二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ドラゴンクエスト—Original— 漆黒の姫騎士
- 日時: 2012/09/13 22:54
- 名前: Chess ◆1OlDeM14xY (ID: bkovp2sD)
二つ目であります、漆千音です。元Chessです。
さて、ドラゴンクエスト、オリジナル、です。わたしが勝手に考えた奴です。
名はタイトルどおり——【漆黒の姫騎士】。
主人公はわたしの幼なじみモデルです。ま、誰も知らないからいっか(笑
・・・で、ドラクエⅨとかぶる名前がよく出て来るけど、一切関係ありません。
この名前が好きなんだろうって解釈して。みたいな。
【 お知らせ 】
最近自分の偽物が出現している! って人も多いみたいです。
で・・・わたしのトリップですけれど、1OlDeM14xYとJftNf0xVME、両方わたしです。本物です。
前者がかつてのパソコン、後者が今のパソコン。ある理由により使い分けていました。
・・・で、その理由及び問題が解決したんで、元通りになりましたわーわー(黙らっしゃい byレイサ)。
・・・つーわけで。はい。((殴
ぬはははは何故こんなにこちら側はやる気が起きん
それはノートに書いていない話を書き始めようとしているからであるそして
そのネタが思いつかないからである———スランプ中です。
いやそもそもスランプとか言える才能持っていませんけれども。
やる気を起こすまで今しばらく『星空の守り人』を更新しまくりますスイマセン・・・
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- Re: ドラゴンクエスト—Original— 漆黒の姫騎士 ( No.54 )
- 日時: 2011/01/28 20:41
- 名前: MILKターボ ◆xyJ9iZcsj6 (ID: /z9KW9Ro)
えええええ!?どういうこと!?
頭がちょめちょめ(伝わるかな?)な私にはわからない(笑
- Re: ドラゴンクエスト—Original— 漆黒の姫騎士 ( No.55 )
- 日時: 2011/01/28 20:55
- 名前: Chess ◆JftNf0xVME (ID: FjkXaC4l)
「——闇と光の継承者か」
きらきらと煌く、宮殿らしきその部屋——
約三百もの部屋を持つ、信じられないほど大きな屋敷の主は、
その屋敷の入り口から最も遠い場所に位置する部屋にいた。
「五年前のあの襲撃で、一瞬にして焼け崩れたかの城から、よくぞ生き延びて見せたものよ、ヴェルシーナ殿下・・・」
「・・・申し訳ございません」頭を垂れたのはフェイクスその人だ。
「よい。あれで死したのなら、いささか呆気なさすぎるというものだ・・・“継承者”のことは伝えたな?」
「はい。魔族がそれを知っていることも、継承者のことも・・・そしてご命令通り、生かしたままです」
「優秀だ」主は笑った。「唯一の人間にしてはなかなかの者だ。さすがは余が認めた者」
フェイクスは黙って話を聞き続ける。
「必ずや、奴はだれよりも強くなり、ここへ訪れることだろう・・・直接その面を拝むまで、
配下どもにとっ捕まり引きずり出されるような女ではない」
くつくつと笑う姿と言葉的は、思い切りいやらしいオッサン化している。
確かこの男は魔物だったはずだが——とは思ったが、人間の言葉を話す時点で魔物離れしているとも思い直した。
だが、再び考える。・・・本当に、魔物なのだろうか。あくまでそれは別の者に聞いた話であって、
本人から聞いたわけではない。よくよく見てみると、どうしてもこの男は人間化した魔物ではなく、
本物の人間のように見えてならなかった。
主は一通り笑い終えると、急に真面目な顔つきになる。瞳は、危険な色をしていた。
「・・・ただし。[あの]首飾りだけは、揃えさせるな。何としても阻止せよ——
とはいえ、それは一人では重荷か」
「いいえ」フェイクスははっきりと答える。「可能です」
「ほう? 大した自身だ・・・面白い。言い切るのなら、お前ひとりに任せるとしよう。下がるがよい」
フェイクスは敬礼した。そして、ほとんど音もなく、立ち去る。
そして、思った。
・・・あんなところで会うとは思わなかった。
