複雑・ファジー小説
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- メリーな都市伝説【1000参照突破!】
- 日時: 2013/05/10 23:34
- 名前: 星の欠片 ◆ysaxahauRk (ID: t7vTPcg3)
- 参照: https://twitter.com/raika861
↑活動用ツイッター始めました。現状報告等を呟いていきます。
オリキャラ募集終了しました。
応募してくださった皆様、ありがとうございました!
あの都市伝説が、俺の所にやってきた。
あの『話』が、俺の所にやってきた。
はじめまして、星の欠片と申します。
この作品は興味本位で都市伝説を調べて後味が悪くなったので、怖くない都市伝説の小説を書こうと思い始めたものです。
ライト板で書いていたものですが移転しました。
・都市伝説に特別な嫌悪感を持っている人はブラウザバックをお願いします。
・読んでくださった方はできれば感想等のレスを下さると嬉しいです。励みになります。
・荒らし目的の方はお帰りください。
・少なからず戦闘描写があります。
・題材が題材なので一部、残虐な描写等があります。
目次
登場人物 人間編 >>1
プロローグ >>2
第一章・人形編
#1 >>3
#2 >>4
#3 >>5
#4 >>6
#5 >>7
第二章・怒れる子狐編
#6 >>8
#7 >>9
#8 >>10
#9 >>11
#10 >>12
第三章・二色の死紙編
#11 >>13
#12 >>14
#13 >>15
#14 >>20
#15 >>21
#16 >>22
#17 >>23
#18 >>24
#19 >>25
#20 >>26
#21 >>28
#22 >>29
第四章・泡沫の煌き、不変の輝き編
#23 >>30
#24 >>34
#25 >>37
#26 >>41
#27 >>45
#28 >>46
#29 >>49
#30 >>50
#31 >>51
#32 >>52
#33 >>53
第五章・結び束ねるもの編
#34 >>54
#35 >>55
#36 >>56
#37 >>57
#38 >>59
#39 >>60
#40 >>61
#41 >>62
#42 >>63
#43 >>64
#44 >>66
#45 >>67
#46 >>68
#47 >>69
#48 >>70
#49 >>71
#50 >>73
#51 >>74
#52 >>75
第六章・鏡の休日編
#53 >>76
#54 >>78
#55 >>79
#56 >>80
番外編『おまけな都市伝説』
参照100記念 >>27
参照200記念 >>42
参照300記念 >>58
参照400記念 >>65
参照500記念 >>72
参照600、700、800記念 >>77
コメントをくださった方々
・saku様
複雑・ファジー板で『神喰い』という作品を書いています。
神様や妖怪が好きな方におすすめです。
・秋桜様
・氷空様
・優勇様
同作者の別作品(良かったら拝見して下さい)
二次創作(映像/アニメ、ゲームなど)板
『未来日記 The Destiny』
未来日記の二次創作。
三周目の世界で行われる新たなサバイバルゲーム!
- #36 ( No.56 )
- 日時: 2012/09/10 21:21
- 名前: 星の欠片 ◆ysaxahauRk (ID: t7vTPcg3)
いつも通り起きたは良いが、今日は休日だ。
最近色々な事が起きて結構疲れている。
今日くらいゆっくり休もうかと思っていると、インターホンが鳴った。
「誰でしょうか?」
「さぁ…とりあえず出てみる」
玄関に向かうと、妙な気配がした。
これは何度か経験したことがある。
レジェンズが放つ特有の気配だ。
しかし、嫌な気配ではない。
敵意は無いような気がする。
一応警戒しつつ、ドアを開ける。
「おはようございます。良くお休みになられましたか?」
「——っ!」
制服を来た長身の男性。
それだけならば普通の学生だが、それとは違う。
顔を隠す奇妙な彩色が施された仮面。
昨日俺達を女性が居た空間に追いやった四人のレジェンズの一人、点道だった。
「昨日は申し訳ありません。我々の術が貴方方を対象としてしまいあのような結果になってしまい…」
あれは元々俺達を対象としては居ないらしい。
「九道様はあの室内の生命体を使って空間を割り出そうと思っていました」
そういった術を持っているのは分かったが、つまりそれは…
「俺達を囮に…?」
「いえいえ、そうではありません。対象は完全にランダムです。九道様は本当は自分が行こうと思っていたのでしょう」
「…だったら最初から俺達を部屋に入れなければ良いんじゃないか?」
「っ……それは……」
点道があからさまに動揺しだした。
「…誰……」
その時、後ろから声が聞こえた。
栗狐が怪訝な顔をして、リビングから此方を伺っていたのだ。
「! やれっ!」
点道が突然に声を荒げる。
「うぁっ!!」
「っ!!」
「きゃっ!!」
体を拘束される。
細身の男、救道によって。
栗狐もメリーも例外ではない。
栗狐は線道。メリーは虎道。
それぞれによって動きを封じられていた。
「何をっ……!」
「申し訳ありません。これが九道様からの命です」
九道さんの…?
