17世紀。
過去の遺跡・遺産から可能な限り再現可能なものを生産しまた1から作り上げた物を使って
レンガ造りの建物や紙の作成。現歴史までなかった生命に宿る超能力『魔導力』によって可動する
乗り物や工具を作り。世界各地には『神殿』や『城都市』といった文化が確立されていった。
世界にはいくつかの大陸と無数の島があり、
上陸してすぐ山道を登ってはハルピュイアやマンドラゴラと遭遇する島もあれば
果てしない雪の平原で巨大な生物や奇妙な知的生命体に襲われる所も、
この世界で生き残ることは出来るか・・・
(参加者の視点)
あなたは普通の現実世界では人気ゲーム「ワールドレコード」をプレイしていたゲーマーで、
特殊ソフト(3DCG作成ソフト等)を使えば、自分好みの見た目をつくれたりする狩猟を目的にした
一大娯楽として確立されたゲームで早7年。
発信元の大企業『ノア』現社長『イズミ』はユーザーの期待に応えるべく。新技術の投入によって現ワールドレコードは
全く新しいゲームに生まれ変わると宣言。
同時刻、新デバイス『スフィア』と呼ばれる掌サイズのマウスの形のした機械(子機)を発売。
これと連動することで新感覚の体験ができるとのこと。
それを使うと一瞬白い閃光に包まれたと思ったら。
なんと自身が作成したキャラクターになっていた。
だが世界観は全くの別物。
土地勘無し、お金なし。ログアウト画面無し。
あるのは以前のステータスとスキル、アイテムのみ。
一応地理は現実世界の配備で問題なし
スタート地点は自由。
国を創るも奪うも自由。
この世界に入ったプレーヤーはここの住人となって元の世界に帰る方法を模索あるいは
世界征服を目論むことも自由。
* * * *
御用の方は下記まで御連絡下さい
(質問・感想お気軽に)
https://twitter.com/miyabi_virossa(ミヤビアドレス)
https://twitter.com/yawashigure(柔時雨)
- Re: 異世界ぐらしはじめます(ナギ視点) ( No.38 )
- 日時: 2016/10/17 17:58
- 名前: Kusanagi238 (ID: gF4d7gY7)
ステータス
プレイヤー:ナギ
レベル:27
武器スキル:ランク2(槍)ランク7(刀剣)ランク5(魔法)
種族:英雄
クラス「騎士」
職業「守護騎士(ボーナスで守備力、魔法耐性↑、簡易魔法習得)」
オリジナルスキル
「緊急ワープ(レベルを下げる代わりに安全地帯にワープする。その後1週間使用不可。)」
「獣化(キメラに変身する。その間はHPが減らないが、受けすぎると元に戻れずキメラのまま生活することになってしまう。)」
呪い
「道化の鎧、道化の靴装備不可」
「??????」
武器「槍」
- 異世界ぐらしはじめます(レックス視点act6) ( No.39 )
- 日時: 2016/10/17 09:45
- 名前: ka☆zu ◆RfyqxjRpsY (ID: z6zuk1Ot)
act6 初の試練と執事ドラゴン
「よっと!無事に帰ってこれたみたいだね。」
「どうやら、双方にリンクした転送石があれば、そこに出る仕組みみたいだナ。」
裂け目から出てきた僕達は、拠点のゲート部屋に戻ってきた。
部屋を出ると、スパークが走り寄ってきた。
「何処行ッテタンダ!探シタゾ!」
「ハハハ・・・ちょっと異世界にナ」
「面白い人達だったね。」
「それに、衝車と銃剣カ。中々面白い発明を見つけたナ」
僕達が降り立った異世界で出会った人、アレンさんとその仲間のシルヴィアさん、マウトさん。
彼らと出会い、共に戦った事は僕らにとってもいい経験になった。
