二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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デュラララ!!【只今、番外編執筆中】
日時: 2011/11/23 20:36
名前: 絆(ほだす) (ID: Pvby2f.0)

ほだデス(_^_)

今回は、デュラララに挑戦してみましたw
シズちゃんメインです!

私的にシズちゃんは、
強いけど弱くて、ぶっきらぼうだけど優しくて、ってイメージがあるので
そこを上手く表現できたらなぁ〜と思います^^

キャラ崩壊とか、オリキャラ入れたりとかあるので
ダメ×な方は読まないほうがいいかもです(^_^;)

でわでわw

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Re: 自動喧嘩人形が誰かを守りたいなんて、おかしいですか? ( No.33 )
日時: 2011/11/23 20:32
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)

〈散っていった花びらたち......〉

 「.....平和島せんせ。早いですね」
「——ん?」
 入学式、学活と無事に終わり通常より早い放課後に、静雄は桜の下で彼女を待っていた。
 「七咲か。......ま、俺が待ち合わせココつったんだし、遅れちゃわりぃだろ」
 楽しみで早く来てしまったなんて言えなくて、わけの分からないことを言ってしまった。
 「ふふっ。せんせ。私のこと、名前で呼んで?」
 そんな静雄を茶化すことなく、ただ嬉しそうに彼女は笑った。
 「舞梨——でいいのか?」
 「はいっ。ひぃは、そっちのほうが嬉しいです」
 「そっか、」
 ひと通り会話を終えると、二人とも黙って桜の木を見上げる。
 「舞梨。綺麗な名前、だよな。親御さんもいいセンスしてるよな」
 静雄は散っていく桜をみて、ポツリと呟く。
 「もう、そのお父さんもお母さんもいませんけど......」
 舞梨は寂しそうな顔をする。
 「——?」
 「ひぃの足——。交通事故で、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、この足も、無くなっちゃいましたから」
 「......!!」
 そういって弱々しく笑う少女をみて、静雄は胸が痛くなる。
 「ごめんなさい。こういうこと話したら、楽しくなくなっちゃうよね......」
 そんな表情の静雄を見て、舞梨は済まなさそうに言った。
 「強がんなくていい。俺はもっと、お前のこと知りてぇしな」
 「......!! ありがと、せんせ」
 少女は目を大きく見開いた。
 

 

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.34 )
日時: 2011/11/25 17:52
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)

〈桜の木の下での誓い〉

 「そういえば......。せんせって、何でいつもサングラスかけてるんですか?」
 舞梨は、ふと思い出したように話題を切り出した。
 「サングラス? んー......トレードマークだからか?」
「そんなこと、ひぃに訊かれても......」
「あ、悪ィ」
 そんなやり取りをして、舞梨は、トレードマークねぇ......と呟く。
 「せんせ。サングラスとって?」
「え? とんのか?」
「うん、とってほしい......」
 いきなりの申し出に、すこしばかり戸惑ってしまう静雄。
別に、恥ずかしいとかそういう理由があるわけでもないのだが、人にサングラスをとってほしいなどと言われたことがなかったため、驚いているだけだ。
 「だめ......ですか? ひぃ、せんせのお顔みたい......」
 そういって、上目遣いで懇願してくる。
 ——か、可愛い。
 生徒と教師という間柄を忘れて、ついつい危ない方向に走ってしまいそうになる。
 「......わかったよ。けど、あんま期待すんなよ。俺はジャニーズのアイドルじゃねぇんだから」
 舞梨は、コクリとうなずいて、静雄がサングラスを取るのを待った。
 「......舞梨、」
 「どしました、せんせ?」
 「......いや。見すぎだろ」
 「ひぃ、早くみたいです」
 すると、そういった直後、静雄はサングラスを取った。

