二次創作小説(紙ほか)

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続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜
日時: 2021/10/06 22:24
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

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ストーリーは続きから始まります。

登場作品
暗殺教室
いちご100%
イナズマイレブン
頭文字D
ウマ娘プリティーダービー
おそ松さん
寄宿学校のジュリエット
鬼滅の刃
銀魂
CLANNAD
黒子のバスケ
五等分の花嫁
斉木楠雄のΨ難
進撃の巨人
食戟のソーマ
スーパーマリオシリーズ
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
生徒会役員共
ダイヤのA
東方Project
ニセコイ
八月のシンデレラナイン
ファイアーエムブレム
Fate
BLEACH
べるぜバブ
鬼灯の冷徹
ぼくたちは勉強ができない
僕のヒーローアカデミア
僕は友達が少ない
MAJOR 2nd
めだかボックス
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている


登場人物

小学生
担任 上白沢慧音
副担任 月詠

レミリア・スカーレット
フランドール・スカーレット
山本神楽
チルノ
大妖精
ルーミア
リグル・ナイトバグ
ミスティア・ローレライ
白夜サクラ
暗夜エリーゼ
黒崎遊子
黒崎夏梨

中学生

Z組
担任 坂田銀八
副担任 鬼灯

ミカサ・アッカーマン
アルミン・アルレルト
エレン・イェーガー
霧雨魔理沙
桐須フェリシア
ジャン・キルシュタイン
東風谷早苗
近藤総悟
魂魄退
魂魄妖夢
志村新八
コニー・スプリンガー
博麗霊夢
ベルトルト・フーバー
サシャ・ブラウス
ライナー・ブラウン
アリス・マーガトロイド
山本神威
アニ・レオンハート
クリスタ・レンズ
マルス・ローレン
透魔アクア
シュルク
白夜タクミ
暗夜レオン
ユミル
リーリエ
ルキナ
ルフレ・トロン
烈火ロイ
比企谷小町
羽瀬川小鳩
小野寺春
竈門禰豆子

S組
担任 久遠道也
副担任 吉良瞳子

青山俊介
亜風炉照美
天城大地
雨宮太陽
市川座名九郎
一乃七助
一星光
稲森明日人
伊吹宗正
岩戸高志
宇都宮虎丸
海原のりか
円堂守
奥入祐
影山輝
風丸一郎太
壁山塀吾郎
狩屋マサキ
鬼道有人
基山タツヤ
吉良ヒロト
霧野蘭丸
九坂隆二
倉間典人
栗松鉄平
車田剛一
豪炎寺修也
剛陣鉄之助
木暮夕弥
小僧丸サスケ
坂野上昇
砂木沼治
佐久間次郎
三国太一
シュウ
神童拓人
染岡竜吾
立向居勇気
綱海条介
剣城京介
鉄角真
飛鷹征也
菜花黄名子
西蔭政也
錦龍馬
西園信助
野坂悠馬
野咲さくら
灰崎凌兵
白竜
服部半太
浜野海士
速水鶴正
氷浦貴利名
土方雷電
日和正勝
不動明夫
吹雪士郎
吹雪アツヤ
瞬木隼人
松風天馬
真名部陣一郎
万作雄一郎
水神矢成龍
道成達巳
緑川リュウジ
皆帆和人
森村好葉
雪村豹牙
フェイ・ルーン

E組
担任 殺せんせー
副担任 烏間惟臣
特別教師 イリーナ・イェラビッチ

赤羽業
磯貝悠馬
岡島大河
岡野ひなた
奥田愛美
片岡メグ
茅野カエデ
神崎有希子
木村正義
倉橋陽菜乃
潮田渚
菅谷創介
杉野友人
竹林孝太郎
千葉龍之介
寺坂竜馬
中村莉桜
狭間綺羅々
速水凛香
原寿美鈴
不破優月
堀部糸成
前原陽斗
三村航輝
村松拓也
矢田桃花
吉田大成


A組

浅野学秀
荒木哲平
小山夏彦
榊原蓮
瀬尾智也

B組

茂野大吾
佐倉睦子
仁科明
相楽太鳳
沢弥生
藤井千里
椛島アニータ
関鳥星蘭
丹波広夢
奥村光舟
由井薫
結城将司
瀬戸拓馬
浅田浩文
九鬼洋平
最上武
進藤一考


高校生

普通科 A組
担任 平塚静
副担任 高橋涼介

桐須咲夜
近藤十四郎
桂小太郎
高杉晋助
リヴァイ・アッカーマン
羽瀬川小鷹
三日月夜空
柏崎星奈
楠幸村
志熊理科
津田タカトシ
天草シノ
七条アリア
萩村スズ
一条楽
桐崎千棘
小野寺小咲
鶫誠士郎
橘万里花
衛宮士郎
遠坂凛
斉木楠雄
燃堂力
海藤瞬
照橋心美
梓川咲太
桜島麻衣
犬塚露壬雄
ジュリエット・ペルシア
今井信女
ディミトリ

普通科 D組
担任 エルヴィン・スミス
副担任 横島ナルコ

近藤勲
志村妙
柳生九兵衛
猿飛あやめ
藤原拓海
武内樹
畑ランコ
三葉ムツミ
五十嵐カエデ
轟ネネ
津田コトミ
時カオル
岡崎朋也
古河渚
春原陽平
藤林杏
一ノ瀬ことみ
藤林椋
坂上智代
西行寺幽々子
ハンジ・ゾエ
暁アイク
白夜リョウマ
暗夜マークス
白夜ヒノカ
暗夜カミラ
真中淳平
東城綾
西野つかさ
北大路さつき
南戸唯
クロード

普通科 C組
担任 桐須真冬
副担任 朽木白哉
副担任 冨岡義勇

我妻善逸
阿散井恋次
綾瀬川弓親
タクミ・アルディーニ
石田雨竜
一色いろは
井上織姫
上杉風太郎
エーデルガルト
男鹿辰巳
緒方理珠
竈門炭治郎
吉良イヅル
朽木ルキア
黒神めだか
黒崎一護
武元うるか
中野一花
中野五月
中野二乃
中野三玖
中野四葉
薙切えりな
嘴平伊之助
比企谷八幡
檜佐木修兵
日番谷冬獅郎
雛森桃
白夜カムイ
白夜晃樹
古橋文乃
松本乱菊
斑目一角
由比ヶ浜結衣
唯我成幸
雪ノ下雪乃
幸平創真

