二次創作小説(紙ほか)

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続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜
日時: 2021/10/06 22:24
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

過去ログからの転移
ストーリーは続きから始まります。

登場作品
暗殺教室
いちご100%
イナズマイレブン
頭文字D
ウマ娘プリティーダービー
おそ松さん
寄宿学校のジュリエット
鬼滅の刃
銀魂
CLANNAD
黒子のバスケ
五等分の花嫁
斉木楠雄のΨ難
進撃の巨人
食戟のソーマ
スーパーマリオシリーズ
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
生徒会役員共
ダイヤのA
東方Project
ニセコイ
八月のシンデレラナイン
ファイアーエムブレム
Fate
BLEACH
べるぜバブ
鬼灯の冷徹
ぼくたちは勉強ができない
僕のヒーローアカデミア
僕は友達が少ない
MAJOR 2nd
めだかボックス
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている


登場人物

小学生
担任 上白沢慧音
副担任 月詠

レミリア・スカーレット
フランドール・スカーレット
山本神楽
チルノ
大妖精
ルーミア
リグル・ナイトバグ
ミスティア・ローレライ
白夜サクラ
暗夜エリーゼ
黒崎遊子
黒崎夏梨

中学生

Z組
担任 坂田銀八
副担任 鬼灯

ミカサ・アッカーマン
アルミン・アルレルト
エレン・イェーガー
霧雨魔理沙
桐須フェリシア
ジャン・キルシュタイン
東風谷早苗
近藤総悟
魂魄退
魂魄妖夢
志村新八
コニー・スプリンガー
博麗霊夢
ベルトルト・フーバー
サシャ・ブラウス
ライナー・ブラウン
アリス・マーガトロイド
山本神威
アニ・レオンハート
クリスタ・レンズ
マルス・ローレン
透魔アクア
シュルク
白夜タクミ
暗夜レオン
ユミル
リーリエ
ルキナ
ルフレ・トロン
烈火ロイ
比企谷小町
羽瀬川小鳩
小野寺春
竈門禰豆子

S組
担任 久遠道也
副担任 吉良瞳子

青山俊介
亜風炉照美
天城大地
雨宮太陽
市川座名九郎
一乃七助
一星光
稲森明日人
伊吹宗正
岩戸高志
宇都宮虎丸
海原のりか
円堂守
奥入祐
影山輝
風丸一郎太
壁山塀吾郎
狩屋マサキ
鬼道有人
基山タツヤ
吉良ヒロト
霧野蘭丸
九坂隆二
倉間典人
栗松鉄平
車田剛一
豪炎寺修也
剛陣鉄之助
木暮夕弥
小僧丸サスケ
坂野上昇
砂木沼治
佐久間次郎
三国太一
シュウ
神童拓人
染岡竜吾
立向居勇気
綱海条介
剣城京介
鉄角真
飛鷹征也
菜花黄名子
西蔭政也
錦龍馬
西園信助
野坂悠馬
野咲さくら
灰崎凌兵
白竜
服部半太
浜野海士
速水鶴正
氷浦貴利名
土方雷電
日和正勝
不動明夫
吹雪士郎
吹雪アツヤ
瞬木隼人
松風天馬
真名部陣一郎
万作雄一郎
水神矢成龍
道成達巳
緑川リュウジ
皆帆和人
森村好葉
雪村豹牙
フェイ・ルーン

E組
担任 殺せんせー
副担任 烏間惟臣
特別教師 イリーナ・イェラビッチ

赤羽業
磯貝悠馬
岡島大河
岡野ひなた
奥田愛美
片岡メグ
茅野カエデ
神崎有希子
木村正義
倉橋陽菜乃
潮田渚
菅谷創介
杉野友人
竹林孝太郎
千葉龍之介
寺坂竜馬
中村莉桜
狭間綺羅々
速水凛香
原寿美鈴
不破優月
堀部糸成
前原陽斗
三村航輝
村松拓也
矢田桃花
吉田大成


A組

浅野学秀
荒木哲平
小山夏彦
榊原蓮
瀬尾智也

B組

茂野大吾
佐倉睦子
仁科明
相楽太鳳
沢弥生
藤井千里
椛島アニータ
関鳥星蘭
丹波広夢
奥村光舟
由井薫
結城将司
瀬戸拓馬
浅田浩文
九鬼洋平
最上武
進藤一考


高校生

普通科 A組
担任 平塚静
副担任 高橋涼介

桐須咲夜
近藤十四郎
桂小太郎
高杉晋助
リヴァイ・アッカーマン
羽瀬川小鷹
三日月夜空
柏崎星奈
楠幸村
志熊理科
津田タカトシ
天草シノ
七条アリア
萩村スズ
一条楽
桐崎千棘
小野寺小咲
鶫誠士郎
橘万里花
衛宮士郎
遠坂凛
斉木楠雄
燃堂力
海藤瞬
照橋心美
梓川咲太
桜島麻衣
犬塚露壬雄
ジュリエット・ペルシア
今井信女
ディミトリ

普通科 D組
担任 エルヴィン・スミス
副担任 横島ナルコ

近藤勲
志村妙
柳生九兵衛
猿飛あやめ
藤原拓海
武内樹
畑ランコ
三葉ムツミ
五十嵐カエデ
轟ネネ
津田コトミ
時カオル
岡崎朋也
古河渚
春原陽平
藤林杏
一ノ瀬ことみ
藤林椋
坂上智代
西行寺幽々子
ハンジ・ゾエ
暁アイク
白夜リョウマ
暗夜マークス
白夜ヒノカ
暗夜カミラ
真中淳平
東城綾
西野つかさ
北大路さつき
南戸唯
クロード

普通科 C組
担任 桐須真冬
副担任 朽木白哉
副担任 冨岡義勇

我妻善逸
阿散井恋次
綾瀬川弓親
タクミ・アルディーニ
石田雨竜
一色いろは
井上織姫
上杉風太郎
エーデルガルト
男鹿辰巳
緒方理珠
竈門炭治郎
吉良イヅル
朽木ルキア
黒神めだか
黒崎一護
武元うるか
中野一花
中野五月
中野二乃
中野三玖
中野四葉
薙切えりな
嘴平伊之助
比企谷八幡
檜佐木修兵
日番谷冬獅郎
雛森桃
白夜カムイ
白夜晃樹
古橋文乃
松本乱菊
斑目一角
由比ヶ浜結衣
唯我成幸
雪ノ下雪乃
幸平創真

普通科 F組
担任 京楽春水
副担任 胡蝶しのぶ

古市貴之
邦枝葵
東条英虎
神崎一
姫川竜也
人吉善吉
阿久根高貴
喜界島もがな
不知火半袖
戸塚彩加
川崎沙希
葉山隼人
三浦優美子
海老名姫菜
戸部翔
田所恵
薙切アリス
黒木場リョウ
葉山アキラ
一色慧
栗花落カナヲ

野球科 Y組
担任 片岡鉄心
副担任 掛橋桃子

沢村栄純
降谷暁
御幸一也
小湊春市
金丸信二
倉持洋一
川上憲史
結城哲也
伊佐敷純
増子透
小湊亮介
丹波光一郎
滝川・クリス・優
東条秀明
白州健二郎
前園健太

