二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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  ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士 
日時: 2012/09/13 22:54
名前: Chess ◆1OlDeM14xY (ID: bkovp2sD)

 二つ目であります、漆千音です。元Chessです。


 さて、ドラゴンクエスト、オリジナル、です。わたしが勝手に考えた奴です。
名はタイトルどおり——【漆黒の姫騎士】。
 主人公はわたしの幼なじみモデルです。ま、誰も知らないからいっか(笑


 ・・・で、ドラクエⅨとかぶる名前がよく出て来るけど、一切関係ありません。
この名前が好きなんだろうって解釈して。みたいな。


  【 お知らせ 】
 最近自分の偽物が出現している! って人も多いみたいです。
で・・・わたしのトリップですけれど、1OlDeM14xYとJftNf0xVME、両方わたしです。本物です。
 前者がかつてのパソコン、後者が今のパソコン。ある理由により使い分けていました。
・・・で、その理由及び問題が解決したんで、元通りになりましたわーわー(黙らっしゃい byレイサ)。
・・・つーわけで。はい。((殴


 ぬはははは何故こんなにこちら側はやる気が起きん
それはノートに書いていない話を書き始めようとしているからであるそして
そのネタが思いつかないからである———スランプ中です。
いやそもそもスランプとか言える才能持っていませんけれども。

 やる気を起こすまで今しばらく『星空の守り人』を更新しまくりますスイマセン・・・

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Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.14 )
日時: 2010/12/15 17:48
名前: MILKターボ ◆xyJ9iZcsj6 (ID: QP4Yy5Wh)

更新してる! 
続き気になる!

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.15 )
日時: 2011/08/21 17:35
名前: Chess ◆1OlDeM14xY (ID: Xn5/gwB3)

          了解。更新しまーす ´◇`



 青年が立っていたのは、道らしい道の見当たらない草原。それが、セルファイテスの大陸。
 青年はまっすぐ南を目指した。マレイヴァの国へ行くために。
 一歩進むごとに、手が汗ばむのを感じる。一歩進むごとに、体がわずかにびくりと震えるのがわかる。
 マレイヴァまでは近からずとも遠からずな位置にあった。焦るように高鳴りする心臓を押さえ、青年は国へ入った。

 辺りは静か過ぎた。遠くの風の音、波の音さえ、耳に運ばれてくる。
何の気配も、何の生気も感じられなかった。
 成年は両手を胸の前で組み、人さし指と中指だけ立てて交差させた。“祈り”をあらわす。
ゆっくりと歩き、城下町の中を進んだ。
 やがて青年は、一つの像の前で止まった。荒れ果てたこの地からは想像できないほど美しく、不思議な石像だった。
それだけは、どこも朽ちることなく、壊れることなく今でも輝き続けていた。
 青年は目を細めた。この国を哀れんだ。
 逆なんだ、と青年は思った。この国が滅びたから魔族が滅びたのではない。
 魔族が滅んだから、いや、正確には、

 魔族が完全に滅びる間際、この国は滅んだのだ——。

 青年は膝を折り、頭_こうべ_を垂れた。

「・・・古に存在せし真の勇者よ。数多の苦難を乗り越え、幾度となく邪を退けた正義の魂よ・・・
我は遺志を継ぐもの、唯一無二、血を受け継ぐ者。我、儀式に基づき、全てを後に語り継ぐことを誓う」

 青年は目を伏せたまま、口をほとんど動かさずに言い切った。しばらくの静寂が、町を支配する。
 失敗したかな、と青年はふっと思った。もう一度やってみようかと、両手を組みかけた時。

『汝の儀式——受け入れた』

 無人のはずのそこから、声が響いた。青年は驚く様子もなく、すっくと立ち上がる。
『汝の求めるものは』
「古の世界の経緯を知る事」
 “正しき答え”を言う。
『了承した・・・』
 聞いたとおり、割とあっさりした[性格]だ。とやかく言われないのは助かる。
 青年の考えはどうでもいいものである。“声”が、重苦しく響いた。
『古の真の経緯』
『数百の時を経ても直 忘らるる事なき光の申し子』
『神の使者』
『世界樹人の子孫』
『汝の子孫に——再び、真実を与えよ』