「連れて行け」
視界が突然に揺れ動く。
外に出て、どこかに連れて行かれている。
やっぱり、九道さんは、裏切った…?
「——っくそ!」
背中から俺を抑え付けて移動していた救道を肘で打つ。
「ぐっ!?」
手が離される。
勢い良く地面に打ち付けられ肺が圧迫される。
「…かはっ」
痛みに耐えつつ、肺に空気を流し込む。
ゆっくり立ち上がり救道と向き合う。
「……貴様」
「…俺をどこに連れて行く気だ?」
「人の目につかないところだ。そういう面ではこの場所も問題ないが…」
辺りを見渡すと一面に木が生えている。
人の目はない。
町外れの森だろう。
いつの間にこんなところまで…
「九道様からの命は貴様らの抹殺。ここで死んでもらう」
何となくゲームでよく聞くような戦闘開始の合図。
同時に救道が目の前から姿を消した。
咄嗟に両手を前に出し防御の姿勢をとる。
するとその手に衝撃が走った。
「ぐっ!」
足に力を入れ踏みとどまる。
しかしそれで長身の男は攻撃を止めない。
「せっ!」
右から襲う拳を受け止める。
「はっ!」
次は左。
「やっ! はっ! せい!」
右、左、右、と。
順序良く放たれる拳は並みの腕で繰り出されるものではない。
拳法の使い手だろうか。
確かにスクウェアの話は「学生」というだけで登場人物の特徴なんて出ていない。
「だからって、何でもっ、ありか、よっ!」
攻撃を受け止めつつ、反撃を試みる。
「ふん!」
それを鼻で笑い、攻撃をかわす。
拳法の心得などない俺にとって攻撃を外したとき、すぐに元の体制へと戻る方法など知らない。
隙だらけとなった俺の懐に拳が飛んでくる。
「っあ!!」
拳がめり込む。
それで攻撃を止めるほど眼前のレジェンズは甘くは無い。
痛みに悶える俺の頬に拳が叩き込まれた。
「がはっ……!」
その場に倒れこむ。
口の中に鉄の味が広がっていく。
それを吐き出すと、地面が赤く染まる。
「…はぁ…はぁ……」
レジェンズが馬鹿に出来ない存在というのを思い知らされた。
まだ眼前のレジェンズは都市伝説の力を一切使ってはいない。
ただ、人が使えても何ら不思議ではない拳法で戦っているだけだ。
メリーも居ない。栗狐も居ない。
初めて、唯一人でレジェンズと戦った。
まだ相手は力を隠している。
絶体絶命。
避けられない死。
戦慄が身体中を走る。
「死の覚悟は出来たかな?」
例えるならば、死神に死の宣告を為されるかのような。
そんな一言。
助けに来てくれる気配も無い。
レジェンズの協力をしておきながら、レジェンズとの戦いで何一つ、ほんの少しの反撃さえも出来ない。
自分の無力さを思い知る。
救道の手が再び拳を作る。
あれはまた俺に襲い掛かり、今度こそ俺の命を奪う。
直ぐ後に迫る恐怖に、目元が潤む。
平常心で居られる筈が無い。
今にも狂ってしまいそうだった。
「さらばだ。ソロの劇場の、小さな観客よ」
拳が、振り下ろされた。
- #37 ( No.57 )
- 日時: 2012/09/12 20:54
- 名前: 星の欠片 ◆ysaxahauRk (ID: t7vTPcg3)
〜〜〜〜〜〜
「ぐっ、あ……」
ビタビタと、川原の草が鮮血に染まって。
女子のようにか細い腕は、そのまま空気に溶けるように消えていきます。
「全く、レベルは「2」と言った所でしょうか?」
優輝さんは別の場所に攫われたようですし、早くこいつを倒して合流しないと。
「貴様……よくも……」
「ふん」
片腕になった小さな男性が飛び掛ってくるも、それを軽くあしらう。
「く……やるな……」
「いえ、貴方が弱すぎるんですよ」