バスケ科 B組
担任 相田景虎

黒子テツヤ
火神大我
日向順平
伊月俊
木吉鉄平
相田リコ
赤司征十郎
青峰大輝
緑間真太郎
紫原敦
黄瀬涼太
桃井さつき
灰崎祥吾

ヒーロー科 H組
担任 相澤消太

緑谷出久
爆豪勝己
麗日お茶子
飯田天哉
轟焦凍
峰田実
蛙吹梅雨
切島鋭児郎
上鳴電気
八百万百
常闇踏陰
耳郎響香
芦戸三奈
青山優雅
瀬呂範太
障子目蔵
尾白猿夫
葉隠透
砂藤力道
口田甲司

OB.OG
小美浪あすみ
雪ノ下陽乃
虹村修造

通形ミリオ
波動ねじれ
天喰環
ミケ・ザカリアス
唐瓜
茄子
池谷浩一郎
カタリナ
古谷サチコ
砕蜂

いるだけの大人
おそ松
カラ松
チョロ松
一松
十四松
トド松
長谷川泰三
更木剣八

チームオリオン
トレーナー 白夜晃樹

メジロマックイーン
シンボリルドルフ
オグリキャップ
ライスシャワー
ビワハヤヒデ
マルゼンスキー
サイレンススズカ
エアグルーヴ
セイウンスカイ
キングヘイロー
ミホノブルボン
タマモクロス
グラスワンダー
タイキシャトル
スマートファルコン

チームスピカ

スペシャルウィーク
トウカイテイオー
ウオッカ
ダイワスカーレット
ゴールドシップ

チームリギル
トレーナー 東条ハナ

エルコンドルパサー
ナリタブライアン
ヒシアマゾン
フジキセキ
テイエムオペラオー

女子野球部

反乱軍
監督 白夜晃樹
キャプテン 柊琴葉
メンバー
東雲龍
鈴木和香
九十九伽奈
倉敷舞子
朝比奈いろは
坂上芽衣
椎名ゆかり
我妻天
桜田千代
小鳥遊柚
リン・レイファ
草刈ルナ
神宮寺小也香

旧軍
監督 八上浩太
キャプテン 有原翼
メンバー
野崎夕姫
河北智恵
宇喜多茜
中野綾香
岩城良美
初瀬麻里安
阿佐田あおい
直江太結
天草琴音
近藤咲
永井加奈子
新田美奈子
花山栄美
月島結衣
仙波綾子
秋乃小麦
竹富亜矢
泉田京香
逢坂ここ
塚原雫
本庄千景

先生
上白沢慧音 算数担当
坂田銀八 国語担当
エルヴィン・スミス 音楽担当 調査団顧問
月詠 女子保健体育担当
鬼灯 日本史担当
ハンネス 理科担当 壁美化部顧問
白澤 男子保健体育担当
松平片栗虎 男子体育担当 野球部顧問
服部全蔵 地理担当
坂本辰馬 数学担当 商業部顧問
高橋涼介 音楽担当
高橋啓介 工業教科担当
お香 家庭科担当
片岡鉄心 国語担当 野球部顧問
横島ナルコ 英語担当 生徒会顧問
殺せんせー
烏間惟臣 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
イリーナ・イェラビッチ 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
オールマイト
相澤消太
相田景虎 バスケ部顧問
平塚静 国語担当 奉仕部顧問
久遠道也 サッカー部顧問
吉良瞳子 サッカー部顧問
桐須真冬 世界史担当
高山マリア シスター 隣人部顧問(仮)
掛橋桃子
佐々木異三郎
朽木白哉 走・拳・斬・鬼担当
浦原喜助 商業教科・鬼道担当
四楓院夜一 白打担当
京楽春水 霊圧担当
浮竹十四郎 剣術指南役
卯ノ花烈 保健室先生
冨岡義勇 国語担当
胡蝶しのぶ 化学担当
ベレス

理事長
柏崎天馬

歴代理事長
山本元柳斎重國
お登勢

校長
閻魔大王

教頭
八雲紫

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.45 )
日時: 2021/07/18 15:42
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

晃樹はマルゼンスキーに連れられて、校門前に来ていた。

晃樹
「ここで待ってろって言ってたけど・・・車持ってくんのか?」

ブォォォン

晃樹
「この音・・・」

晃樹の目の前にスーパーカーで登場したマルゼンスキー

マルゼンスキー
「お待たせ〜」

晃樹
「・・・か、カウンタックのLP400・・・スーパーカーブームの火種とまで言われている車・・・375馬力、3.9LのV型12気筒DOHCエンジン。リトラクタブルヘッドライトにシザードア・・・この時代に見れるとは思わなかった」

マルゼンスキー
「あら、この子のことそんなに詳しく知ってくれていたの?嬉しいわね」

晃樹
「こっちの分野にはそこそこ強くてね」

マルゼンスキー
「チョベリグね。さぁ、ドライブに行きましょ」

晃樹は車に乗り込み、ドライブに行った。

マルゼンスキー
「君は・・・ルドルフとどういう関係?」

晃樹
「ルドルフと?」

マルゼンスキー
「あの子、あんな性格だから結構無理しちゃうでしょ?リギルにいた時も負担が大きかったのよね。移籍する前も楽しそうにしてたけど・・・君のチームに入ってからは、目の輝きが違うのよね」