普通科 F組
担任 京楽春水
副担任 胡蝶しのぶ

古市貴之
邦枝葵
東条英虎
神崎一
姫川竜也
人吉善吉
阿久根高貴
喜界島もがな
不知火半袖
戸塚彩加
川崎沙希
葉山隼人
三浦優美子
海老名姫菜
戸部翔
田所恵
薙切アリス
黒木場リョウ
葉山アキラ
一色慧
栗花落カナヲ

野球科 Y組
担任 片岡鉄心
副担任 掛橋桃子

沢村栄純
降谷暁
御幸一也
小湊春市
金丸信二
倉持洋一
川上憲史
結城哲也
伊佐敷純
増子透
小湊亮介
丹波光一郎
滝川・クリス・優
東条秀明
白州健二郎
前園健太

バスケ科 B組
担任 相田景虎

黒子テツヤ
火神大我
日向順平
伊月俊
木吉鉄平
相田リコ
赤司征十郎
青峰大輝
緑間真太郎
紫原敦
黄瀬涼太
桃井さつき
灰崎祥吾

ヒーロー科 H組
担任 相澤消太

緑谷出久
爆豪勝己
麗日お茶子
飯田天哉
轟焦凍
峰田実
蛙吹梅雨
切島鋭児郎
上鳴電気
八百万百
常闇踏陰
耳郎響香
芦戸三奈
青山優雅
瀬呂範太
障子目蔵
尾白猿夫
葉隠透
砂藤力道
口田甲司

OB.OG
小美浪あすみ
雪ノ下陽乃
虹村修造

通形ミリオ
波動ねじれ
天喰環
ミケ・ザカリアス
唐瓜
茄子
池谷浩一郎
カタリナ
古谷サチコ
砕蜂

いるだけの大人
おそ松
カラ松
チョロ松
一松
十四松
トド松
長谷川泰三
更木剣八

チームオリオン
トレーナー 白夜晃樹

メジロマックイーン
シンボリルドルフ
オグリキャップ
ライスシャワー
ビワハヤヒデ
マルゼンスキー
サイレンススズカ
エアグルーヴ
セイウンスカイ
キングヘイロー
ミホノブルボン
タマモクロス
グラスワンダー
タイキシャトル
スマートファルコン

チームスピカ

スペシャルウィーク
トウカイテイオー
ウオッカ
ダイワスカーレット
ゴールドシップ

チームリギル
トレーナー 東条ハナ

エルコンドルパサー
ナリタブライアン
ヒシアマゾン
フジキセキ
テイエムオペラオー

女子野球部

反乱軍
監督 白夜晃樹
キャプテン 柊琴葉
メンバー
東雲龍
鈴木和香
九十九伽奈
倉敷舞子
朝比奈いろは
坂上芽衣
椎名ゆかり
我妻天
桜田千代
小鳥遊柚
リン・レイファ
草刈ルナ
神宮寺小也香

旧軍
監督 八上浩太
キャプテン 有原翼
メンバー
野崎夕姫
河北智恵
宇喜多茜
中野綾香
岩城良美
初瀬麻里安
阿佐田あおい
直江太結
天草琴音
近藤咲
永井加奈子
新田美奈子
花山栄美
月島結衣
仙波綾子
秋乃小麦
竹富亜矢
泉田京香
逢坂ここ
塚原雫
本庄千景

先生
上白沢慧音 算数担当
坂田銀八 国語担当
エルヴィン・スミス 音楽担当 調査団顧問
月詠 女子保健体育担当
鬼灯 日本史担当
ハンネス 理科担当 壁美化部顧問
白澤 男子保健体育担当
松平片栗虎 男子体育担当 野球部顧問
服部全蔵 地理担当
坂本辰馬 数学担当 商業部顧問
高橋涼介 音楽担当
高橋啓介 工業教科担当
お香 家庭科担当
片岡鉄心 国語担当 野球部顧問
横島ナルコ 英語担当 生徒会顧問
殺せんせー
烏間惟臣 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
イリーナ・イェラビッチ 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
オールマイト
相澤消太
相田景虎 バスケ部顧問
平塚静 国語担当 奉仕部顧問
久遠道也 サッカー部顧問
吉良瞳子 サッカー部顧問
桐須真冬 世界史担当
高山マリア シスター 隣人部顧問(仮)
掛橋桃子
佐々木異三郎
朽木白哉 走・拳・斬・鬼担当
浦原喜助 商業教科・鬼道担当
四楓院夜一 白打担当
京楽春水 霊圧担当
浮竹十四郎 剣術指南役
卯ノ花烈 保健室先生
冨岡義勇 国語担当
胡蝶しのぶ 化学担当
ベレス

理事長
柏崎天馬

歴代理事長
山本元柳斎重國
お登勢

校長
閻魔大王

教頭
八雲紫

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.36 )
日時: 2021/05/25 06:56
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

