二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜
日時: 2021/10/06 22:24
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

過去ログからの転移
ストーリーは続きから始まります。

登場作品
暗殺教室
いちご100%
イナズマイレブン
頭文字D
ウマ娘プリティーダービー
おそ松さん
寄宿学校のジュリエット
鬼滅の刃
銀魂
CLANNAD
黒子のバスケ
五等分の花嫁
斉木楠雄のΨ難
進撃の巨人
食戟のソーマ
スーパーマリオシリーズ
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
生徒会役員共
ダイヤのA
東方Project
ニセコイ
八月のシンデレラナイン
ファイアーエムブレム
Fate
BLEACH
べるぜバブ
鬼灯の冷徹
ぼくたちは勉強ができない
僕のヒーローアカデミア
僕は友達が少ない
MAJOR 2nd
めだかボックス
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている


登場人物

小学生
担任 上白沢慧音
副担任 月詠

レミリア・スカーレット
フランドール・スカーレット
山本神楽
チルノ
大妖精
ルーミア
リグル・ナイトバグ
ミスティア・ローレライ
白夜サクラ
暗夜エリーゼ
黒崎遊子
黒崎夏梨

中学生

Z組
担任 坂田銀八
副担任 鬼灯

ミカサ・アッカーマン
アルミン・アルレルト
エレン・イェーガー
霧雨魔理沙
桐須フェリシア
ジャン・キルシュタイン
東風谷早苗
近藤総悟
魂魄退
魂魄妖夢
志村新八
コニー・スプリンガー
博麗霊夢
ベルトルト・フーバー
サシャ・ブラウス
ライナー・ブラウン
アリス・マーガトロイド
山本神威
アニ・レオンハート
クリスタ・レンズ
マルス・ローレン
透魔アクア
シュルク
白夜タクミ
暗夜レオン
ユミル
リーリエ
ルキナ
ルフレ・トロン
烈火ロイ
比企谷小町
羽瀬川小鳩
小野寺春
竈門禰豆子

S組
担任 久遠道也
副担任 吉良瞳子

青山俊介
亜風炉照美
天城大地
雨宮太陽
市川座名九郎
一乃七助
一星光
稲森明日人
伊吹宗正
岩戸高志
宇都宮虎丸
海原のりか
円堂守
奥入祐
影山輝
風丸一郎太
壁山塀吾郎
狩屋マサキ
鬼道有人
基山タツヤ
吉良ヒロト
霧野蘭丸
九坂隆二
倉間典人
栗松鉄平
車田剛一
豪炎寺修也
剛陣鉄之助
木暮夕弥
小僧丸サスケ
坂野上昇
砂木沼治
佐久間次郎
三国太一
シュウ
神童拓人
染岡竜吾
立向居勇気
綱海条介
剣城京介
鉄角真
飛鷹征也
菜花黄名子
西蔭政也
錦龍馬
西園信助
野坂悠馬
野咲さくら
灰崎凌兵
白竜
服部半太
浜野海士
速水鶴正
氷浦貴利名
土方雷電
日和正勝
不動明夫
吹雪士郎
吹雪アツヤ
瞬木隼人
松風天馬
真名部陣一郎
万作雄一郎
水神矢成龍
道成達巳
緑川リュウジ
皆帆和人
森村好葉
雪村豹牙
フェイ・ルーン

E組
担任 殺せんせー
副担任 烏間惟臣
特別教師 イリーナ・イェラビッチ

赤羽業
磯貝悠馬
岡島大河
岡野ひなた
奥田愛美
片岡メグ
茅野カエデ
神崎有希子
木村正義
倉橋陽菜乃
潮田渚
菅谷創介
杉野友人
竹林孝太郎
千葉龍之介
寺坂竜馬
中村莉桜
狭間綺羅々
速水凛香
原寿美鈴
不破優月
堀部糸成
前原陽斗
三村航輝
村松拓也
矢田桃花
吉田大成


A組

浅野学秀
荒木哲平
小山夏彦
榊原蓮
瀬尾智也

B組

茂野大吾
佐倉睦子
仁科明
相楽太鳳
沢弥生
藤井千里
椛島アニータ
関鳥星蘭
丹波広夢
奥村光舟
由井薫
結城将司
瀬戸拓馬
浅田浩文
九鬼洋平
最上武
進藤一考


高校生

普通科 A組
担任 平塚静
副担任 高橋涼介

桐須咲夜
近藤十四郎
桂小太郎
高杉晋助
リヴァイ・アッカーマン
羽瀬川小鷹
三日月夜空
柏崎星奈
楠幸村
志熊理科
津田タカトシ
天草シノ
七条アリア
萩村スズ
一条楽
桐崎千棘
小野寺小咲
鶫誠士郎
橘万里花
衛宮士郎
遠坂凛
斉木楠雄
燃堂力
海藤瞬
照橋心美
梓川咲太
桜島麻衣
犬塚露壬雄
ジュリエット・ペルシア
今井信女
ディミトリ

普通科 D組
担任 エルヴィン・スミス
副担任 横島ナルコ

近藤勲
志村妙
柳生九兵衛
猿飛あやめ
藤原拓海
武内樹
畑ランコ
三葉ムツミ
五十嵐カエデ
轟ネネ
津田コトミ
時カオル
岡崎朋也
古河渚
春原陽平
藤林杏
一ノ瀬ことみ
藤林椋
坂上智代
西行寺幽々子
ハンジ・ゾエ
暁アイク
白夜リョウマ
暗夜マークス
白夜ヒノカ
暗夜カミラ
真中淳平
東城綾
西野つかさ
北大路さつき
南戸唯
クロード

普通科 C組
担任 桐須真冬
副担任 朽木白哉
副担任 冨岡義勇

我妻善逸
阿散井恋次
綾瀬川弓親
タクミ・アルディーニ
石田雨竜
一色いろは
井上織姫
上杉風太郎
エーデルガルト
男鹿辰巳
緒方理珠
竈門炭治郎
吉良イヅル
朽木ルキア
黒神めだか
黒崎一護
武元うるか
中野一花
中野五月
中野二乃
中野三玖
中野四葉
薙切えりな
嘴平伊之助
比企谷八幡
檜佐木修兵
日番谷冬獅郎
雛森桃
白夜カムイ
白夜晃樹
古橋文乃
松本乱菊
斑目一角
由比ヶ浜結衣
唯我成幸
雪ノ下雪乃
幸平創真

