社会問題小説・評論板
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- 暗闇学園
- 日時: 2015/11/28 14:03
- 名前: 雪 (ID: uCkrl5rm)
初めまして!
雪 と申します。
粗忽者ですがよろしくお願いします。
つまらないとは思いますが、少しでも見ていただけると幸いです。
〜 ご入室頂いた方々 〜
TUBAKI 様 著書:また明日
雪兎 様
バラバラ 様
ごめんなさい トリップの付け方がわかりませんでした!
- Re: 暗闇学園 ( No.39 )
- 日時: 2015/10/01 19:05
- 名前: 雪 (ID: YGE8ENnO)
「全く...バカみたい」
「だよね!いじめなんか最悪、最低人間のやることだもんね!?」
「通称『暗闇学園』と呼ばれる暗闇に閉ざされた学園。S県私立高校、私立七光学院で起きた大火災の犯人と見られる
西園寺蘭さん(17)の声を地元住民が聞いていた。「えっ...と...、11時半頃に...私のものとか大きな声で
叫んでいましたね。『普段の印象は?』「えっと、あのぉ...大人しい子でしたね。真面目で...。」」
- Re: 暗闇学園 ( No.40 )
- 日時: 2015/10/01 20:37
- 名前: 雪 (ID: YGE8ENnO)
ごめんなさい!
前の文は少し短めに終わってしまいました。
これからは気をつけます!
新聞を読みながらきゃっきゃきゃっきゃ騒いでいるのは、女子高生なんてのすぐわかる。
カースト制もいじめもない平凡な日常はつまんない。
万里小路美羽と言うのが私の名前。
までのこうじ、って響きがカッコ良くて好きだったけど親友の小野愛夏は平凡すぎてイヤ!
親友なんかじゃない。ムカつくし。
イジめちゃおっか?
そうだ。我ながらいい思い付き。
七光学院のゴミ、だと思ってたけどいじめって楽しそう。
裏切れば心も傷つくから。
身体だけじゃない。精神も痛めつけられる。そしたら自殺でもするんじゃない?それは面白そう。
そして、私はゴミになる。
- Re: 暗闇学園 ( No.41 )
- 日時: 2015/10/02 16:36
- 名前: 雪 (ID: YGE8ENnO)
「イジメ...しちゃおっか?」
「は?
冗談でしょ?」
笑い飛ばした愛夏。
「本当」
「愛夏、いっつもウザイんだよね。バカにするしさ。
みんな、あんたに嫌気さしてんだよ?」新聞を落とし、震える愛夏。でもすぐに
「でもさ...あんたの言うことなんかみんな信じないよ」自信有り気に胸をそらす愛夏。
愚かな少女。
「キャーッ!」悲鳴をあげる、わたし。
「どしたのみうちゃん!」「みうちゃん、大丈夫?」わたしの「引き立て役」達が集まる。
「愛夏が...愛夏が...殴ってきたの!」
「えっ!何でそんなこと...」「愛夏ちゃんひどーい!」作戦通り。人間の感情を利用することくらい、簡単...。
わたしは愛夏に耳打ちした。
「愛夏には、実験台になってくれればいいだけだから」
「でも...」知夏が言った。
「愛夏ちゃんは、罰を受ける必要があるじゃん。美羽ちゃんを殴ったんだから...。」
「そうね」手を払い、残酷に笑う。
「イジメでも、する?」
「いやだいやだいやだ!それだけはやめてっ!お願いだか...お願いします!やらないで...っ!」
もちろん、やめなんかしないのにね。
- Re: 暗闇学園 ( No.42 )
- 日時: 2015/10/02 20:45
- 名前: 雪 (ID: YGE8ENnO)
「あの...」
一人の少女が、おずおずとわたしの前へ滑り込んできた。
誰だったっけ。多分、五十嵐凛音だったと思う。りおんって響きがカッコ良くて気に入らない。
わたしよりもカッコいい名前ー全く末恐ろしい。
「お願いです!
愛夏を...愛夏を...いじめないで下さい!お願いですっ...」
泣きながら土下座する、凛音。
「どうする、みはねちゃん?」
「やめるわけないじゃん。
もちろん...この小娘にも...罰が下るんだもの。
わたしの気分を害したんだからそれなりに、ね?」
「そうよっ!凛音も罰を受けるべきよっ!」
知夏も賛成みたい。でもわたしの学園は、わたしが仕切る。
「でも、それじゃあつまらないわよね。凛音さんだけにしたらどう?愛夏もそっちのほうが辛い、でしょうし。
おほほっ!」
残酷地獄。また、この学園も暗闇に閉ざされて行くんだ。
「美羽様に謝りなさいよ?ほらっ、はやく!」知夏が凛音を突き飛ばす。
「いたいっ...やめてくださいっ!お願いします...っ」ぼたぼたと涙を零しながら土下座する凛音。
「ごめんなさい...美羽様っ!謝りますのでお許しください...っ」いい気味。
わたしが女王と感じさせられる。
「凛音...凛音!ごめんね、ごめんね!許して、凛音!私のせいでこんな目に...!ごめんね、ごめんね、ごめんなさい!
許してっ!」
他人を見下すのって面白い。裏切るのって気持ちいい。
- Re: 暗闇学園 ( No.43 )
- 日時: 2015/10/04 11:38
- 名前: 雪 (ID: YGE8ENnO)
「やめるわけないでしょっ、凛音ちゃん?」
「えっ…」目が涙で光る。
「そうよ、凛音も罰を受けなきゃね?
女王様にこんな酷いことしたんだから、当然償いをしなきゃね?
それくらいの賠償は必要よ。それとも、まだ足りないくらいかしら、女王様ぁ」媚びる様な目つき。
短い髪を揺らして笑う知夏。「そうよね。愛夏の罰よりも厳しい罰。」
「あはは、皆蹴っちゃえ、あははっ!」凛音の悲鳴。耳を劈く甲高い声。
「ちょっとー、凛音ちゃんうるさーい。ガムテープでも貼っちゃおっか。どうしますぅ、女王様ーあははっ」
「取り敢えず貼っておいて。うるさいわよ凛音、奴隷にもなって叫ぶなんて。もっとお仕置きが必要ね。
もっと皆暴力奮ってよー、あはっ」「凛音、凛音っ凛音っ!許して!もうやめてっ!お願いです、
私が奴隷でもいいから…お願い、凛音を離して!」
「愛夏もうるさいよー、黙っててー。」叫ぶ愛夏を知夏が蹴る。愛夏は無残に床に倒れ込み、動かない。
キーンコーンカーンコーン…
「もう授業ね。あっという間に終わってしまったわ、でもこれで終わり…じゃないわよ」
凛音は目に涙をいっぱいにしている。
「それよりこれどうします、女王様ぁ」
静寂を突き破る知夏の声。キンと響く。そうだった。でも、凛音なんか見たくないし、凛音は反逆者だから。
「良い事思い付いた
トイレに閉じ込める、ってどうかしら?」
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