二次創作小説(紙ほか)
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- 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜
- 日時: 2021/10/06 22:24
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
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ストーリーは続きから始まります。
登場作品
暗殺教室
いちご100%
イナズマイレブン
頭文字D
ウマ娘プリティーダービー
おそ松さん
寄宿学校のジュリエット
鬼滅の刃
銀魂
CLANNAD
黒子のバスケ
五等分の花嫁
斉木楠雄のΨ難
進撃の巨人
食戟のソーマ
スーパーマリオシリーズ
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
生徒会役員共
ダイヤのA
東方Project
ニセコイ
八月のシンデレラナイン
ファイアーエムブレム
Fate
BLEACH
べるぜバブ
鬼灯の冷徹
ぼくたちは勉強ができない
僕のヒーローアカデミア
僕は友達が少ない
MAJOR 2nd
めだかボックス
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
登場人物
小学生
担任 上白沢慧音
副担任 月詠
レミリア・スカーレット
フランドール・スカーレット
山本神楽
チルノ
大妖精
ルーミア
リグル・ナイトバグ
ミスティア・ローレライ
白夜サクラ
暗夜エリーゼ
黒崎遊子
黒崎夏梨
中学生
Z組
担任 坂田銀八
副担任 鬼灯
ミカサ・アッカーマン
アルミン・アルレルト
エレン・イェーガー
霧雨魔理沙
桐須フェリシア
ジャン・キルシュタイン
東風谷早苗
近藤総悟
魂魄退
魂魄妖夢
志村新八
コニー・スプリンガー
博麗霊夢
ベルトルト・フーバー
サシャ・ブラウス
ライナー・ブラウン
アリス・マーガトロイド
山本神威
アニ・レオンハート
クリスタ・レンズ
マルス・ローレン
透魔アクア
シュルク
白夜タクミ
暗夜レオン
ユミル
リーリエ
ルキナ
ルフレ・トロン
烈火ロイ
比企谷小町
羽瀬川小鳩
小野寺春
竈門禰豆子
S組
担任 久遠道也
副担任 吉良瞳子
青山俊介
亜風炉照美
天城大地
雨宮太陽
市川座名九郎
一乃七助
一星光
稲森明日人
伊吹宗正
岩戸高志
宇都宮虎丸
海原のりか
円堂守
奥入祐
影山輝
風丸一郎太
壁山塀吾郎
狩屋マサキ
鬼道有人
基山タツヤ
吉良ヒロト
霧野蘭丸
九坂隆二
倉間典人
栗松鉄平
車田剛一
豪炎寺修也
剛陣鉄之助
木暮夕弥
小僧丸サスケ
坂野上昇
砂木沼治
佐久間次郎
三国太一
シュウ
神童拓人
染岡竜吾
立向居勇気
綱海条介
剣城京介
鉄角真
飛鷹征也
菜花黄名子
西蔭政也
錦龍馬
西園信助
野坂悠馬
野咲さくら
灰崎凌兵
白竜
服部半太
浜野海士
速水鶴正
氷浦貴利名
土方雷電
日和正勝
不動明夫
吹雪士郎
吹雪アツヤ
瞬木隼人
松風天馬
真名部陣一郎
万作雄一郎
水神矢成龍
道成達巳
緑川リュウジ
皆帆和人
森村好葉
雪村豹牙
フェイ・ルーン
E組
担任 殺せんせー
副担任 烏間惟臣
特別教師 イリーナ・イェラビッチ
赤羽業
磯貝悠馬
岡島大河
岡野ひなた
奥田愛美
片岡メグ
茅野カエデ
神崎有希子
木村正義
倉橋陽菜乃
潮田渚
菅谷創介
杉野友人
竹林孝太郎
千葉龍之介
寺坂竜馬
中村莉桜
狭間綺羅々
速水凛香
原寿美鈴
不破優月
堀部糸成
前原陽斗
三村航輝
村松拓也
矢田桃花
吉田大成
律
A組
浅野学秀
荒木哲平
小山夏彦
榊原蓮
瀬尾智也
B組
茂野大吾
佐倉睦子
仁科明
相楽太鳳
沢弥生
藤井千里
椛島アニータ
関鳥星蘭
丹波広夢
奥村光舟
由井薫
結城将司
瀬戸拓馬
浅田浩文
九鬼洋平
最上武
進藤一考
高校生
普通科 A組
担任 平塚静
副担任 高橋涼介
桐須咲夜
近藤十四郎
桂小太郎
高杉晋助
リヴァイ・アッカーマン
羽瀬川小鷹
三日月夜空
柏崎星奈
楠幸村
志熊理科
津田タカトシ
天草シノ
七条アリア
萩村スズ
一条楽
桐崎千棘
小野寺小咲
鶫誠士郎
橘万里花
衛宮士郎
遠坂凛
斉木楠雄
燃堂力
海藤瞬
照橋心美
梓川咲太
桜島麻衣
犬塚露壬雄
ジュリエット・ペルシア
今井信女
ディミトリ
普通科 D組
担任 エルヴィン・スミス
副担任 横島ナルコ
近藤勲
志村妙
柳生九兵衛
猿飛あやめ
藤原拓海
武内樹
畑ランコ
三葉ムツミ
五十嵐カエデ
轟ネネ
津田コトミ
時カオル
岡崎朋也
古河渚
春原陽平
藤林杏
一ノ瀬ことみ
藤林椋
坂上智代
西行寺幽々子
ハンジ・ゾエ
暁アイク
白夜リョウマ
暗夜マークス
白夜ヒノカ
暗夜カミラ
真中淳平
東城綾
西野つかさ
北大路さつき
南戸唯
クロード
普通科 C組
担任 桐須真冬
副担任 朽木白哉
副担任 冨岡義勇
我妻善逸
阿散井恋次
綾瀬川弓親
タクミ・アルディーニ
石田雨竜
一色いろは
井上織姫