「それにしても、この大金どうしようか・・・」
「素材なんて、いつも自力で収集してるもんナ・・・」
僕達は帰り際に、アレンさんから貰った袋を見る。
そこに入っていたのは、大量の金貨。
路銀にと貰ったは良いが、拠点に直接戻ってきてしまったので使い道に悩んでいた。
「工具でも新調する?ボルト」
「それも良いが、折角だから店に行って、近くでは取れない素材でも買うカ?」
「じゃあそうしようか。でも今日は疲れたし、休む事にするよ。」
そう言うと、僕は自分の部屋に戻って、あのお城のふかふかベッドとは比べ物にならないくらいゴツゴツした布団で休む事にした。
(いつか、ベッドも新調したいな・・・)
そんな事を思いながら。
次の日、僕が目を覚ますとスフィアが赤く光っていた。
その時は別に何とも思わなかったんだ。
スパークに引かれて、拠点は町へ移動した。
町にある店、つまり鉱石や材木、布、糸、皮、食材、練金素材の粉、ウロコ、土なんかの専門店がある市場に向かった。
この前まで建設中で、僕らが異世界に行ってる間に完成、オープンしたみたいだ。
町のそう言う店は、全部ここに移転したみたいだ。
代わりにそんな店の跡地は、家具屋や武器屋、服屋などの製品の店に変わっていた。
その市場で、僕達は珍しいものを見つけた。
「何ダ?この金属、見た事ねぇゾ?」
「これって・・・ステンレス合金!?」
何故か、合金のインゴットが売っていたのだ。
「知ってんのカ?レックス」
「うん。竹同様僕の世界にあったんだ。鉄をメインとしてクロムとかを含んだ合金、いわば合成金属で、丈夫で軽くて、サビにも強い!」
「凄えじゃねえカ!」
この世界にクロム金属があったのが意外だったけど、僕達はそのステンレスインゴットを沢山、更に貴重なモミの角材や亜麻糸、黒カシミア、ドラゴンのウロコや魔法の粉、赤土なんかを買って、市場をあとにしたんだ。
あとは、羊肉やワカサギ、ジャガイモなんかのこの地域で見た事ない食材が揃っていた。
それやボルトの新しい工具も、もちろん買ったよ。
そして拠点に戻ると、ボルトは早速スキルでろくろと小さな窯を出して、何かを作り始めた。
「そんな土くれ、どうするの?」
「別世界に行ってから思ったんダ。ライセンスは取ったけど、今まで使ってこなかった料理や裁縫、錬金術も極めようってナ!その為の道具作りダ!」
そう言ってボルトがろくろを回すと、土くれは鍋みたいな形になり、それをボルトは窯に入れた。
そして暫く経つと、窯から勝手に出てきたそれは、怪しい輝きを見せる釜になった。
すると、上にウィンドウが表示される。
「レシピ完成!錬金釜」
「成る程、錬金術の為のアイテムだから、魔法の粉を入れたんだね」
「その通りダ!」
そしてそれが消え、次のメッセージが出る。
「スキルライセンス「陶芸」を取得しました。」
「良かったじゃんボルト!スキル増えたよ!」
「陶芸カ。中々面白いゼ!」
その後ボルトは、作ったばかりの錬金釜に水と薬草を入れた。
それを混ぜると、緑色の液体が何故かフラスコに入った状態で出てきた。
「ヒールメディ、完成!」
ようは回復薬だね。
それから今度は、あらかじめ鍛冶で作っていた大量の鉄の半球と、黒い粉、それから余ってた炎熱石を入れて混ぜ始めた。
それを取り出すと、幾つもの黒い球体が出てきた。
「チビ爆弾、完成!」
「って、何で爆弾なんて作ったの!?危ないでしょ!?」
「大丈夫ダ。戦闘中にしか爆発しねえからナ。」
それなら良いのだけど、やっぱり心配だ。
なんて事をしていると、突然スフィアが真っ赤に点灯し、大音量のサイレンが鳴り響いた。
何事かと思ってメッセージウィンドウを開くと、警告文が表示された。