 「————っ」

 ——一瞬。
 風が止んだ気がした。

 「すごく、綺麗......」
 舞梨は目を大きく見開く。
 「/// 舞梨、見すぎ」
「だって、すごく綺麗な顔してるんですもん......」
 さすがに照れくさくなったのか、サングラスをかけ直した。
 「せんせ。他の人の前で、サングラスとっちゃだめですよ? ひぃにだけ、お顔見せて下さいね?」
 彼女はそんな事を言った。
 「ひぃといるときは、サングラスとって下さい」
「......あぁ」
 別に断る理由もなかったし、静雄はそれを了承した。
 それに——。
 彼女には、色々なものが足りない。
それは、もちろん足。そして、愛......。
 静雄は、それを埋めてやりたいと思っていた。
 だから、彼女の願うことの総てをあますことなく叶えたい、否、叶えてみせるとこの桜の木に誓った。
 「......俺の誓い、見守っててくれよな」
 静雄は、少女に聞こえないように小さな小さな声で、呟いた。

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.35 )
日時: 2011/11/30 19:07
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)

〈春のおとずれ〉

 カツカツ............。
 ——少し冷たい風が舞い、静まり返った教室のなか、チョークの黒板に当たる音だけが響く。
 「自己紹介、」
 金髪に青いサングラスをかけた青年——否、教師は、自分の名前、担当教科、それと少しのコメントを付け加えて自己紹介を終えた。
 「名前は、平和島静雄。担当教科は理科だ。......こう見えて、一応ちゃんとした教師だかんな。以上」
 その『こう見えて』の一言に、笑いが巻き起こる。
 1年1組——それが、この風変わりな教師が担任をするクラスだった。
高校1年生といえば、まだ、中学校を卒業したばかりで幼さ——幼稚さが抜け切れていない、何かと面倒くさい学年ではある。
 何しろ、この形だ。
この面倒くさい学年を任せたのは、校長のちょっとしたいたずら心だろう。——実際、担当が1年生と聞いた時、少しだけ困惑の色を顔に出してしまった。
 ——それでも、教室に入った途端、今朝の少女——七咲舞梨の顔が見えると、嫌なことも吹っ飛び、自然と笑みがこぼれてしまう。
悔しいが、こればっかりは、校長に感謝してもしてもしきれない思いだ。
 「じゃ、自己紹介してもらうか」
 ——静雄は、生徒たちに自己紹介を仰ぐ。
 ぶっちゃけ、生徒の自己紹介などに興味はないのだが、初日から授業というのも何だか可哀想ではあるし、それに——。
 七咲舞梨の事がもっと知りたかった。
 自己紹介が彼女の番に回ってきた。
 「初めまして、七咲舞梨です。えと......私は見ての通り、足が——ありません。皆さんに色々とご迷惑をお掛けするかも知れません。その時は、よろしくお願いします」
 物怖じすることなく、すらすらと自己紹介を終え、華麗に礼をしてみせ自己紹介を終えた。
 クラスの評判はよく、彼女の自己紹介の後には盛大な拍手と暖かい声が送られた。
 その様子を見て、静雄はホッと胸を撫で下ろす。
 ——それと同時に。
 「......っ」
 胸を締め付けられるような、なんとも言えない感情に支配された。
 ——嫉妬?
 ——独り占めしたいって、思ってる?
 それは恋にも似た——否、恋? そんな感情だった。

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.36 )
日時: 2011/11/29 20:30
名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)

初めまして。
雛林檎ひなりんごといいます。
ってゆうか、コメント、していいんですかね。
完結編から、探しだしたので。

これ、面白い以上にもう、感動しました!!
なんか、みんながいい人ってそうゆう話にできることが凄いと思います!!
だって、臨也とか、むずかしそうなのに。
文才ありすぎて話良すぎて、心を討たれました。
このようなすばらしい小説を読ませて頂き、ありがとうございました!!!

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.37 )
日時: 2011/11/30 19:10
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: Pvby2f.0)

雛林檎さま。

初めまして、コメントありがとうございます(._.)
感動した、だなんて勿体無いお言葉です。
臨也は難しいですよね。色々と歪んでますし((藁

こちらこそ、ありがとうございました!


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