港町ポスタミアで魔物と戦っていた一人、
あの少女、幼なじみのあの娘に。
・・・あの日、彼女だけ、生き延びていたのだろうか。どうやって。
そして、どうして、教えてくれなかったのだろう。
教えてくれたなら、俺は今こんな所にいなかった。
・・・このままでは、敵同士となってしまう。
あの、蒼い目と髪の少女——マイレナと。
Chess) 次回、遂にマイレナの過去編。【 断章——マイレナ 】にて。
リーシア:作者その宣伝癖なおせっ
- Re: ドラゴンクエスト—Original— 漆黒の姫騎士 ( No.56 )
- 日時: 2011/01/29 20:44
- 名前: Chess ◆JftNf0xVME (ID: FjkXaC4l)
“ 始まりは、知っている。
終わりは、知らない—— ”
【 断章——マイレナ 】
「マイレナ! マイレナ!」
風変わりでのどかな、山々に囲まれた小さな村。
炎の門と水の門と呼ばれる、二つの扉を持つフィルタスという名の村の小さな家に、大きな声が響き渡る。
——十六歳の村娘マイレナは、日も本格的に照り始める
青玉_サファイア_ の刻(この世界でいう、9時のこと)にもなってグースカ眠りこけていた。
マイレナの母・・・マイママは、そんなお気楽太平洋な娘を起こしにかかるという、
何ともハードルの高いことをしていた。
しかしこの呆れた娘、一度寝入ったら騒ごうが喚こうが、顔の上をナメクジが横断しようが起きることがない。
しかし、そんなマイレナを起こす方法が、二つは存在した。
今日はマイママは左手にフライパン、右手におたまを持って仁王立ちをしている。
もちろんそれらを使ってマイレナをフライパン、・・・ではなくコテンパンにして起こすわけではない。
第一それでは起きない。
それでは何をするか、というと。
——マイママは、フライパンを垂直に立てた。右腕を背中の後ろに、これでもかというくらいに思いきりひねる。
一呼吸分おいて、そして——
ぐわ ぉぉお おお ぉぉ ぉんっ!!
「ひぃええええっ!」
・・・思い切り、フライパンにおたまをぶつけた。
そしてマイレナの反応はというと、腰と足の間の角度を90度に立て、がばっと起き上っていた。
フライパンで叩かれても起きない娘が、おたまをフライパンにぶつけるだけで一発で起き上がる——
・・・というのも不思議な話なのだが。
しかし、毎回毎回このような羽目にあう可哀想なこの二つの道具は、
マイレナの家の物にしてはなかなかの寿命を保っていた。
それはさておき、目を覚ましたマイレナは大いにしかめ面をし、
「・・・ちょっとママ。もーちょい起こし方ってもんが」
おはようとも言わず、そう言う。しかめ面をされたマイママは、ふん、と鼻を鳴らす。こちらもおはようとは言わない。
「あーでもしなきゃ、起きないでしょーが」
でた。口癖・あーでもしなきゃ以下略。
村娘の証の服、つまり民族衣装に着替えながら、マイレナはマイママに尋ねる。
「・・・で。私を呼び起こして[いただいて]袋持ってるってことは」
皮肉気味にマイレナが言ったが、マイママはそれを無視。
「そう。村の外まで、薬草を取りに行っておくれ」
マイレナ溜息。
「・・・またか」
マイママ、反撃。
「またとは何ぞや。いいから行って来いこのねぼすけオタクジラがっ!」
「はいいいいいっ」
瞬時にそこからマイレナの姿が消える。
「袋忘れるな扉を開けてくなっ」
マイママが叫び、
「オタクジラってなんだ・・・?」
マイレナが呟いた。もちろん、答えてくれる人はいない。
- Re: ドラゴンクエスト—Original— 漆黒の姫騎士 ( No.57 )
- 日時: 2011/01/29 21:33
- 名前: Chess ◆JftNf0xVME (ID: FjkXaC4l)
フィルタスの村は、世界地図からも除外されるほどの山奥の村である。
そして、マイレナが薬草を取りに行くときは、必ず“水の門”を通る。
“炎の門”は、今この村に生きているものでそこを通った者が一人もいない。
マイレナはぶらぶらと歩きながら、目ざとく自分の親友たちを見つけた。
「あっ、マイレナ、遅いよ」
三人いる。二人は少年、一人は少女。今声をかけてきたのは少年の一人だ。
「おはよう、ティス! どうしたの、朝から」
