複雑・ファジー小説
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- ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 1
- 日時: 2013/05/23 22:08
- 名前: どる&柊 (ID: UgGJOVu5)
明るくて陽気なミルクレープと、その師匠ノエル。
そして少し馬鹿なプレッツェル君や、シスコンのシフォンさん、マフィンちゃん、不運なことにもマフィンちゃんに恋しちゃったマカロンさん。
そしてある呪いから生まれた過去から今につながる魔法使いの壮大な物語が今ここに!
おとぎ話が現実に?七人の人形遣い。消えた七人目はどこへ?
そして人形遣いが言う『ソール』とは何者か?
戦いへ踏み出す一歩を。
ギャグもあるよ☆
第一魔法 1−11まで
第二魔法 12—23
第三魔法 24−36
第四魔法 37−48
第五魔法 49−50
私は一体誰なのか、
この世界が消されようとしているのなら、私は守るよ。だって皆が大好きだから!!
原作。どるさん。キャラクターデザイン(名前や性格など設定もろもろ)←神。
書く人、だらだら長くてごめんね(泣) 緑ノ 柊
- Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 1 ( No.58 )
- 日時: 2013/05/23 18:54
- 名前: どる&柊 (ID: UgGJOVu5)
うん。私いま良いこと考えたぞ!!
「マフィンちゃん!」
私は上機嫌になって席を立ちあがる。
「はいっ!?」
「作ろう」
「は……?」
プレッツェル君がどうしたお前と言いたげな目線を向けてくる。
「作ろうここに!ギルドを!!」
「お前そんなことしたらっ!!シフォンさんにぶっ殺されるかもしれねぇぞ……?」
「う……うん」
確かにそれは怖い。シフォンさんのキレた時は正直魔物より怖い。でも……。
「でもこれは私にとってもチャンスだよ」
「も?」
「そう。で、プレッツェル君にとってもチャンス」
「なんで?」
「だってプレッツェル君、言ってみれば今の君は無職のニートだよ!?職もなく毎日毎日こうしてカフェに来ている。そろそろ君の貯金も底をつきるだろう!?」
私は業と大きく身振り手振りをして大げさに言って見せた。
案の定プレッツェル君は言い返す言葉がないらしく。下唇を悔しそうに噛みしめている。
その反応を見て私はニヤリと笑うと。
「じゃあ一緒にギルドを立てて、ここで働けばいい!どうせ私達はウェイター業には向いていないだろうしっ!どう??」
「そうか……依頼を聞く代わりに料金を……。ミル……お前もなかなか冴えてるじゃねぇか……」
「あの……二人とも話の方向性が……」
がしっと力強く手を握り合い、黒い笑みを浮かべる私達にマフィンちゃんは困ったように眉尻を下げた。
と、その時……。
「おい、お前たち」
その声にビクリと飛びあがる。
「一体何の話をしているんだ……」
「えっ……いやっ……その」
やばい、今までの話聞いてたのかな?聞いてたとしたら必ず殺される!!
「ミル……プレッツェル……?」
「はい……?」
すごい、すごい業とらしい笑顔でシフォンさんが近づいてくる。
私の背中はアイスキャンディーでも突っ込まれたように寒気がしていた。
「えっと……」
「……何を勝手に人の店で始めようとしてるんだ—————————————っっ!!!!」
「ごっごめんなさあああああああああああああああああああああいっっっっっ!!!」
こうして自分の私利私欲のために計画を立てていた二人に、シフォンさんの怒りの鉄槌が下ったのは……言うまでもない。
- Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 1 ( No.59 )
- 日時: 2013/05/23 18:54
- 名前: どる&柊 (ID: UgGJOVu5)
*
「まったく……何を勝手に人の商売に邪魔をしょうと……ってん?何を作っているんだ。マフィン?」
あの二人に正義の鉄槌を下した後、どうやらマフィンは何かをせっせっと作っていたらしく「うん。上出来!」と小さく頷くと、自慢げに作ったいたものを見せてくれた。
……だが。ワタシは次の瞬間、フリーズすることになる。
マフィンが満面の笑みで見せてくれたそれは、木の板に可愛らしい文字で『ギルドカフェ〜Dolce Del Canard〜』と書かれていたものだった。
ワタシは震える声で
「マフィン……それ……?」
「どうせならお店の看板も変えた方がいいかと思ったから……ごめんなさい。駄目でしたか?」
マフィンはワタシが怒っているのかと思ったのか徐々に顔を曇らせていった。
ワタシは慌てて首をぶんぶんと振る。
「違う違う!ただえーと……」
しまったマフィンを悲しい気持ちにさせてしまった!何かいいごまかし方はないか?