晃樹
「・・・昔会ってるんだ。アイツとは」

マルゼンスキー
「そうなの?」

晃樹
「アイツが虐められてるのを助けたんだ。今は見違えるほど強くなってて・・・」

マルゼンスキー
「巡り合わせって凄いわね・・・もしかして、運命の赤い糸で導かれたのかも!」

晃樹
「やめろよ・・・」

マルゼンスキー
「照れちゃって・・・可愛いわね」

晃樹
「アイツにとって、俺をトレーナーに選んだのは恩返しだと言っていた・・・俺はまだアイツに何もしてやれてないのに・・・」

マルゼンスキー
「そんな事ないわ。君がいるからあの子も頑張れるのよ。もっと自信持って」

晃樹
「マルゼンスキー・・・」

マルゼンスキー
「決めたわ!あたしも君のチームに入るわ!」

晃樹
「えっ!?」

マルゼンスキー
「君、中々面白そうだしね。それに、その様子だと少し心配になってしまうわ」

晃樹
「あんた、リギルなんだろ?良いのかよ、勝手に決めて」

マルゼンスキー
「ルドルフだってそうしたんだもの。あたしもやって問題ないわよね」

晃樹
「知らんよそんなの!そろそろ怒られるぞ俺!」

マルゼンスキー
「あら、なら一緒に来る?リギルのトレーナーの所に」

晃樹
「えっ・・・」

マルゼンスキーは進路変更、学校に向かった。

リギルの部屋

コンコン

ハナ
「入れ」

ガチャ

マルゼンスキー
「失礼します」

ハナ
「マルゼンスキーか。何の用だ?」

マルゼンスキー
「ルドルフのトレーナーを連れてきました」

ハナ
「・・・ほう?通せ」

マルゼンスキー
「入って」

晃樹
「お、お邪魔します・・・」

ハナ
「貴方がルドルフの新しいトレーナーね?」

晃樹
「はじめまして・・・白夜晃樹です」

ハナ
「緊張してる?」

晃樹
「えっと・・・はい、自分以外のトレーナーに会うのは初めてで・・・」

マルゼンスキー
「問題ナッシングよトレーナー君。彼女、思ってるほど怖くないから」

ハナ
「マルゼンスキー!」

マルゼンスキー
「す、すみません!」

ハナ
「もういい、お前は出ていろ」

マルゼンスキー
「は、はい・・・失礼しました」

バタン

ハナ
「その後、ルドルフの指導はしっかり出来ているの?」

晃樹
「はい?・・・え、ええ・・・まあ」

ハナ
「・・・頼りない返事ね。今の反応だと、ルドルフの事で来た訳じゃ無いんでしょ?」

晃樹
「はい・・・えっと、マルゼンスキーの引き抜きで来ました」

ハナ
「はぁ・・・またなの?貴方のチーム、人数は集まったのかしら?」

晃樹
「人数は集まりました」

ハナ
「なら、マルゼンスキーまで引き抜く必要は無いんじゃないの?」

晃樹
「・・・彼女が興味を持ってしまって」

ハナ
「・・・貴方、不思議な人なのね。何でそんなにウマ娘を引き寄せるのか。・・・この件は一旦保留にしましょう。詳しくはマルゼンスキーに聞くわ」

晃樹
「・・・分かりました」

晃樹が部屋を出ようとした時

ハナ
「晃樹」

晃樹
「・・・はい?」

ハナ
「頑張んなさいよ?」

晃樹
「・・・ありがとうございます」

バタン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マルゼンスキー
「あ、トレーナー君。どうだった?OK出た?」

晃樹
「マルゼン・・・後はアンタ次第だ」

マルゼンスキー
「え?あたし次第?」

晃樹
「アンタに聞くってよ」

マルゼンスキー
「そう、もう決まっているっていうのに・・・」

マルゼンスキーは目の前で練習しているリギルのメンバーを見る。

マルゼンスキー
「リギルの可愛い後輩ちゃん達といるのも良いと思ったけど・・・やっぱりルドルフのチームに居たいもの」

晃樹
「・・・マルゼン」

そんな中、練習中のウマ娘の1人が、こちらに気付いて近づいてきた。

グラスワンダー
「マルゼンスキー先輩、その方はどなたですか?」

マルゼンスキー
「この子はルドルフの新しいトレーナーよ」

グラスワンダー
「はじめまして、トレーナーさん」

晃樹
「よろしく」

ルドルフという言葉を聞いて次々とウマ娘が集まってくる。2人を除いて。

フジキセキ
「へぇ?君が会長の新しいトレーナーかぁ」

ヒシアマゾン
「若そうだね。もしかして同級生かい?」

晃樹
「高等部だ」

ヒシアマゾン
「高等部!?」

エルコンドルパサー
「高等部でトレーナーに慣れるんデスね・・・」

テイエムオペラオー
「異例の出来事、覚悟の証・・・キミ、凄く輝いているよ!僕も負けてられない!」

フジキセキ
「何を言ってるんだか・・・」

タイキシャトル
「It’s very cute!カーワイイデース!」

タイキは晃樹に抱きつく。

晃樹
「うぐっ!」

ヒシアマゾン
「こらタイキ!初対面で抱きつくな!」

タイキシャトル
「oh......Sorry」

晃樹
「だ・・・大丈夫」

エアグルーヴ
「用が済んだのなら帰れ、変態トレーナー」

晃樹
「・・・エアグルーヴ」

ヒシアマゾン
「おいおい、急にどうしたんだよ」

フジキセキ
「感情的になるなんて、君らしくないよ」

エアグルーヴ
「私はいつも通りだ」

晃樹
「突然なんだよ・・・」

エアグルーヴ
「貴様、会長だけでは飽き足らず、マルゼンスキーさんまで引き入れる気なのか・・・図々しいにも程がある」

晃樹
「何が言いたい」

エアグルーヴ
「大方、ビワハヤヒデの勧誘に失敗したのだろう。それでマルゼンスキーさんを引き入れる為に来た・・・違うか」

晃樹
「・・・何言ってんだ、ビワハヤヒデの引き入れは・・・」

ナリタブライアン
「姉貴はコイツのチームに入った」

エアグルーヴ
「ブライアン・・・」

ナリタブライアン
「ルドルフから聞いていたはずだ・・・くだらん嘘をつくな」

エアグルーヴ
「黙って聞いていると思えば・・・」

マルゼンスキー
「グルーヴちゃん?ルドルフを取られたことをまだ怒ってるの?」

エアグルーヴ
「い、いえ・・・そういう訳では」

マルゼンスキー
「ならいいじゃない。彼は良い子よ?」

エアグルーヴ
「良い子、と言われましても・・・」

マルゼンスキー
「今はダメでも、徐々に馴染めば良いのよ。そしたら仲良くなれると思うわ」

エアグルーヴ
「・・・マルゼンスキーさん」

ガチャ

ハナ
「おい!お前たち何をしている!練習に戻れ!」

リギルメンバー
「はい!」

マルゼンスキーを残して練習に戻った。

ハナ
「マルゼンスキー、話があるから部屋に入れ」

マルゼンスキー
「はい」

晃樹
「・・・マルゼン」

マルゼンスキー
「大丈夫よトレーナー君。あたしはブレないわ」

ハナ
「ん?貴方、まだ帰ってなかったの?」

晃樹
「あ、今帰ります・・・失礼しました」

晃樹はそそくさと帰って行った

ハナ
「はぁ、不思議な子ね・・・」

続く



Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.46 )
日時: 2021/07/23 14:49
名前: バルト (ID: .tpzY.mD)