普通科 F組
担任 京楽春水
副担任 胡蝶しのぶ

古市貴之
邦枝葵
東条英虎
神崎一
姫川竜也
人吉善吉
阿久根高貴
喜界島もがな
不知火半袖
戸塚彩加
川崎沙希
葉山隼人
三浦優美子
海老名姫菜
戸部翔
田所恵
薙切アリス
黒木場リョウ
葉山アキラ
一色慧
栗花落カナヲ

野球科 Y組
担任 片岡鉄心
副担任 掛橋桃子

沢村栄純
降谷暁
御幸一也
小湊春市
金丸信二
倉持洋一
川上憲史
結城哲也
伊佐敷純
増子透
小湊亮介
丹波光一郎
滝川・クリス・優
東条秀明
白州健二郎
前園健太

バスケ科 B組
担任 相田景虎

黒子テツヤ
火神大我
日向順平
伊月俊
木吉鉄平
相田リコ
赤司征十郎
青峰大輝
緑間真太郎
紫原敦
黄瀬涼太
桃井さつき
灰崎祥吾

ヒーロー科 H組
担任 相澤消太

緑谷出久
爆豪勝己
麗日お茶子
飯田天哉
轟焦凍
峰田実
蛙吹梅雨
切島鋭児郎
上鳴電気
八百万百
常闇踏陰
耳郎響香
芦戸三奈
青山優雅
瀬呂範太
障子目蔵
尾白猿夫
葉隠透
砂藤力道
口田甲司

OB.OG
小美浪あすみ
雪ノ下陽乃
虹村修造

通形ミリオ
波動ねじれ
天喰環
ミケ・ザカリアス
唐瓜
茄子
池谷浩一郎
カタリナ
古谷サチコ
砕蜂

いるだけの大人
おそ松
カラ松
チョロ松
一松
十四松
トド松
長谷川泰三
更木剣八

チームオリオン
トレーナー 白夜晃樹

メジロマックイーン
シンボリルドルフ
オグリキャップ
ライスシャワー
ビワハヤヒデ
マルゼンスキー
サイレンススズカ
エアグルーヴ
セイウンスカイ
キングヘイロー
ミホノブルボン
タマモクロス
グラスワンダー
タイキシャトル
スマートファルコン

チームスピカ

スペシャルウィーク
トウカイテイオー
ウオッカ
ダイワスカーレット
ゴールドシップ

チームリギル
トレーナー 東条ハナ

エルコンドルパサー
ナリタブライアン
ヒシアマゾン
フジキセキ
テイエムオペラオー

女子野球部

反乱軍
監督 白夜晃樹
キャプテン 柊琴葉
メンバー
東雲龍
鈴木和香
九十九伽奈
倉敷舞子
朝比奈いろは
坂上芽衣
椎名ゆかり
我妻天
桜田千代
小鳥遊柚
リン・レイファ
草刈ルナ
神宮寺小也香

旧軍
監督 八上浩太
キャプテン 有原翼
メンバー
野崎夕姫
河北智恵
宇喜多茜
中野綾香
岩城良美
初瀬麻里安
阿佐田あおい
直江太結
天草琴音
近藤咲
永井加奈子
新田美奈子
花山栄美
月島結衣
仙波綾子
秋乃小麦
竹富亜矢
泉田京香
逢坂ここ
塚原雫
本庄千景

先生
上白沢慧音 算数担当
坂田銀八 国語担当
エルヴィン・スミス 音楽担当 調査団顧問
月詠 女子保健体育担当
鬼灯 日本史担当
ハンネス 理科担当 壁美化部顧問
白澤 男子保健体育担当
松平片栗虎 男子体育担当 野球部顧問
服部全蔵 地理担当
坂本辰馬 数学担当 商業部顧問
高橋涼介 音楽担当
高橋啓介 工業教科担当
お香 家庭科担当
片岡鉄心 国語担当 野球部顧問
横島ナルコ 英語担当 生徒会顧問
殺せんせー
烏間惟臣 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
イリーナ・イェラビッチ 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
オールマイト
相澤消太
相田景虎 バスケ部顧問
平塚静 国語担当 奉仕部顧問
久遠道也 サッカー部顧問
吉良瞳子 サッカー部顧問
桐須真冬 世界史担当
高山マリア シスター 隣人部顧問(仮)
掛橋桃子
佐々木異三郎
朽木白哉 走・拳・斬・鬼担当
浦原喜助 商業教科・鬼道担当
四楓院夜一 白打担当
京楽春水 霊圧担当
浮竹十四郎 剣術指南役
卯ノ花烈 保健室先生
冨岡義勇 国語担当
胡蝶しのぶ 化学担当
ベレス

理事長
柏崎天馬

歴代理事長
山本元柳斎重國
お登勢

校長
閻魔大王

教頭
八雲紫

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.51 )
日時: 2021/08/19 18:45
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