「emergency!emergency!ドラゴン襲来」
「えっ!?ド、ドラゴン!?」
「おいレックス!あれ見てみロ!」
ボルトに言われて振り向いた先には、藍色のウロコに群青色の体の、大きなドラゴンが飛来していた。
目線からすると、完全に拠点を狙っている。
襲いかかるドラゴン。
何故か逃げるコマンドは使えない。
戦うしかないようだ。
「試練開始。ドラゴン襲来、拠点を死守せよ」
メッセージはそう告げた。
ドラゴンは、緑色のブレスを放ってきた。
「これは・・・地属性か!」
そしてそのまま接近してくる。
巨大なツメに襲われては大変だ。
僕達はスパークに乗って接近し、ボルトがスパナで頭に一撃与えると、僕がボウガンで矢の雨をドラゴンに打ち付けた。
それが割と大ダメージになったようで、ドラゴンは悶え叫ぶ。
「手ごたえありだナ!」
ボルトが叫んだ。
しかし、ドラゴンはすぐに吠えたかと思うと、両手に力を込めて大剣を二本召喚した。
「ドラゴンの、剣士って事・・・?」
「本気モードって訳カ!腕がなるゼ!ってうわッ!」
ドラゴンの剣の一振りは、ボルトに直撃した。
巨大な切り傷を作り、ボルトが落ちてくる。
「ボルト!大丈夫!?」
「マズイかもナ・・・」
焦りを感じたその時、カバンに入れたさっきのアレを思い出した。
「・・・これなら!」
僕はカバンから、さっきのヒールメディを出すと、ボルトに飲ませる。
すると、ボルトの傷が、みるみるうちに消えていった。
「助かったゼ!」
「本当に魔法の薬だね、これ」
「さて、奴をどう倒すか考えないとナ。」
ドラゴンに決めの一手を与えられれば、既に大ダメージを負っている奴は倒せる。
けれど問題は、剣によって隙をなくした事。
近づく事が出来ない。
と、ボルトが急にニヤリとする。
「アレを使えば良いんじゃないカ」
カバンからボルトが取り出したのは・・・
「喰らいやがレ!」
さっきのチビ爆弾いくつか。
それをぶつけてダメージと視界の妨害、一発で目を回す。
そこに僕が飛び込んで、一突き食らわせたんだ。
「疾風鋼鉄拳!」
風をまとったトンファーによって、ドラゴンはついに倒れた。
「勝った・・・のカ?」
「みたいだね。試練クリアかな?」
すると、大きなウィンドウが現れた。
「試練クリア!excellent!」
僕達が喜んでいると、ドラゴンが立ち上がった。
そして、こんな事を言い出した。
「試練クリア、おめでとうございます。合格でございますよ」
「喋っタ!?」
「け、敬語・・・ ?」
するとドラゴンの身体に、変化が起こり始めた。
まず縮んでいき、プロレスラー位の大きさになった。
赤く光っていた目には目玉が現れキリッとした表情に、
左目に老眼鏡のような、学者メガネのような片目メガネをかけ、
下腹部がまるでベストのように黒く変色し、
首にはふわふわの飾りがつき、燕尾服のようなものを纏った。
「私は試練を与える者。並びにそれをクリアされた貴方達の新たなるパートナー、「使用人」の一人にございます。」
「使用人?」
「ええ。正式なパーティメンバーではありませんが戦闘力を持ち、有事の際にはご主人様をお護りする・・・ 家来のような者です。私、種族はドラゴン、名をバトラーと申します。以後お見知り置きを」
「じゃあ、よろしく。バトラー」
「新たな仲間ってわけカ!」
ドラゴン執事、バトラーを仲間にして、僕らは更に強くなれたと思うよ。
あ、そうそう。
バトラーに手伝ってもらって、アレンさん宛にメールを送ったんだ。
「この前はありがとう。あの時貰ったお金で、様々な素材を買う事が出来ました。あの時の戦いとお金のお返し、出来てなかったから送るね。
ボルトが、アレ作るの成功したんだ!