上杉風太郎
エーデルガルト
男鹿辰巳
緒方理珠
竈門炭治郎
吉良イヅル
朽木ルキア
黒神めだか
黒崎一護
武元うるか
中野一花
中野五月
中野二乃
中野三玖
中野四葉
薙切えりな
嘴平伊之助
比企谷八幡
檜佐木修兵
日番谷冬獅郎
雛森桃
白夜カムイ
白夜晃樹
古橋文乃
松本乱菊
斑目一角
由比ヶ浜結衣
唯我成幸
雪ノ下雪乃
幸平創真
普通科 F組
担任 京楽春水
副担任 胡蝶しのぶ
古市貴之
邦枝葵
東条英虎
神崎一
姫川竜也
人吉善吉
阿久根高貴
喜界島もがな
不知火半袖
戸塚彩加
川崎沙希
葉山隼人
三浦優美子
海老名姫菜
戸部翔
田所恵
薙切アリス
黒木場リョウ
葉山アキラ
一色慧
栗花落カナヲ
野球科 Y組
担任 片岡鉄心
副担任 掛橋桃子
沢村栄純
降谷暁
御幸一也
小湊春市
金丸信二
倉持洋一
川上憲史
結城哲也
伊佐敷純
増子透
小湊亮介
丹波光一郎
滝川・クリス・優
東条秀明
白州健二郎
前園健太
バスケ科 B組
担任 相田景虎
黒子テツヤ
火神大我
日向順平
伊月俊
木吉鉄平
相田リコ
赤司征十郎
青峰大輝
緑間真太郎
紫原敦
黄瀬涼太
桃井さつき
灰崎祥吾
ヒーロー科 H組
担任 相澤消太
緑谷出久
爆豪勝己
麗日お茶子
飯田天哉
轟焦凍
峰田実
蛙吹梅雨
切島鋭児郎
上鳴電気
八百万百
常闇踏陰
耳郎響香
芦戸三奈
青山優雅
瀬呂範太
障子目蔵
尾白猿夫
葉隠透
砂藤力道
口田甲司
OB.OG
小美浪あすみ
雪ノ下陽乃
虹村修造
朧
通形ミリオ
波動ねじれ
天喰環
ミケ・ザカリアス
唐瓜
茄子
池谷浩一郎
カタリナ
古谷サチコ
砕蜂
いるだけの大人
おそ松
カラ松
チョロ松
一松
十四松
トド松
長谷川泰三
更木剣八
チームオリオン
トレーナー 白夜晃樹
メジロマックイーン
シンボリルドルフ
オグリキャップ
ライスシャワー
ビワハヤヒデ
マルゼンスキー
サイレンススズカ
エアグルーヴ
セイウンスカイ
キングヘイロー
ミホノブルボン
タマモクロス
グラスワンダー
タイキシャトル
スマートファルコン
チームスピカ
スペシャルウィーク
トウカイテイオー
ウオッカ
ダイワスカーレット
ゴールドシップ
チームリギル
トレーナー 東条ハナ
エルコンドルパサー
ナリタブライアン
ヒシアマゾン
フジキセキ
テイエムオペラオー
女子野球部
反乱軍
監督 白夜晃樹
キャプテン 柊琴葉
メンバー
東雲龍
鈴木和香
九十九伽奈
倉敷舞子
朝比奈いろは
坂上芽衣
椎名ゆかり
我妻天
桜田千代
小鳥遊柚
リン・レイファ
草刈ルナ
神宮寺小也香
旧軍
監督 八上浩太
キャプテン 有原翼
メンバー
野崎夕姫
河北智恵
宇喜多茜
中野綾香
岩城良美
初瀬麻里安
阿佐田あおい
直江太結
天草琴音
近藤咲
永井加奈子
新田美奈子
花山栄美
月島結衣
仙波綾子
秋乃小麦
竹富亜矢
泉田京香
逢坂ここ
塚原雫
本庄千景
先生
上白沢慧音 算数担当
坂田銀八 国語担当
エルヴィン・スミス 音楽担当 調査団顧問
月詠 女子保健体育担当
鬼灯 日本史担当
ハンネス 理科担当 壁美化部顧問
白澤 男子保健体育担当
松平片栗虎 男子体育担当 野球部顧問
服部全蔵 地理担当
坂本辰馬 数学担当 商業部顧問
高橋涼介 音楽担当
高橋啓介 工業教科担当
お香 家庭科担当
片岡鉄心 国語担当 野球部顧問
横島ナルコ 英語担当 生徒会顧問
殺せんせー
烏間惟臣 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
イリーナ・イェラビッチ 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
オールマイト
相澤消太
相田景虎 バスケ部顧問
平塚静 国語担当 奉仕部顧問
久遠道也 サッカー部顧問
吉良瞳子 サッカー部顧問
桐須真冬 世界史担当
高山マリア シスター 隣人部顧問(仮)
掛橋桃子
佐々木異三郎
朽木白哉 走・拳・斬・鬼担当
浦原喜助 商業教科・鬼道担当
四楓院夜一 白打担当
京楽春水 霊圧担当
浮竹十四郎 剣術指南役
卯ノ花烈 保健室先生
冨岡義勇 国語担当
胡蝶しのぶ 化学担当
ベレス
理事長
柏崎天馬
歴代理事長
山本元柳斎重國
お登勢
校長
閻魔大王
教頭
八雲紫
- Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.11 )
- 日時: 2020/09/15 22:41
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
翌日 文化祭2日目
C組の半分は1日目のみの仕事だった為、暇になっている模様
お化け屋敷にて
乱菊
「はぁ〜、客足途絶えちゃった〜」
雛森
「ほんとですね・・・」
冬獅郎
「そりゃぁ、昨日あんだけ無茶苦茶やったら、誰も来ねぇだろ普通」
お化け屋敷担当は相当暇なようだ。だがそこに一人の女性が歩み寄ってきた。
砕蜂
「何をしているのだ貴様らは」
乱菊
「あれぇ?砕蜂隊長じゃないですか。どうしたんですか?」
砕蜂
「別に貴様らに会いに来たわけではない。夜一様に会いに来てたまたま通りかかっただけだ」