「は?」
ティスと呼ばれた少年が素っ頓狂な声を出す。隣の少年は吹き出した。
「笑うなフィルタスがっ」
「フェイクスだ、わざというな」
フェイクスは—そう、あのリーシアの力を試した彼の三年前である—マイレナの頭を小突く。
マイレナの反応は「イテ」だった。
そして少女が最終的に答えた。
「明日の儀式の準備よ。聞いてるでしょ?」
「儀式の巫女。ナヴィーが務めるってことは知ってる、・・・よね?」
ティスが、少女ナヴィ(本名はナヴィだが、読みはほとんどナヴィーだ)の肩をぽんぽん、と叩く。
儀式の巫女。百年に一度行われる、炎の門と水の門を同時に開け放し、炎と水の神の加護を受ける儀式。
そして、神に 希う_こいねがう_ は、村の若い少女。それが、儀式の巫女である。
マイレナは絶句、だがその後一言、
「・・・・・・・忘れてた・・・」
何とも情けない言葉である。
マイレナぐっ、と拳を前に突き出すと、
「ごめん、三十分待って。ママに薬草とって来いって言われた。すぐ戻るっ」
三十分をすぐというのかどうかが微妙なところではあるが、それだけ言うとマイレナは急いで水の門を出る。
「・・・まったく」
フェイクスが笑う。闇色を成した髪が揺れた。
フィルタスの村の住民は、髪と瞳の色が少々変わっている。
マイレナは蒼色、フェイクスは闇色、ティスは太陽(糖蜜)色、ナヴィは藍色。
ティスだけ性格通り(?)明るい色合いを成していた。
村の外へ飛び出した蒼い髪が、だんだん見えなくなっていく。
フィルタスの周辺の魔物は大した強さではない。なぜなら、フィルタスが明るい村だからである。
魔物は人間の絶望を食らって強くなる。
つまり、絶望のないその村の周辺の魔物は、マイレナ一人でもあっさり打ち倒せるのである。
——いや、そもそもマイレナの場合、村娘にかかわらず女にしては人並み外れた力の持ち主であったため、
その辺の魔物にはある意味恐れられていたのだ。
そんなわけで、村に住む年上の娘たちが「外の世界に出るなんて、信じらんない!」なんて言っているその地で、
大きな面かまして堂々歩いているのがマイレナなのであるが、今日はそんな暇もない。
(まーまーまーまーずーい〜〜っ。わたしナヴィの引率係だったんだ、
くそうあのオバぁこんな日に薬草なぞ取りに行かせおってぇ)
いつもの約二倍のスピードで(つまり走って)薬草園のところまで行った。
そして数もろくに数えず、大急ぎで積み、しかし慌てているマイレナはうまく採ることもままならない。
それでも何とか摘み終わって立ち上がると、不幸にも足が痺れて動けない。
(うぁぁぁぁ〜〜。もーダメだぁっ)
少々観念しかけた時。
「ひっ!」
すぐ足元に、大きな火が飛んでくる。しかし今度は不幸中の幸い、薬草園に火がつくことはなかった。
「なっ、何・・・!?」
マイレナが顔を上げる。その先には、いつの間にいたのだろう、二人の人間が立っていた。
マイレナの方を見てはいない。どうやらマイレナに向かって投げられたものではないらしい。
二人の雰囲気から、戦っている。その時どちらかが打ったものが外れただけなのだろう。
(・・・でも、どうやって・・・魔法じゃあるまいし)
フィルタスに魔法は存在していなかった。
だから、戦う二人のうち、男の指から放たれたあの炎の球には度肝を抜かれる。
(危な——)
しかし、それを二人のうち、女——黒髪の、マイレナと同年齢くらいの小柄な少女がかわした。
しかし、かわされてもなお存在する炎の浜は、再びマイレナの足元をかすめる。足の痺れは、消えていた。
(まずい、このままじゃ薬草園が)
こらえきれずに、マイレナは叫んだ。
「それ以上、戦うなぁ——ッ!」・・・と。
- Re: ドラゴンクエスト—Original— 漆黒の姫騎士 ( No.58 )
- 日時: 2011/01/29 21:40
- 名前: Chess ◆JftNf0xVME (ID: FjkXaC4l)
>>54 あ、いたの? (マイレナ: 作者失礼なこと言うなっ!!
マイレナ&フェイクスと、マイレナとリーシアの出会いは
>>56 からに注目。マイレナの過去編から二巻突入だぜ☆ (レイサ: ・・・だからその星何?
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