 目の前がカッと熱く白く光った。元から目は閉じていたが、無意識のうちにぎゅうと瞑りなおしてしまった。


 ——どれくらい、経っただろう。
 青年は薄れ行く自分の意思に、目を開けてみろ、と小さく言った——・・・。

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.16 )
日時: 2010/12/16 17:38
名前: Chess ◆1OlDeM14xY (ID: aMIPEMQ3)

   【 Ⅰ 】


 空は蒼い。文句の言わせようのない快晴だった。風も心地良く、日差しも柔らかい。
こんな天気は滅多にないと、マイレナ・フォーリーは思った。
 珍しい、蒼く艶のある短髪。眸の色も同じ、蒼海の色。十七歳の娘にしては長身である。
 マイレナ、通称マイは、くるくると回ってぴっ、と止まる。
「いい天気だねぇ、リーシャ」
 マイレナは自分の隣にいる、長い黒髪を高い位置で結わえた同い年の娘に言った。
「そうだね。・・・でもマイ、わたしは“リーシャ”ではなく“リーシア”だと何回も言ってるだろ?」
 黒髪のリーシア・レヴィンは、名前を今だ間違える困った娘に言った。
「いーじゃんそっちのほうが言いやすいし。ねっ、リーシャちゃん?」
「っ“ちゃん”を付けるな、わざとか?」
 半ば本気で怒るリーシアに、今日は喧嘩って天気じゃないよ、とマイレナはのんびりと言った。
「ぐ」
 言い返せなくてリーシアは膨れた。


 ——私はマイレナ。親友のリーシャ・・・リーシ、ア、からは、マイって呼ばれてる。
私たちは、三年くらい前に、ある複雑な経緯で出会った。それ以来、二人で、ある目的で旅をしている。
 この世は、魔族の息吹がかかりつつある。
この世界と、異世界——人呼んで『地獄』の世界のどこかに、魔族を束ねるものがいるとか何とか。
・・・当然、私もリーシャ—もう戻っていることに気付いていない—も、
そいつを倒そうなんてことは思ってない(ハズ)。あくまで、“目的”のために旅をするだけだから。
 私の目的とは、今はリーシャについていくことだけ。
三年前の、その“複雑な経緯”で私は故郷を失った。私以外の人は、みんな消えてしまったんだ。跡形も無く。
 リーシャの目的は、何かの“仇”を討つ事。残念ながら、リーシャはこのことを話したがらない。
 だから分からない。そして、リーシャの出生のこ「マイ」・・・リーシ[ア]の出生のことも。・・・ふう。


「今、どこだろ」
 マイレナがぼんやり呟いた。リーシアがポーチからコンパスを出し、手の平に載せる。北北西に向かっていた。
 マイレナは顔をしかめ、溜め息をついてから、
「・・・ったく、何が北に進めだあのオヤジ。何の町も見え——」
 ・・・そして目を高速でしばたたかせ、
「た」
 とだけ言う。
「は?」
 リーシアが目を細める。「町が見えたのか?」
「うん。ほら、あそこ」
「・・・・・・・。いや・・・わたしには見えないが」
 とりあえず目の極端にいいマイが見えたというならあるんだろうと
いまいちいい加減な判断をしたリーシアは、そのまま歩いた。
「ああ・・・見えた」
 そして、しばらくしてそう言った。

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.17 )
日時: 2010/12/16 18:53
名前: MILKターボ ◆xyJ9iZcsj6 (ID: QP4Yy5Wh)

更新♪ 最近来れないかも…(試験勉強の為)

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.18 )
日時: 2010/12/20 17:40
名前: Chess ◆1OlDeM14xY (ID: 1ZD11.er)

お〜っす。わたしも受験間近だぜ(笑
勉強しすぎると頭パンクしそうだからわたしは空き時間使うかな〜・・・


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