二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

デュラララ!!【只今、番外編執筆中】
日時: 2011/11/23 20:36
名前: 絆(ほだす) (ID: Pvby2f.0)

ほだデス(_^_)

今回は、デュラララに挑戦してみましたw
シズちゃんメインです!

私的にシズちゃんは、
強いけど弱くて、ぶっきらぼうだけど優しくて、ってイメージがあるので
そこを上手く表現できたらなぁ〜と思います^^

キャラ崩壊とか、オリキャラ入れたりとかあるので
ダメ×な方は読まないほうがいいかもです(^_^;)

でわでわw

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24



Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.98 )
日時: 2012/01/14 14:55
名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)

イザヤは生まれ変わったんだね。うん。

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.99 )
日時: 2012/01/15 18:12
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)

はい、リ・ボーンしました\(^o^)/

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.100 )
日時: 2012/01/15 18:34
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)

〈多くの人の支えあってこそ〉

 所変わって、ここは岸谷新羅宅——。
 岸谷新羅、セルティはいつものように昼食を済ませ、並んでテレビを見ていた。......なんとも平和な昼下り。
 ——自宅の電話が鳴った。
 「電話鳴ってる......」
 新羅は、急いで電話をとる。
 「はい、もしもし。岸谷ですが......え」
 新羅の表情が凍った。セルティは、そんな彼の様子を不安そうに見つめている。......何しろ、新羅が表情を凍らすことなど、滅多に無いからだ。相当、深刻な話題なのだろう。
 「折原くんが、入院?」
 電話相手は、病院の看護師だった。
 新羅は、看護師の言葉を鸚鵡返しする。そこから、やっとセルティにも状況が読めてきた。
 [それで、折原さんから、伝言なんですが......]
 「伝言ですか......」
 どうやら、臨也から伝言があるようだ。
 [はい。『運び屋さんに、運んで欲しいものがある』と——]
 「......はい、はい。分かりました......失礼します」
 二分ほど喋ったくらいで、電話はきられた。
 電話の旨は、こんなものだった——。
 今回の運送品は『人間』なのだそうだ。
 池袋の病院に、松葉杖をついた女の子がいると思うから、その子をシズちゃんの家まで運んで欲しい。
 「——女の子の名前は、ナナサキヒラリ......」
 新羅は、伝言の内容をセルティに伝える。
 直ぐ様準備を始めるセルティを横に、新羅は『七咲舞梨』という名前を聞いて驚いていた。
 「......あの、舞梨ちゃんが......」
 どうやら、舞梨という少女の名を知っているようだ。
 [ヒラリちゃんという子を知っているのか?]
 セルティは、それを察したのか、疑問をPDAに打ち込み、提示する。
 「あ、ああ......。折原くんの、従姉妹だよ。そして、折原くんの好きな女の子......。何で、静雄の家に?」
 セルティは、ひと通り状況を理解すると、ヘルメットを被って車庫から出ていった。
 [解った。じゃあ、行ってくる]
 「気をつけて行ってくるんだよー!」
 新羅は、セルティをいつものように見送った。

 一人、ポツリと——。
 「そっか。......折原くん、振られちゃったんだ。いや......」
 「やっと抜け出せたんだね」

 

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.101 )
日時: 2012/01/17 17:31
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)

〈私一人では、幸せに辿り着くことなどできないから〉

 「ど、どしたらいいのかなっ......」
 また所変わって、病院——。
 舞梨は、病院を出たは良いものの、静雄の家も知らない、連絡先も知らない、ましてや、一人で電車に乗ることもできない......言ってみれば、手詰まり状態だった。
 ——独り、誰も知らぬ異国へと放り込まれた気分。
 臨也の病室を出て、既に十五分は経っている。
 だが、ウロウロと彷徨っている彼女に、救世主は訪れた。
 「......黒バイク?」
 そう、黒バイク——首無しライダーが、病院の敷地内に現れたのだ。しかも、舞梨の目の前でバイクを停めている。......そして、彼女の方へと近づいてきている。
 「ほぇ......? 何で、ひぃの方に?」
 すると、首無しライダーは、舞梨の目の前にPDAを提示した。
 「ん......?」
 [臨也から頼まれた。君を、静雄の家に送り届けて欲しいと。......君が、ナナサキヒラリちゃん?]
 舞梨は、驚いた。都市伝説の首無しライダーが、自分の目の前に居ること。......そして、臨也がここまでしてくれていたこと。自分は、生死の間を彷徨っているというのに。
 「臨也お兄ちゃんが......。お兄ちゃん、ありがと.......」
 彼女の目から、大粒の涙が零れ落ちた。
 そんな舞梨を、首無しライダーは優しく抱きしめる。その姿は、亡くなった母親——愛佳を思わせ、舞梨は甘えるようにして、声を上げて泣いた。
 [さあ、行こうか]
 首無しライダーは、舞梨の嗚咽がおさまると、ヘルメットを渡す。
 「......凄く、綺麗」
 すると、舞梨は、ヘルメットを受け取りながら、呆然として首無しライダーを見つめる。顔なんて見えないはずなのに、舞梨は彼女を綺麗だと思った。
 「貴方、本当の名前は——?」
 今更、『首無しライダー』『黒バイク』なんて呼び名を、可哀想に思う。
 [セルティだ]
 首無しライダー——セルティは、恥ずかしそうに首筋を掻くと、自らの名を打ち込む。
 「セルティ......さん」
 舞梨は、彼女の名前を知れたことを嬉しく思った。
 心なしか、セルティの何処にあるのかも分からない顔も、綻んでいるように思えた。
 [しっかり掴まって]
 セルティは、足の不自由な彼女を抱え、座席に乗せると、バイクを発進させた。

 これから始まる幸せも——。
 
 

Re: デュラララ!!【只今、番外編執筆中】 ( No.102 )
日時: 2012/01/17 17:50
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: yTgpXhnH)

〈どうか、幸せを怖がらないで〉

 「......ここが、せんせ——しぃくんの、家......」
 舞梨を乗せたセルティの愛車は、静雄のマンションの前に居た。
 緊張と期待で、固まる舞梨を、セルティは——
 [私の仕事はここまでだ。舞梨ちゃん、がんばれ]
 単純な——それでいて、思いやり溢れる言葉で、肩を押した。
 「はい! セルティさん、ありがとうございます......」
 舞梨はうっすら涙を浮かべると、一呼吸おき、
 「また——会えますよね?」
 自らの出発の合図——ピリオドの代わりに、問うた。
 [今度は、幸せな姿を見せてくれ]
 セルティは頷く代わりに、彼女の幸せを祝福した。そして、音もなく去っていった——。
 「......しぃくん、待ってて下さい」
 彼女もまた、互いに背を向け、自らの目的へと歩み始めた。

 
 「......ここ、か——。この、チャイムを押せば......」
 舞梨の胸の鼓動は、驚くほど速くなっていた。静雄の顔を見られる——何の屈託も無しに見つめることが出来ることに。
 ——あと、不安とで。
 舞梨は一度、静雄を突き放した。今更、傍に居たいだなんて我儘だと、とり合ってもらえないかもしれない。
 今、インターホンを押そうとしている指が、震える。怖くて、逃げ出してしまそうになる。それでも、この先待っている幸せを思うと、その考えは捨てられる。
 感情の波が、妙な快感となって舞梨を襲う。
 「......ひぃに、勇気を、下さい......」
 舞梨は深呼吸をし、総てを振り切ると、選択を分けるそれを押した——。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24