二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- デュラララ!!【只今、番外編執筆中】
- 日時: 2011/11/23 20:36
- 名前: 絆(ほだす) (ID: Pvby2f.0)
ほだデス(_^_)
今回は、デュラララに挑戦してみましたw
シズちゃんメインです!
私的にシズちゃんは、
強いけど弱くて、ぶっきらぼうだけど優しくて、ってイメージがあるので
そこを上手く表現できたらなぁ〜と思います^^
キャラ崩壊とか、オリキャラ入れたりとかあるので
ダメ×な方は読まないほうがいいかもです(^_^;)
でわでわw
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- Re: 自動喧嘩人形が誰かを守りたいなんて、おかしいですか? ( No.28 )
- 日時: 2011/10/31 23:09
- 名前: ぴこ厨@絆(ほだす) ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)
【少女と王子様のその後。】
「ふっふふ〜♪」
今日も池袋は平和だった。否、池袋平和島静雄宅では、今日もいつも通りの平和な朝を迎えていた。
「どうしたんだ? ずいぶん機嫌がいいみたいじゃねーか、ひぃ?」
あれから数ヶ月——。
ひぃ——七咲……否、平和島舞梨、平和島静雄は幸せな生活を送っていた。
毎日幸せといえば幸せなのだが……今日は、彼女の上機嫌っぷりが異常なのだ。
——さすがの静雄も、少しだけ驚いてしまう……が、やはり、彼女の満面の笑みを見られるということは、何にも代えがたい幸せなのだろう。
自然と顔が綻んでいるようにも見える。
「……えへへ^^恥ずかしいな。ひぃ、そんなに顔に出てた?」
そんな彼の表情に、更にもまして彼女の表情は綻ぶ。
「幸せ絶頂です……って顔してんぞ。まあ、お前のそーゆーカオ見られんの嬉しいけどな」
——そんな二人の様子からは、やはり、新婚夫婦の初々しさを見て取れる。
ピーンポーン——インターホンが鳴った。
——途端。彼女は目をぱぁっと輝かせて、走りだそうとしたが、それは無理なので
「しぃくん、受け取りに行って?」
と、静雄に荷物の受取を頼んだ。
「……、」
舞梨は、餌を待ち切れないアホ犬のような興奮しきった顔で「早く開けよーよ!」などと、届いた段ボール箱をつついている。
「はいはい^^んじゃ、開けっぞ」
——と、静雄の掛け声と同時に、箱は開けられた。
「……うわぁ……」
中に入っていたのは、プラスチックのような硬い素材で作られた足のレプリカのようなもの。
——つまりは、舞梨の『新しい足』——義足が届いたのだった。
「ひぃ、義足初めてだよ!! ……自分の足で歩くの久しぶりだな」
彼女は、目の前の物に興奮しつつ、早速それを自分の足に取り付ける。
そしてまた、それをつけた自分の足に興奮して、部屋の中を駆け回ろうとする。
「おい、ひぃ! お前、最初は手すりに掴ま——」
その状態に危機感を感じて「最初は手すりに掴まって」という筈だったのだが……
——時既に遅し。予想通り、彼女はずっこけて……いない?