晃樹はトレーナー室に戻る為に外を歩いていた

晃樹
「もう夕方だ・・・一日で色々ありすぎだろ・・・明日はハヤヒデの模擬レースだってのに」

晃樹は下を向きながら歩いていると・・・誰かにぶつかった。

晃樹
「・・・誰」

???
「スカーレット!ウオッカ!スペ!やぁーっておしまーい!」

???2
「はい!ゴールドシップさん!」

晃樹
「ご・・・ゴルシ!んぐっ!」

晃樹はずた袋に入れられ、そのまま運ばれた。

スピカの部屋

ドサッ

晃樹
「痛ってぇ・・・何なんだよ」

スペ/ダスカ/ウオッカ/ゴルシ
「ようこそ!チームスピカへ」

晃樹
「チームスピカ・・・?聞いたことあるような・・・ってああああ!!」

晃樹が指差す先には・・・

トウカイテイオー
「あれぇ?カイチョーのトレーナーだぁー!」

晃樹
「テイオー!お前・・・ここのチームだったのかよ!」

トウカイテイオー
「そうだよ〜。ビックリした?」

晃樹
「まさかゴルシと同じチームだとはな・・・」

ウオッカ
「なーんだ、テイオーの知り合いだったのかよ」

ダイワスカーレット
「なんか悪いことしちゃったわね」

スペシャルウィーク
「ゴルシさんが変な作戦立てるからですよ〜」

ゴールドシップ
「あたしのせいにすんな」

晃樹
「で、何で俺を連れてきたんだ」

ウオッカ
「ゴルシ先輩の命令」

ダイワスカーレット
「ゴルシ先輩がやれって」

ゴールドシップ
「おいお前ら・・・」

トレーナー
「俺がゴルシに頼んだんだ」

晃樹
「・・・どなた?」

トレーナー
「チームスピカのトレーナーだ。よろしくな」

晃樹
「よ、よろしくお願いします」

トレーナー
「それで、君を呼んだのは・・・マックイーンを引き抜く件で呼んだんだ」

晃樹
「マックイーンを引き抜く!?」

トレーナー
「そうだ。前々から目をつけていたんだが、君がトレーナーになったって聞いた。君の承諾を得たい」

晃樹
「嫌です」

トレーナー
「そう言うと思っ・・・今なんて?」

晃樹
「マックイーンはうちのエースです。容易く渡すと思わないでください。何より、本人の意見を聞かないことには、これ以上の話し合いはない」

トレーナー
「中々言うじゃないか。だが、君だってリギルからシンボリルドルフを引き抜いた。同じ事が言えるのか?」

晃樹
「それはルドルフの決意だ」

トレーナー
「ほぉ?」

晃樹
「俺は本人の主張を尊重する。ウマ娘達の気持ちを考えずに移籍させるのはトレーナーとして失格だ・・・同じトレーナーだったら分かりますよね」

トレーナー
「・・・ああ。分かるさ」

ガチャ

メジロマックイーン
「トレーナーさん!」

晃樹
「マックイーン?何でここに?」

メジロマックイーン
「何でって、トレーナーさんが拉致されたって聞いたので・・・」

晃樹
「丁度いい所に来た、今移籍の話をしてたんだ。お前はどうしたいかこの人に話して・・・」

トレーナー
「いや、その話は無しだ」

晃樹
「はえ?」

トレーナー
「悪かったな。お前を試したんだ」

晃樹
「・・・What?」

トレーナー
「おハナさんから新人トレーナーの話を聞いてよぉ。色々試させてもらった」

晃樹
「・・・///」

メジロマックイーン
「トレーナーさん・・・」

トレーナー
「お前は良いトレーナーになる。それを見越して、1つ頼みがある」

晃樹
「頼み?」

トレーナー
「うちのサイレンススズカをお前のチームに移籍させたい」

晃樹
「欲しいの後は預けるですか」

トレーナー
「安心しろ本人は乗り気だ。スペ、スズカを呼んできてくれ」

スペシャルウィーク
「分かりました!」

ガチャ バタン

晃樹
(マックイーン、サイレンススズカってどんな子何だ?)

メジロマックイーン
(知らないんですの!?彼女は今シーズン大注目のウマ娘ですわよ?)

晃樹
(そんな事言われたって・・・大逃げする事しか知らないし・・・)

メジロマックイーン
(知ってるじゃないですか)

ガチャ

スペシャルウィーク
「スズカさん連れてきました!」

サイレンススズカ
「・・・」

晃樹
(・・・サイレンススズカ)

トレーナー
「おお、来たかスズカ」

サイレンススズカ
「・・・この人が、新しいトレーナーさんですか?」

トレーナー
「ああそうだ。紹介する、晃樹だ」

サイレンススズカ
「・・・よろしくお願いします」

晃樹
「よろしく・・・」

メジロマックイーン
「いいのですか?スピカのエースなのに」

サイレンススズカ
「・・・スピカなら大丈夫。スペちゃんとテイオーが引っ張ってくれるって」

メジロマックイーン
「・・・そうですか」

トレーナー
「晃樹、スズカを頼んだ」

晃樹
「・・・分かった」

晃樹は部屋を出る。

トウカイテイオー
「マックイーン!」

メジロマックイーン
「?」

トウカイテイオー
「次のレース、同じチームだった時とは違う走りを見せちゃうからね」

メジロマックイーン
「・・・ふふっ、受けて立ちますわ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

晃樹
「・・・スズカは、何故うちのチームに?」

サイレンススズカ
「・・・景色を見せてくれそうだったから・・・です」

晃樹
「景色?」

サイレンススズカ
「・・・先頭の景色、何処までも追いかけていた・・・私の見たかったものを」

晃樹
「!!」

サイレンススズカ
「トレーナーさん。初対面でこんな事言うのもなんですが・・・トレーナーさんの事、信じてます!」

晃樹
「・・・スズカ」

メジロマックイーン
「あらあら、これは期待を裏切れませんわね」

晃樹
「・・・そうだな。スズカ、俺がお前の求めていた景色、見せてやる」

スズカは微笑んで・・・

サイレンススズカ
「・・・はい」

晃樹
「よし、トレーナー室に戻るか」

メジロマックイーン
「あ、・・・その〜、今は戻らない方が・・・」

晃樹
「何で?」

メジロマックイーン
「ハヤヒデさんの講座が始まっておりまして・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ビワハヤヒデ
「・・・・と。この様に、このコースの特徴として、下りで仕掛けるとスピードが出過ぎてコーナーで曲がり切れずに失速せざるを得ない。なのでここでの仕掛けはタブーとされている。そしてそのタブーを犯したのがミスターシービーさんとゴールドシップだ」

シンボリルドルフ
「待ってくれハヤヒデ、ゴールドシップは坂の前で仕掛けた。つまり、ゴールドシップはタブーではなく常識破りの走りをしたのだ」

ライスシャワー
(ふぇぇ、難しくて分からないよ〜。ライス、やっぱりダメな子なのかな・・・)

オグリキャップ
(お腹が空いた・・・)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

晃樹
「そっか、ならいいや。ここで話そう」

メジロマックイーン
「話ですか?」

晃樹
「スズカがいる前で言う話じゃないんだが・・・」

サイレンススズカ
「大丈夫ですよ?」

晃樹
「・・・送迎用に新しい車を買わないといけない。それも今すぐナンバーを付けて車検も残っている車を」

メジロマックイーン
「・・・はぁ、待っていてください。すぐ用意させますので」

晃樹
「え?用意出来るの?」

メジロマックイーン
「はい。出来ますけど?電話したらすぐですわ」

晃樹
「・・・メジロ家すげぇな」

マルゼンスキー
「トレーナーくーん!」

晃樹
「マルゼン?」

マルゼンスキー
「許可取れたわ〜!」

晃樹
「取れたのか!」

メジロマックイーン
「ちょっとお待ちになってくださいトレーナーさん。何故マルゼンスキーさんがここにいらっしゃるのでしょうか」

晃樹
「えっと・・・マルゼンスキーもうちのチームに入ることになります」

メジロマックイーン
「・・・わたくしに話を通してくださいまし!」

この後晃樹はこっぴどく叱られたのであった。

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.47 )
日時: 2021/07/28 08:30
名前: バルト (ID: nCjVBvXr)