本校舎会議室

メジロマックイーン
「ぷはっ!・・・い、一体なんですの・・・」

檜佐木
「連れてきたぞエーデル」

エーデルガルト
「ご苦労さま」

メジロマックイーン
「貴女は・・・」

エーデルガルト
「私はエーデルガルト=フォン=フレズベルク。アドラステア帝国の皇帝・・・と言えば分かるかしら?」

メジロマックイーン
「フレズベルク・・・ですか?・・・お祖母様が確かその名を・・・」

エーデルガルト
「聞いた事があるだけで結構よ」

メジロマックイーン
「わたくしを連れてきた理由はなんですの?」

エーデルガルト
「そのお祖母様から何も聞かされてないのかしら?メジロ家とフレズベルク家の因縁を・・・」

メジロマックイーン
「聞いた事ありませんわよ。大体、メジロ家はウマ家です。貴女のような戦争の一家とは関係ありません」

エーデルガルト
「そんな事は知っているわ。私が言ってるのは、メジロ家でステマ配合を行っている事よ」

メジロマックイーン
「な、何を言ってますの!そんな事・・・」

エーデルガルト
「・・・まぁ、貴女に何かしようとは思ってないわ。今回は囮として連れてきたの。晃樹を誘き寄せるためにね」

メジロマックイーン
「・・・晃樹さん?もしかして、先程の方・・・」

檜佐木
「そうだ。アイツはエーデルの計画の要だ。この体育祭を足として、計画に賛同してもらう為、お前をココに連れてきた」

メジロマックイーン
「はぁ、わたくしとあの方は先程出会ったばかりで、知り合いではありませんわ。来るはずが・・・」

晃樹
「来たぜ?」

メジロマックイーン
「え、・・・えぇ!?」

エーデルガルト
「やっぱ来たわね。1度関わった相手は見過ごせないものねぇ?貴方は」

晃樹
「けっ、分かってて拐ってんだろ。前にも言ったろ。この世界には紋章の力なんてねぇんだって。お前がこんなことする必要はねぇ」

エーデルガルト
「分かってるわよそんな事!」

晃樹
「!!」

エーデルガルト
「でも、もう戻れないのよ・・・私は紋章をこの世から消し去るまで・・・止まらないわ」

晃樹
「・・・」

檜佐木
「気持ちは変わらずか・・・」

修兵はこちら側についた。

エーデルガルト
「・・・何のつもりかしら?シュウヘイ」

檜佐木
「お前の言い分は分かる。だが、体育祭でまでこんなことする必要も、ウマ娘を盾にしてまで消す必要もねぇ。だから今回は俺は晃樹に協力する」

晃樹
「・・・修兵」

エーデルガルト
「・・・あなた如きがアドラステア帝国の皇帝に勝てると思っているの?」

檜佐木
「そういや、お前にはまだ見せてない技があったな。折角だし魅せてやるよ」

エーデルガルト
「・・・上等よ」

檜佐木
「刈れ、風死かぜしに

修兵の始解、2つの鎌が鎖で繋がれた斬魄刀になった。

晃樹も緑風刀を抜く

エーデルガルトはアイムールを構える。

檜佐木
「卍解、『風死絞縄ふしのこうじょう』」

斬魄刀の鎌が渦を巻き、鎖が黒い塊になる。そして、その塊が弾け、修兵から出た無数の鎖がエーデルガルトと修兵自身を縛り付ける。

エーデルガルト
「な、何よこれ!」

檜佐木
「お前はこのまま、俺の力が尽きるまで霊圧を削り合う。鎖が解けた瞬間に晃樹にトドメを刺されるだろう」

エーデルガルト
「あ、貴方ぁ!!」

エーデルガルトと修兵の霊圧が徐々に削られていく。

少し経ち・・・

檜佐木
「はぁ・・・はぁ・・・どうだ・・・もう力入らねぇだろ」

エーデルガルト
「はぁ・・・んくっ・・・」

檜佐木
「・・・」

修兵は卍解を解いた。そして双方倒れた。

エーデルガルト
「・・・はぁ、はぁ」

晃樹
「・・・これでもまだ続けるのか?」

エーデルガルト
「・・・続けるに決まっているでしょ」

晃樹
「・・・そうか。今回は的破壊するだけで勘弁してやるが・・・次は容赦なく止めるからな」

パリンッ

エーデルガルト OUT

晃樹
「・・・ふぅ」

メジロマックイーン
「晃樹さん!大丈夫でしたか?」

晃樹
「ああ、大丈夫だ。それより、ここから早く出よう」

???
「待て」

晃樹
「!!」

そこに現れたのは、東仙要だった。

東仙
「・・・藍染さまの命で、白夜・・・お前を始末させてもらう」

檜佐木
「と、東仙隊長」

東仙
「・・・」

グサッ

檜佐木
「な・・・なん・・・で・・・」

ガクッ

檜佐木修兵 OUT

晃樹
「・・・部下にも容赦なしかよ」

東仙
「・・・横にいるのは何だ?」

メジロマックイーン
「!!」

晃樹
「アンタには関係ない。失せろ」

東仙
「それは出来ない。お前を倒すまでは」

晃樹
「ちっ・・・マックイーン、下がっていてくれ」

メジロマックイーン
「は、はい・・・」

晃樹は刀を構え直す。

だが・・・

スパッ

東仙
「・・・遅い」

晃樹
「がはっ!」

メジロマックイーン
「晃樹さん!!」

東仙の速さに晃樹は着いていけない。

東仙
「ふん!」

スパッ

晃樹
「ぐっ・・・」

東仙
「・・・この程度だったのか」

その後も晃樹は斬られ続け、気絶寸前だった。

晃樹
「はぁ・・・はぁ・・・」

東仙
「・・・終いだ」

東仙が刀を振り上げた瞬間

ピピィー

『A組が、全ての陣地を制圧したので終了してください』

東仙
「・・・運が良かったな」

東仙は刀を納め、その場を立ち去る。