冬獅郎
「ならわざわざ立ち寄らなくても良かったんじゃないのか」
砕蜂
「日番谷・・・今の貴様は私の後輩、余りえばった言葉は使うなよ」
冬獅郎
「知らん」
砕蜂
「貴様・・・」
雛森
「シロちゃん!すみません砕蜂隊長・・・。夜一先生は職員室にいます」
砕蜂
「そうか・・・直ぐに向かわねば・・・では・・・」
砕蜂は職員室の方角に歩いていった。
雛森
「シロちゃん。現世で無闇に喧嘩しちゃダメだよ」
冬獅郎
「別にそんなつもりは無かったんだが・・・アイツって意外と短気だよな」
一方、晃樹は・・・
晃樹
「・・・どんぐりつけ麺か。アイツらも上手くやってんだな」
三玖
「ねぇ晃樹・・・この先は何?」
晃樹
「・・・俺の昔の教室さ」
山道入口
矢田
「いらっしゃ・・・い・・・こ・・・晃樹!?」
晃樹
「よ。久し振りだな桃花」
矢田
「来てくれたんだ!・・・そちらの方は?」
三玖
「・・・中野三玖。晃樹の・・・彼女」
矢田
「か・・・かの・・・!?」
晃樹
「三玖!?」
矢田
「まぁ、・・・そうだよね。晃樹も高等部だし、見合う人が現れるとは思ってたよ・・・ふ、ふふふ」
晃樹
「み、三玖・・・もう行こうか!」
三玖
「え・・・うん」
山道中
晃樹
「・・・アイツ、俺の元カノなんだ」
三玖
「・・・そう、なんだ」
晃樹
「いつの間にか破局しちゃってさ・・・」
三玖
「・・・ごめんなさい」
晃樹
「あいや、三玖は悪くねぇんだ。悪いのは俺なんだ・・・」
三玖
「・・・」
山頂
晃樹
「大丈夫か三玖?」
三玖
「・・・な、なんでこんなに長いの・・・」
晃樹
「あ〜、本当は校舎側に教室あるんだけど・・・アイツら頑なに旧校舎を使うって言ってな」
渚
「あ、晃樹君!久しぶり」
晃樹
「よぉ渚。相変わらずちっせぇな」
渚
「二言目にそれぇ!?」
晃樹
「いいから席案内してくれよ。腹減った。連れもいるからさ」
渚
「あ、・・・どうも」
三玖
「・・・こんにちは」
渚
「で・・・連れの話なんだけど・・・あの人たちもその人達なのかな・・・」
渚が指さす先には・・・
一護
「うぉ!!うめぇなコレ!」
めだか
「発想の勝利だな。これを考えた奴は凄い!」
男鹿
「ガキの作るもんだと思って舐めてたぜ・・・」
晃樹
「・・・アイツら」
三玖
「・・・晃樹、どうするの?」
晃樹
「・・・帰る」
渚
「帰っちゃうの!?」
続く
- Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.12 )
- 日時: 2020/09/21 00:55
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
体育館では、ヒーロー科のライブが始まった。当然壊理も見に来ている。
壊理
「ふぁぁ〜!!」
通形
「どうだい?文化祭、楽しいよね!」
壊理
「うん・・・凄く楽しい!こんなに笑ったの・・・初めて・・・!」
ステージ
出久
(壊理ちゃん・・・凄く喜んでくれてる!)
会場は紙吹雪に氷の結晶、青山のネビルレーザー。あらゆる演出により観客を湧かせた。
耳郎
「ありがとうございましたぁぁぁ!!!」
ヒーロー科
「ありがとうございましたぁぁぁぁぁ!!!!!」
いろは
『以上でぇ、ヒーロー科による発表を終了しますぅ』
雪乃
(比企谷くん・・・相模さんが戻ってこないの・・・もうすぐエンディングセレモニーなのに)
八幡
(あ?・・・くそ・・・俺が協力を仰いで相模を見つける。その間時間を稼いでろ)
雪乃
(・・・分かったわ。任せたわよ)
一方その頃、E組校舎にて
プルルル
晃樹
「ん?メールが」
めだか
「晃樹、行儀が悪いぞ」
晃樹
「すまん!・・・八幡か?」
一護
「比企谷がなんだ?」
晃樹
「・・・ん〜、なるほどな。どうやら、相模が戻って来ないらしい」
めだか
「相模二年生か・・・奴は全く・・・」
男鹿
「んで?俺らにどうしろってんだ?」
晃樹
「探すの手伝ってくれってよ。恐らく新校舎の方で。悪ぃな渚、また今度ゆっくり話そうや」
渚
「・・・うん。晃樹君も大変なんだね。頑張ってよ」
晃樹
「ああ。んじゃな」
晃樹、一護、めだか、男鹿は新校舎に戻る。
渚
「えっと・・・貴方は行かなくていいんですか?」
三玖
「・・・うん。こういうのは晃樹達の仕事。・・・私は見守るだけ」
渚
「そ、そうですか・・・」
数十分後
新校舎屋上
ガチャ
相模
「ん・・・はぁ・・・」
八幡
「エンディングセレモニーが始まるから戻れぇ」
相模
「もう始まんってんじゃないの?」
八幡
「・・・ああ、本来ならな。でも、どうにか時間を稼いでる。だから」
相模
「ふ〜ん。それって誰がやってんの?」
八幡
「ああ、天草とか雪ノ下達だ」
相模
「じゃあ雪ノ下さんがやればいいじゃん!あの人なんでも出来るし」
八幡
「はぁ?そういう問題じゃねぇだろ。お前が持ってる集計結果の発表とか、色々あんだよ」
相模
「じゃあ集計結果だけ持ってけば良いでしょ!」
八幡