後日、マックイーンは車を用意した。

メジロマックイーン
「トレーナーさん、車の用意が出来ましたわ」

晃樹の目の前にあるのは・・・

晃樹
「・・・アルファードVの後期型。それも直4の方の」

メジロマックイーン
「ちょくよん?」

晃樹
「馬力だったらV6の方を選ぶだろうけどあっちは3L・・・対して直4の排気量は2400ccでこっちの方が税金は安い」

メジロマックイーン
「ぶいろく?」

晃樹
「ありがとうマックイーン。8人乗りを用意してくれて」

メジロマックイーン
「お易い御用ですわ。先程の内容はよく分かりませんが・・・」

晃樹
「よし、全員を連れて競馬場まで行くぞ」

シンボリルドルフ
「すまないトレーナー君。今日の模擬レースは学園で行われるんだ」

晃樹
「・・・えっ?」

晃樹は急いでレース場に向った。

スタンド

ライスシャワー
「あ、お兄さま」

マルゼンスキー
「もう、何処に行ってたの?」

晃樹
「悪ぃ、遠出する気持ちでいたわ」

メジロマックイーン
「ハヤヒデさんはどちらに?」

サイレンススズカ
「下で準備しているわ。もう始まるって」

晃樹
「・・・オグリもいないみたいだけど」

シンボリルドルフ
「ハヤヒデの所に向かったよ。君も行ってあげてくれ」

晃樹
「そうか。行ってくるよ」

晃樹は控え室に向かった。

ガチャ

晃樹
「ハヤヒデ・・・」

ビワハヤヒデ
「トレーナー君。来てくれたのか」

晃樹
「約束してただろ?模擬レース、絶対見に行くって」

ビワハヤヒデ
「ふっ、そうだったな」

晃樹
「ハヤヒデ、オグリ来てないのか?」

ビワハヤヒデ
「オグリさんなら、先程部屋を出ていった。スタンドに戻ったと思っていたが・・・」

ガチャ

オグリキャップ
「・・・」

晃樹
「オグリ・・・」

オグリキャップ
「・・・ハヤヒデ」

ビワハヤヒデ
「はい?」

オグリは背負っていた袋を机に置き、中のものを広げる。

ビワハヤヒデ
「これは・・・」

オグリキャップ
「バナナだ。君の好物だと聞いたから買ってきた。これを食べてレースに勝つんだ」

晃樹
(・・・バナナ)

ビワハヤヒデ
「ありがとうございます。ですが、レース前に食べてしまうと支障をきたしてしまう故、今は頂けません」

オグリキャップ
「そうか・・・なら、レース後にでも食べてくれ。走った後のバナナは美味しいぞ」

ビワハヤヒデ
「・・・ふっ、ありがとうございます」

晃樹
「そろそろ時間だ。パドックまで送るよ」

ビワハヤヒデ
「ああ、行こう」

晃樹
「オグリはスタンドで待っててくれ」

オグリキャップ
「・・・ああ」

ガチャ バタン

オグリキャップ
「・・・」

パドックまでの道

ビワハヤヒデ
「・・・トレーナー君。今のうちに宣言しておく」

晃樹
「宣言?」

ビワハヤヒデ
「今回のレース。私は第4コーナー手前で仕掛け、10馬身差で勝利する」

晃樹
「・・・10馬身差。ふっ、お前の理論なら出来るさ」

ビワハヤヒデ
「君にそう言って貰えると自信がつく。ありがとう」

晃樹
「・・・胸張って行ってこい!」

晃樹はハヤヒデを送り出し、スタンドに戻る。

晃樹
「・・・あれ?オグリ、その手に持ってるの・・・」

オグリキャップ
「・・・バナナだが」

晃樹
「さっきハヤヒデに渡したやつじゃ・・・」

オグリキャップ
「渡したやつだ」

晃樹
「・・・」

ライスシャワー
「でもお兄さま。このバナナ凄く美味しいよ」

メジロマックイーン
「ホントですわ。これは病みつきになりますわ。パクパクですわ!」

晃樹
「ぱ、ぱくぱく?」

サイレンススズカ
「あのぉ、もうレース始まりますよ?」

レースが始まった。
ハヤヒデは序盤、5番手に留まってレースを進めていた。第4コーナー直前・・・

ビワハヤヒデ
(・・・ここだ!)

ハヤヒデが仕掛ける。コーナー出口で先頭になり、そのまま後続を離し、10馬身差で勝利した。

ライスシャワー
「じゅ、10馬身差・・・」

メジロマックイーン
「あ、圧倒的ですわ・・・」

晃樹
(ホントに10馬身差勝利・・・いや、恐らくもっと離せたはず・・・)

中堅トレーナー
「凄い・・・10馬身差なんて」

ベテラントレーナー
「彼女のスカウトも考えて良さそうね」

晃樹
(コイツら、俺がトレーナーになったの知らねぇのか?)

すると、ハヤヒデはスタンドに近づいてくる。

ビワハヤヒデ
「トレーナー君。どうだっただろうか、今回の結果は・・・」

晃樹
「・・・良かった。だけどまだ離せただろ?」

ビワハヤヒデ
「やはり気付いていたか・・・自分の実力を謙遜していたようだ。何より、君が見ていると思ったら、俄然力が湧いた。君は不思議な奴だよ」

晃樹
「嬉しいこと言ってくれるな」

ビワハヤヒデ
「それでトレーナー君。もう1つのお願い、覚えているか?」

晃樹
「・・・ブライアンのレースも見るんだろ?」

ビワハヤヒデ
「ああそうだ。私の大事な妹だ、是非見てほしい」

晃樹
「分かってるよ。お前は着替えて上に上がってこい」

そして少しして、ナリタブライアンのレースが始まる。

ブライアンは前半、中盤に潜んでいた。第4コーナーに入る辺りで仕掛ける。大外から周り、そのまま直線でごぼう抜き、ハヤヒデ以上に後方を離す。そして、大差でゴールした。

晃樹
「・・・なんだあの走り」

メジロマックイーン
「他者を寄せ付けない圧倒的な走り・・・」

ライスシャワー
「・・・凄い」

オグリキャップ
「・・・モグモグ」

ビワハヤヒデ
「あれが彼女の走りだ。スズカに会長、マルゼンスキーさんは知っているでしょう」

シンボリルドルフ
「ああ、相変わらず見惚れてしまうよ」

マルゼンスキー
「チョベリグね」

サイレンススズカ
「・・・」

晃樹
「スズカ?もしかして一緒に走りたいって思ってる?」

サイレンススズカ
「え?あ・・・いえ、別に・・・」

ビワハヤヒデ
「トレーナー君、ブライアンをスカウトする気は無いか?」

晃樹
「・・・アイツはリギルの要だろ。それに、これ以上おハナさんに迷惑は掛けられない」

ビワハヤヒデ
「そうか・・・でも確かに、アイツと別のチームだからこそ、張り合えるというものだろう。無理を言ってしまってすまないトレーナー君」

晃樹
「・・・妹の思う気持ちが分かったよ」

ビワハヤヒデ
「それだけで充分だ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レース場の片付けが終了し、午後からトレーニングを始める晃樹達

