二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【薄桜鬼】 一期一会
日時: 2012/02/12 17:53
名前: 雛苺 (ID: X9g0Xy3m)
参照: カフェオレよりミルクティー派!

 お初の方も友達の方も、いらっしゃいませ^^
 雛苺です。
 今回、リア友の林檎からのリクで薄桜鬼の二次小説を書くことになりました!
 まだまだ、未熟者ですが温かく見守って下さる方はコメントなんかもしてくださると嬉しいですなぁ^^

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Re: 【薄桜鬼】 一期一会 ( No.82 )
日時: 2012/03/09 15:30
名前: 雛苺 (ID: DnCc87y.)
参照: 冬眠・・・いや春眠に入りたい・・


 第十二幕

 土「では、特別試合。遠坂美影対雪村千鶴の試合を始める!両者前へ・・・っていつの間にこんな事になってやがんだ!?」
 沖「土方さん余計な言葉はいいから早く始めて下さい」
 土「うるせぇ!!・・・ったく、始めッ!!」

 突然始まった沖田と土方の口げんか、そして突然始まった千鶴との試合。美影は苦笑しか出来なかった。千鶴を見るとどうやら同じようだ。2人はお互いに一礼し竹刀を構えた。
 竹刀を構えた瞬間に美影が纏っていた気が変わる。千鶴の背筋を何か冷たいものが滑り落ちた。

     美影の後ろに”何か”が立っている

 そんな気がしてならないのだ。その”何か”は嗤っている。とても、楽しそうに。

 千「・・・・っ!」
 美「どうかしました?こないのなら、こちらから」

 美影は首を傾げて床を蹴る。一回の蹴りで千鶴のすぐ近くまでつめた美影は竹刀を振り下ろす。もちろん手加減してだが。

 千「きゃっ・・・」
 美「うわ、ごめんなさい!」

 小さく悲鳴を上げて美影の竹刀を受け止める千鶴を見て美影は慌てて謝る。

 美(少し力を入れすぎたかな?いや、でも結構軽めなんだけど・・)

 うーんと美影は心の中で悩む。どっからどうみても力の弱そうな剣術を始めたばかりの少女だ。いくら美影が正式な剣術を習ってはないとは言え、美影には”力”がある。

 千「いえ・・いきます!」
 美「あ、はい。どうぞ」

 しっかりと自分を見据えて竹刀を構える千鶴を見て美影も竹刀を構え直す。

 千「はぁっ!」
 
 気合いを込めた声を上げて千鶴は美影へ竹刀を振るう。美影はそれを自分の竹刀で受け止め、こんどは攻める。

 カンッ

 カンッ

 と稽古じみた規則正しい音が鳴る。

 樹・守(・・・美影、辛いだろうな〜)

 心の中で樹と守浬は美影を哀れむ。その通り、美影はあまりにも必死になって一つ一つ攻めてくる千鶴に強く打ち込めないまま困っていた。

 美(ど、どうしよう・・これって打ち込んでもいいのかな?でも、どれくらいの強さで!?)

 先ほどから悶々とこればかりを考えている。

 『斬れば、いいだろう?辛いのなら斬ってしまえ』

 
 --------------------ドクンッ

 くつくつと愉しそうに嗤う聞き慣れた声が脳内に響く。美影はぎゅっと竹刀を握りしめた。

 美(斬らないっ!!)

 美影は唇を噛み締めて小手を決めた。

 土「そこまでッ!!勝者、遠坂美影!!」
 美・千「ありがとうございました」
 藤「千鶴!おしかったな〜」
 永「おう!本当におしかったぞ!!」
 千「あちりがとうございます」

 そんなほのぼのとした会話が後ろで交わされる中、美影は冷や汗を浮かべ、震える手で着物を握っていた。

Re: 【薄桜鬼】 一期一会 ( No.83 )
日時: 2012/03/09 18:26
名前: 林檎 (ID: DKs/wtA1)  



かっちゃったぁ(^w^)

でも思ってた以上に

強さに差があって

ビックリしたよぉ(*_*)


まぁいいんだけどね^^ъ


…誰(゜∇゜)

途中で美影の中に…

…誰(゜∇゜)???


ムムムo(`▽´)o

気になるぞぉぉぉ!!