(雪ノ下が受けた依頼は、相模に委員長としての責務を全うさせる事だ。集計結果だけ持って帰ったら、雪ノ下雪乃のしてきた事を否定することになる。俺が今成すべきことは、相模南を委員長として、あの場に立たせること。そして、委員長としての栄光と、挫折と後悔をきっちりと与えてやることだ。その為には、相模が欲しがっている言葉をそのまま聞かせてやればいい。ただ、残念ながら、俺にはそれが出来ない)
ガチャ
八幡
「・・・!」
扉を開けて現れたのは、葉山隼人と相模の取り巻きである。
八幡
「・・・葉山!」
隼人
「連絡取れなくて心配したよ!色々聞き回って、階段を登っていくのを見かけた子がいてさ」
葉山は相模に手を伸ばす
隼人
「早く戻ろ。みんな待ってるから。ね?」
相模
「でも、ウチが戻っても・・・」
取り巻き1
「そんな事ないよ!」
取り巻き2
「みんな待ってるんだから、一緒に行こ」
相模
「けど、みんなに迷惑かけちゃったから・・・合わせる顔が・・・」
隼人
「大丈夫、相模さんと為に、みんなも頑張ってるから」
八幡
「はぁ」
(雪ノ下は雪ノ下のやり方を貫いた。なら、俺は俺のやり方で、正々堂々、真正面から、卑屈に最低に、陰湿に・・・)
隼人
「大丈夫だから、戻ろ?」
相模
「ウチ、最低・・・」
八幡
「はぁぁぁぁ、本当に最低だなぁ」
場が凍りつく
八幡
「相模、お前は結局チヤホヤされたいだけなんだ。かまって欲しくてそういうことやってんだろ。今だって、そんな事ないよって言って欲しいだけなんだろうが。そんな奴委員長として扱われなくて当たり前だ」
相模
「何言って・・・」
八幡
「本当は雪ノ下みたいになりたかったんだろ?あんな風に誰かに認められて、求められてる、頼りにされる人間に。だからインスタントに委員長という肩書きを貼り付けた。逆に誰かにレッテルを貼って、見下して自分の優位性を確認したかった。それがお前の言う成長の正体だ。みんな多分気づいてるぞぉ?お前のことなんてまるで理解していない。俺が分かるくらいだ」
相模
「あんたなんかと・・・一緒にしないでよ」
八幡
「同じだよ。最底辺の世界の住人だ。よく考えろよ。お前に全く興味のない俺が、1番早くお前を見つけられた。つまりさぁ、誰も真剣にお前のこと探してなかったって事だろ?」
相模
「うぅ・・・」
八幡
「分かってんじゃないのかなぁ。自分が、その程度の・・・」
突如、葉山が八幡の胸ぐらを掴み、壁に押し付ける
隼人
「比企谷、少し黙れよ・・・!」
八幡
「・・・ひ」
取り巻き1
「葉山くん、辞めようよ!もういいから!」
取り巻き2
「そんな人ほっといて行こ。ね?」
2人に諭され、葉山は八幡を放す。
隼人
「・・・戻ろう」
取り巻き1
「ていうかアイツ誰、酷くない?」
取り巻き2
「マジで気持ち悪い。ブツブツ偉そうにさ。あんなのと一緒にすんなっつの」
そして相模とその取り巻きたちは校内に戻って行った。葉山も戻ろうとドアノブに手をかけた。
隼人
「どうして、そんなやり方しか出来ないんだ」
バタンッ
八幡は壁によしかかったまま座り込む
八幡
「はぁ」
校内から音楽が流れ出す。それと同時に扉が開く。
ガチャ
晃樹
「・・・ご苦労さん」
八幡
「・・・晃樹か、何しに来たんだ?笑いに来たのか?」
晃樹
「・・・お前は間違えてない。・・・自己犠牲が善であるとは絶対とは言えないが、お前は雪乃のやってきたことを守ろうとした。そうだろ?」
八幡
「ち・・・見抜かれてやがったのかよ・・・だったら犠牲になった俺がバカみてぇだ。無駄だろ」
晃樹
「無駄なんかじゃないさ。お前が他人を思う気持ちは伝わってるはずだ。少なくとも雪乃と結衣、平塚先生にC組の連中には伝わった」
八幡
「・・・勝手なことばっか語んじゃねぇ」
晃樹
「はいはい。俺はもう行くけど、八幡はどうするよ?」
八幡
「・・・もう少しここにいる」
晃樹
「・・・そうか」
晃樹は校内に戻った。
一方、葉山は
隼人
「・・・」
めだか
「F組の葉山二年生だな」
隼人
「・・・1年生徒会長の・・・」
めだか
「なぜ貴様は比企谷二年生を否定した」
隼人
「俺は、彼のやり方を気に入らない。それだけだよ」
めだか
「つまり自分を犠牲にするやり方を否定するという事だな?」
隼人
「・・・そうだ」
めだか
「なら1つ問おう。対称的なやり方の貴様らなのに、なぜ貴様は比企谷二年生を助けようとしない?」
隼人
「・・・それは」
めだか
「答えは今出さなくていい。じっくり考えてから私に教えてくれ。では、さらばだ」
めだかは去っていった。
隼人
「・・・」
エンディングセレモニー終了後
八幡はパイプ椅子を片付けていた。
相模
「うぇぇぇん」
取り巻き1
「大丈夫?」
取り巻き2
「アイツがなんか言わなかったら平気だったのにね?」
一護
「おい・・・あんま人の事悪く言うんじゃねぇぞ!何も成し遂げてねぇモブの分際で!」
取り巻き1/2
「ひぃ!?」
相模達は一護から逃げるように離れていった。
八幡
「・・・はぁ・・・ん?」
八幡は小鷹、楽と目が合う。楽は気難しそうに、小鷹は小さく手を振って去っていった。
陽乃
「いやぁ比企谷君は最高だねぇ、みんなから聞いたよぉ?そのヒールっぷり」
一護
(なんだあの人・・・デリカシーってもんがねぇのかよ)
平塚