p.s.うち一種類は取り扱い注意だよ!」
メールに添付したのは、さっきボルトが作った鉄製の衝車といくつかのヒールメディ、いくつかのチビ爆弾。
役立つと良いのだけど。
プレイヤー「レックス」
レベル28
武器スキルランク4(トンファー)
種族「英雄」
クラス「弓兵」
職業「義賊(オリジナル)」
オリジナルスキル「拡縮(物の大きさを自在に変えられる)」「疾風(風の力を借りて防御力と引き換えに、スピードを上げる)」
武器「トンファー」「ボウガン」
仲間1「ボルト」
レベル35
武器スキルランク5(バトルスパナ)
種族「人外」
クラス「死兵、アンデッド」
職業「武器職人(オリジナル)」
オリジナルスキル「工房(目の前に、その時に必要な物の作業台を出現させる)」「???」
武器「バトルスパナ」
本人の属性「電気」
弱点「毒と炎に弱い」
サポート
「スパーク」(機馬)
種族、クラス「未分類」
「バトラー」(使用人)
種族「自然」
クラス「巨神、ドラゴン」
職業「執事」
武器スキルランク不明(大剣)
オリジナルスキル不明
武器「大剣」「???」
本人の属性「地」
(有事のみ戦闘参加、レベル不明)
- Re: 異世界ぐらしはじめます(ナギ視点) ( No.40 )
- 日時: 2016/10/17 18:06
- 名前: Kusanagi238 (ID: gF4d7gY7)
ザクッ ザクッ
俺は、ブルの故郷の村である、スドク村に向かっていた。火山を降りるとそこは砂漠だった。暑さは魔法で軽減できるが、生きるために必要な
大切なものがない。それは
『飯が、、ない、、だと。』
そう飯。砂漠なので誰もいない。PLもNPCも誰もいない。動物も骨があっても身がない。モンスターも沸かない。空腹感が半端ない。キメラになってから、すぐに腹が減ってしまうような気がする。ってモンスターが出てきても食えないだろ。ほんとにやばいな。空腹って。
『飯買っとくんだったなぁ。HP減ってないよな。』
ステータスを見ると、HPは満タンだった。MPはやや減っている。
『そろそろ水飲むか。《水よ現れよ》』
両手を合わせた中に、水が現れた。コップ1杯半ぐらいの水を流し込む。だが温度はとてもぬるい。お湯に近いぐらいだ。おそらくだが体温が高いと水も温まってしまうのだろう。魔法は人の体に影響するのだとこの数日間で分かった。バッグから地図を取り出して現在位置を確認する。
『今ここだから、あと3、4日は砂漠かよ、一か八かであれ使うか、、安全地帯なら食料もあるだろ。もうやけだ。《緊急
俺が言いかけたところで、左腕に激痛が走った。見てみると矢が刺さっていた。
『おいおい。』
周りを確認すると、弓を背負い、剣をを持ち、布で顔を隠した集団が俺を包囲していた。盗賊とかだろうか。にしてもこの矢なんかめちゃくちゃ痛いな。抜くか。
俺は矢を力いっぱい引き抜いた。腕から大量の血が流れる。そういえば抜かないほうがよいと聞いたことがあったがまあいいや。矢の先には血とは別の赤い液体が塗ってあった。これがめちゃくちゃ痛い原因だろう。
『お前らいったい誰だ?』
『、、、』
集団は何も言わず、弓を構えてきた。
『《獣化発動》』
俺はキメラになると、一気に距離を詰めて集団を薙ぎ払う。
『全員退却しろ!』
『《ヘビヨ食いちぎれ!》』
俺の両手の蛇は、残党たちを食いちぎりった。10秒ほどたって残っていたやつも半分ほどになっていた。
『武器をオイテ消えろ』
その言葉に黙って従い、武装解除した残党たちは懐から小さい石を出すと、光に包まれどこかに消えていった。俺はそれを見送るとキメラを解除した。惨いことをしたからか空腹感は消えていた。
『さて、売るために武器を拾っていくか。』
死んだ奴と、撤退したやつの武器をすべて回収しインベントリに格納した。90%が剣と弓と矢で埋まり、俺の持ち物7%を含めもう3%ほどしか残っていない。