「っ、言わせておけば!!」
残った腕でナイフを持ち、それを振りかぶってくる。
戦い方が、なっていない。
受け止める必要もありません。
「はっ!」
根元から斬ってやれば、斬られることもない。
『豊穣人』の一振りの元、ナイフを持っていた腕を斬り飛ばす。
「ああああああああ!?」
悲痛な叫びが上がるも、私は加減をする気はありません。
その胸に、軽く『豊穣人』を突き立て、問います。
「優輝さんはどこですか? 言わない場合は刺します」
「っ、あ……!」
痛みに呻くそのレジェンズ。
情けないと思いつつ、突き立てた短刀を持つ手に力を込めます。
「早く言ってください。手間は掛けたくありません」
その仮面の中の表情は読めないが、きっと恐怖しているに違いありません。
「ぅ、あ、子供を攫った救道は、南の森だ!」
「南の森…近いですね」
「言っただろ! だから助」
「感謝します」
そうだけ言って、短刀を押し込む。
「——……」
力無く倒れ、霧散していくレジェンズを尻目に森に向かいます。
栗狐の事も心配ですが、彼女はレベルは低くともレジェンズの一人です。
やられないと信じていますよ、栗狐。
〜〜〜〜〜〜
「はあははははははあぁっっ!!」
叫び声の様な喜びの声を上げる巨躯がトランプを投げてくる。
それ一つ一つに狙いを定め、銅貨を投げると私と相手のちょうど真ん中辺りで爆発する。
その爆発の中から飛んでくる無数の刃。
それらを避けつつ、もう一度銅貨の準備をする。
向こうは巨躯の割に非常に器用で小手が利く。
私と同じ、情報改竄の使い手だった。
トランプに様々な仕掛けを組んで飛ばしてくる。
情報改竄は普通、「何」を「何」に変化させるかを一つ決めると、その変化をさせるための訓練をする。
私はレベル1という低さも相まって習得が余計に遅く、今でもマスターしてるのはこの銅貨を爆弾に変化させるくらいだ。
しかし向こうは、数多くの改竄をやってのけている。
向こうの方が実力は上だと認めざるを得ない。
それに銅貨も無限ではない。
何度も相手のトランプを相殺する上で、すでに八割近く消費している。
残りの銅貨は少ない。
私自身の力も限界だった。
そろそろ決着を付けないと、やられるのは私のほうだ。
「甘い! 甘いぞ小娘ぇ!」
豪快ながらも、此方を正確に狙ってくる。
見た目にそぐわないとはこの事だ。
「っ……」
トランプは出来るだけ避けるようにする。
爆弾、刃、拡散弾と改竄の内容は様々だが、それぞれ対処は出来なくもない。
攻撃の合間に攻撃を試みるも、思った以上に速い動きでかわされる。
「ふははははははぁ! 俺の勝ちだぁ!!」
既に勝ちを確信しているらしい。
それは大抵の場合死亡フラグなのだろうが、確かに形勢は向こうに利がある。
「……」
奴を倒せる秘密兵器が無いかといえば、ある事にはある。
だけどそれはまだ修行中の改竄法であり、非常に不安定なのだ。
しかしそれを今使い、成功させなければ、勝ち筋が見えなくなる。
成功させるしかない。
メリーがどうなっているか、優輝さんがどうなっているかも分からない。
やるしかない。
銅貨を構える。
「一騎打ちか? 良いだろう! 乗ってやるぞ!!」
巨躯が一枚のトランプを構える。
「さぁ、俺は最高の切り札を使うぞ! そっちも爆発だけじゃなくて、何か別の芸当で勝負してみろ!!」
言われなくても。
爆発ではどっちにしろ、一騎打ちでは勝てない。
銅貨の情報を書き換えていく。
「さぁ行くぞぉっ!!」
巨躯の男は心底真面目らしい。
トリッキーなくせに、真正面からぶつかっていく。