「馬鹿。怪我したらどうすんだよ!」
それもそのはず。
口で行っても聞きやしないだろうと、静雄は践んで、彼女が倒れてきた時のために構えていたのだ。
——舞梨は、静雄の腕の中で抱きしめられていた。
「……しぃ、くん?」
最初は体を支えるためだけに差し出した腕。
それでも、彼女の体温を感じるたび、時間が経つに連れて彼女の頬が赤くなっていくのを見て、どうしようもなく彼女のことが愛おしくなってしまう。
「……舞梨。あんま無理して、俺の傍から離れんなよ。
俺は何時だって、お前の傍にいてお前を守ってやりたいんだから」
舞梨は、しっかりと彼の胸に耳を当てて、静雄の言葉を——鼓動を聞いていた。
「……ん。ひぃ、ずっとしぃくんの傍、いるね」
二人は一時の間、互いの鼓動を確かめ合いながら抱きしめあっていた——。
- Re: 自動喧嘩人形が誰かを守りたいなんて、おかしいですか? ( No.29 )
- 日時: 2011/11/15 18:56
- 名前: nao厨@絆(ほだす) ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)
書き方を改造して書いてみたり。
- Re: 自動喧嘩人形が誰かを守りたいなんて、おかしいですか? ( No.30 )
- 日時: 2011/11/15 19:42
- 名前: nao厨@絆(ほだす) ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)
〈振られ男のその後。〉
「うー......暇だなー。楽しいことないかなー」
或る晴れた昼下がり。
折原臨也は、自宅で暇を持て余していた。
——舞梨には振られるし、最近これといって楽しいことはないし、静雄とも舞梨の一件からは何だか近寄りがたいような関係になってしまったし。
そんなこんなで、とにかく折原臨也は『暇』だった。
「シズちゃん家、行こっかなぁ。......別に、シズちゃんに会いに行くわけじゃなくて、舞梨に会いに行くんだから......」
臨也にとって『暇』とは、最大の敵だといってもいいだろう。
『目的』があることによって毎日が輝くのだというのに、その『目的』がないのだ。
......それに。
「......ひぃ。会いたい——」
裏に手を回して人を殺めてまでも、手に入れたかった彼女に振られてしまったのは大きなダメージといえた。
しかも、それの想い人が自分の犬猿の仲である男、というのもまた腹が立つ事この上ない。
静雄に自分の情けない無様な姿を見せてしまったことも、今となっては恥ずかしくて顔から火が出そうなくらいだ。
そもそも————何故こんなにも舞梨を愛おしく思ってしまうのだろう。————
舞梨の総てが、欲しくて、欲しくて、欲しくて、欲しくて、欲しくて......。
確かに、彼女は顔もそこそこ可愛いし、性格もいいし、いい女である事は確かだ。
でも、いい女なんて世の中に掃いて捨てるほどいる。
それでも、彼女だけだ。彼女以外は愛せない。彼女のためなら何でもする。——何故、そんなことを思ってしまうのだろうか。
『臨也お兄ちゃん、』
彼女がここに居るはずはないのに、声がきこえたような気がして後ろを振り返ってしまう。
——どう考えたって居るわけがなかった。居なかった。
『ひぃと、遊ぼ?』
嘘。こんな声、聞こえるはずない。
だって君は、君の王子様——シズちゃんの許に行ったのだから。
『答えてよ、お兄ちゃん』
どうしてこんな......こんな......。
——もしかして?
なんて期待しながら、もう一度振り返る。
平和島静雄、平和島舞梨の二人がすぐそこに立っているように見えた。
「......何、ぼーっとしてるの? お兄ちゃん」
「オイ、ノミ蟲野郎。さっさと逃げねぇと標識突き刺さっちまうぞ?」
これは、夢だ。幻想だ。白昼夢だ。
臨也は、目を瞬かせる。
「お兄ちゃん? どーしたの? おにーーちゃん」
ポカッ。
「痛、」
少女の白くて細い綺麗な拳が折原臨也の頭に突き刺さった。
——その感触は、夢でも、幻想でも、白昼夢でもなく、紛れも無い現実だった。
現実でしか感じることのできない痛み。
「......そっか、俺、振られちゃったんだ」
ずっとずっとあれから、逃げていた。——彼女が自分の許から離れていった現実から。
「オイ、今日何の日か、覚えてんのかよ?」
静雄の声が聞こえる。すごくムカつく。殺したいくらい。
「今日——?」
自分の記憶の中の引き出しを必死に必死に漁って回る。
あれでもない。これでもない。
「......5月4日。俺の、誕生日?」
1つだけ思い当たったものがあった。多分これだろう。きっとそうだ。
「あったりーー☆」
少女の甘ったるい声が脳内に響く。
「お兄ちゃん、お誕生日おめでとう。生まれてきてくれて——ありがとう」
「......誕生日、おめでとう。一応言っとくが、舞梨が仲良くしろっつったから言ってやっただけだかんな! 勘違いすんなよ!」
「もー、しぃくん? そういう事言ったら、ひぃ怒るよ?」
やっぱり、彼女の笑顔を見れるのは嬉しい。
......きっとこの笑顔は、この男と一緒だからこそ見られるものなのだ。
でも、悔しいからそんな事言ってやらない。
「......ッ、お兄ちゃ——///」
仕返しの意味も込めて、舞梨をぎゅーっと抱きしめる。
「ノミ蟲、おまッ——」
自動喧嘩人形と、情報屋との喧嘩が始まるまで、あと————。
その死闘の中央にいるお姫さまは、嘆きの姫でもなく、悲劇のヒロインでもなく、たった一人この状況でも笑っていられる池袋最強? 世界最強のお姫さまだった。
- Re: 自動喧嘩人形が誰かを守りたいなんて、おかしいですか? ( No.31 )
- 日時: 2011/11/20 21:59
- 名前: 無料の絆(ほだす) ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)
番外編書くぞw
注意)先生と生徒とか、設定コロコロ変えて書いてきます!