『そういえば、ブルの使っていた剣は石だったよな。この剣は銅かな。鉄とかは使わないのかこの世界は』
俺は、死体を焼くため集めた。一人がポケットから小さな石を落とした。色は灰色で撤退した集団の持っていたものと同じものだった。
『もしかして《転移石》か?、、試してみるか』
俺は、死体を焼いてちゃんと焼き終わったことを確認してから石を天に掲げた。心の中で《スドク村へ》と願うと目の前が真っ白になった。
気が付くと、俺は牢の中にいた。しかも手には手錠がしてあり足は鎖で繋がれている。
『え?』
ステータス
プレイヤー:ナギ
レベル:27→28
武器スキル:ランク2(槍)ランク7(刀剣)ランク5(魔法)
種族:英雄
クラス「騎士」
職業「守護騎士(ボーナスで守備力、魔法耐性↑、簡易魔法習得)」
オリジナルスキル
《緊急ワープ:レベルを下げる代わりに安全地帯にワープする。その後1週間使用不可。》
《獣化:キメラに変身する。その間はHPが減らないが、受けすぎると元に戻れずキメラのまま生活することになってしまう。》
呪い
「道化の鎧、道化の靴装備不可」
「??????」
武器「火の槍」
- Re: 異世界ぐらしはじめます(ナギ視点) ( No.41 )
- 日時: 2016/10/18 21:21
- 名前: Kusanagi238 (ID: gF4d7gY7)
『何で捕まってんだよ。』
俺は、周りを見渡した。牢屋の中には俺一人で周りには誰もいない。
『誰かいませんかー!』
大声で叫ぶも何の反応もない。誰もいない。というわけはない。牢屋の中に罪人一人だけはないはずだ。俺の声が聞こえたのか牢屋の前に鎧を着たゴブリン兵が来た。まさか本当にスドク村に来たのだろうか。
『気が付いたのか罪人。』
『罪人って、、俺何かしたのかよ!』
兵は首をかしげる。
『勝手に村に入ってきただろ!』
『む、村ってことは』
『ああ。ここはスドク村だよ。』
どうやら転移は成功したようだ。にしてもここに来ていったい何時間気を失っていたのだろうか。
『俺がここに来て、何時間経ったんだ?』
『10時間だな。』
『そんなにか。。』
『お前の装備は、こちらで売却した。』
『え?』
『お前あれしか持ってなかっただろう。どうやって来たのか謎だな。』
そんな馬鹿な。俺はちゃんとアイテムを持っている。なのに装備しか持っていない。とはどういうことだろうか。まさか彼らはPLのアイテムを出せないのだろうか。だから俺のインベントリに入っていないから装備を剥がして売却ができたのだろう。じゃああれも見ていないと。
『おいおい。俺はこの村の村長だぜ?』
『嘘が好きなようだな。』
『いや。これマジ。』
『、、、証明できるのか?』
『できる。』
『どうやって?』
『シバの首』
『!?』
兵士は走ってどこかに消えた。数分後大勢の兵士と老人を連れて戻ってきた。
『お主が、シバ殿を殺したという男か』
『ええ。そうです。』
『ならば首を見せてみろ。』
俺はメニューを開いて首の入った袋を出した。それを兵士が開ける。それを見た兵士たちに動揺が広がっていく。兵士が急いで俺の手錠と鎖を外す。
『申し訳ございませんでした!』
『いいですよ。俺だって勝手に村に入っちゃたんだから』
『いえ。貴方は村長なのです。村に入る許可など要らないに決まっているではないですか。』
『まさかあの暴君を殺すとは。』
『暴君?そういえば貴方たちの話し方も奴らとは違いますよね。』
『それは、話せば長くなります。それでもいいのですか?』
『ああ。話してくれ。』
老人は、懐から一冊の本を出し語り始めた。
- (自由参加型小説)異世界ぐらしはじめます(ライラプス視点) ( No.42 )
- 日時: 2016/10/23 22:45
- 名前: ミヤビ (ID: WVvT30No)
前回のあらすじ!
クエスト「遺骨を幻の岳のそばに埋葬する!」を受け!
目的地の森へと到着した!