晃樹
「今日は各々に別のトレーニングを考えた。それぞれでこなしてくれ。ハヤヒデはレース終わったばかりだから、今日は見学な」

メンバー
「はい!」

晃樹達が練習を始めようとした時、リギルもやって来た。

ハナ
「あら、晃樹」

晃樹
「おハナさん・・・」

ハナ
「今からトレーニングかしら?・・・今日は私達の貸切のハズだったのだけれど」

晃樹
「ルドルフにお願いして、半分だけ借りれたんで」

ハナ
「そう・・・まぁ、頑張りなさい」

晃樹
「うっす」

ハナ
「全員集合!今から練習メニューを伝える!」

リギルメンバー
「はい!」

晃樹
「・・・気迫が凄い」

ビワハヤヒデ
「トレーナー君」

晃樹
「どうした?」

ビワハヤヒデ
「このチーム・・・名前が決まっていないが・・・」

晃樹
「確かに・・・何か案ない?」

ビワハヤヒデ
「では・・・他のチームは星の名が名付けられている。このチームは星という概念を無くし、星座の名前を付けるのはどうだろうか」

晃樹
「星座の名前・・・」

ビワハヤヒデ
「・・・オリオンと言うのはどうだろう」

晃樹
「ハヤヒデ・・・もしかして考えてた?」

ビワハヤヒデ
「ち、違うぞ!これは今咄嗟に思いついただけで、決して夜な夜な真剣に考えてたわけではないぞ!」

晃樹
(・・・いつから考えてたのだろうか)

一方・・・

エアグルーヴ
「・・・スズカ?」

サイレンススズカ
「あ・・・エアグルーヴ」

エアグルーヴ
「なぜここに・・・スピカの連中は?」

シンボリルドルフ
「実は、昨日から私達のチームに移籍して来たんだ」

エアグルーヴ
「か、会長のチームですか・・・」

サイレンススズカ
「今のトレーナーさんなら、私の走りを見つけられると思ったの・・・」

エアグルーヴ
「・・・アイツ!」

エアグルーヴは晃樹の元に行き、胸ぐらを掴む。

エアグルーヴ
「貴様!会長だけでは飽き足らず、スズカまでもを誑かしよって!」

晃樹
「俺は、ウマ娘の事を思ってやっている」

エアグルーヴ
「信用できるか!毎度毎度、私の大切なものを奪い去って・・・何がウマ娘の事を思っているだ!私の事は考えていないではないか!」

晃樹
「!!」

シンボリルドルフ
「エアグルーヴ!もう辞めないか!」

エアグルーヴ
「・・・申し訳ありません、取り乱しました」

晃樹
「エアグルーヴ、勝負しようか」

エアグルーヴ
「なんだと?」

晃樹
「お前が勝ったら、スズカもルドルフも元のチームに帰す。だが俺が勝ったら、現状維持だ」

エアグルーヴ
「・・・」

シンボリルドルフ
「トレーナー君!?何を言って・・・」

晃樹
「アイツは本気だ。こっちも本気でぶつかってやんないとアイツに悪い」

シンボリルドルフ
「・・・トレーナー君」

エアグルーヴ
「いいだろう」

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.48 )
日時: 2021/08/01 21:13
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

ハナ
「エアグルーヴ、どういうつもりだ?」

エアグルーヴ
「申し訳ありません、ついつい熱くなってしまって・・・」

ハナ
「彼とは友好関係を築いていくハズだったが・・・」

エアグルーヴ
「仕掛けてきたのは奴の方です」

ハナ
「こうなってしまっては仕方がない・・・やるからには全力で行け!」

エアグルーヴ
「はい!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サイレンススズカ
「ごめんなさいトレーナーさん。彼女、周りが見えなくなる時があるの・・・」

晃樹
「気にしてないさ」

ビワハヤヒデ
「それよりどうするのだ?誰が出走する?」

晃樹
「今回は1600m・・・マイルの距離だ。マックイーンとライスは適性外、スズカとルドルフは今回の1件に絡んでるから走らせるとややこしくなり、ハヤヒデはレース後で休ませたい。残ってるのはオグリとマルゼンだが・・・」

オグリキャップ/マルゼンスキー
「・・・」

マルゼンスキー
「よーし、お姉ちゃん頑張っちゃ・・・」

オグリキャップ
「私が行こう」

マルゼンスキー
「あら・・・」

オグリキャップ
「晃樹への疑いを解きたい・・・晃樹が良い奴だと、エアグルーヴに分からせる」

晃樹
「オグリ・・・」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヒシアマゾン
「おいおい、お相手さんはオグリ先輩を出てきたぞ・・・」

フジキセキ
「どうやら本気でぶつかるって言うのは本当だったようだね。でも、エアグルーヴも容易く負けるとは思えないけどね」

ナリタブライアン
「フジにアマさん。スタートとゴールに立ってろ」

ヒシアマゾン
「ドぎつい言い方だねぇ。それに面倒くさい」

フジキセキ
「立ってるだけだからいいだろう?」

ヒシアマゾン
「ちぇ」

オグリとエアグルーヴはスタートラインに立つ。

エアグルーヴ
「・・・オグリさん、あなたが相手でも負ける気がしません」

オグリキャップ
「こちらも負けない」

フジキセキ
「位置について!よーい・・・」

パン!

スタートした。
序盤、オグリは後ろに下がる

エアグルーヴ
(!!・・・差しで来たか、そっちがその気なら・・・差せないほど離すまでだ)

エアグルーヴはどんどん離していく。

グラスワンダー
「エアグルーヴ先輩が先行しましたね・・・」

エルコンドルパサー
「このまま離しますデース!」

ナリタブライアン
「・・・相手はオグリキャップだ。簡単にはいかない」

レース中盤に差し掛かった頃、エアグルーヴとオグリの差は3馬身程。序盤程の差は無くなっていた。

エアグルーヴ
(何故だ!何故差が縮まっている・・・)

最終コーナー手前、エアグルーヴが外に広がる。

オグリキャップ
(・・・ここだ!)

インから仕掛ける。

シンボリルドルフ
(そうだオグリキャップ。そこで仕掛けるのはいい判断だ)

ライスシャワー
「何でエアグルーヴさんは外に広がったんだろう・・・」

ビワハヤヒデ
「恐らく午前中の模擬レースで内が荒れているのだろう」

メジロマックイーン
「それでもオグリさんが内から仕掛けるのは・・・」

シンボリルドルフ
「・・・ストレートに入って勝負は決まる」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヒシアマゾン
「たく、何でこのヒシアマ姐さんがこんな面倒な役回りしなきゃいけないんだ・・・」

ナリタブライアン
(・・・アマさん、何寝っ転がってんだ)