- Re: 自動喧嘩人形が誰かを守りたいなんて、おかしいですか? ( No.32 )
- 日時: 2011/11/22 19:45
- 名前: 無料の絆(ほだす) ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)
〈桜の木の下で〉
「......ん、」
奇妙な光景——春の麗らかな陽気には似つかわない、奇妙な光景を目にしたように思った。
その光景を目にした男は、学校の喫煙所でタバコを吸っており、容姿は金髪に青いサングラスと、どう見てもヤクザにしか見えない——教師、だった。
——自分ほどの決まったものの中の変わり種など存在するわけないと今の今まで思っていたのだが、その決め付けはたったの今、打ち破られた。
「んしょ......んしょっ」
片足のない少女が、必死で松葉杖をつきながら校舎を目指している。
今日は、高校の入学式——。
あの真新しい制服、学年色のスカーフからして彼女は1年生だろう。
本当に奇妙な光景だと思った。
——足が無いことが奇妙なのではなく、彼女のその——希望に満ちた顔が、奇妙だと思ったのだ。
彼女のように障害を抱えたもの——他の人間と違うものは、普通、他の人間に劣等感を抱き、他の人間から虐げられることで、明るい表情など、到底できなくなる。
それでも今の少女の顔は、これから始まる高校生活に胸を膨らませ、それはそれは幸せそうな表情をしていた。
教師は、それに——美しい、綺麗だ。と見とれている自分もまた奇妙なこと極まりないと思ってしまう。
そう。——美しい。
さっきから、一生懸命校舎を目指す彼女の姿から目が離せないのだ。
教師は完全にその少女に囚われていた。
「......桜。アイツ、ひらひら散ってる桜みてぇだ」
その美しくも儚い彼女の姿は、美しく咲いて——やがて散っていく桜によく、似ていた。
「大丈夫か?」
気づけば、タバコを捨て締めようとしていたネクタイをほったらかしにして、彼女の元へ駆け寄っていた。
「桜。綺麗ですね」
すると少女は、教師に向かってそんな事を言った。
「あぁ。すげー綺麗だ」
感慨深そうに桜の木を見上げる彼女を見て、これもまた美しいと男は思った。
そんな彼女の姿をずっと見ていたかった。——時間が止まればいいのに、そう思った。
「こんな事してっと入学式遅れちまうぞ?」
それでも時間は進み続けるから——。
「せんせ。帰りも私と、お話ししてくれますか?」
「おぅ。じゃ、ここで待ち合わせだ」
とても嬉しかった。自分を一目見ただけで教師だとわかってくれた人間は一人としていない。
——何しろ、この容姿だ。
それでも、彼女は「せんせ」と呼んでくれた。
とてもとても嬉しかった。
もしかしたら彼女もこちらの方をずっと見ていたのだろうか? なんて考えたら。
もう一度、彼女とゆっくり話ができる。そう考えたら。
「お前、名前は?」
「七咲舞梨。せんせは?」
「平和島静雄だ」
「じゃ、平和島せんせ。ここで待ってるね」
「おぅ」
七咲——舞梨。
彼女にぴったりの名前だと思った。
「アイツには散ってほしくねぇ。......ずっと咲いててほしいよな」
彼女が去った後も男は、その場を離れることが出来なかった————。
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