二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- デュラララ!!【只今、番外編執筆中】
- 日時: 2011/11/23 20:36
- 名前: 絆(ほだす) (ID: Pvby2f.0)
ほだデス(_^_)
今回は、デュラララに挑戦してみましたw
シズちゃんメインです!
私的にシズちゃんは、
強いけど弱くて、ぶっきらぼうだけど優しくて、ってイメージがあるので
そこを上手く表現できたらなぁ〜と思います^^
キャラ崩壊とか、オリキャラ入れたりとかあるので
ダメ×な方は読まないほうがいいかもです(^_^;)
でわでわw
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- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.53 )
- 日時: 2011/12/21 20:06
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)
〈思い出した、あの誓い。〉
「作花。お前......舞梨のこと——」
「はい。好きです。......始めてみた時から、ずっと。だから、舞梨ちゃんの泣いてるところなんて見たくないんです。好きな子の、泣いてるとこなんて......」
林野は、恥ずかしげもなく言う。
「先生といたら、舞梨ちゃん、泣いてばっかりなんです。......僕だったら絶対......絶対、泣かせたりしないのに」
その声は徐々に大きくなっていき、次第には叫びに変わる。——涙混じりの叫びに。
「だから......もう。——舞梨ちゃんに近づくのは、やめて下さい」
林野は、ありったけの大声で、声を枯らして叫ぶ。
その言葉に、静雄は沸々と怒りを感じていた。
「オイ、作花」
背を向けて叫ぶ林野を、こちらに向かせる。
「まず、ひとつ確認する。......俺は、教師じゃ......ねぇ、よな?」
そして、林野にも負けないような大きな声で、尋ねると——瞬間。
「......ッ!!」
ガツッ。
何かを殴る音がした。
——それは、静雄が林野の頬を殴った音だった。......もしかしたら、骨が折れているのかも知れない。殴られた頬は腫れ上がっている。
「......教師じゃねぇから、何の問題も、ねぇよな? っつってんだけどよ?」
静雄の怒りはマックスに達している。
「貴方......こうやって、舞梨ちゃんに乱暴する気ですか?」
林野は、殴られてもなお、冷静な態度で、痛む頬を抑えながら不敵な笑みを浮かべる。
「笑ってんじゃねぇよ。この、ハゲ。......っつーかテメェ、自分だけがアイツのこと愛してるって思ってんのかよ。だったら、お疲れさん」
静雄も負けてはいない。一呼吸置くと、大声を出し——
「俺は——平和島静雄は、おまえなんかよりもずっとずっとずっと、アイツのこと——舞梨のこと、見てんだよ。んで、おまえなんかと比べもんになんねぇくらい、愛してんだよ!!」
静雄の大きな声が、夜の校舎にぶつかり、グラウンドに響き渡る。
教頭が飛び出してきたりしたらどうするつもりなのだろうか? なんて、林野はいらぬ心配をしていた。
——なんて、大人気のない大人なのだろう。
「......平和島先生。本人がいないのに告白ってッ......ぷぷっ」
思わず、噴きだしてしまう。——その、真っ直ぐさと——愛情の深さに。
「怖がってないで、自分の気持ち、はっきり舞梨ちゃんに伝えて下さい。......静雄さん」
少し、泣きそうな表情になって、言う。
「あのさ......」
静雄は、高ぶった感情を抑えるようにして、少し間を置く。
「はい」
林野は、返事をする。
「俺は、間違ったことをしてんのかも知んねぇ。......でも、後悔なんて、今はないんだ」
「はい」
すっきりとした静雄の横顔を、眩しそうにみる林野。
「作花」
「はい」
静雄はまっすぐ、林野の目を見る。
「もうすぐ九時だ。——はやく、帰れよ」
「はい?」
「はやく帰れって言ってんだよ」
「......」
林野は、キョトンとした顔で静雄を見る。
対して静雄は——いわゆる、どや顔。
「静雄さん、まだ教師の感覚抜けきってないんですね」
「は?」
結局、このやり取りは九時過ぎまで続いた。
静雄はこの延々と続くやり取りにうんざりしつつも、心のなかでは、折原臨也と戦う決心がついていた。
「必ず、助けるから......」
あの——桜の木に誓った日のように。
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.54 )
- 日時: 2011/12/23 21:40
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
いいやつ、林野君。
なんかこうなると逆に可哀相だけども。
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.55 )
- 日時: 2011/12/23 21:42
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)
そうなんです。基本的、林野くんいいやつなんです((藁
良い人は報われないんですよw
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.56 )
- 日時: 2011/12/23 22:16
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)
〈それは、誰の呪縛ですか〉
「おに......いちゃ、」
彼女は、綺麗な顔をぐしゃぐしゃに歪めて——泣いていた。
泣いて欲しくない......そう思うのに、その顔はとても美しく、どうしようもなく愛おしくて仕方がない。
解る。解ってる。
彼女は本当は、俺に抱き締められることなど望んでいないのだ。......俺——折原臨也に愛されることなど。
本当に愛して欲しいのは......アイツ。俺が大嫌いで、大嫌いで大嫌いな......アイツ——平和島静雄。そう。舞梨は、静雄が好きなのだ。そして、静雄も舞梨のことを好いている。
——俺は、無力だ。
好きな女を、守ってやることも、幸せにしてやることも、望むことを叶えてやることすらままならない。
自分のほうを好いて欲しい——そう思うのに、好きになってはくれない。
そばに居て欲しい——ただそれだけなのに、無条件にそばには居てくれない。
でも、アイツは——静雄は、俺ができないことをやってしまう。彼女を守ってやることも、幸せにしてやることも、望むことを叶えてやることも、好いてもらうことも、そばに居てもらうことも......総て。
「......泣かないで、よ」
今、俺は、彼女を前にして、些細な言葉さえ紡げないでいる。
普通に考えてみれば、些細な言葉で、ほんの些細な行動なのかも知れない。でも、今の俺にとってそれは、呼吸をすることよりも難しく思われた。
「......ひぃ、好きだよ......」
ほら。いつだって、彼女を苦しめる言葉しか出てこない。
「......っく......おにぃちゃ、だい......じょぶだ、よ? ......ひぃ、つよいこ、だかッ......ら」
舞梨は、優しい子だ。そして、俺なんかと比べものにならないくらい——強い。
俺は、彼女の強さに、甘えている。
本当は、俺が守って、俺がたくさん甘えさせてやんないといけないのに。
「......好き、好き、大好き......」
解ってるのに、俺はどんどんどんどん——溺れていく。
彼女と......彼女を傷つける自分自身に。
もう、取り返しなんて、つかない。
.......みんなみんな、殺してしまったのだから。
もう、俺は逃れられなくなっていた。
————自分自身の呪縛から————。
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.57 )
- 日時: 2011/12/23 23:03
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
……なんだろう、イザヤってこんな感情持つ奴だったっけ??
不思議だ、ほだすさんの手にかかるとみんな良い奴になってしまう。
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