じゃあこれからも

よろしくねぇ(≧∇≦)


バイバイ(^∀^)ノ

Re: 【薄桜鬼】 一期一会 ( No.84 )
日時: 2012/03/12 18:51
名前: 雛苺 (ID: DnCc87y.)
参照: 冬眠・・・いや春眠に入りたい・・


 第十三幕

 守「・・?美影、どうした?」
 樹「具合でも悪い?」

 うつむいたまま顔を上げない美影を不思議に思い2人は声をかける。美影はやはり顔をあげないまま震える声で言った。

 美「声が・・聞こえたの・・・」
 守「声?なんだそりゃ」
 美「さっき、打ち合ってる時に・・・『斬ってしまえ』って・・」

 美影は顔を上げて、2人の兄を怯えた目で見つめる。

 美「樹兄ぃ、守浬兄ぃ・・怖い・・怖いよ・・・」
 樹「美影・・・」

 樹の胸に顔を埋める美影を見て守浬はニッと笑った。

 守「美影、大丈夫だって!俺らがついてるんだぞ?どんな奴からも守ってやるよ」
 樹「そうだよ美影。僕らは美影を守るために生きてるんだから」

 優しく笑う2人を見て美影は安心したように笑う。

 土「おい、お前ら。今から副長室でお前らの処分について言う、ついて来い」

 道場の入り口で声をかける土方を見て3人は歩き出した。
 所は変わってとある一室。幹部たちに囲まれて美影たちは正座をしていた。いや、正確には樹と美影だけだが・・。

 守「で?何なんだよ、俺たちの処分ってのは」
 土「お前はなんでそんなに上から目線なんだよ!・・・まぁいい。お前らの処分は・・・」

 土方は途中で言葉を切って近藤を見た。新撰組局長を務める近藤は、人当たりの良さそうな優しい笑みを浮かべて口を開いた。

 近「君たちには隊士になってもらいたいんだ。ただ・・美影くんなんだが、女中は足りているし・・隊士は危険だしなぁ・・」
 土「なら、総司の小姓にすりゃあいいじゃねぇか」
 全「なっ・・・!?」

 土方の言葉に幹部全員、美影たちまでもが固まる。その不気味な沈黙を破ったのは・・・

 沖「僕は別にかまいませんよ」

Re: 【薄桜鬼】 一期一会 ( No.85 )
日時: 2012/03/14 15:48
名前: 雛苺 (ID: DnCc87y.)
参照: 冬眠・・・いや春眠に入りたい・・


 第十四幕

 全「はっ!!!???」

 今、沖田はなんと言った?沖田の言葉に幹部全員は固まる。
 ”別にかまわない”と言わなかったか?ゆっくりと土方が確かめるように言葉を紡ぐ。

 土「か、かまわねぇのか?」
 沖「そうしろって言ったのは土方さんでしょ?何言ってるんですか?・・・あぁ、もしかしてもう先ほどの言葉は忘れてしまいました?」

 いつも通りにっこり笑い土方に向かって嫌味を言う沖田は、別に具合が悪い訳でもないようだ。

 藤(なぁ、佐之さん佐之さんっ!!)
 原(ん?どうした平助)
 藤(総司の奴おかしくねぇ!?・・いつもは人一倍警戒心強いのに)
 原(あぁ、千鶴ん時もなかなか警戒心解かなかったしな・・)

 ボソボソと小さい声で会話をしていた2人は不思議そうに美影を見る。その視線に気付いた美影はきょとんと首を傾げた。


 藤・原(・・・可愛い)

 2人はそっと顔を赤らめた。

 近「よし!じゃあ美影くんは総司の小姓と言うことd」
 守「ちょっとまったぁぁぁ!!」
 樹「守浬、五月蠅い」

 近藤の言葉を遮り、大声を上げて立ち上がった守浬に樹は冷たく言い放つ。しかし、守浬は怯まず続けた。

 守「んな意味不明な奴に美影を任せられるかぁっ!!」
 樹「別に預ける訳じゃないでしょ」
 守「だいたいにして怪しいんだよ!!」
 樹「あちらから見たら僕らの方が充分怪しいけどね」
 守「そもそもっ!!いつもへらへら笑いやがって気持ち悪ぃ」
 樹「・・・守浬、それは僕に対しても喧嘩を売ってるのかな?売ってるよなこの野郎」

 にこにこと黒い気を出す樹はうっかり言葉を崩してしまった。にこにこと笑いながら怒る樹ほど怖い者はない。守浬はひっと短く悲鳴を上げるがたじたじしながら立ち向かった。

 守「別に樹には言ってねぇよ!」
 樹「そういう問題じゃなくて、僕は少なくともあの人、沖田さんが本当に信用できる人がどうかを確かめる為に試合をしたんだよ?」
 美「どういうこと?」
 
 首を傾げる美影に樹はにっこりと笑う。その質問は幹部たちも聞きたいと思っていたことだった。

 樹「刀が真っ直ぐな人に悪い人はいないよ。心に悪がある人は刀にも現れる・・沖田さんの剣は真っ直ぐだった」

Re: 【薄桜鬼】 一期一会 ( No.86 )
日時: 2012/03/14 16:12
名前: 林檎 (ID: DKs/wtA1)  



やっぱり沖田って
真っ直ぐなんだぁ(*^o^*)

だよねだよねぇ(≧∇≦)

まがってる
はずがないもん!



沖田やさしぃー(ρ_;)
美影をよろしく!




あっ雛莓!
お返しありがとう(^O^)

おいしかったよ(ToT)


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