夏合宿、それはウマ娘のトレーニングの為の重要期間。本来ならウマ娘のみだが、今回は合併後初の為、特例が出た。

学園駐車場

晃樹
「野球部はバスで移動。ウマ娘は俺が送る。良いな?」

全員
「はい!」

一護
「なぁ・・・晃樹」

晃樹
「なんだ?親友の一護君」

一護
「俺らが呼ばれた理由が・・・イマイチ分かんねぇんだけど」

晃樹
「どうせ暇だろ?夏休みの予定もねぇだろうし」

一護
「勝手に決めんな!返せ俺の夏休み!」

雪乃
「細かいこと気にし過ぎると禿げるわよ。ほら、その影響か髪がオレンジ色よ?」

一護
「地毛バカにしてんじゃねぇよ!」

平塚
「お前達、その辺にしとけよ。なぁ晃樹・・・確かに推薦していいとは言ったが・・・」

大量の車に大量の人が来ていた。

平塚
「この大人数で行くのか?それも、バスではなくて、自家用車でだ」

晃樹
「・・・みんな暇そうだったから。そして、土地的にサイズのでかい車は不便になると思っただけだ」

平塚
「気楽でいいな全く」

シンボリルドルフ
「トレーナー君、バスが発車したようだ。私達も行こう」

晃樹
「おう。じゃあ出発するか」

晃樹達は合宿場に向けて出発した。

V12ヴァンテージ

雪乃
「あの・・・平塚先生」

平塚
「なんだ雪ノ下」

雪乃
「何故私は呼ばれたのでしょうか。最近・・・あまり関わってないのに」

平塚
「・・・心配だったんじゃないのか?君が無理してるのと察したんじゃないか・・・」

雪乃
「素直じゃないのね・・・」

平塚
「お、無制限区間だな。飛ばすぞ雪ノ下!」

雪乃
「あ・・・安全運転で・・・」

フィット

真冬
「・・・」

三玖
「・・・」


「・・・」

一護
「あの・・・なんか喋りませんか?」


「・・・あ、そうか・・・会話・・・大事だよな」

三玖
「・・・桐須先生、何か無いんですか?」

真冬
「拒否・・・私に振らないで」

すると、横から平塚の車が追い抜く。

真冬
「む・・・平塚先生・・・」

ブォォォォ!!

一護
「え・・・ちょっ・・・あァァァァァ!!」

タッちゃん

マルゼンスキー
「あら、あの車・・・中々面白い走りするわね。こっちもかっ飛ばしちゃうわよ!」

メジロマックイーン
「あ・・・あの・・・マルゼンさん?」

ブォォォォ!!