好感が持てるタイプだった。
「3!」
一世一代の賭けへのカウントが始まる。
「2…」
何度も、何度も、入念に改竄状況を確認する。
「1!!」
オールグリーン。きっと上手くいく。
「っ!?」
一瞬、その目の前の敵の表情が驚愕に変わった。
「0…!」
しかし、3カウントは3カウントだ。
0を宣言し、私はコインを飛ばす。
一歩遅れて、男がトランプを投げる。
その一瞬の油断は決定的な差となり、現れる。
「——鐘楼堂…!」
銅貨が二層の変化を遂げる。
主力の攻撃を標的に100%届けるため、それを守る盾。
即ち、異質を打ち消す風。
私の力の無さもあり、それの効力は大した事はない。
しかし、十分だ。
見えざる盾はトランプと中心部の主砲がぶつかる事をさせない。
トランプはその風によって、ズタズタに引き裂かれた。
異質の力をなくし、風に煽られる紙切れを尻目に、主砲はそのままの速度で偉丈夫に襲い掛かる。
「——っ!!」
ドンッ、と。
爆発音が響く。
「か、はっ…」
体の中心に風穴が開く。
賭けは何とか勝つことが出来た、ということだろうか。
男は目を見開きながら、小さく唇を震わせる。
「見…事……だ」
身体を貫かれてなお直立するその男は、しかしどこか嬉しそうだった。
「強き存在……お前と…戦えたこと…誇りに、思う……」
一応私はレベル1なのだが。
強いと言われることに悪い気はしない。
「虎道…と、救道…も…やられたようだ……お前達の、勝ちだろう…」
良かった。
メリーも優輝さんも無事らしい。
その事に一旦安堵する。
「然らば…暫し眠るとしよう…立道が、呼ぶ…まで……な………」
聞き覚えの無い名前を言い残し、男は消えた。
それと同時、私もその場に崩れる。
力はすでに限界を超えていた。
このまま動けば自滅しかねない。
二人は勝ったようだし、多分問題ないだろう。
一旦休憩しよう。
- 参照300記念『おまけな都市伝説』 ( No.58 )
- 日時: 2012/09/12 21:02
- 名前: 星の欠片 ◆ysaxahauRk (ID: t7vTPcg3)
かねこ「文字数制限でOPすら削られるなんて…」
めりぃ「みn」
ゆーき「参照が300を突破したみたいだな」
くりこ「『な、なn」
しし「めでたい事だな」
ゆーき「そうだな。読者の皆様に感謝だな」
しし「ところでそこで「orz」みたいに落ち込んでる二人は何なんだ?」
ゆーき「さぁ? 何かショックなことでもあったんじゃないか?」
しし「某動画サイトの大好きな実況者の生放送を見逃したとかか?」
ゆーき「それは作者だろ。ショックで次の日の授業まともに受けられなかったんだぞ」
しし「そこまで好きなのか…というか授業はまじめに受けろよ……」
ゆーき「ちなみにその日はこの小説を更新する気力も無くなりお休みした*」 *8/28頃
しし「そんな理由で…」
ゆーき「『そのくらい好きな実況者だから』と弁解が来ている」
しし「お前もカンペネタ使うのな。つーか弁解になってねえし」
ゆーき「つー訳で始まるぞ」
第三回 おまけな都市伝説
ゆーき「で、始まりはしたけどどうするよ?」
しし「何話すかもしらないな」
ゆーき「カンペも出てこないな」
しし「メアリーと栗狐も何故か「orz」のまま動かないし」
ゆーき「またゲストとか来るのかな?」
しし「前回出てたのか?」
ゆーき「あぁ、お前が消えた後でな」
しし「不憫だな…俺様…」
ゆーき「前回の落ちと同じようなこと言うんじゃねーよ」
問:ウンベルト・エーコが1980年に発表した知的ミステリーの原題は?