「悪いが陽乃、比企谷と2人で話がしたいんだ」
陽乃
「はーい」
陽乃は去っていった。
平塚
「スローガン決めといい、今回の相模の1件といい、君の陣略は大きかったと言える。だが、どうして君はそんなに傷つきに行きたがるのだ」
八幡
「嫌ァ、別に傷ついてるってほどじゃぁ・・・」
平塚
「まぁ、私のお説教は終わりだ」
八幡
「・・・」
一方晃樹は、柊を病院に送り届けていた。
晃樹
「どうだったよ琴葉」
柊
「晃樹、貴方全然相手してくれなかったじゃない」
晃樹
「それは・・・ごめん。問題児を片付けるのに時間を取られて」
柊
「相模さん、やっぱり迷惑かけたわね。そっちの件は大事になってしまって」
晃樹
「ああ、C組の比企谷と一悶着あったみたいでさ。取り巻きは一護に任せて、相模サイドの男子はめだかに任せた。そして・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
八幡
「はぁ・・・」
男鹿
「土下座すっか?」
八幡
「しねぇよ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
晃樹
「八幡の慰め役に男鹿だ」
柊
「なんか物騒よ。その組み合わせ・・・」
晃樹
「てことで、相模の件はある程度落ち着いてる」
柊
「壊理ちゃん。楽しそうだったわ。ヒーロー科のライブで喜んでくれたみたいで」
晃樹
「そっか・・・」
柊
「晃樹、明日から私も学校に復帰するの。また指導よろしくお願いするわ」
晃樹
「そっか。経験者としてまた頑張ってもらうか」
柊
「当然よ。どんどん頼ってちょうだい?」
文化祭編 〜完〜
- Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.13 )
- 日時: 2020/09/22 23:05
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
修学旅行編
幻想郷なのに修学旅行とはどういうこっちゃって話ですが・・・現世との行き来が可能ということでご了承ください。
現在、文化祭での色々な出来事で噂が殺到している。
『黒崎と古橋付き合ってる説』『桐須先生魔法少女説』『阿散井と斑目殺人鬼説』『萩村お化け苦手説』『嘴平生首説』『緑谷裏で人助けてた説』『比企谷弄り』
これらの噂は軽いジャブのようなものである。ただひとつを除いて・・・
F組教室、そしてそれを覗く八幡と恋次
戸部
「俺だけハブるとかぁ、それ何処のヒキタニ君?何タニ君だよぉ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恋次
「あんま気にすんじゃねぇぞ?俺なんか殺人鬼の汚名着せられてんだからなぁ」
八幡
(別におめぇのは気にしてねぇよ)
恋次
「そういや、そろそろ修学旅行ってのが始まんだったっけか?」
八幡
「ん?ああ、そろそろだな」
恋次
「お前、班は決まったのかよ」
八幡
「まぁ、一応・・・」
恋次
「マジかよ・・・くそ、俺出遅れてんじゃねぇか・・・って、えええええええええええ!?な、なんで比企谷がもう決まってんだよ・・・!」
八幡
「んだよ、別にいいだろ。お前だって黒崎とかいるだろ」
恋次
「一護は晃樹達と行くんだってよ、他の連中も既に決めてるようだしよォ・・・しゃーねぇ、一角さんに頼むか」
八幡
(いるんじゃねぇかよ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガラッ
葉山と海老名が教室に入ってきた
海老名
「ハロハロ〜」
戸部
「隼人くーん、どこ行ってたん?マジ単独行動とか、それ何タニくん?」
隼人
「トイレくらい1人で行かせてくれ、ていうか戸部、そのネタ使い過ぎ」
大和
「だな、やりすぎると滑るわ。むしろ戸部るわ〜」
戸部
「今度は俺かよ〜。マジ勘弁だし〜」
???
「おらそこ!他人で遊んでんじゃねぇ!」
戸部
「げぇ、怒られたし〜。マジヒキタニくんなんですけど〜」
???
「たく・・・ホントにめだかちゃん説教したのか・・・?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恋次
「感じ悪ぃな・・・」
八幡
「ふん・・・」
一方、C組では
晃樹
「そういや、うちのクラス何人かF組移動だってよ」
一護
「タイミング悪ぃよなぁ」
めだか
「だが、代わりに何名かC組に来るそうだぞ?」
晃樹
「この時期にやる事じゃねぇよなぁ。修学旅行前だってのに・・・そういやめだか、アイツらがこの学校に来たってよ」
めだか
「聞いている。善吉に阿久根二年生、喜界島同級生が来ていると。全く・・・待っていろと言っておいたのに」
晃樹
「奴らはまとめてF組だ。ついでに、男鹿の元クラスメイトも来てるってよ」
男鹿
「あ?何でだよ」
晃樹
「知らん。聞いてこい」
男鹿
「てめぇ、舐めたこと言いやがって」
一護
「落ち着け男鹿〜。どうせおめぇじゃ晃樹には勝てねぇよ」
男鹿
「ちっ!」
晃樹
「話が戻るけど、誰がC組に来るんだ?」
一護
「えっと・・・確か」
???