『森へ無事入る所までは順調に進んできた、
そこまではいいのだ・・ここからが本題だサニー。』
『何か問題なのー?』
問題だ。そう・・戦闘要員が1人。しかも後衛である銃兵だけだ。
パーティーを組むにしても前衛は欲しい。
だがサニーは戦うことが出来ない。
『サニー、ここから先は俺1人では苦戦は必至。
そして森林に入って早々ここでは銃撃は有効打になり難いだろう。』
『でもあっちは戦闘訓練1つしてこなかったの。』
確かにサニーに前衛を任せるにはいささか酷というものである。
『サニー。君たち獣人は身体能力は人より優れてはいるが・・
何も訓練していないのに剣を持たせるほど切羽詰まってはいないよ。』
なら逆の発想をするしかない。
『君が後衛になるんだ。とりあえず今だけでいい。』
『えええ!銃は使えないの!』
それはわかっている・・
だが現在すぐに戦力になるようにするには剣より銃が適任なのだ。
本当はこちらの武器を預けることをしたくはない。
だがこのままでは2人とも危険になる。
『君は鼻が利く。だから安全な所からこのライフルを持ってあの高台からサポートしてほしい。』
ライラプスは崖の上を指し、誘導して貰うことにする。
ここで1つ問題がある、どうやって誘導して貰うかだ。
『そこでだ、少し不便だが発光信号を試そうと思う。』
『発光信号なの?』
ライラプスは鍛造製の円筒状の形をし、横には円形の探照灯のように開閉する窓が取り付けてある。
『この窓の横にあるレバーを下げると開いて、上げると閉まる構造。
燃料はアルコールランプのようにずっと燃え続けていることができるから底を外して・・・』
特性探照灯型ランタンを渡し、火のつけ方と発行信号で方角と距離、進めと敵のパターンのみを教え、
次にライフルの使い方を教え最低限戦えるようになる。
『では気を付けてな。幸い森はそこまで深くはないから隠れる心配はないだろう。
上に敵が居た場合は分かるな?』
『このライフルの先につけたピックで刺して無力化ですね。了解なのです。』
使いこなせれば槍を使わせることも検討できるからな。
まあ居ないことを祈るしかないな。
* * * *
『さて、もう上まで行ったかな?』
上を見上げ、発光信号を確認しこちらも合図する。
『1時方向へ200mか、了解っと』
カシャカシャ
発光信号で返事をし、その調子で野生動物の排除や危険な場所の回避をしながら目的の場所へ移動をする。
暫くして。下るような・・まるでクレーターに植物が生い茂ったような所に遭遇、
中央は広間のようになっており6人くらいか洞窟前に徘徊している。
『これは装備を見るに先日襲ってきたやつらの仲間か・・
一旦サニーと合流するか。』
サニーに発光信号にて合図し合流することにした。
まず行先に敵が居たことにまあゲームならあり得るんだろうけど、
少し出来過ぎな気もしなくはない、
サニーがどうと言う話ではなく「行先にやつらがいる」ことだ。
目的は幻の岳の捜索も含んでいるがそこにやつらがいる。
つまりやつらのアジトも近くにあるもしくは洞窟がアジトの可能性もある。
以前鉱山の発掘現場がアジトと化していた件もある。
『ついたの。』
『サニーご苦労。幻の岳がまさか洞窟にあるとはな、
しかも敵までいるし。サニーから見てどうだ?』
『敵は剣のみで、そして広場はそれなりに開発されて草木は無く、
徘徊するにはもってこいの環境なの。
だからここはアジトの可能性が高いの。』
ま、やっぱアジトだよなと確信を持ち攻略の目途を立てる。
まず1つ、可能な限り銃撃は避けたい、これは中に居る敵が警戒し、待ち伏せされると困るからだ、
見えない所から奇襲されるのはマズイ。
物陰からグサリとやられては俺でも防げれない。
『サニー、俺に良い考えがある。』
* * * *
【敵アジト前】
『退屈だなぁ・・』
洞窟の前、広場にて毎度同じように見回りを行っている1人の下っ端が不満を漏らす。
天気は晴れ・・下っ端団員の心は曇りと1つの空間に2つの天気が混ざり合う。
いや、能天気なやつも居たか。以前なんとなく捕まえたやつがいたな。
『こうも何もないと鈍っちまうな。なんか来ねえかなあ・・・』
ガサガサっと草が揺れる音が鳴り近くに居た団員がその方角を注視する。
中腰になり持っていた剣を構えすり足で近づく。
ゆっくり草を掻き分け音源を調べる
『う、ウサギ・・・?』
不自然にツタで片足が繋がれたウサギが根菜を食べていた、
『ツタの先には・・・石?』
発見から状況把握まで約10秒。
人為的に仕込まれた罠、石は擦ったように奥から伸びている、
これは
『接てっ』
接敵のコールと共に振り向く、5人は倒れる瞬間だろうかまだ地面には伏していない。