???「……」
[ll nome della rosa]
しし「というかいつまであいつらへこんでるんだ?」
ゆーき「そうだな…おーい、お前ら一体どうしたんだ?」
めりぃ「……」
くりこ「……」
しし「駄目だこりゃ」
問:小惑星の名前にもなった。多彩な作風で「文学の魔術師」と呼ばれるイタリアの小説家は?
???「……」
[イタロ・カルヴィーノ]
ゆーき「……」
しし「……」
ゆーき「あの、さ」
しし「何だ?」
ゆーき「さっきからそこで妙な問題をすらすらと解いている方はどちらさんで?」
しし「奇遇だな、俺様も不思議に思ってた」
問:そろそろ紹介の方させて頂いてよろしいでしょうか?
???「……」
[良いですよ]
めりぃ「さて、では今回のオリキャラさんの登場です!」
しし「復活した!?」
ゆーき「というかオリキャラさんだったのか!?」
くりこ「『今回は秋桜さんのオリキャラ、野々宮 鈴さんとレジェンズ、菊李さんです』」
???「……」
[野々宮 鈴です。よろしくお願いします。]
ゆーき「あの、喋って頂かないと括弧外の「?」消えないんで…」
???「え…!? あれ…本当だ…!」
???「全く鈴は…僕を見習ったらどうだい?」
ゆーき「そういう君も「?」だけど…」
???「って、あれ?」
ゆーき「だから自己紹介してもらわないと「?」は消えないって…」
きくり「僕の名は菊李という。座敷童子のレジェンズだ」
めりぃ「あ、消えましたね」
きくり「全く鈴は…僕を見習ったらどうだい?」
ゆーき「そのネタ蒸し返すんだな」
きくり「ほら、鈴も」
ゆーき「スルー…」
すず「え、と…あの…僕、違う…私は、野々宮 鈴です…」
ゆーき「二人とも名前表示になったな。…ん?」
カンペ『登場許可ください』
ゆーき「……何だアレ」
めりぃ「もうゲストが来る予定は無いんですけどねぇ…」
くりこ「……」
カンペ『登場許可ください』
しし「…どうするよ?」
ゆーき「というより誰なn」
カンペ『登場許可ください』
ゆーき「うぜぇ」
めりぃ「うざいですね」
くりこ「……チッ」
しし「栗狐が舌打ちするほどのうざさか、相当だな」
すず「な、何この状況…」
きくり「何か嫌な予感が沸々とするよ…」
ゆーき「まぁ、来ても良いんじゃないか?」
めりぃ「そうですね。進行の迷惑にならないくらいなら…」
作者「呼ばれて飛び出t」
くりこ「帰れ」
作者「……!?」
ゆーき「いや、何心底意外そうな顔してんだよ」
めりぃ「もしや歓迎されるとでも?」
作者「ここまで自分のキャラにボロクソ言われるとは思わなかった」
しし「当たり前だろ。俺様をあんなにあっさり殺しやがって」
作者「いや、一面ボスだし。それも幽○子*みたいな奴でもなく極普通の」 *某弾幕シューティング第十三弾の一面ボス。
しし「あのキャラは第七弾でラスボス担当してただろ! 規格外だよ!」
作者「良いとこ行ってルー○ア*だよ」 *某(ry第六弾の一面ボス。
しし「最弱ボスじゃねえか!!」
作者「そーなのかー*くらい言えよ」 *ルー○アの迷言。
しし「何で俺様そんな扱いなの!?」
作者「いや、一面ボスはそんなもんだろ」
しし「だから一面ボスって言うな!!」
作者「それに俺はイージールー○アで何度かピチュった*ことあるから安心しろ」 *ピチュる。某(ryにてミスすること。
しし「フォローになってねえし! 何でおまけでも扱い悪いんだよ!!」
作者「あーあー黙れ、掌底*!」 *掌の手首近くで相手を打つ打撃技の一種。
しし「はべらぁっ!!」
作者「良し黙ったな。では始めるとしようか」
すず「えと、それで…何で出てきたんですか…?」
作者「結構キツイ言い方するね君」
きくり「『作者には加減は必要ない』ってカンペが出てるからね」