「僕を忘れないで欲しいなぁ!」
晃樹
「まって、その掛け声はロイか!?お前高等部に・・・」
弓親
「やぁ」
晃樹はズッコケる
晃樹
「誰!?」
一護
「あ、ああ。綾瀬川弓親だ。一角の幼なじみで・・・」
弓親
「どーも」
男鹿
「なんだこのチャラチャラした男・・・気持ちわりぃ」
めだか
「阿久根二年生を思い出してしまうな・・・声は殺せんせーなのに」
弓親
「まぁ、僕のこの美しさを理解できない人がいてもおかしくは無いと思うよ。でも、君たちは所詮その程度だったって事だねぇ」
晃樹
「黙れナルシスト」
男鹿
「土下座させんぞ」
弓親
「あれ・・・あまり歓迎されてない?」
一護
「そうみてぇだな。悪ぃけど、どっか行っといてくれ」
弓親
「あーんまーりだぁぁぁ!!」
晃樹
「それはお前のセリフじゃねぇ!!」
続く
- Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.14 )
- 日時: 2020/09/26 22:21
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
自宅
晃樹
「ただいま〜」
咲夜
「おかえり。・・・あら、カムイ様と一緒じゃなかったの?」
晃樹
「ああ。先に帰ってきてると思ったんだけど・・・他の皆は?」
咲夜
「フェリシアはバイト、柚とめだかは分からないわ」
晃樹
「フェリシア今日バイトか・・・大変そうだなぁ」
咲夜
「何言ってるのよあんた・・・あんたも明日バイトあるのよ」
晃樹
「は?・・・何勝手に・・・」
咲夜
「拒否権はないわよ・・・?」
殺気立つ咲夜
晃樹
「あ・・・はい・・・」
翌日
晃樹のバイトとは・・・
晃樹
「本日よりお使えさせて頂きます。白夜晃樹と申します」
執事の仕事である。しかも仕事先は・・・
五月
「なぜ貴方を雇うことになってしまったのでしょうか・・・咲夜さんにお願いしただけなのに」
晃樹
(いや、姉さんに頼んだ時点で俺来る事くらい予想出来んだろ・・・)
晃樹
「本日はどのような仕事をすればよろしいでしょうか?」
五月
「それくらい、自分で考えてください」
晃樹
「じゃあ帰りまーす。お疲れっした〜」
玄関を出ようとした晃樹。それを引き止める五月
五月
「ちょ!なぜ帰るのですか!!」
晃樹
「だって無いだろ仕事。こっちも暇じゃねぇんだよ。修学旅行の準備もしなきゃ行けねぇし」
五月
「分かりました!今連れて行きますから!」
そして、案内された晃樹。そして、その場所とは・・・
晃樹
「・・・外?何する気だ?」
五月
「今日はドライブに行く予定だったのですが、使いの方が私用で出られなくなりました。仕方なく咲夜さんに頼んだら、貴方ですよ!ドライブなんて夢のまた夢ですよ!」
晃樹
「だからさっき仕事は自分で探せってか?」
五月
「免許も持ってない木偶の坊の貴方には頼むことはありません。なので他の仕事をさせて別の執事を頼もうかと」
五月が5つ子の元に向かおうとした。が、晃樹は引き止める。
晃樹
「おい、誰が免許持ってないって?舐めんじゃねぇよ」
五月
「えっ、でも貴方・・・まだ高校生・・・」
晃樹
「俺はお前らより生きている年月が多いんだよ。免許くらい取れるっての」
五月
「・・・はぁ、分かりましたよ。お願いします。では、車はあそこの大きい車を・・・」
晃樹
「嫌だね」
五月
「な、何故ですか!OKしてくれたじゃないですか!」
晃樹
「乗るなら俺が乗ってきた車だ。あそこにある青い車」
晃樹が指さした先。GDB F型 鷹目インプレッサWRX STIがある。
晃樹
「アイツで行かねぇんなら引き受けない」
五月
「ああそうですか!どうぞご勝手に!」
五月がプンスカしてる間に、他の姉妹は晃樹の車に興味心身である。
四葉
「え〜!晃樹君こんな車乗ってるんだ〜!」
一花
「凄い速そうだねぇ〜」
二乃
「まぁ、あんたにしてはいいセンスしてるんじゃない?」
三玖
「・・・良い」
五月
「え!ちょ・・・なんでそんな物に魅了されてるんですか!」
晃樹
「早く行かないと時間なくなるぞー?」
晃樹と残り4人は車に乗り込んだ。
五月
「あ、ちょっと待ってください・・・ってあれ?私・・・何処に乗れば良いのですか?」
晃樹
「あ、悪ぃ。この車5人乗りだったの今思い出したわ」
五月
「貴方はおバカなのですか!?今すぐ乗り換えて下さい!」
晃樹
「大丈夫大丈夫。今助っ人呼んですぐ来るから、待ってなよ。んじゃ」
グルゥォォォォ
晃樹の車は走っていった。
五月
「・・・ホントに置いて行きますか普通!?」
そこにすぐ、1台のコンパクトカーが来た。
真冬
「お待たせしたわね、五月さん。晃樹は先に行ってしまったのかしら?」
五月
「・・・桐須先生。わざわざすみません。晃樹君がご迷惑を」
真冬
「無用。気にしないで、もう慣れたわ。さぁ、早く乗りなさい。晃樹を追いかけるわ」
五月
「は、はい・・・お願いします」
真冬は晃樹を追いかける、が・・・
五月
「ちょ、桐須先生!飛ばしすぎでは!?」
真冬
「安全運転よ!でも、この調子なら晃樹に追いつかないわね。もっと飛ばすわよ!」
五月
「え・・・ちょ・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
次回 博麗神社祭り
続く
- Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.15 )
- 日時: 2020/09/30 18:30
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
博麗神社では今日、花火大会の為屋台を開いている。
キィィィ
晃樹
「着いたぞ」
四葉