晃樹
「・・・はぁ、・・・ぐっ」

バタッ

メジロマックイーン
「晃樹さん!!」

晃樹
「・・・マックイーン、大丈夫だったか」

メジロマックイーン
「・・・人の心配より、自分の心配をなさって下さい」

ガラッ

めだか
「晃樹!」

一護
「また派手にやられたなお前」

晃樹
「・・・お前ら」

めだか
「一護!卯ノ花先生をココに!」

一護
「わーったよ」

一護は教室を出ていった。

めだかはマックイーンの方に目線を向ける。

めだか
「ん?貴様は?」

メジロマックイーン
「あ、・・・ウマ娘のメジロマックイーンですわ」

めだか
「怪我は無かったか?」

メジロマックイーン
「は、はい・・・晃樹さんに助けて頂いて」

めだか
「・・・そうか。貴様は仮校舎に戻るのだ」

メジロマックイーン
「・・・病院までご一緒します」

めだか
「・・・分かった」

病院にて

晃樹
「ん・・・んんっ」

咲夜
「やっと起きたわね・・・おはよう晃樹」

晃樹
「・・・咲夜姉さん?ここは」

咲夜
「病院よ。東仙先生に滅茶苦茶にやられたみたいね」

晃樹
「・・・そうだ。俺、東仙のスピードに翻弄されて・・・」

咲夜
「でも、そんな中で女の子1人守れたなら上出来よ」

晃樹
「・・・」

咲夜
「しばらくは入院生活よ。前の怪我も完治しないでこんな事になってるからね。時間は掛かるわよ」

晃樹
「・・・ああ」

真冬
「あら、起きたのね晃樹」

晃樹
「真冬姉さんも来てたのか」

真冬
「従弟が入院してるのだから、来るに決まっているでしょ」

晃樹
「ありがとう、姉さん達」

咲夜
「それから、もう1人お見舞いに来てるわよ」

そう言って、咲夜は病室に呼ぶ

メジロマックイーン
「し、失礼しますわ」

晃樹
「・・・マックイーン」

メジロマックイーン
「その、先日は・・・守っていただいて、ありがとうございました」

晃樹
「ああ、気にすんな」

メジロマックイーン
「でも、貴方もご自分を大事にしてください。悲しむ方がいると思いますわ」

晃樹
「・・・ああ」

咲夜
「・・・私たちは邪魔みたいね。真冬、出ましょう?」

真冬
「承知、後はごゆっくり」

そう言って2人は病室を出ていった。

メジロマックイーン
「気を遣わせてしまいましたね」

晃樹
「・・・何かあったか?」

メジロマックイーン
「えっと、そういう訳では無いのですが・・・今日は、お願いがあって来ましたの」

晃樹
「お願い?」

メジロマックイーン
「晃樹さん、わたくしのチームのトレーナーになって頂けませんか?」

晃樹
「と、トレーナー!?」

メジロマックイーン
「先日の貴方の、他人に対する行動。きっとウマ娘でも同じ行動をしてくれると思いましたの。是非トレーナーとして迎え入れたいのです!」

晃樹
「・・・そんな事言われても、俺には資格が無い」

メジロマックイーン
「何を言ってますの?その額に付いている痣、トレーナーの一族の証ですわ」

晃樹
「額の痣?これは炎の紋章で、トレーナーの資格じゃない」

メジロマックイーン
「そんなはずがありませんわ。それに、わたくしはもう決めましたの!貴方が適任・・・いえ、貴方しかいません!」

晃樹
「!!」

少々悩み、結論を出す。

晃樹
「・・・分かった。お前のトレーナーになってやる」

メジロマックイーン
「ほ、ホントですか!?やったぁ!!ありがとうございます!」

晃樹
「・・・ふっ」

こうして、晃樹は高等部でありながら、ウマ娘専属トレーナーになるのだった。

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.37 )
日時: 2021/05/29 19:10
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

体育祭から数日、晃樹は松葉杖だが辛うじて学校に来れるようになっていた。そして、藍染、市丸、東仙の教員規約の期限が切れ、去っていった。また、浅野學峯は、藍染に学校を明け渡すという選択をし、しばらくは表舞台から消えることになった。

即ち・・・

朝礼

閻魔大王
「本日、新たな理事長が決まりました。柏崎先生です。理事長、生徒達へ一言」

柏崎天馬
「うむ」

柏崎理事長がステージに上がり、一言

柏崎天馬
「・・・まずは、謝礼をさせて欲しい。今まで君たちには、色々な負担と不安を味わさせてしまった。これは、私の力不足で起きてしまったことだ。だが、今後は生徒主義の学園にしていくため、尽力していこうと思う。だから、君たちの力も貸してほしい。この学園をより良いものにしていくために!」

柏崎理事長が一礼してステージを降りた。

閻魔大王
「そして、今回はもう1つ重大発表があります。八雲教頭、どうぞ」

紫がステージに上がる


「今日より、姉妹校である日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称トレセン学園と合併する事が決まりました。それにより、この学園は『明星トレセン学園』に改名されます。校舎は引き続きこの校舎を使用しますが、トレセン学園の生徒は仮校舎が本校舎になります。そして、トレセン学園の関係者が授業中に校内を彷徨いている可能性がありますが、気にせず授業に集中してください。以上です」