ゆーき「Mっ気でもあるのかここの作者は」
作者「こほん、まぁ良い」
めりぃ「「こほん」って咳払いする人って現実だと見ませんよね」
作者「一々揚げ足取らないでくれるかな!? それにあんた現実のキャラじゃないでしょ!?」
くりこ「早く用件済まして」
作者「すみませんでした。はい。じゃあ始めさせて頂きます」
めりぃ「というか普通に進行する分には私達だけで事足りると思うのですが。作者が出てくる理由はあるんですか?」
作者「無きゃ出てこないって」
ゆーき「じゃあその理由って?」
作者「そこに、僕っ娘が居るからさ」
めりぃ「は?」
作者「最高じゃないか、僕っ娘。しかもダブルで」
ゆーき「うわぁ」
きくり「……しょうもないね」
すず「……」
くりこ「……可愛そうに」
作者「ええい哀れむな! しかもお二人まで!!」
すず「い、いえ…でもこれは…」
きくり「心の底から将来を心配するよ…」
めりぃ「もう消して良いですかアレ」
ゆーき「許可する。殺れ」
作者「ちょ、おま、やめアッー!」
ゆーき「という訳で再開しようか」
めりぃ「お二人は第八章か第九章の登場を予定しています」
ゆーき「曖昧すぎないか?」
めりぃ「八章と九章は前編、後編となる可能性が高いですからね。どちらかで登場すると思います」
くりこ「世界を揺るがす大事件…」
めりぃ「おっと、ネタバレは駄目ですよ。無駄な尺稼ぎトークのせいでまた長くなってしまいましたしね」
すず「そろそろ…終わりですか…?」
めりぃ「はい、お疲れ様でした」
きくり「じゃあ帰ろうか。鈴、今日はハンバーグで頼むよ」
すず「…うん、分かった…て、あれ?」
ゆーき「カンペが出てるな…『怖い話を一つどうぞ』?」
きくり「そういえば鈴の特技だったね。怖い話」
めりぃ「へぇ、面白そうですね。是非聞きたいです!」
すず「え、いや…でも…」
きくり「話してあげなよ、鈴。震えるくらいのやつをさ」
すず「うーん…じゃあ一つだけ…」
……
すず「つまりその時男はすでに……」
ゆーき「分かった、分かったから! ごめん、もう止めてくれ!!」
めりぃ「わ、私が…レジェンズが怪談を怖がるなんて…あ、ある、わけが…」
くりこ「っ……、……」
きくり「効果は抜群だね」
すず「この世には居ないということに……」
ゆーき「続けないで! やめて!」
……
すず「終わりです……」
ゆーき「や、やばい…これはやばい…シャレになってない…」
めりぃ「ふぇぇ…優輝さぁん……」
くりこ「…………」
きくり「クラスに一人くらいはいるよね。怪談話上手な人」
すず「あ、あの…皆さん…大丈夫ですか…?」
きくり「問題ないさ。帰ろう鈴」
すず「え? あれ?」
ゆーき「400参照までにSAN値*回復するかな俺ら……」 *正気度。TRPG「クトゥルフの呼び声」で使われたパラメーター。
めりぃ「ひっぐ、えぐ……」
くりこ「…………」
しし「何だ? 何かあったのか?」
ゆーき「お前…あの時気絶してて良かったよ……」
しし「?」
- #38 ( No.59 )
- 日時: 2012/09/15 21:11
- 名前: 星の欠片 ◆ysaxahauRk (ID: t7vTPcg3)
〜〜〜〜〜〜
何が、起こったのだろうか。
最後の一撃が決められようとした瞬間、何かが現れ、それを受け止めた。
勿論救道はそれに動揺せず、先にそれを退治しようとする。
それは攻撃を喰らう前に掌を救道の仮面に押し当てた。
するとどうだろうか。
仮面をつけていた顔諸共、消し飛んだ。
首の無くなった身体はそのまま倒れこみ、消えた。
「——ふぅ」
それは息を吐きながら構えを解く。
赤と黒を基調とした胴着を着た男性。
黒い髪を後ろで束ねている。