それはもう懐まで迫っていた。
左回りで後方を振り向いた恰好に対し左のアゴに黒い影が当たる。
銃剣「グラマン」のグリップ前方にある金具フィンガーガードをメリケンのように使用し殴りつけていた。
『何かに注意を向けた時、そいつは既に隙だらけになっている。
サニーよく覚えておくんだよ。』
サニーは目を丸くしただ頷き続けるしかなくなっていた。
一応保険に洞窟入口にスキル「遮断」を展開し音漏れを防いでいる。
『所でライラプス、スキルのことなんでバリアって呼ばないの?』
『流石に解析の能力でも解らないか。それは追々な。』
これをバリアと呼ばない理由か、それは性能を見ただけでは分からないだろう「俺の心構え」、
そう・・このスキルは色々と隙だらけだからだ。
1つ、スキルは必ずデメリットがある。こいつはその戦闘では特に支障はない、
が、後半必ずしっぺ返しをくらってしまう、
「スキルのデメリットは不明」それがデメリットだ。
いくつか使用していてわかったのは
1、戦闘で攻撃を10回喰らった場合、その攻撃の内2回スキルを使用した場合・・
使用回数×2の計算つまり6回しか攻撃を受けなかった計算になる。
だから使用を半分以上使えば経験値は入らなくなるのだ。
2、一度に展開できるのは1枚のみ、連続展開に10秒のタイムラグがある。
3、「俺のもう1つのスキルと同時展開が不可能」ということだ。
恐らくまだスキルの穴があると踏んでいる、だから「万能の障壁であるバリア」の称号を与えていない。
また心でバリアと言うには安心できない。
『本当は解析で能力のデメリットを見て貰えたらよかったんだが、
能力を見れてもデメリットはまだ解析できないみたいだしな。』
『まだそこまでレベルはないの、ごめんなの。』
洞窟へ入るライラプスへ小走りでついて来るサニー。
【数時間前の帝都の城内】
白を基準としたレンガを多用された通路、窓のカーテンは美しい曲線をえがき、
少し涼しめの過ごしやすい空間。
その奥から2番目の檜のように少し白めの木製扉の部屋には帝都で珍しい女性騎士が身支度をしている。
窓辺の花瓶にはいつも帰還した後に民から送られる花束を少しだけ取って入れている。
青を基準にフチに沿って金色と白のラインを刺繍した上質な上着、
白い騎乗服を履き黒のブーツを着用している。
容姿は少し垢抜けない幼さを感じさせる顔つき、赤髪の肩甲骨あたりまである長さを三つ編みにし後頭部に螺旋状に纏めている。
鏡の前で上着を両手で襟元付近を整え、2mはあろう黒い革製のケースを腰の後ろにある専用の金具に吊るす。
『本日は賊の殲滅、アジトを見つけたとのことだったな。』
近くで待機していた女中に確認を取る。
『はい、帝様よりの命によりこれを殲滅とのことですイーリア様。』
『ふう・・・この部屋なら昔のように話してもよいのだぞメルナ?』
そう言って聞くようなものでもない、たとえ幼い頃から世話をした女中メルナでも上下関係は絶対だ。
これからメルナは城下町にて買い出しの用があるそうで、
イーリアも身支度を終えたことなのでそろそろ出かけることにした。
『では街では気を付けて、行ってきますメルナ。』
『お気をつけて行ってらっしゃいませイーリア様。』
* * * *
正面城門まで出たイーリア。風を感じ天気を見て良好と感じ、
『今日はいい天気だ、ゆっくり行きたい所だが・・』
技能「召喚」によって馬・・にしては通常より2倍ほど筋肉質で、
巨大な脚に装着された蹄も通常の7割増しくらいの大きさはあろうサイズだ。
乗用車どころかトラックも跳ね返しそうな印象を受ける
『さて、行くか!』
パカラと軽い音とは程遠いまるでガキンと大きなカナヅチを打ち付けたような音とともに駆け出し、
時速は40kmと馬にしては少し遅めの速度だが戦場では騎乗技能がモノを言うので特に気にしていない。
『この音は・・イーリア様だ!』
『イーリア様御武運を!』
街の通りの民が特徴的な蹄の音を聞き全員が喝采を上げる。
手を振って応えるイーリア、ふと目の前を子供が飛び出す。
民は危ないと悲鳴を上げる
ガキイイン!・・・・ガキャアアアン!
子供の真上2mを馬が跳び、着地したレンガの街道は巨大な鉄球が落ちたように中央はめり込み、
円を描くように周りのレンガは50cmほど浮いた後散らかる
『済まない主人!交通課に申請しておいてくれ!』
近くの店の主人にイーリアは大声で申し訳なさそうに頼み、
主人は帽子を取って大きく振り応える。
門をくぐりぬけ賊のアジトの方角へと、
馬の足跡がまるでシャベルかスコップか掘り返したような跡を残し疾走する。
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