ザワ…ザワ…

閻魔大王
「以上で、朝礼を終わります。各自教室に戻るように」

各々教室に戻っていく中、晃樹だけ呼び止められた。


「晃樹、少し話があるの。相談室に来て貰えるかしら」

晃樹
「話?」

相談室

晃樹
「それで、話ってなんすか?」


「あなた、ウマ娘とトレーナー契約したらしいわね」

晃樹
「しましたけど、それが何か?」


「それは、意味が分かっていて同意したのかしら?」

晃樹
「いいえ?」


「・・・あなた、お人好しすぎるわ」

晃樹
「でも、資格はあるんですよね?」


「本来だったら、トレーナー試験を受けて貰う物なのよ。だけど・・・」

紫は晃樹の前髪を上げる。


「この痣がトレーナーの証・・・とはね。あなた、相当この痣に助けられてるわよ」

晃樹
「・・・紫叔母さん、この痣についてどこまで知ってるんですか」

紫は晃樹のでこにデコピンをする。

晃樹
「痛てっ」


「叔母さんじゃなくてお姉さんでしょ?そうね・・・私にもよく分からないけど、色々な世界で各々意味を持つと考えた方がいいわね」

晃樹
「・・・そうっすか」


「心配しないで、あなたが自分の目的を果たすまでに、私の方でも捜索しておくわ。親戚の手助けをするのも私の仕事だしね」

晃樹
「・・・ありがとうございます。紫さん」


「今後はあなたのクラスだけ新校舎に移動してもらうことになるわ。その方がウマ娘と交流しやすいでしょ?」

晃樹
「わかりました」


「お話はおしまい!行っていいわよ」

晃樹
「・・・はい、失礼しました」

晃樹は教室を出ていった。


「・・・あの子、意地でもお姉ちゃんって呼んでくれないのね・・・悲しいわ」

新校舎

新校舎に移動して初の授業だが、特に変化もなく普通に授業を受けるのであった。だが、昼食は・・・

カフェテリア

一護
「こ、ここで飯を食うのか?お洒落すぎて恥ずかしいな」

晃樹
「ここしかねぇし、我慢しろよ」

男鹿
「にしても、馬みてぇな女ばっかだなぁ」

ベル坊
「だぁ!」

晃樹
「お前は鹿だけどな」

男鹿
「今冷てえ風が吹いた気がしたけど気のせいか?」

晃樹
「・・・」

メジロマックイーン
「トレーナーさん?」

晃樹
「うぉ!・・・なんだ、マックイーンか」

メジロマックイーン
「ふふっ、こんにちは」

男鹿
「誰だこのガキ?」

ベル坊
「だぁ?」

一護
「お前っ、下手なこと言うと消されるぞ!」

メジロマックイーン
「今からお食事ですの?」

晃樹
「ああ。お前はもう食ったのか?」

メジロマックイーン
「いいえ?よろしかったらご一緒してもよろしいですか?」

晃樹
「ああ、いいよ。丁度この2人に説明してやろうと思ってたんだ」

メジロマックイーン
「わたくしにお任せ下さい。さぁ、コチラですわ」

マックイーンは2人にカフェテリアの形式を説明した。二人は人参ばっかりで驚愕していた。

一護
「なんでこんな人参ばっかりなんだよ・・・」

晃樹
「そりゃ、ウマ娘ばっかりだからだろ」

男鹿
「おっ、でもハンバーグとかもあるじゃねぇーか」

男鹿がハンバーグに手をつけようとした時

ドカッ

ナリタブライアン
「・・・邪魔だ」

ブライアンが男鹿に対して睨みをきかせる。

男鹿
「ぎっ!」

ブライアンはハンバーグを大量に取って去っていった。

男鹿
「・・・な、なんだよアイツ」

メジロマックイーン
「ナリタブライアンさんです。良い方なのですが、少し頑固な所がありますの」

晃樹
「生徒会だっけか?」

メジロマックイーン
「そういえばトレーナーさん。会長さんにお呼ばれしてましたね」

晃樹
「ああ。放課後にな。マックイーンも連れてくるように言われてんだ」

メジロマックイーン
「わたくしもですか?何の為に・・・」

一護
「・・・なんかよく分かんねぇ話してるから、俺ら別の場所で食うわ」

そう言って一護たちは別のテーブルに行った。

晃樹
「あ、ちょっと・・・行っちまった」

メジロマックイーン
「気を使ってもらったようですわね。でも、丁度いいです。内緒事がありますの」

晃樹
「内緒事?」

メジロマックイーン
「トレーナーさん・・・オグリさんを探してましたわね?」

晃樹
「ん?・・・ああ」

メジロマックイーン
「実はオグリさん、わたくしのチームを一度離脱していますの」

晃樹
「離脱?」

メジロマックイーン
「ええ、先代のトレーナーさんの引退と共に離脱しましたの。そのトレーナーさんが引退してから、チームメンバーが次々に辞めてしまって・・・現在、わたくし1人になってしまいましたの」

晃樹
「それはチームって言うのか?」

メジロマックイーン
「チームですわ!今のところはですが・・・」

晃樹
「今のところは?」

メジロマックイーン
「規則として、チーム人数が5人以上出ないと成立しないのです・・・それで現在、解体待ちと言われておりますの」

晃樹
「ん?ちょっと待て・・・生徒会に呼ばれた理由って・・・」

晃樹はしばらく考え、電撃走る。

晃樹
「警告じゃねぇか!!早くあと4人チームに引き入れないと俺の立場が無くなるじゃねぇか!!オグリキャップと話すことも出来ねぇ!!」

メジロマックイーン
「お、落ち着いてくださいまし!まだ期限があります!それまでに集めれば・・・」

晃樹
「・・・何か策はあるのか?」

メジロマックイーン
「こればかりは勧誘するしかありませんわ。放課後、生徒会室の用事が終わり次第勧誘を始めましょう」

晃樹
「・・・そうだな」

そして、食事を終えた晃樹達はカフェテリアを出た。

放課後

生徒会室にて

シンボリルドルフ
「・・・メジロマックイーン、事態の把握は出来ているか?」

メジロマックイーン
「・・・はい」

シンボリルドルフ
「では、今後はどのようにメンバーを増やしていくのかな」

メジロマックイーン
「初めに、オグリキャップさんをチームに引き戻そうと考えております」

シンボリルドルフ
「そうか・・・だが、オグリキャップは一度君のチームを抜けている。それでも呼び戻す理由は何だろうか」

晃樹
「それは、俺から言わせてもらおうか」

メジロマックイーン
「と、トレーナーさん・・・」

シンボリルドルフ
「君は・・・マックイーンの新しいトレーナーくんだったかな?」

晃樹
「ああ。オグリキャップに目を付けたのは俺だ。アイツの眼に惹かれた。アイツの眼に宿る光。アイツの優勝する姿が見たいと感じた。だから・・・オグリキャップを探している」

シンボリルドルフ
「・・・君の気持ちは伝わったよ。私も出来る限りで協力するよ」

メジロマックイーン
「ほ、本当ですか!!」

シンボリルドルフ
「ああ。私も見たくなったよ。オグリキャップが君達と共に勝利を掴むのを」

メジロマックイーン
「あ、ありがとうございます!」

シンボリルドルフ
「トレーナーくん。協力するに準じて、君にお願いがある」

晃樹
「お願い?」

シンボリルドルフ
「私も君達のチームに入る」

晃樹/メジロマックイーン
「は、はいぃ!?」

エアグルーヴ
「か、会長!?何を仰っているのですか!」

シンボリルドルフ
「私は彼に可能性を感じたんだ。是非指導して欲しい」

晃樹
「お、俺は構わないけど・・・良いのか?アンタもチームに所属してるんだろ?」

エアグルーヴ
「アンタでは無く会長だ!馴れ馴れしい」

シンボリルドルフ
「エアグルーヴ、良いんだ」

エアグルーヴ
「ですが、突然のチーム移籍など・・・リギルは会長がいないと・・・」

シンボリルドルフ
「私がいなくても大丈夫だ。トレーナーには私から話しておく」

エアグルーヴ
「了承されるとは思いませんが・・・」

その後

シンボリルドルフ
「少し長話が過ぎたな。君達の活躍、陰ながら応援しているよ」

メジロマックイーン
「はい!ありがとうございます。失礼しました」

マックイーンが部屋を出て、晃樹も出ようとした。

エアグルーヴ
「私は認めんからな、貴様が会長のトレーナーになるなど」

晃樹
「・・・そうかよ」

バタン

エアグルーヴ
「・・・本気なのですか?」

シンボリルドルフ
「本気だとも。トゥインクルシリーズを良いものにするためだ」

エアグルーヴ
「・・・そうですか」

エアグルーヴは拳を強く握る。

エアグルーヴ
(・・・認めない)

廊下

晃樹
「マックイーン、ここでちょっと待っててくれ。教室に用事がある」

メジロマックイーン
「分かりましたわ」

晃樹は自分の教室に入っていった。

晃樹
「めだかいるか?」

晃樹は教室一帯を見る。めだかが恋次に正座をさせていた

めだか
「ん?晃樹か。何の用だ?」

晃樹
「・・・何してんのお前」

めだか
「説教中だ。恋次が阿久根2年生に殴りかかっていたからな」

恋次
「俺は悪くねぇぞ」

晃樹
「・・・馬鹿かよ」

めだか
「それで、晃樹は何の用だ?」

晃樹
「あ、野球部の事お願いしようと思ったんだけど・・・お前が説教中なら、どうしたもんかな」

メジロマックイーン
「や、野球ですって!?」

突如教室に入ってきたマックイーン。一同驚いた表情。

晃樹
「ま、マックイーン?・・・野球好きなのか?」

メジロマックイーン
「・・・はっ!・・・コホンッ、な、なんでもありませんわ」

晃樹
「・・・一緒に来るか?」

メジロマックイーン
「えっ!!」

マックイーンは眼を輝かせて見てくる。

仕方がないからマックイーンを本校舎の野球場に連れて行った。

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.38 )
日時: 2021/05/30 16:37
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