背は低めだ。恐らく160センチくらいか。
しかしその体つきはしっかりとしており、異様な威圧感がある。
「無事か、少年」
低い声で言うその男性の口元は嬉しそうに歪んでいる。
「あ、貴方は…」
正直、死ぬと思っていた。
その攻撃を受け止め、簡単に倒して見せた。
「主を助けに来た。夢子に頼まれたでな」
夢子が友達と言っていた存在。
つまりは、
「貴方もレジェンズ?」
「嗚呼…うむ、そういう事になるらしいな」
「え?」
「いや、何でもない。気にするな」
何かを隠しているようだが、別に助けてもらえるのなら気にしない。
メリーらも隠していることはあるらしいし。
レジェンズという存在と関わり始めてから大雑把になった気がする。
「名前は何て?」
「そうさな…儂の事は神槍とでも呼ぶと良い」
神槍。
それを名乗るに相応しい力を持つレジェンズだった。
……レジェンズ?
「貴方も都市伝説?」
「ふむ…その都市伝説とやらがどういった類のモノであるかは分からぬが……夢子に呼ばれたという事はそういう事ではないか?」
何だそれは。
都市伝説なのか、違うのか、曖昧だ。
「まぁ、それはともかく。アレはまだ終わっておらん。止めを指しに行こうではないか」
そうだ。救道を倒して終わりではない。
点道、線道、虎道。
四隅舞踏はまだ三人残っている筈だ。
「メリーたちが心配だ、早く行かないと!」
「む? 先と同じ気を持つ者の周りに異質の気は無いが?」
えっと、つまり…
「今し方二つの気が消えた。残る同質の気は一つだ」
良かった。メリーと栗狐は戦い、勝利したらしい。
メリーはともかく、栗狐一人で勝てるかどうか心配していたが杞憂だったようだ。
…それ以前に自分が勝てるかどうかが不安だったが。
「なら、残り一人のところに行こう! メリーたちも向かっているはずだ!」
「優輝さん!」
あれ?
「メリー?」
噂をすれば何とやら?
メリーが此方に走ってきた。
「良かったです。無事だったんですね…って……どちら様で?」
すぐに神槍の方を向き、警戒の姿勢を取る。
「呵々! 心配するな、この少年の護衛を頼まれただけよ」
その警戒を一笑し、歩いていく。
「え、どこに…」
「どこにも何も、残党を狩りに行くのだろう?」
どうやら最後まで付き合ってくれるようだ。
「あの、優輝さん…あの人は…」
「……あー、知り合いの友達のレジェンズらしい。とりあえず味方だから大丈夫だ」
夢子の事は伏せておいた。
「なら構いませんが…正体の知れないレジェンズには注意したほうが良いですよ」
「あぁ、それは分かってる。でも実力は本物だ…ところで…」
「どうかしましたか?」
「栗狐は?」
「あ、忘れてました」
おい。
「栗狐はまだレジェンズですからね。人である優輝さんよりは持ってくれるだろうと思って後回しにしたんですよ」
何か聞こえが悪い。
優先順位とかそういう事なのだろうが。
「まぁ、とりあえず勝利はしたらしいけど…」
「なら多分休憩中じゃないでしょうか。彼女程のレベルだとあのレジェンズたちの一人を倒すのに随分と力を消費するでしょうから」
馬鹿にしてるようにも聞こえる。
休憩中というのなら良いが、断定は出来ない。
どうしよう。一度見に行ってみるか。
とは言うものの、どこに連れていかれたかも分からない。
「おい、主等、どうしたのだ?」
いつの間にか随分と先に行っていた神槍から声が掛かる。
「優輝さん、今は行きましょう。彼に付いて行けば残る一人の場所には着くでしょうし、その一人が栗狐を襲う可能性も否定できません」
つまり栗狐が襲われる元を断てと。
なるほど、それが良いかもしれない。
残る一人が居る場所に九道さんが居る可能性も高い。
あの人には、問い質さないといけない。
何故俺達を裏切ったのか、と。