「わーい!お祭りだァ~!」
晃樹
「おい四葉~。あんま遠くに行くなよ~」
そして、五月達も到着した。
晃樹
「お、真冬姉さんも着いたか」
真冬
「晃樹。貴方急過ぎるわ。いきなり呼び出して」
晃樹
「あ、悪ぃ」
真冬
「まあ、私もここに用事があったからちょうどよかったわ」
晃樹
「用事?何の・・・」
真冬
「な・・・内緒よ!」
真冬はダッシュで会場に向かった。
晃樹
「あっ、ちょっと・・・ん?どうした五月?」
五月
「・・・こ、晃樹くん・・・桐須先生の運転、酷すぎです・・・」
晃樹
「あ・・・姉さん運転荒いの忘れてた・・・」
三玖
「・・・大丈夫?少し休む?」
五月
「い、いえ・・・大丈夫です。折角5人揃っての花火大会なのですから・・・」
晃樹
「四葉突っ走ってったけどな」
二乃
「大丈夫よ。どうせ戻ってくるんだから」
一花
「それじゃ、行こっか」
4人は階段を上がっていく
晃樹
「行ってら~」
三玖が戻ってきた
三玖
「・・・何言ってるの?晃樹も来るんだよ?」
晃樹
「はっ・・・?だってさっき5人でって・・・」
三玖
「・・・多い方がいい。それに晃樹は今日、ボディーガードだから。そばにいて」
晃樹
「えっ・・・あ、ちょ!」
三玖は晃樹を引っ張って行った。
会場
博麗神社で開催している為、明星生が集まっている。
結衣
「ねぇねぇ!何から食べる?りんご飴?りんご飴かな!」
八幡
「それリストに乗ってねぇだろ」
結衣
「むぅー」
結衣は立ち止まった
八幡
「・・・りんご飴」
結衣
「えっ?」
八幡
「・・・食いたいんだろ?」
結衣
「うん!後でヒッキーにも半分分けてあげる!」
八幡
「・・・要らん」
結衣が振り返った瞬間、目の前に男の人が現れる。
八幡
「危ねぇぞ由比ヶ浜」
ドンッ
結衣
「キャッ!」
結衣は尻もちを着いた。
八幡
「だから危ねぇって言ったのに。すいませんが、そちらもよそ見してましたよね?」
すると、男は腰の刀を抜く。そして、八幡に向ける。
八幡
「うっ!」
???
「何を言っているんだ?青少年がこんな所で不純異性交遊が許されると思っているのかね」
そして男は血眼と不敵な笑みを浮かべる
近藤
「今すぐそのイチャイチャを辞めて別れなさい!じゃないと逮捕しちゃうぞ!!」
八幡/結衣
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
八幡と結衣は逃げた。
総悟
「やべ。事件でさぁ土方さん」
十四郎
「なんだありゃ」
総悟
「振られたらしいですぜぃ」
近藤は周りのカップルを威嚇しまくっている。
総悟
「こりゃぁ早々に止めないと祭りがとんでもない事になりますぜぃ?」
十四郎
「って言われてもよぉ・・・」
総悟
「ま、それは土方さんに任せまさぁ。俺はたこ焼きにタコが抜かれてないか偵察に行ってきやす」
総悟は反対方向に歩いていく
十四郎
「あ、まて総悟!俺もお好み焼きのマヨネーズが切れてないか見回って来るぅ!!」
それを追いかけるように走っていく十四郎。
近藤は放置された
近藤
「悪ぃカップルはいねーが~!!」
そこに突っ走ってくる女
四葉
「お~祭~り~!!」
ダダダダダッ
四葉はそのまま近藤に突っ込んで、近藤を吹き飛ばした。
ドスッ!
近藤
「ぐぎゃぁぁぁぁぁ!!」
バタンッ
四葉
「あっ!やっちゃった・・・まいっか!」
四葉はその場を去っていった。
その頃
五月
「むむむむむ・・・・」
晃樹
「どうしたんだよ五月」
五月
「納得が行きません!あの店主!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
???
「にゅ、べっぴんさんにはおまけしますよぉ~!ヌルフフフ」
一花
「あはっ。やった~」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
五月
「どういう事ですか!同じ顔なのに!」
三玖
「・・・複雑な5つ子心」
晃樹
「・・・そんな店主いたか?」
五月
「いましたよ!肥満体型の丸顔の!少し顔が黄ばんでいました!」
晃樹
(あ・・・それ殺せんせーだな。後でこっぴどく説教を・・・)
一方、金魚すくいでは
ちゃぽん
千棘
「きぃー!こんな薄い紙で取れるわけないじゃん!むー!詐欺よ詐欺詐欺!」
楽
「辞めとけよ。どうせ取っても飼えないくせに」
千棘
「嫌!欲しいの!」
楽
「・・・しょうがねぇな。ほれ、ちょっと貸してみろ」
千棘
「え、でもこれ殆ど破けて・・・」
ヒュイッ ヒュイッ ヒュイッ ヒュイッ
10匹以上すくい上げた。
千棘
「えーっ!すっご!なんで取れんの!?そんなちょっとの紙で!」
楽
「ふーん!こういうのは家でいくらでも練習できたからなぁ。言っとくが、縁日での俺は無敵だぜ?」
その横で、男子組2人も金魚すくいをやっていた。
前原
「相変わらず、なんでもソツなくこなすなぁ磯貝」
磯貝
「コツだよ。ナイフ切る感覚と結構近いぞ」
磯貝は楽の比ではない位をすくい上げ、袋がパンパンになっていた。
磯貝
「こんなもんかな」
千棘
「あっちの子、あんたより取ってるわよ!?」
楽
「な!そんな馬鹿な・・・俺でもこれが限界なのに・・・」
店主
「坊ちゃん、今年は坊ちゃんの為に大物を仕入れてあるんすよ」
楽
「何ィ?」
ビニールプールを見ると、錦鯉が3匹いた。
楽
「錦鯉じゃねぇか!!」
楽と磯貝は、錦鯉に挑む。
錦鯉は網の縁にすっぽりハマった。
楽/千棘
「取れたぁぁぁぁ!!」
前原
「マジかよ磯貝。そんなでかいヤツも取れんのかよ」
千棘
「すっご!あんた達すっご!」
楽
「いや、取った本人が1番ビックリしてるんだが・・・」
磯貝
「これだけあれば・・・」
楽
(残り1匹・・・)
磯貝
(俺が・・・)
楽/磯貝
(獲る!)