野球場

東雲
「次!レフト行くわよ!」


「ええ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

晃樹
「お、気合い入ってんな」

メジロマックイーン
「これがトレーナーさんの率いるチームですか」

晃樹
「ああ。女子野球部だけどな・・・アイツらの願いを叶えたいんだよ」

メジロマックイーン
「あなた、同じような事しか言いませんわね・・・」

晃樹
「語彙力皆無だから仕方がない」

???
「おっしゃ!次アタシ!アタシが打ちたい!」

晃樹がグラウンドに向き直る。そこにはウマ娘がバッターボックスに立っていた。

晃樹
「あれ?」

???
「吹っ飛ばしてやるぜ!あの夕日に届くように!」

晃樹
「ちょっと待てぇぇぇ!!」

晃樹は叫びながらグラウンドに入る。


「どうしたの晃樹。そんな大声で・・・」

晃樹
「お前らがどうしたっ!なんで知らねぇ奴と練習してんだよ!」


「えっ、だってやりたそうにこっち見てたから・・・」

???
「そうだそうだ。細かいことでごちゃごちゃ言うなよな」

晃樹
「まずお前誰だよ!」

メジロマックイーン
「あの、ゴールドシップさん?何であなたがここに?」

ゴールドシップ
「おっ!マックイーン!!会いたかったぜぇ!!」

ゴルシがマックイーンにドロップキックを仕掛ける。マックイーンは華麗に避ける。

ズサァ

ゴルシは気絶した

晃樹
「えっと・・・知り合い?」

メジロマックイーン
「ええ、最近何故かやたら絡んでくる方ですの」

晃樹
「・・・やばい雰囲気が漂ってるな」

智恵
「ねぇ晃樹くん。その子は?」

晃樹
「あ、えっと・・・俺の担当ウマ娘のメジロマックイーンだ」

野球部全員
「担当ウマ娘!!?」

メジロマックイーン
「め、メジロマックイーンです・・・」

晃樹
「野球好きそうだから連れて来た」

椎名
「いやいやいや、まず晃樹くんが何でトレーナーになったのかを教えて?」

晃樹
「色々な事情があるんだ。一々詮索すんな」

東雲
「でもあなた・・・野球部はどうするつもりなのかしら?まさか、考えてなかったわけじゃ無いでしょうね」

晃樹
「勿論考えてるよ?俺が来ない日はめだかに任せることにする。俺がこっちに来る時はコイツも連れてくる。それで良いか?」

東雲
「そう?なら良いわ」


(・・・納得するの早いわ東雲さん)