メジロマックイーン
「いやぁぁぁぁ!!」

マルゼンスキー
「ふぅ〜〜!!」

R34

エアグルーヴ
「あ・・・あれは大丈夫なのだろうか」

サイレンススズカ
「・・・マルゼン先輩だから・・・なんとも言えないわね。マックイーンはご愁傷さまね」

ライスシャワー
「えっと・・・お兄さまのお姉さん」

咲夜
「お・・・お兄さま?・・・のお姉さん?」

サイレンススズカ
「すみません、彼女・・・トレーナーさんの事をお兄さまって呼んでるんです」

咲夜
「めんどくさいからお姉さまで良いわよ・・・それで、どうしたの?」

ライスシャワー
「・・・お腹なっちゃった」

咲夜
「・・・」

インプレッサ

晃樹
「あーあー、みんな飛ばしちゃって〜もう」

ビワハヤヒデ
「会長・・・ブライアンは生徒会の活動を真っ当しているでしょうか。最近、彼女と話すことが少なくて」

シンボリルドルフ
「ああ。あまり快く引き受けてくれないが・・・頼めば手助けしてくれるよ」

ビワハヤヒデ
「そうですか・・・」

シンボリルドルフ
「合宿で何かしらのアクションがあるはずだよ」

ビワハヤヒデ
「・・・はい」

オグリキャップ
「・・・晃樹」

晃樹
「なんだ?」

オグリキャップ
「お腹が空いた」

晃樹
「・・・」

シンボリルドルフ
「トレーナー君、もうすぐで到着するぞ」

晃樹
「・・・ん?ここって」

合宿所近くまで来ていた。

晃樹
「・・・マジかよ」

宿泊先は・・・紅魔館であった。

晃樹
「・・・久しぶりに来たな。それにしても、何で紅魔館?」

シンボリルドルフ
「何でもなにも、トレセン学園で管理している合宿場がここだよ」

晃樹
「・・・ここ、俺の別荘なんだよ」

シンボリルドルフ
「べ・・・別荘・・・?」

晃樹
「正確に言えば、レミリアの所有物なんだけど・・・小さい頃、夏休み時は毎年来てたんだ。中等部になってから全く来てなかったんだけど」

シンボリルドルフ
「そういえば・・・所有者は明星学園の生徒だとは聞いていたが・・・まさかトレーナー君の知り合いだったなんて」

門前に到着。

美鈴
「お疲れ様です!許可証の提示を・・・あれ、もしかして・・・晃樹さん?」

晃樹
「久しぶりだな美鈴」

美鈴
「お久しぶりです!こんなに大きくなられて・・・。さぁ、許可証はいらないので入ってください!」

晃樹のインプレッサが通過した後、咲夜のR34が着いた。

美鈴
「お疲れ様です!許可証の提示を・・・」

咲夜
「美鈴、しっかり仕事してるかしら?」

美鈴
「さ・・・咲夜さん」

咲夜
「何動揺してるのよ。さては・・・寝てたわね」

美鈴
「な、何のことでしょうか・・・」

咲夜
「後でお仕置よ。メイド長室まで来なさい」

美鈴
「ひぃ!!」

咲夜も通過。

サイレンススズカ
「あの・・・お姉さん?」

咲夜
「なに?」

サイレンススズカ
「もしかして・・・ここの人ですか?」

咲夜
「そうよ?」

エアグルーヴ
「・・・富豪だな」

スピカ

ウオッカ
「おぉぉぉ!!デッケェ!」

スペシャルウィーク
「立派ですね〜!」

ダイワスカーレット
「2人共はしゃぎすぎー」

トレーナー
「おいお前ら、どこ見てんだ?俺達が泊まるのはあっち」

トレーナーが指さした先はボロ小屋だった。

スペ/ウオッカ/ダスカ
「・・・」

ゴールドシップ
「プー、騙されてやんの〜」

グシュ

ゴールドシップ
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!あぁぁ目がァァ!!」

トウカイテイオー
「僕はカイチョーと泊まるんだ〜。じゃあね〜」

ウオッカ
「おいちょっと待て」

ウオッカはテイオーの首に腕を回す。そのまま締める。

トウカイテイオー
「ぐぇ!」

ウオッカ
「何お前だけ楽しようとしてんだよ!俺達と同じ宿に泊まんだよ!」

トウカイテイオー
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!」

トレーナー
「はぁ・・・金がねぇから仕方ねぇだろ」

チームスピカを遠目で見るおハナさん。

ハナ
「ふっ、いい気味よばーか」

晃樹
「・・・姉さん、もしかして提出金で宿決めた?」

咲夜
「ええ。じゃないと赤字になるわ。ほかのメイドにも給料払わなきゃいけないし」

晃樹
「ちゃっかりしてんなぁ」

レミリア
「来たわね晃樹!」

晃樹
「レミリア、何で言わねぇんだよ。合宿場で使われてるって」

レミリア
「面白くないでしょ?アンタの驚く顔が見たかったのよ」

晃樹
「こんなんで困るか。お前に付き合ってる暇はねぇんだ」

晃樹は紅魔館の中に入る。

いろは
「お邪魔しまーす」

ゆかり
「明星学園って凄いよね〜。こんなデカい建物まで管理してるなんて」

九十九
「これは、一般生徒の使用も学校側に検討しないといけませんね」

和香
「ここまで来て仕事の話は辞めましょう・・・」

レミリア
「わ・・・私の屋敷よ!!」

ホール

東雲
「晃樹さん、私達はすぐに練習に行くわ。貴方は自分の仕事をしなさい」

晃樹
「ああ。頑張れよ」

東雲は部屋に荷物を置きに行った

晃樹
「さて・・・始めるか」

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.52 )
日時: 2021/08/27 07:50
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

夏合宿がスタートした。ある意味、晃樹のトレーナーとして初の合宿。晃樹の腕が試されるのであった、が・・・

メジロマックイーン
「トレーナーさん。次のメニューはどうなさいますか?」

晃樹
「・・・」

メジロマックイーン
「あの・・・トレーナーさん?」

晃樹
「・・・はっ、ま、マックイーンか・・・どうした?」

メジロマックイーン
「いえ、ですから・・・次のメニューの相談を・・・」

晃樹
「・・・」

メジロマックイーン
「トレーナーさん!」

晃樹
「うぉ!・・・ごめん。考え事を・・・」

メジロマックイーン
「しっかりなさってください」

その後も

晃樹
「うーん・・・」

晃樹は考え事をしながら歩いていた。

シンボリルドルフ
「では、トレーナーのいないウマ娘のトレーニングの手配を頼む」

エアグルーヴ
「承知しました」

シンボリルドルフ
「ん?・・・あれはトレーナー君か?」

エアグルーヴ
「お、おい貴様!しっかり前を見てないと!」

ガツンッ

晃樹
「んがっ!」

晃樹は街灯にぶつかった。

エアグルーヴ
「言わんこっちゃない・・・」

医務室

エアグルーヴ
「ほら、じっとしてろ」

晃樹
「いてて・・・何で俺が・・・」

エアグルーヴ
「余所見してるからだ。全く、しっかりしろ」

晃樹
「ありがとうエアグルーヴ」

エアグルーヴ
「次からは気をつけろよ」

だが、それからも・・・

サイレンススズカ
「スタートの練習・・・ですか?」

晃樹
「ああ。最初から先頭を走るには、スタートで前に出なきゃ行けない。故に、その練習だ」

サイレンススズカ
「・・・分かりました」

晃樹
「よーし、笛を鳴らしたらスタートだ。行くぞ!」

ピィー

ダッ!

スズカの蹴りあげた土が晃樹の目に入る。

ベチャッ

晃樹
「目がァァァァ!!」

再び医務室へ

マルゼンスキー
「うーん、目が赤くなってるわねぇ・・・これじゃあオッドアイね」

晃樹
「痛てぇ・・・くそ・・・連続で不幸が」

マルゼンスキー
「でも・・・失明しなかっただけ、運が良かったわ。蹴りあげる土が目に入って、そのまま引退する娘もいるのよ」

晃樹
「・・・マルゼンスキー」

マルゼンスキー
「あたしはトレーニングに戻るわね。トレーナー君は安静にしてないとダメよ?」

晃樹
「はいはい・・・」

バタンっ

晃樹
「って言ってもな。俺はアイツらのトレーナーなんだよな。戻らないと」

晃樹は再び練習場に向かおうとしたが・・・

ライスシャワー
「お、おお・・・お兄さま!動いちゃダメだよ!寝てないと・・・」

晃樹
「ライス・・・俺はアイツらを見ていないと・・・」

ビワハヤヒデ
「いや、戻るんだトレーナー君」

晃樹
「ハヤヒデ・・・」

ビワハヤヒデ
「君、今日まで休まずに来たのだろう?相当疲れが溜まっているのではないか?」

晃樹
「そんなはずない・・・」

ビワハヤヒデ
「私達は君が心配なんだよ。私達の事を思ってくれるのは嬉しいが、君が無理して倒れるのは心が痛む」

ライスシャワー
「お願い、お兄さま・・・」

晃樹
「・・・分かったよ。戻る」

ビワハヤヒデ
「・・・私の肩を貸す。手を回すんだ」

ビワハヤヒデは晃樹を再び医務室に運ぶ。

晃樹
「ハヤヒデ・・・お前、背ぇ高いんだな・・・」

ビワハヤヒデ
「誰の頭がデカいって!?」

3度目の医務室。晃樹はベッドで横になっていた。

晃樹
「・・・何でこんな。ツいてねぇんだろうな」

コンコン

晃樹
「どうぞ〜」

ガチャ

オグリキャップ
「晃樹・・・大丈夫か?」

晃樹
「・・・オグリか。心配して来てくれたのか?」

オグリキャップ
「・・・当然だ。私のトレーナーなのだからな」

晃樹
「・・・ありがとう」

オグリキャップ
「何かあったのか?」

晃樹
「・・・いや」

オグリキャップ
「何でも相談してくれ!・・・一応・・・私の方がお姉さんだから・・・出来ることなら協力・・・したい」

晃樹
「ありがとう。実は・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

オグリキャップ
「そうだったのか・・・辛い思いをして来たんだな」

晃樹
「ごめんオグリ・・・お前にこんな話するつもり無かったのに」

オグリは晃樹の頭を強く抱きしめる

オグリキャップ
「・・・せめて今だけは、私の腕の中で、楽になって欲しい・・・」

晃樹
「・・・オグリ」

晃樹は涙目になっていた。

オグリキャップ
「これからは、担当ウマ娘兼君のお姉さん代理だ。悩みは全て話してくれ」

シンボリルドルフ
「・・・何をやっているんだ?オグリ」

オグリキャップ
「ひゃっ!・・・る、ルドルフ。ビックリさせないでくれ」

シンボリルドルフ
「何やら、お姉さん代理とか聞こえてきたが?」

オグリキャップ
「ギクッ」

シンボリルドルフ
「君がその気なら・・・」

ルドルフはオグリの反対側からベッドに座る。
そして、晃樹の顎に手を当てる。

シンボリルドルフ
「私も君の姉になろう。君を見てないと気味が悪い・・・おお、『君』を見てないと『気味』が悪い」

晃樹
(だ・・・ダジャレ!?無理矢理感が凄いけど・・・)

オグリキャップ
「・・・黄身を見たいのか?」

晃樹
(意味を理解してない・・・!)

