二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- デュラララ!!【只今、番外編執筆中】
- 日時: 2011/11/23 20:36
- 名前: 絆(ほだす) (ID: Pvby2f.0)
ほだデス(_^_)
今回は、デュラララに挑戦してみましたw
シズちゃんメインです!
私的にシズちゃんは、
強いけど弱くて、ぶっきらぼうだけど優しくて、ってイメージがあるので
そこを上手く表現できたらなぁ〜と思います^^
キャラ崩壊とか、オリキャラ入れたりとかあるので
ダメ×な方は読まないほうがいいかもです(^_^;)
でわでわw
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- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.93 )
- 日時: 2012/01/12 18:06
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)
私をですか?
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.94 )
- 日時: 2012/01/12 18:37
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)
〈さて、判決の時間だ〉
部屋の中は悲しみで霞んでいた。
舞梨は、従兄弟の死を覚悟せざるを得なかった。——もう、臨也が助かるような状態ではないことは、素人目にも解った。
1%にも満たない奇蹟に縋った。でも、奇蹟は起きないから奇蹟と言うのだと知っていた。
神様は——判決を下した。
「......ひぃ。生きててくれて良かった......」
——それは、折原臨也の声。
神は——自己の存在と、自身の疑問を彼女に生涯かけて解いて貰うことを代償として、折原臨也の生命を救った。
「......お、にいちゃッ......」
安堵で、その場にへたり込む舞梨。——その目には大粒の涙が。彼が生きていてくれた奇蹟と、彼の発した言葉とで。
——生きててくれて良かった——。
舞梨は、ようやく解った。臨也が命をかけて自分を守った理由、そして、自分自身が欲していた言葉——。
そう。舞梨が罪悪感を抱いていたのは、死んだ母でも、父でも、兄でもなく......臨也だった。
自分が愛される——臨也が自分を愛することで、自己に溺れていくことを解っていたからだ。
いつか、臨也に責められるのでは......? お前も殺してしまえばよかったのだ。 そう言われてしまうかもしれないと、怖かったのだ。
あの、胸を締め付けられるような感情は、静雄に対する罪悪感だと思っていた。でも、違ったのだ。——臨也自身に対するものだったのだ。
「......ひぃは、生きてても......いい、の?」
だから——それが解ったから。掠れる声で、小さくて、それでもはっきりとした声で、問うた。
「......ひぃに、生きててほしいと願ったから、ひぃは生きてるんだ」
いつものような、不敵な笑みや、ハリのある怪しげな声——それでも大好きな表情や声の臨也ではないけれど。......舞梨は、それを答としてしっかりと受け取った。
「ひぃ。ひぃにとっての責任は、償いじゃない。......幸せに生きることだ。......俺にとっての責任が、償いなんだ」
臨也は、呼吸もままならない中、必死に舞梨に語りかける。
「......ひぃ。ごめんね。俺、ひぃをいっぱい傷つけた。ひぃ。ごめんね......」
「お兄ちゃん......」
この瞬間——折原臨也が自らの罪を認めた瞬間、すべての景色が変わり始めた。
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.95 )
- 日時: 2012/01/13 19:43
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
いやいや、ほだすさんはしませんよ。
イザヤを、です。
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.96 )
- 日時: 2012/01/14 12:59
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)
びっくりしました( ^∀^)
でも、臨也さん生き返り(?)ましたよ!
- Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.97 )
- 日時: 2012/01/14 13:26
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)
〈僕達は、流し流され本当の幸せに辿りつけるから〉
「......ひぃ。シズちゃんのトコ、行きなよ」
臨也は、もう、舞梨を縛るのは止めようと心を決めていた。——静雄の許へ彼女を送り届けようと。
だが——。
「ううん......。ひぃは、ひぃ......は。ずっとずっと、お兄ちゃんのそばにいるよ。......もう、離れたりしない」
舞梨も、永遠に臨也のそばにいることを決めていた。
神に、臨也を助けるように願い、それは叶えられた。——だから、もう、なにも望まない。これ以上、自分の幸せを望めば、誰かが——自分ではない誰かが不幸になるから。
「......ひぃ」
そんな彼女を、臨也は哀しそうな笑顏で見つめた。その瞳は、弱々しくも強い光を放っており、見つめられると嘘が見透かされてしまいそうだった。
舞梨は目を逸した。
「ひぃ。俺のこと、ちゃんと見て」
臨也は、それを見逃さなかった。冷えた手で彼女の手を強く握った。
「おにいちゃ......」
泣きそうになる。
臨也の顔が、寂しそうに見えて——それでも自分には、きっと彼のポッカリと空いた穴を埋めることはできないから。
「......ひぃ。嘘——ついちゃ駄目。ひぃ。俺は、ひぃが幸せなら、それでいいんだよ」
——きっと、彼に流されて、彼を傷つけてしまうから。
「ひぃ。大好きだよ。大好きだから、ひぃには、幸せになってほしい」
この涙を零してしまえば、辛いのは臨也だから。
「......シズちゃんに、幸せにしてもらいな......」
その言葉の後には、きっと——俺には君を幸せにしてやることはできないから——。
「......お兄ちゃん!! でも、ひぃ......」
それでも、舞梨は絶対に流されたりしないと決めたから。
つよくつよく手を握り返す。——臨也の手は、震えていた。
「舞梨」
何年ぶりだろう? ......名前で呼ばれたのは。
「......行きなさい」
臨也は、泣きそうな声ではっきりと——まるで、この恋の終焉を告げるかのように、言った。
それは——唯一人の舞梨の家族として。
「......。——ばいばい」
彼女は、去っていった。
「......ひぃ。ずっと好きだからね」
自ら別れを切り出したのに、その目には涙が浮かんでいた——。
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