晃樹
「どうだマックイーン?お前も野球・・・」

メジロマックイーン
「そんなことしてる場合じゃありませんわ!早くオグリさんを探さないと!」

晃樹
「やべっ!そうだった・・・翼!悪いけど指揮はお前に任せる!後でめだか来ると思うから!」

晃樹は気絶しているゴルシを引っ張って新校舎に向かった


「あっ、ちょっと!」

和香
「行っちゃったわね・・・ホントに話聞かないんだから」

新校舎に戻ってきた晃樹達、玄関に1人の女性が立っていた。

???
「あ!晃樹さんですか?」

晃樹
「はい・・・そうですが」

???
「良かった・・・やっと見つけました」

晃樹
「・・・えっと」

たづな
「申し遅れました。私、トレセン学園の理事長秘書をしております。駿川たづなと申します。以後お見知り置きを」

晃樹
「よろしくお願いします。やっと見つけたと言ってましたが・・・何かご用ですか?」

たづな
「晃樹さんにトレーナー室の案内をしますね」

晃樹
「トレーナー室?」

メジロマックイーン
「そういえば言ってませんでしたわね。トレーナーにはトレーナー専用の部屋が用意されますの。ここで書類整理や作戦会議などを行いますの」

晃樹
「あ、そうなんだ」

たづな
「では、案内させて頂きますね」

トレーナー室前

たづな
「こちらがトレーナー室になります。鍵は渡しておきますね」

たづなは晃樹に鍵を渡す。

晃樹
「ありがとうございます」

たづな
「あ、そうでした・・・中にスペシャルゲストさんがおりますっ☆」

晃樹
「スペシャルゲスト?」

ガラッ

教室に入ると、芦毛のウマ娘が立っていた。そしてその横にはシンボリルドルフが・・・

晃樹
「き・・・君は!」

シンボリルドルフ
「来たかトレーナーくん。彼女が、君が探していたウマ娘だ」

オグリキャップ
「・・・」

晃樹
「お、オグリキャップ・・・か?」

オグリキャップ
「ああ。私はオグリキャップだ」

シンボリルドルフ
「彼女も君の事を探していたそうだ。どうやら、その時私も立ち会っていたそうだが・・・」

晃樹
「あ、それはごめんなさい」

オグリキャップ
「・・・名前」

晃樹
「ん?」

オグリキャップ
「名前を教えてくれ。お前の名前を」

晃樹
「あ、ああ。白夜晃樹」

オグリキャップ
「・・・晃樹か。今私が考えている事は、お前も同じだろうか」

晃樹
「恐らくな・・・オグリキャップ、お前をスカウトさせてくれ」

オグリキャップ
「・・・ああ。これからよろしく頼む」

メジロマックイーン
「・・・お帰りなさい。オグリさん」

オグリキャップ
「ただいまマックイーン。また一緒に走ろう」

シンボリルドルフ
「忘れているようだが・・・私も、正式にこのチームに入る事になったよ」

晃樹
「許可出たのか?反対されなかったのか?」

シンボリルドルフ
「ああ。むしろ背中を押されたよ。君を支えてくれと・・・だから、よろしく頼むよ。トレーナーくん」

晃樹
「ありがとう、ルドルフ。残るはあと1人だな」

マックイーン
「1人?2人ではなくてですか?」

晃樹
「アイツ」

晃樹は指を指す。

ゴールドシップ
「もう食べられねぇぜ〜」

メジロマックイーン
「ご、ゴールドシップさんも入れますの?」

晃樹
「なんか面白そうだし」

メジロマックイーン
「理由になっていません!」

シンボリルドルフ
「残念ながら、ゴールドシップはもうチームに所属している」

晃樹
「え、そうなの?」

メジロマックイーン
「チームスピカですわね」

シンボリルドルフ
「彼女はスピカの古株。トレーナーが了承してくれるとは思えない」

晃樹
「でもお前は了承されたじゃん」

シンボリルドルフ
「リギルはメンバーも多いからな。問題ない」

晃樹
「じゃあどうするんだ?あと2人」

シンボリルドルフ
「もう既に目処は立っている。見つけておいたぞ?2人」

晃樹
「ホントか?」

シンボリルドルフ
「黒い刺客のライスシャワー、BNWビワハヤヒデだ。両者とも実力のあるウマ娘だよ。力になってくれるかは分からないが・・・」

晃樹
「そうか、でもやってみないと分かんない。燃えてきたぜ」

グゥ〜

晃樹
「ん?」

オグリキャップ
「すまない晃樹。お腹が空いてしまった・・・」

晃樹
「もう夜だしな・・・よし、飯食いに行くか!」

メジロマックイーン/シンボリルドルフ
「!!」

オグリキャップ
「良いのか?連れて行ってもらって」

晃樹
「ああ。歓迎会的な感じで」

シンボリルドルフ
(オグリキャップを食事に誘うとは・・・)

メジロマックイーン
(トレーナーさん、ご愁傷さまですわ)

晃樹が連れていった先は、焼肉食べ放題だった。

メジロマックイーン/シンボリルドルフ
(しっかり考えてた・・・)

オグリキャップ
「良いのか晃樹?お腹いっぱい食べても・・・」

晃樹
「どんどん食え。食べ放題なんだから」

オグリキャップ
「分かった!」

その後、店の食料庫は底を尽いたそうであった。

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.39 )
日時: 2021/06/16 22:26
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

ウマ娘達を寮に帰し、家に戻った晃樹。

ガチャ

晃樹
「ただいま〜」

咲夜
「遅かったわね。ご飯は?」

晃樹
「食ってきた。はぁ・・・風呂入ってくるわ」

晃樹が脱衣所のドアを開ける

咲夜
「あっ、ちょっと待って・・・」

ガラッ

晃樹
「・・・」

雪乃
「・・・///」

ピシャッ!

晃樹
「な、なんで雪乃が家に・・・」

咲夜
「アンタの帰り待ってたのよ。あまりにも遅かったら風呂入らせてたのよ」

晃樹
「・・・早く言ってよ」

ガラッ

雪乃
「女の子の裸見るなんて・・・やはり貴方はイヤらしい事しか考えてないようね」

晃樹
「事故だっての。大体、俺に何の用だよ。わざわざ家に来るくらいだ、何かあったんだろ?」

雪乃
「・・・」

リビング

晃樹
「・・・なるほど、奉仕部で上手くいってないと」

雪乃
「・・・」

晃樹
「修学旅行の一件から進展が無いと・・・そーゆう訳か」

雪乃
「・・・ええ」

晃樹
「この間の体育祭で八幡と一緒に行動してただろ?」

雪乃
「あの時は・・・会話してないわ」

晃樹
「・・・そうか。はぁ、どうしたもんかねぇ」

雪乃
「・・・どうにかならないかしら」

咲夜
「雪乃・・・アンタ変わったわね」

雪乃
「え?なんの事かしら?」

咲夜
「今までは誰かに頼ることなんて一度もなかったのに・・・」

雪乃
「そうかしら・・・」

晃樹
「まぁ、頼ってくれるんなら有難いんだけど・・・俺の事を信じてくれてるってことだろ?」

雪乃
「・・・晃樹くん」

晃樹
「それでだ・・・今、生徒会長の立候補期間だけど・・・俺らの学校はデカいだろ?」

雪乃
「・・・ええ」

晃樹
「それで、会長1人は負担がかかるからって事で、4人体制になるそうだ。その内、天草シノにシンボリルドルフ、黒神めだかが現生徒会長が就いている。残りの枠に入るんだ」

雪乃
「それと奉仕部になんの関係性が・・・?」

晃樹
「生徒会の仕事を奉仕部で受け持てば・・・自然に関係が戻ると思うぜ俺は」

雪乃
「根拠は無いようね・・・少し考えさせて貰えるかしら」

晃樹
「あんま悩んでもいられないぜ?一色いろはに石田雨竜が立候補してる。あんま遅すぎると・・・」

ピロンッ

雪乃
「ごめんなさい、メールだわ」

雪乃は携帯を見る。そして、雪乃は血相変えてリビングを出ていく。

晃樹
「おい、雪乃!」

雪乃
「ごめんなさい、急用ができてしまったの。お邪魔しました」

晃樹
「あ、ちょっと!」

ガチャン

咲夜
「あの感じ、この後あの子の感情が動かされるわよ」

晃樹
「・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

八幡
「俺は・・・本物が欲しい・・・!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

晃樹
「チッ!」

その頃

藍染
「・・・」


「師の座を明け渡したそうだね」

藍染
「明け渡す?フッ、元々そんな物に興味はない。私は天に立つ。それだけだ」


「ならば、今試してみるか・・・天に立つ者に相応しいか」

藍染
「虚・・・君は、私の斬魄刀を知っているかい?解放の瞬間を一度でも見た相手の五感・霊圧知覚を支配し、対象を誤認させることができる『完全催眠』」


「知っているとも・・・だが、私を完全催眠に掛けても、君に私を倒す事は出来ない」

藍染
「不死の身体。何度殺されようと、死ぬことの出来ない惨めな存在。500年生きてきたそうだね。死神でもない君が・・・」


「私は、死神でも、人間でもない。君達には予測もできない化け物」

藍染
「フッ、面白い・・・」

死柄木
「おい、ガキみたいな言い争いは辞めろ」

藍染
「死柄木弔。これは友好の証だよ。現状、我々は協力の身。殺し合いはしない」

死柄木
「どっちも死なねぇだろ。あ〜あ、イラついてくる。お前ら見てると・・・さっさとアジトに戻れ」


「・・・フッ、藍染惣右介、決着は次の機会に」

藍染
「ふっ、そうだね・・・」

藍染/虚
「アハッハッハッ」

死柄木
(反吐が出る)