晃樹
「ふ・・・2人とも、トレーニングの方はどうなったんだ?」

オグリキャップ/シンボリルドルフ
「・・・」

晃樹
「・・・すぐに戻って下さい」

オグリキャップ/シンボリルドルフ
「・・・はい」

2人は肩を落とし、悲しげに医務室を出ていった。

???
「ふわぁぁ・・・終わりましたか〜?」

晃樹
「ビクッ・・・誰かいるのか・・・?」

???
「こっちこっち〜」

隣のベッドで1人のウマ娘が寝ていた。

晃樹
「・・・お前は、セイウンスカイ・・・か?」

セイウンスカイ
「おぉ〜、私のこと知ってるんだ〜」

晃樹
「・・・マイペースな策士だとか」

セイウンスカイ
「なんか不名誉ですよ、その二つ名」

晃樹
「それより、こんな所で何やってんだ?トレーナーは?」

セイウンスカイ
「セイちゃんは独り身なのです〜。あ、何ならトレーナーになってくれてもいいですよ?にゃはは」

晃樹
「いいけど」

セイウンスカイ
「えっ、即答!?いや〜、冗談のつもりで言ったんだけどな〜」

晃樹
「勿論冗談に決まってんだろ。相手の素性も知らないで即答なんて出来ない」

セイウンスカイ
「トレーナーさん、中々切れ者だねぇ。ふーん、面白そうだね〜」

セイウンスカイは立ち上がる。

晃樹
「どこ行くんだ?」

セイウンスカイ
「トレーニング・・・行ってきます。なんか身体動かしたくなってきちゃった」

セイウンスカイは医務室を出ていった。

晃樹
「・・・この学校には個性的なウマ娘多いな・・・」

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.53 )
日時: 2021/08/29 15:57
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

その日の夕食の時間、鍋を囲んでいた。

メジロマックイーン
「それでは早速!」

晃樹
「・・・また太るぞ?」

メジロマックイーン
「ま、またとは何ですの!またとは!」

マルゼンスキー
「はーいライスちゃん、あ〜ん」

ライスシャワー
「ふぇ〜!?」

エアグルーヴ
「スズカ、よそってやる」

サイレンススズカ
「ありがとうエアグルーヴ」

オグリキャップ
「・・・」

シンボリルドルフ
「・・・」

ビワハヤヒデ
「・・・?お二人とも、何故見つめ合ってるのですか?」

シンボリルドルフ
「・・・あっ、いや・・・その」

オグリキャップ
「・・・特に意味は」

ビワハヤヒデ
「・・・そうですか」

チームオリオンは楽しく食事をしていた。

メジロマックイーン
「ところでトレーナーさん、セイウンスカイさんってご存知ですか?」

晃樹
「ん?ああ、知ってるけど」

メジロマックイーン
「実はトレーナーさんが寝ている間に、セイウンスカイさんが仰ってたのです。『ねぇねぇ、君たちのトレーナーさん堕とすにはどうすれば良いと思う〜?』と・・・」

晃樹
「・・・えっ」

エアグルーヴ
「全く・・・本当に困った奴だ」

晃樹
「なぁ、セイウンスカイにトレーナーが着かないのは何でなんだ?」

シンボリルドルフ
「・・・彼女は見ての通り、掴みどころのない気分屋だ。故に、皆気性難として引き受けたがらないんだ」

晃樹
「・・・そうなのか」

エアグルーヴ
「まさか貴様、引き取るつもりなのか?」

晃樹
「面白そうだろ?どんなレースをするのか気になる」

エアグルーヴ
「よく考えろ。このチームはもう8人いるんだぞ。貴様にかかる圧力が大きすぎる」

晃樹
「心配してんのか?」

エアグルーヴ
「貴様が半人前だと言っているのだ!自惚れるな!」

ビワハヤヒデ
「言い過ぎだぞ、エアグルーヴ君」

エアグルーヴ
「・・・すまん」

晃樹
「えっと、とにかく・・・セイウンスカイと何かアクションがあったら、チームに入れる。協力を頼む」

メジロマックイーン
「それは良いですが、トレーナーさんも間抜けな勧誘だけはよして下さいね」

晃樹
「分かってるよ」

翌日

晃樹
(さてと、今日はどうするかな・・・)

セイウンスカイ
「あー!!見つけたー!」

晃樹
「うぉ、セイウンスカイ!」

セイウンスカイ
「ねぇねぇ!火山が噴火した時に出てくるのって、マグマ以外に何あったっけ!?」

晃樹
「・・・灰」

セイウンスカイ
「もっと、大きな声で!」

晃樹
「灰!!」

セイウンスカイ
「もっと!」

晃樹
「はい!!!!」

セイウンスカイ
「と、言うわけで・・・この人が私の新しいトレーナーです〜。契約もしました、そうですよね?」

晃樹
「は?」

セイウンスカイ
「え?」

見回り教師
「・・・貴方はセイウンスカイさんのトレーナーなのですか?」

セイウンスカイ
(ちょっとトレーナーさん!話合わせて合わせて!)

晃樹
「いいえ?」

セイウンスカイ
(トレーナーさん!?)