「良し、行くぞメリー!」
「分かりました!」
- #39 ( No.60 )
- 日時: 2012/09/17 21:16
- 名前: 星の欠片 ◆ysaxahauRk (ID: t7vTPcg3)
「あら、意外と早かったのね」
待っていたかのように、九道さんは言った。
傍らには、長身の男性、点道。
路地裏の一本道に立つ二人は、怪しい雰囲気を十二分に醸し出していた。
「九道さん…何で……」
早速話を切り出そうとすると、
「ねぇ、坊や。私は自分で言うのもなんだけど慎重なのよ」
「え?」
何を唐突に……
「思慮深い、と言うのかしらね。相手が何をしていなくとも考えちゃうの。「あいつは裏切る」って」
今回裏切ったのはそっちの方ではないか。
そう言いたかったが、彼女の言葉はまだ続いているようだった。
「思い込みってのは十分に分かってる。だけどね、何度も裏切られているとそう思いたくなるのよ」
「…何度も?」
「いつだって私は一人。裏切られ、裏切られ、裏切られ、裏切られ。何度も何度も殺されかけた」
語られたのは、九道さんの恐ろしく、陰惨な過去だった。
〜〜〜〜〜〜
私は特別な人間だった。
常に他人に非難され続けた。
別に何か力を持っているとか、勉強が出来たわけでもない。
別に私自身が何をしたという訳でもないのに。
両親共々殺し屋をなんて馬鹿な仕事を全うして幾多の人間に恨まれたという事実が報道されてからだった。
「悲劇の子供」、「親の残した黒い光り」、「殺し屋の置き土産」。
様々な名でテレビは私を取り上げ、脚色して報道した。
何の責任も取らずに自害した二人を、私は絶対に許さない。
私がどれだけ真面目に生きても、「殺し屋の子供」というレッテルが剥がれることは絶対にない。
学校すらまともに行かなくなり、家の暗がりでじっとしている事が一日のほとんどを占めていた。
親戚は誰も私を引き取ろうとせず、むしろ「早く親に付いて逝けば良い」と陰口を叩く有様。
ただ、世話をしてくれる人が居ない事は無かった。
一日に何度か、親の友人と言う人が世話しに来てくれていた。
それが殺し屋業の関係者だと知ったのは、14歳になった頃だった。
怖かった。
いつか、彼は私を殺すのではないか。
殺し屋は仕事柄、恨みを買いやすい。
彼もまた、両親に恨みを抱いているのかもしれない。
いつからか私は、疑心暗鬼に飲まれていた。
そんな時だった。
私の手に、一丁の拳銃が握られていた。
いつの間に、何故、どうせ玩具だろう。
そう思い、軽い気持ちで彼に向かって引き金を引いた。
強い衝撃。
鳴り響く銃声。
赤い液体を噴出して倒れたそれ。
何があったのだろうか。
倒れた彼を揺さぶっても、起き上がらない。
どころか声すら上げない。
まぁ、声を上げないのは当たり前だ。
喉を撃ち抜けば声は出ないだろうから。
それが本物だと悟ったとき、私に何か火が点った。
結局は私も、殺し屋の血を継ぐ者だった。
14歳のフリーランス暗殺者。
すぐに有名になった。
類稀な才能を持つ若いアサシンだと。
望めば、ライフルが出てくる。
望めば、爆弾が出てくる。
望まなくても依頼が来て、生きるためにそれをこなす。
永遠とそれを繰り返すだけの時が何年も続いた。
七年後、私は山で遭難した。
山奥に住む暗殺対象を殺しに行く途中だった。
考えてもみれば、そんな山奥に恨まれるような人間が居るはずもない。
依頼者が私に恨みを持っている人間で、これは私を遭難させ、凍死させようとしたのだと。
何時間彷徨っただろうか。
日が沈み始めた頃、一軒の小屋を見つけた。
それが、出会いだった。
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