と、その時
パシャーン
やちる
「にゃぁぁぁぁぁ!!」
やちるが鯉を獲った。
楽/千棘/磯貝/前原
「・・・え?」
やちる
「にゃにゃにゃ、にゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃにゃ」
やちるはデカい錦鯉を持ち上げて去っていった。
千棘
「な・・・何だったの・・・あの女の子」
楽
「・・・ほらよ。沢山いてもしょうがねぇだろ?取り敢えず、2匹だけな?他はアイツらにやって。飼い方は今度教えてやる」
千棘
「・・・にひぃ、うん!ありがとう!」
前原
「それにしても、流石だぜ磯貝」
磯貝
「家貧乏だから、100円で2食分浮いたのは有難いわ」
前原
「そっか・・・(えっ!食うの!?)」
その頃
渚
「すみませーん、型抜き1枚下さーい」
銀八
「はいよ。じゃあ2番の・・・」
銀八は1枚の型抜きを取り出した。
銀八
「弁財天白龍王大権現ね」
渚
「・・・えっ、なんですかコレ?」
銀八
「あららお客さん、弁財天白龍王大権現ご存知でない?」
渚
「知らないよ!っていうか何これ!難易度高すぎでしょ!雷のところとかどうやってやるの!」
銀八
「一応型抜けるようにはなってるんだけどねぇ。ほら、隣のお客さん見てみなよ」
渚の隣では、黙々と作業するベルトルトがいた。
ベルトルト
「・・・・」
銀八
「弁財天白龍王大権現もう10体は攻略したよ~。こりゃ、ドラゴン〇ール集まるのも時間の問題だな」
渚
「・・・意味が分からないよ」
一方
晃樹
「にしても、明日から修学旅行だって言ってんのに、よくみんな集まるな」
五月
「んぐんぐ」
晃樹
「お前、やけ食いしてんのか?まだ根に持ってんのかよ」
五月
「イライラしてると無性にお腹が空きます!」
晃樹
「でもお前・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一色
「そこの綺麗な方。おまけしますよ?」
五月
「えっ・・・良いのですか?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
晃樹
「一色からめっちゃまけてもらったじゃん」
五月
「それでも!先程の一花だけ贔屓した店主は許せません!」
晃樹
「はぁ・・・なんか買ってやるから・・・機嫌治せよ・・・ってあれ、五月は?」
一花
「あちゃ~、人混みではぐれちゃったねぇ」
二乃
「どうすんのよ!四葉は戻ってこないし!五月ともはぐれて!もう花火上がっちゃうわよ!」
晃樹
「取り敢えず、俺が五月探してくるから、3人は人混みから外れて四葉を探しながら待ってろ!」
一花
「うん。分かったよ」
三玖
「・・・気を付けて」
五月を探しに行った晃樹。
晃樹
「くそ!アイツどこ行ったんだよ・・・」
結衣
「あれ?こーくん?」
晃樹
「結衣?どうした?1人で・・・」
結衣
「うーん、ヒッキーと来てたんだけど・・・なんかさっきね?ゴリラの人に脅されちゃった。別れないと逮捕するって」
晃樹
「え?ゴリラ・・・?てかお前ら付き合ってたの?・・・ってそれどころじゃねぇ!なぁ結衣、五月見なかったか?」
結衣
「いつきん?・・・あ!さっき赤髪の子が見えた!なんか泣いてた感じだったよ?」
晃樹
「何処だ?」
結衣
「えっと、確かクレープ屋さんの所で・・・」
晃樹
「ありがとう!今度なんか奢ってやるから!」
結衣
「あ!・・・行っちゃった」
そして
晃樹
「ここら辺か?・・・赤髪の子・・・ん?」
五月
「ふぇぇぇぇん!」
晃樹
「見っけた。めっちゃ泣いてんじゃん」
五月
「うっ・・・!晃樹くーーーん!」
五月は晃樹にしがみつく。
五月
「どこ行ってたんですか!!」
晃樹
「悪かった。ほら、みんな待ってるから早く行くぞ。それにお前の気が済むまで食べ物買ってやるから・・・もう泣くな。な?」
五月
「ぐすっ・・・はい」
晃樹
「よし・・・行こっか」
そして
四葉
「あ、戻ってきた。おーい!」
晃樹
「四葉!お前も勝手に行きやがって!」
四葉
「あっははぁ~。ゴメンなさーい」
晃樹
「一花さん達もよく四葉のこと見つけられたな」
一花
「まぁね~。私の千里眼、今日は冴えてるみたいなんだよね~」
二乃
「そんなの持ってないでしょ」
一花
「あっははは」
パァーン!!
一花
「あ!花火だ!」
晃樹を含めた6人は花火を見つめる。花火を最後に、祭りは終了した。
中野家
五月は封筒を晃樹に渡す
五月
「バイト代です。受け取ってください」
晃樹
「・・・受け取れねぇな。なんやかんやで俺も楽しませてもらったし」
五月
「でも、今日は晃樹くんに沢山奢ってもらいましたし、何よりバイトですから・・・」
晃樹
「・・・それじゃ」
晃樹は封筒に入っている札から1万円だけ抜き取る。そして、封筒を五月に返す
晃樹
「これだけ頂くぜ。そして、これでなんか奢ってやるよ。五月」
五月
「えっ・・・」
晃樹
「ほら、バイキング行こうぜ?」
五月
「・・・はい。っていうかバイキングって何ですか!安く奢ろうとしないでください!」
晃樹
「だってお前食うだろ?バイキングなら沢山食えるだろ」
五月
「え・・・まぁ、確かにそうですけど・・・でも!フルコースとかあったんじゃないですか!?ちょっと!!」
こうして、花火大会は幕を閉じた。
次回、修学旅行1日目
続く
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