見回り教師
「・・・セイウンスカイさん、貴女またデマカセを言いましたね。もう我慢の限界です。後で私の部屋に来なさい」

見回り教師は去っていった。

セイウンスカイ
「そんな〜・・・トレーナーさん、何で話合わせてくれなかったんですか!」

晃樹
「いや、なんかお前の策にハマるのがムカついたから」

セイウンスカイ
「もぉ〜、こうなったら・・・トレーナーさんが勧誘してくれるまで着いて行ってやる〜」

晃樹
「じゃあなるわ、お前のトレーナーに」

セイウンスカイ
「えっ?」

晃樹
「ほら、さっきの先生のところ行くぞ」

そして

見回り教師
「・・・本当にトレーナーなんですね?」

晃樹
「そうです」

見回り教師
「そうですか、ではトレーナーさん。くれぐれも・・・くれぐれも!セイウンスカイさんをよろしくお願いします」

晃樹
「分かってますよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

セイウンスカイ
「トレーナーさん・・・性格悪いですね〜」

晃樹
「お前ほどじゃねぇよ」

セイウンスカイ
「というか、何でチームに入れてくれたんですか?」

晃樹
「成り行きだよ」

セイウンスカイ
「え〜何それ」

晃樹
「そのうち話すよ。ほら、トレーニング行くぞ」

セイウンスカイ
「え〜、昨日のトレーニングで精神的に疲れたから休みたい〜」

こうして、セイウンスカイをチームに勧誘したのであった。

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.54 )
日時: 2021/09/01 07:50
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

合宿が始まって早2週間、セイウンスカイの性格を掴み始めた頃。

晃樹
「クソっ、またスカイに逃げられた・・・アイツ・・・」

セイウンスカイがトレーニングをサボっているらしい。晃樹はスカイを探しに霧の湖まで来ていた。そこにケータイを片手に喧嘩をしているウマ娘が1人。

???
「だから言ってるじゃない!私にはちゃんと才能があるの!今度の選抜レースで必ず実力を見せつけて、一流のトレーナーを見つけるんだから!」

晃樹
(・・・なんだあれ)

???
「もう話すことは無いわ!さようならっ!」

プツッ

???
「フンっ!何でよりにもよって夏合宿中に電話してくるのよ・・・!」

ウマ娘が晃樹の方に目線を向ける

晃樹
「・・・」

???
「きゃぁぁぁ!!だ、誰!?不審者!?」

晃樹
「誰が不審者だ!明星のトレーナーだよ!」

???
「あらそう?それは失礼。お詫びにこのキングのトレーニングを見る権利をあげるわ!」

晃樹
「・・・??」

???
「何をきょとんとしてるのよ・・・さては貴方、このキングをよく知らないわね!?」

晃樹
(・・・キング?)

???
「あぁぁぁもう!!嘆かわしいわ!今すぐ着いてきなさい!!」

晃樹
「は?おいちょっと・・・」

紅魔館まで戻ってきた。

???
「はい!集合!」

取り巻きーズ
「はぁ〜いっ!」

ネコ目ウマ娘
「どうしたのキング〜」

ボブウマ娘
「その人誰〜?」

???
「明星学園のトレーナーさんよ。でもどうやら、このキングのことをよく知らないみたい。それってとても不幸だと思わない?という訳で、いつものアレ、お願い出来るかしら?」

取り巻きーズ
「リョーかーいっ」

???
「いい返事ね!じゃあ行くわよ!私の名前は?」

取り巻きーズ
「キングっ!」

???
「誰よりも強い?」

ネコ目ウマ娘
「勝者!」

???
「その未来は?」

ボブウマ娘
「輝かしく!誰もが憧れるウマ娘〜!」

???
「そう!一流のウマ娘といえば、この私!」

晃樹
「『キングヘイロー』」

キングヘイロー
「ちょっと貴方!大事な部分を横取りしないで・・・あれ・・・まさか、私の名前呼んだ?」

晃樹
「知ってるに決まってんだろ」

キングヘイロー
「何よそれ!この一流であるキングに恥をかかせたわね!」

晃樹
「んな事より聞きたいんだけど」

キングヘイロー
「貴方が私の話を聞きなさいよ!」

晃樹
「スカイ何処にいるか知らない?」

キングヘイロー
「す、スカイさん?もしかして貴方・・・スカイさんのトレーナー?・・・ふーん、貴方なのね」

ネコ目ウマ娘
「ねぇキング、そろそろ時間じゃない?」

キングヘイロー
「何のことかしら?」

ボブウマ娘
「今日って、模擬レースの為のトレーニングを、他のウマ娘とするって・・・」

キングヘイロー
「・・・あっ」

キングヘイローは何かを思い出し、急いでターフに向かった。

晃樹
「・・・行っちまった。結局、スカイのこと聞けなかった」

ネコ目ウマ娘
「トレーナーさん?キングに着いて行ったら、居ると思いますよ?トレーニングの相手、スカイだから」

晃樹
「・・・それを早く言って」

トレーニングコースにて

キングヘイロー
「はぁ・・・はぁ・・・お、おーっほっほっほっ!この私が併走に来てあげたわよぉ!おーっほっほっほっ・・・ごほっ」

セイウンスカイ
「大丈夫?・・・もしかして、忘れてて急いできたんでしょ?」

キングヘイロー
「そ、そんなわけないでしょ!一流であるキングが、約束を忘れるだなんて!」

セイウンスカイ
「はいはい、分かったよ〜。さっさと始めちゃお?じゃないと・・・」

晃樹
「随分とやる気満々じゃねぇか・・・こっちのトレーニングほっぽってるってのに・・・」

セイウンスカイ
「げっ・・・と、トレーナーさん」

晃樹
「今日という今日はトレーニングしてもらうからな・・・普段の3倍ぐらい!」

セイウンスカイ
「こ、こうなったら・・・1抜けた!」

セイウンスカイは走り出す。

晃樹
「あっ!待てやおらァ!」

晃樹はスカイの後を追う。

キングヘイロー
「ちょっと!何勝手に始めてるのよ!っていうか、あのトレーナー速いわね・・・」

キングも走り始める。

200メートルくらいで晃樹はスピードが落ち、倒れた。

晃樹
「ごほっ・・・げほっ・・・ウマ娘に追いつけるわけ無かった」

キングヘイロー
「貴方も苦労してるみたいね・・・」

キングは晃樹に追いつき、止まる。

晃樹
「・・・個性的なメンバーが多いと辛いぜ」

キングヘイロー
「貴方、チームを作ってるの?若そうなのに大変そうね。チーム名は?」

晃樹
「オリオン」

キングヘイロー
「!!」

キングが眼を大きくし、晃樹を見つめ直す。

晃樹
「???」

キングヘイロー
(チームオリオン!?会長さんやオグリキャップさんがいる・・・!?超一流のチームじゃない!もしかして・・・この人、一流のトレーナーなんじゃ・・・)