タイキシャトル
「ウマ姉御!もうすぐ来マース!」

ヒシアマゾン
「誰がウマ姉御だ!どうせ接戦で、最後エアグルーヴが勝つんだろ?前半あんなに離して・・・」

ヒシアマゾンが言い終わる前に、オグリだけがゴールした

ヒシアマゾン
「なっ・・・」

会場中が唖然としていた。大差でエアグルーヴがゴール。

ヒシアマゾン
「・・・ご、ゴール!!」

ハナ
「・・・は、速すぎでしょ。アンタが担当して数日しか経ってないのに・・・」

晃樹
「・・・ふっ」

オグリキャップ
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

ライスシャワー
「やったねオグリさん!」

メジロマックイーン
「流石ですわ!!」

マルゼンスキー
「オグリちゃんに任せて正解だったわ〜!!」

3人がオグリに抱きつく。

オグリキャップ
「お・・・おう!?どうしたんだみんな!?」

シンボリルドルフ
「・・・ありがとう、オグリ」

サイレンススズカ
「ありがとうございます」

オグリキャップ
「・・・会長、スズカ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

エアグルーヴは四つん這いになっていた。

エアグルーヴ
「・・・くそ・・・会長・・・スズカ」

晃樹
「・・・エアグルーヴ」

エアグルーヴ
「・・・何故だ、2人を思う気持ちは・・・負けていなかったはずだ。なのに・・・何故」

晃樹
「お前は気付いてたんじゃないのか・・・あんなにムキになっても、スズカとルドルフの気持ちは変わらないって」

エアグルーヴ
「!!」

晃樹
「最終コーナーでわざとインを空けただろ。あれは何でだ?」

エアグルーヴ
「・・・私にも分からない。だが・・・貴様の言った通り、私は分かっていた。スズカも会長も戻ってこない事は・・・ただただ貴様に嫉妬していた。2人が貴様に集まっていき、私の元を去っていってしまったことを・・・」

晃樹
「去ってしまった・・・か。・・・なあエアグルーヴ」

エアグルーヴ
「・・・なんだ」

晃樹
「俺のチームに来ないか?」

エアグルーヴ
「・・・は、はぁ!?な、何を言い出すのだ貴様!」

晃樹
「さっきお前に言われて気付いてんだ。勝手にルドルフとスズカをチームに迎え入れて、お前の気持ち、一切考えてなかった。そしてこれが、俺に出来る最良な判断だ」

ハナ
「既に手続きの書類は書かれている。後はお前次第だ、エアグルーヴ」

サイレンススズカ
「一緒に頑張りましょ?エアグルーヴ」

シンボリルドルフ
「皆で切磋琢磨して強くなろう、エアグルーヴ」

エアグルーヴ
「・・・会長、スズカ・・・分かりました。チームの移籍願います」

シンボリルドルフ
「ようこそエアグルーヴ」

サイレンススズカ
「ふふっ、歓迎するわ」

晃樹
「これからよろしくな、エアグルーヴ」

エアグルーヴ
「ふっ、貴様に期待はしない」

晃樹とエアグルーヴは握手をする。

ナリタブライアン
「ちっ、姉貴のチームが強くなって、リギルが弱くなっただろ」

ビワハヤヒデ
「仕方ないだろう?これから忙しくなるぞ?チームの要として頑張れよ」

ナリタブライアン
「ちっ」



ビワハヤヒデの模擬レースから数日後。


「ねぇ晃樹、最近全然野球部に顔出してくれないけど、何かあったの?」

晃樹
「ごめんな柚、トレーナーに成り立てで色々忙しいんだ・・・今日こそ練習行くからな」


「・・・うん」

校門前

エアグルーヴ
「遅いぞ貴様!トレーナーたるもの、余裕を持って行動せんか!」

晃樹
「トレーナー云々の前に、俺も高校生だぞ。いいだろ別に」

エアグルーヴ
「トレーナーの端くれだから言っているのだ戯けが!もうコースに全員集まっているぞ!」

晃樹
「あー、今日はパス。野球部の練習に行かないと」

エアグルーヴ
「野球だと!?予定の変更は前日に報告しろと何度言ったらわかるのだ馬鹿者!」

晃樹
「ルドルフに言っといたわ!それに、トレーナー室にスケジュール貼ってある!」

エアグルーヴ
「あ・・・そうか・・・」

晃樹
「それにマックイーンも連れて行くって言ったからな!」


(こ、晃樹が久しぶりに本気の言い合いしてる・・・)

メジロマックイーン
「おはようございます、トレーナーさん、小鳥遊さん」

晃樹
「来たかマックイーン」


「おはよーマックイーンちゃん」

エアグルーヴ
「マックイーン・・・野球に行くと言っていたか?」

メジロマックイーン
「はい、スケジュール表にも書いてありましたが・・・」

エアグルーヴ
「・・・すまない、私の確認不足だ」

晃樹
「エアグルーヴも息抜きしなよ」

エアグルーヴ
「何を言う。私だって休養はしっかり取ってる」

晃樹
「いや、キッチリしてるお前がミスしてる時点で休みきれてないだろ。怪我するぞ」

エアグルーヴ
「近い近い!もっと適切な距離で話さんか!」

晃樹
「という訳で、お前も野球部の部活に来る。良いな!」

エアグルーヴ
「勝手に決めるな馬鹿者・・・っておい貴様!」

晃樹はエアグルーヴの手を引っ張りグラウンドに向かった。


「面白い人だね」

メジロマックイーン
「普段はクールな方なのですが・・・トレーナーさんといる時だけああなってしまうのです。ある意味、心を開いていると言っても良いのでしょうが・・・」


「アタシ達も行こ?みんなマックイーンちゃんに会いたがってるし!」

メジロマックイーン
「・・・ええ、行きましょう」

柚とマックイーンもグラウンドに向かった。

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.49 )
日時: 2021/08/11 23:19
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