「ええと、よくこんなに上手に看板が作れたな!これで店のお客も増えるってもんんだ!」
……なんて口走ってしまってからハッとする。
「そっかぁ。良かったです」
マフィンは心底ほっとしたように頬を緩めた。
その笑みにワタシの心はきゅうっと締め付けられる。
あぁ。もうこれは飾らないわけにはいかなくなってしまった。
どこかでまだこのカフェでギルドを作らなくてよい方法を探していたのに、自分で解決口を潰してしまうなんて……。
ワタシは今日のように自分の事を深く呪ったことはないだろう。
ほんとに最悪。朝起きて今日の事がすべて夢だったらいいのに。
- Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 1 ( No.60 )
- 日時: 2013/05/23 21:56
- 名前: どる&柊 (ID: UgGJOVu5)
*
その頃アニスという町では。
「何をするんですか!息子を離してください!」
ガリガリに痩せ細った男は大柄な男たちに立ち向かおうとするが。
「……ふんっ」
男たちには鼻で笑われ、あっけなく投げ飛ばされてしまった。
男は辛そうに顔を歪めながら、悔しそうに男たちを睨みあげていた。
その手には最愛の息子、シャスールが抱かれている。
ぐったりとその体を大柄の男に預けて。
「コイツの命が大切か?」
「当たり前だろっ!!」
「じゃあ僕の言うことをきいてよぉ〜」
やけに間延びした声で男が言う。しかしその顔には気味の悪い笑みを浮かべながら。
「何をっ……!」
「良いから。コイツ殺して、アルデビド様のお願いなの。お願い聞かないと僕たちが殺されちゃうからぁ〜ね?」
そうにっこりとほほ笑む男に手にはただ一言。
『有能だった元兵士、プレッツェルを殺せ』と書かれていた。
- Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 1 ( No.61 )
- 日時: 2013/05/24 21:45
- 名前: どる&柊 (ID: UgGJOVu5)
第六魔法 シャスール君を探せ!
「へぇ、そんなものをねぇ」
「はい。そうなんですよ」
そう満面の笑みで常連のお爺さんに話すのは、ワタシの妹。マフィンである。
そんなまた、いらない情報を……。
と、ワタシはまた今日何度目かのため息を吐くことになる。
ミルが急にこのカフェでギルドを作ろうだなんて言い出したのはつい三日前のこと。その日からなぜかマフィンの意気込みが前よりも増している。
まぁ、仕事熱心なのはいいことなのだが……。
「そういえば今日わたしケーキを作ってきたんです?よかったらいかがですか?」
「ほう。マフィンちゃんが作ってきたのかい。それはうまそうだ。いただけるかね?」
ワタシが少し考え事をしている間に、マフィンは嬉しそうにコクンと頷き小走りで厨房へ向かおうとするので、ワタシは慌てて止めに入った。
「マフィンやめろ!そんなおいしいものはお姉ちゃんが食べてあげるから!」
するとマフィンは不思議そうに首をかしげて。
「どうして?」
「……えっとぉ。それはぁ……」
その問いにはなんとも答えずらい。
マフィンの頬はその間にも不機嫌そうにプゥッと膨れていく。
ワタシは思わず苦笑いを浮かべながら、なんとかその場をやり過ごしたいのだが。マフィンはその理由を言わなければ許してくれなさそうだ。
……だって言えるわけないじゃないか。マフィンの料理は見た目は絶品だが、味は人の味覚を超えていると……。
「あのぅ……」
「あぁ!なんだ?」
するとそこでいいタイミングで話しかけてくれたお客さんが……!
ワタシがいつもより声を張り上げてそのお客さんに対応すると、マフィンはまだ不機嫌そうにはしていたがさっきよりは頬のふくらみは引いていた。
それを見てワタシは安堵する。
あぁ……良かった。
- どる様宛。 ( No.62 )
- 日時: 2013/06/30 17:46
- 名前: 柊 (ID: UgGJOVu5)
こちらはどるさんあてのメッセージです。
気付いたらここで返信か、あの設定資料〜とあるところで返信待ってます!
更新が長らく止まったままで申し訳ありません!!
今は期末期間ですので今すぐにでも勉強しなくてはいけないのですが……。
夏休みに入ってから、というか期末終了後、この話のストーリの流れを一週間かけてざっと決めてしまいましてから、また執筆に入ろうと思います。
自分はワープロを使っていますので、ワープロで15pほど書いたら一話終了としています。
その話が15話ほどかけたら小説で言う、上、終了ですね。
ですのでこの作品は恐らくワープロ15ページざっと50話ほどの超長編になると思います!
ページ数で言うと、恐らく600−800p?
それを3か月ほどかけて、上終了。中終了としていくので、この作品、終わるのは恐らく来年の3月辺りかと思います。
長らく時間をかけますし、更新日が遅れたりもしまいますが、そこのところどうか寛大なお心で許してもらえるとありがたいです。
よろしくお願いします。
緑野 柊。
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