晃樹
「・・・なんだよ」

キングヘイロー
「決めたわ!このキングは貴方のチームに所属してあげるわ!感謝なさい!」

晃樹
「・・・何勝手に決めてんだよ。俺は別に・・・」

キングヘイロー
「私が入ったらスカイさんを必ずトレーニングに連れてきてあげるわよ(ボソッ)」

晃樹
「今後ともよろしくお願いします!」

キングヘイロー
(チョロいわね)

晃樹は早速ルドルフの元へ向かう。

シンボリルドルフ
「キングヘイローか・・・うん、承認だ。これからよろしく頼む」

晃樹
「早速だけどキング、スカイをそのままにして来たから、連れ戻して来い」

キングヘイロー
「おーっほっほっほ!このキングに任せなさい!」

キングは部屋を出ていった。

シンボリルドルフ
「・・・トレーナー君、君は何を目指しているんだ?」

晃樹
「何の話だ?」

シンボリルドルフ
「チームメンバーは既に10人。最初はマックイーン1人から始まり、紆余曲折あり5人まで集まった。君はそれで満足では無かったのか?」

晃樹
「確かに当初はそうだった。だけど、やっぱりほっとけなかった。エアグルーヴにしても、スズカにしても・・・自分を追い込んでいる状態のアイツらに手を差し伸べてやりたかった」

シンボリルドルフ
「・・・」

晃樹
「今回入ったスカイやキングもそうだ。あの性格故にトレーナーが着かなかった。そんな奴らの力になりたい」

シンボリルドルフ
「・・・ふふっ、やはり君は優しいな。昔と変わらず」

晃樹
「・・・ルドルフ」

シンボリルドルフ
「君がそうなら、私も協力しよう。私も、君が誇れるような皇帝になる為に尽力する、それと・・・君の姉として」

晃樹
「・・・まだ言ってるのかよ」

シンボリルドルフ
「姉という響きが気に入ったんだよ。さぁ、行こうかトレーナー君」

晃樹
「・・・ああ」

続く

Re: 続 東方銀東進 〜学園シリーズ〜 ( No.55 )
日時: 2021/09/05 15:42
名前: バルト (ID: SHYi7mZj)

晃樹は部屋で考え事をしていた。

晃樹
「ん〜」

一護
「どうした晃樹、考え事なんて珍しいじゃねぇか。さては、また雪ノ下と揉めたな?」

晃樹
「んなわけねぇだろ。合宿来てからまだ1回も話してねぇし・・・。チームメンバーを考えてたんだよ」

一護
「チームメンバー?ウマ娘のか?」

晃樹
「ああ。あと5人でとあるレースに出れるんだ。その為のスカウトを考えてるんだ」

一護
「よく分かんねぇけど。苦労してそうだな・・・そういや、今日は野球部を練習を見るって言ってたよな」

晃樹
「あ・・・そうだった」

一護
「お前、忘れてたんか・・・その調子なら・・・」

バタンッ!

琴葉
「晃樹!大変よ、すぐに来て!」

晃樹
「な、なんだ・・・?」

晃樹は急いで部屋を出ていった。

一護
「・・・何で俺だけ取り残された」

晃樹と琴葉は急いでグラウンドに向かった。
グラウンドでは、東雲が誰かと言い合いをしていた。

東雲
「決着の時よ!今ここで貴女に制裁を与えてあげるわ!」

???
「上等です。返り討ちにしてあげます!」

ゆかり
「ダメだって東雲!こんな所まで来て喧嘩なんて!」

いろは
「帰ってからじっくりやればいいでしょ!」

晃樹
(琴葉・・・これは一体・・・)

琴葉
(清城高校の野球部なんだけど・・・そこの人の1人が、東雲さんと犬猿の仲なの・・・)

???
「どうやら随分人数が減っているようですが、他の方々は逃げたようですね」

東雲
「貴女みたいな他校の生徒に、うちの事情を勝手に語られたくないわ!今すぐ訂正しなさい!神宮寺さん!」

晃樹
(・・・神宮寺・・・まさか!)

???
「ふっ・・・謝罪は良いですが、それで現状が変わるとは思わないでください」

晃樹
「・・・小也香?」

神宮寺
「こ・・・晃樹さん!?」

明星野球部
「・・・えっ?」

東雲
「こ・・・晃樹さん?神宮寺さんと知り合いなの?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

神宮寺
「お久しぶりです、晃樹さん。小学校以来ですね」

晃樹
「そうだな・・・」

神宮寺
「晃樹さんが明星野球部の監督をされてたのですね・・・知りませんでした」

晃樹
「俺が監督になってからまだ公式戦出てないからな・・・知らなくて当然だよ。・・・清城高校って・・・確か野球の名門だよな」

神宮寺
「それは男子野球部の話です。それも昔の話・・・数年前に問題行動を起こし、廃部になってしまいました」

晃樹
「・・・小也香が頑張ったんだな」

神宮寺
「いえ・・・私1人では成し遂げることは出来なかったと思います。部の皆さんの力があったからこそ、復興させることができたのだと思います。ですが・・・これで満足はしていません」