練習試合の日

この日、明星学園はさきがけ女子高校との練習試合。晃樹はマックイーンを息抜きに連れてきていた。だが、試合状況はあまりよろしくない。

和香
「ねえ晃樹。この子何で連れてきたの?」

晃樹
「息抜きでもさせてやろうと思ってさ。見てみ?マックイーンノリノリだぜ?」

メジロマックイーン
「かっ飛ばせー!りょーう!」

東雲
「恥ずかしいから止めなさい!」


「かっ飛ばせー!しーののーめさーん!」

東雲
「あーもう!うっさい!」

和香
「この状況ヤバいわよ。色んな意味で」

晃樹
「ああ、俺も後悔してる」

そしてこの試合、何とか勝つことが出来たが・・・

東雲
「今回の試合、結果的には勝てたけど、連携が全然取れていなかったわ。晃樹さん、何故か分かる?」

晃樹
「お前、マックイーンのせいとでも言うつもりか?」

東雲
「いいえ、原因は貴方よ」

晃樹
「!!」

東雲
「貴方が練習に来ていたらこんな情けない試合結果にはならなかった・・・違うかしら?」


「ちょっと待って東雲さん。いくら何でも晃樹が全て悪い訳ではないてしょ?」


「琴葉ちゃんの言う通りだよ。晃樹だって忙しくても頑張ってたんだから」


「翼・・・あなたは戦犯よ。周りに影響される悪い癖が出てたわ」


「うっ・・・あれはそのぉ・・・場を和ませようと、マックイーンちゃんもやってたから」

メジロマックイーン
「わたくしを巻き込まないで下さいまし」


「それに、東雲さんも途中動揺して三振してたでしょ」

東雲
「3回裏でエラーしたあなたに言われたくないわ!」


「なっ!」

晃樹
「辞めろお前ら!」

晃樹が仲裁に入るが、原因の一つである晃樹の意見は聞き入れられない。

ゆかり
「ストーップ!東雲も琴葉も落ち着いてよ!」

泉田
「テメェらしくねぇぞ東雲!」

舞子
「一旦落ち着きなさい」

泉田と舞子が東雲を裏に連れて行く。

芽衣
「柊さん、大丈夫ですか?」


「えぇ・・・大丈夫よ」

晃樹
「・・・俺の、せいなのか」


「晃樹、貴方は悪くないわ」

柊はベンチを後にする。

新田
「ありゃりゃー、なんか重い感じになっちゃったねぇ」


「大丈夫かしら・・・」

逢坂
「伽奈先ぱーい、ついて行ってあげてくださいよー」

九十九
「私ですか?私が居ても何にもならないと思いますが・・・」

逢坂
「先輩が行かなきゃ意味無いでしょ!全く・・・他人の事はホントに分からないんだから」

解散後、トレーナー室に戻った晃樹。九十九とマックイーンも着いて行った。

晃樹
「・・・はぁ」

マックイーン
「トレーナーさん・・・」

九十九
「晃樹さん、気にしては行けませんよ。誰にでも調子の悪い時はあります。私が好きな貴方は、こんな事でへこたれません」

メジロマックイーン
「ちょっ!!九十九さん、いけませんわそのような事!!」

ガチャ

エアグルーヴ
「戻ったぞ・・・ん?九十九さん、いらしてたのですか」

九十九
「どうやら・・・邪魔者は出ていった方が良いようですね。マックイーンさん、行きましょう」

メジロマックイーン
「え、ええ・・・」

九十九はマックイーンを連れて出ていった。

エアグルーヴ
「・・・何だったのだろうか。それは良いとして、貴様・・・随分な粗相をしたそうだな。他校の生徒の前で喧嘩など・・・」

晃樹
「・・・俺が悪いんだよ、どっちもやるっつっといて・・・結局半端になっちまった。どっちもやるなんて無謀だったんだ。頼むから今はほっとけ・・・」

バンッ

エアグルーヴ
「甘ったれたことを言うな!」

晃樹
「・・・」

エアグルーヴ
「たった一度のミスで何をメソメソしている!それでも男か!ルドルフ会長が認めたトレーナーなのか!」

晃樹は頬杖をつきながらエアグルーヴに目を向ける。

エアグルーヴ
「・・・私と貴様の契約条件・・・覚えているか?」

晃樹
「ウマ娘、トレーナー共に担当外の事は一切関与しない・・・だろ?」

エアグルーヴ
「貴様は速攻で破った。本来なら私は担当契約をすぐにでも破棄しただろう。だが、私は契約続行を選択した。何故か分かるか?」

晃樹
「ルドルフとスズカがいるからじゃないのか?」

エアグルーヴ
「・・・貴様の事を信頼しているからだ」

晃樹
「!!」

エアグルーヴ
「貴様の行動にはまだまだ問題だらけだが、何事にも必死な行為をしているのは私も認めている。それに・・・」

晃樹
「それに?」

エアグルーヴ
「同学年の貴様を、世話していたいと思った」

晃樹
「・・・は?」

エアグルーヴ
「///」

晃樹
「・・・何赤面してんだよ」

エアグルーヴ
「ごほんっ!まぁ、今の話が関係あるかと言われたら無いのだが・・・失敗しても良い、貴様を必要としている者がいるなら、全力でぶつかって行け。相手にも気持ちが伝わるだろう」

晃樹
「・・・エアグルーヴ」

エアグルーヴ
「・・・言いたい事は言った。私は生徒会の業務に戻る」

晃樹
「待ってくれ・・・ありがとう」

エアグルーヴ
「・・・ふっ」

エアグルーヴは部屋を出ていった。

エアグルーヴ
「・・・」

シンボリルドルフ
「ご苦労様」

エアグルーヴ
「・・・会長。聞いておられたのですか?」

シンボリルドルフ
「ああ・・・前まであれ程仲が悪かった2人が、今では信頼し合っている。私は嬉しいよ」

エアグルーヴ
「トレーナーと引き合わせてくれた会長には感謝してます」

シンボリルドルフ
「ふっ」

翌日

晃樹宅

ピンポーン

咲夜
「はーい・・・あら、東雲龍」

東雲
「・・・おはようございます。晃樹さんを呼んで頂けますか?」

咲夜
「晃樹〜!東雲龍が来たわよ〜!」

少しして晃樹は降りてきた。

晃樹
「・・・どうした?」

東雲
「・・・着いてきて」

晃樹
「??・・・ああ。姉さん、出掛けてくるわ」

咲夜
「行ってらっしゃい」

晃樹は東雲に連れられ、バッティングセンターに行った。

東雲
「・・・昨日はごめんなさい。心無いことを言ってしまったわ」

晃樹
「・・・お前から謝ってくるなんて、どういう風の吹き回しだ?」

東雲
「・・・鈴木さんから聞いたわ。貴方の今までの事。大変だったようね・・・なのに私は、何も知らず・・・」

晃樹
「・・・集中しないと当たんないぞ」

東雲
「・・・そうね」

晃樹
「・・・はぁ、しょうがねぇな」

東雲
「ちょっ!何で入って来るのよ!」

晃樹
「・・・トップが浅いんだよ。左腕をもっと張らないと」

晃樹は東雲の腕を伸ばさせる。

晃樹
「こーだよ・・・///」

東雲
「///」

晃樹
「わ・・・悪ぃ」

東雲
「い・・・いえ・・・あ、貴方が手本を見せなさい」

晃樹
「あ・・・ああ」

東雲に代わり、晃樹がバッターボックスに入る

晃樹
「・・・龍ちゃん、悪かったな」

東雲
「何がかしら?」

晃樹
「練習に全然顔出せなくて・・・」

東雲
「・・・気にしてないわ」

晃樹
「俺が来なくて寂しくなかったか?」

東雲
「そんなわけないでしょ!何を馬鹿なこと言ってるのよ」

晃樹
「相変わらず素直じゃねぇ・・・・・・なっ!」

カキンッ

晃樹が打った打球はホームランに当たった。

晃樹
「あ、当たった」

東雲
「やるじゃない。一番端のレーンなのに」

晃樹は交換券を景品に変えて戻ってきた。

東雲
「・・・バッティンググローブ」

晃樹
「やるよ」

東雲
「えっ・・・でも貴方が当てた物よ。受け取れないわ」

晃樹
「仲直りの印だ」

東雲
「・・・・・・あ、ありがとう」

晃樹
「・・・そろそろ行くか。もうすぐ昼だし、奢ってやるよ」

東雲
「・・・優しくし過ぎよ・・・全く」

反対側のレーンにて

エアグルーヴ
「ふっ、やはり私が認めたトレーナーだな」

メジロマックイーン
「あのぅ・・・エアグルーヴさん?何故ここにいらっしゃいますの・・・?」

エアグルーヴ
「えっ!?・・・べ、別に奴を心配して来た訳では無いぞ!マックイーンが入って行くのが見えたから、仕方がなく様子を見に来ただけだ!」

メジロマックイーン
「わたくしを理由にしましたわね・・・」

続く


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