一方、栗東寮にて

オグリキャップ
(白夜晃樹。私の思った通りだ・・・アイツとなら、私の夢を叶えられる。故郷のみんな、見ていてくれ)

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.40 )
日時: 2021/06/27 12:48
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

翌日

学校にて

晃樹
「今日のトレーニングは、個々に別紙で渡しといた。まだトレーナー経験が無いから、手探りで書いたけど・・・」

メジロマックイーン
「こ、こんなにビッシリと・・・」

シンボリルドルフ
「それも、細かく書かれている。初めてにしてはとても完成度の高い・・・」

オグリキャップ
「・・・」

晃樹
「それじゃ、開始!」

マックイーンとルドルフはトラックに向かった。

オグリキャップ
「・・・晃樹、これは・・・」

晃樹
「ああ、オグリにはちょっと手伝ってもらおうかな」

オグリキャップ
「手伝い?」

晃樹はオグリキャップを連れて移動

理事長室

秋川
「歓迎ッ!よく来た、晃樹トレーナー!」

晃樹
「初めまして、秋川理事長。お願いされた通り、専属ウマ娘を連れてきました」

オグリキャップ
(・・・何故か理事長室に連れてこられた。・・・菓子が美味しい)

秋川
「ところで、チームの最低条件は知っているか?」

晃樹
「・・・最低5人のチームメンバーを必要とする・・・ですよね」

秋川
「正解!!君のチームは現在3人、残り2人を集めないとチームは解散となる。まだ、猶予はあるが・・・」

晃樹
「大丈夫です。すぐにでも集めて、チームを存続させます」

秋川
「期待!!君なら出来る!」

晃樹
「ありがとうございます。では、失礼します」

オグリキャップ
「待て晃樹。まだお菓子を食べ終わってない」

晃樹
「後で買うから!」

晃樹達は理事長室を出ていった。

たづな
「大丈夫でしょうか・・・まだここに来て2日目なのに・・・」

秋川
「否!!紫が送り出した彼だ。問題ない!」

廊下にて

オグリキャップ
「本当に集まるのか?」

晃樹
「・・・」

オグリキャップ
「・・・会長が集めた情報を頼りに、ビワハヤヒデとライスシャワーを勧誘しよう」

晃樹
「・・・オグリっ!」

シンボリルドルフ
「君達だけでは大変だろう?私達も手伝うぞ」

晃樹
「ルドルフ、マックイーン・・・練習に行ったんじゃ・・・」

シンボリルドルフ
「オグリキャップだけが顔を顰めていた。何かあると思考するのは当然だよ」

メジロマックイーン
「もう、相談して下されば良かったのに・・・」

晃樹
「2人とも・・・」

メジロマックイーン
「さぁ、すぐにでもチームメンバーを集めましょう!わたくしはライスさんに当たってみます」

オグリキャップ
「私はビワハヤヒデを探す」

晃樹
「ああ。頼む」

2人は駆け出していった。

晃樹
「ルドルフは?どっちを探す?」

シンボリルドルフ
「私は今から生徒会室に行く。君も着いてきてくれ」

晃樹
「生徒会室?分かった」

生徒会室

ガチャ

トウカイテイオー
「あ!カイチョー!やっと戻ってきたよ〜」

シンボリルドルフ
「テイオー、また勝手に・・・」

晃樹
「ルドルフ、この子は?」

シンボリルドルフ
「ああ、紹介がまだだったね。トウカイテイオーだ」

トウカイテイオー
「よろしく〜」

晃樹
「お、おう・・・よろしくな」

テイオーは晃樹の顔を覗き込む。

晃樹
「な、何だよ・・・」

トウカイテイオー
「君がカイチョーの新しいトレーナー?ふーん、どうやって勧誘したの〜?」

晃樹
「え、えっと・・・」

シンボリルドルフ
「こらテイオー、余りトレーナーくんを困らせないであげてくれ。彼はまだトレーナーになって2日目なんだ」

トウカイテイオー
「ふ、2日目ぇ〜!?だったら尚更気になるよ〜!ねぇねぇ〜」

シンボリルドルフ
「ところでテイオー、ブライアンは来ていないか?」

トウカイテイオー
「ブライアン先輩?来てないけど、なんで?」

シンボリルドルフ
「ビワハヤヒデの事で相談があったのだが・・・まだ来ていないのか・・・トレーナーくん。すまないけど、テイオーと一緒に学校内を回ってきてくれないか?」

晃樹
「外回りか?分かった」

トウカイテイオー
「カイチョーは行かないの〜?」

シンボリルドルフ
「すまない。まだやる事があるからな」

トウカイテイオー
「ブー、分かった〜」

晃樹達は生徒会室を出ていった。

ピロリンッ

シンボリルドルフ
「メールか、・・・ブライアンから?」

ナリタブライアン
《姉貴のことは自分で聞け》

シンボリルドルフ
「全く・・・ん?・・・エアグルーヴも来ていないな・・・」

廊下

晃樹
「・・・ルドルフって」

トウカイテイオー
「カッコイイでしょ?僕の憧れなんだ〜!」

晃樹
「あ、いや・・・苦労してるなって思ってさ・・・アイツを支えてやれたらなって・・・」

トウカイテイオー
「え?何で重く考えてるの〜?」

晃樹
「そういう訳じゃないけど・・・」

廊下を歩いてる2人、そこに・・・

雪乃
「あ・・・」

晃樹
「あ・・・」

雪乃と出くわした。

雪乃
「・・・ロリコン」

晃樹
「おい、勝手に変な属性植え付けんな」

雪乃
「だって・・・」

テイオーが晃樹の後ろに隠れる。

トウカイテイオー
「お兄ちゃん、僕恥ずかしいよ〜」

雪乃
「やっぱり変態じゃない」

晃樹
「テイオーお前!!」

トウカイテイオー
「わーい!」

テイオーは超高速で逃げていった。

晃樹
「待てテメェ!」

雪乃
「・・・晃樹くん」

晃樹
「あ?」

雪乃
「私、会長に立候補するわ・・・」

晃樹
「・・・良いのか?」

雪乃
「貴方が言ったのでしょう?」

晃樹
「強制させようとしてたからさ・・・お前の意思を聞いてなかった」

雪乃
「そう?それなら昨日の夜解決したわ。それじゃ」

雪乃は去っていった。

晃樹
「・・・ふっ、・・・あ、テイオー追いかけないと」

続く


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