晃樹
「・・・」

神宮寺
「失われた信頼を取り戻し、あの頃の清城に戻してみせます」

晃樹
「そっか・・・頑張れよ。応援してる」

神宮寺
「・・・ありがとうございます。ところで・・・明星の選手が以前に比べて大分減っているようですが・・・何かあったのですか?」

晃樹
「・・・八上が明星に来たんだ」

神宮寺
「!!」

晃樹
「アイツの影響で部は完全に真っ二つ。今ここに来てるのは、俺の事を信じてくれてる奴らだ」

神宮寺
「・・・そう・・・だったのですか・・・先程、彼女たちに酷いことを言ってしまいました・・・申し訳ございません」

晃樹
「いいよいいよ。実際、アイツが戻ってきたら、こうなるとは思ってたんだよ。俺は新米で頼ってもらえるほどの奴じゃなかったから」

神宮寺
「ですが・・・あの東雲龍の信頼を得るという事は、貴方に素質があるのではないのでしょうか」

東雲
「私が何ですって?」

神宮寺
「し、東雲龍・・・」

晃樹
「龍ちゃん・・・盗み聞きか?タチが悪すぎるぜ」

東雲
「神宮寺さん、少し勘違いをしてるようね。晃樹さんを信頼してるのではない・・・愛してるのよ」

晃樹
「!!」

神宮寺
「///」

晃樹
「お、お前!バカじゃねぇの!?何でそんな恥ずかしい事平然と言えるんだよ!」

東雲
「何か間違っていたかしら?」

神宮寺
「・・・東雲龍、貴女の思いは少しだけわかった気がします。・・・私も、あなた達に協力させて下さい」

晃樹/東雲
「えっ!」

神宮寺
「晃樹さんは大事な方です。傷付くのは見たくありません」

東雲
「何を言ってるのよ!他校の貴女を巻き込むわけないでしょ」

晃樹
「いや、このマウンド・・・小也香に任せてもいいか?」

神宮寺
「ええ、私でよければ」

東雲
(ちょっと晃樹さん!何を考えているの!彼女はライバル校の選手なのよ!それに・・・彼女に借りを作るのは真っ平御免よ!)

晃樹
(・・・仲が悪いのは分かったよ。だけど、小也香のことも無下には出来ない。アイツにとっても、八上は因縁があるんだ)

東雲
「・・・分かったわ。協力を認めるわ」

神宮寺
「ありがとうございます。では早速・・・」

???
「おーい、何やってんだよキャプテン。練習場所確保出来たのか?・・・誰だお前」

晃樹
「お前が誰だ?」

神宮寺
「紹介します。小学の同級生の白夜晃樹さんです。明星の監督です」

神宮寺は晃樹に向き直る。

神宮寺
「彼女は一二三ゆりさん。元は二子玉高校の方で、廃校を機に清城に編入されました」

晃樹
「に・・・二子玉!?」

神宮寺
「どうかなさいました?」

晃樹
「いや、修学旅行でちょっと・・・」

一二三
「おめぇ、もしかしてうちの生徒をボコしたって奴らか?随分世話になったらしいじゃねぇか」

晃樹
「拉致とか犯罪やってたから少し痛い目にあって貰ったぜ」

一二三
「あん時は悪かったよ。あの後連中はこっぴどく叱っておいた」

晃樹
「あ、ああ・・・」

神宮寺
「一二三さんはこんな装いですが、根はいい人です」

一二三
「バカにしてんのかおめぇ」

神宮寺
「一二三さん」

一二三
「な、なんだよ・・・」

神宮寺
「私は暫く、明星の皆さんの練習に参加します。指揮は牧野さんに頼んでください」

一二三
「おい、何勝手に決めてんだよ!しかも、タヌキにキャプテン代理任せられっかよ。アタシが勝手にやってやる」

一二三はグラウンドを去っていった。

神宮寺
「・・・では始めましょうか」

東雲
「神宮寺さん、1つ忠告しておくわ。私達は本気で勝ちに行くつもりなの。私達のペースを乱さないで頂戴」

神宮寺
「愚問を・・・私はいつでも全力です」

東雲
「・・・ふっ」

神宮寺
「・・・ふふっ」

晃樹
「じゃあ、練習始めようか。龍ちゃんは内野への指示を」

東雲
「分かったわ」

晃樹
「小也香は球種確認でゆかりとブルペンで練習」

神宮寺
「承知致しました」

晃樹
「後は・・・舞子さん!ちょっと来て貰っても?」

舞子
「なに?今はピッチングの練習してたんだけど」

晃樹
「舞子さん、今回はライトに入ってもらいます」

舞子
「・・・は?何でよ。もしかして、アタシがピッチャーとして使えないから、ベンチに下げるってこと?言っとくけど・・・我妻なんかに遅れなんて・・・」

晃樹
「いや、伽奈さんとポジションチェンジです。守備としては、伽奈さんより舞子さんの方が安定感があるので・・・お願いします!」

舞子
「・・・はぁ、分かったわよ。アンタの言う通りにする」

晃樹
「良かったです。では・・・」

キングヘイロー
「ちょっとトレーナー!!」

晃樹はビックリして振り返った。そこには頬を膨らませたキングヘイローが立っていた。

晃樹
「き・・・キング」

キングヘイロー
「今日は個人練習に付き合ってくれるって約束だったでしょ!こんな所で何してるのよ!」

晃樹
「え・・・もうそんな時間!?」

キングヘイロー
「もう・・・仕方ないわね。早く行くわよ!」

キングが晃樹の腕を引っ張ろうとした時、舞子も腕を引っ張る。

舞子
「ちょっと、まだ話終わってないんだけど。勝手に晃樹連れてくな」

キングヘイロー
「あなた何!?何だか・・・他人のような気がしないわ・・・」

晃樹
「痛い!・・・痛い!」

舞子が手を離す。晃樹はキングに強く引っ張られ、反動で倒れる。そしてまた晃樹を引っ張る

舞子
「晃樹、早く守備の仕方教えなさいよ」

キングヘイロー
「あっ!」

晃樹
「キング!ついでだからここで練習してけよ!」

キングヘイロー
「れ、練習と言われても・・・ここは野球場よ?」

晃樹
「ダイヤモンド駆け回るだけで練習になると思うんだ」

キングヘイロー
「そ・・・そこまで言うのなら・・・ここで練習してあげるわ。き、キングに感謝する事ね」

晃樹
(チョロ・・・)

続く


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。