二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~【完結】
- 日時: 2020/02/19 11:22
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
ウィオ版逃走中第23弾。
今回の逃走中の舞台はフリーホラーゲーム「Re:kinder」の世界!
その世界にある、現代の街で逃走中を行う。、その街はとても広大で平穏。
――しかし、その街に「異変」が発生した。果たして、その「異変」とは一体何なのか?
そして逃げ切るものは現れるのか?
{逃走者紹介}
カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){23}
レベッカ(ぷよぷよクエスト){2}
翠星石(ローゼンメイデン){22}
柏葉 巴(ローゼンメイデン){7}
天々座 理世(ご注文はうさぎですか?){6}
条河 麻耶(ご注文はうさぎですか?){6}
しびれん(ドラゴンクエスト5){4}
リリー・マイヤー(トラウマトラウム){7}
南 ことり(ラブライブ!){16}
園田 海未(ラブライブ!){3}
エマ・ヴェルデ(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){1}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット){17}
ピンクのくまちゃん(FORTNITE){1}
チャップ・マスタード(スナックワールド){3}
マヨネ・マロリー(スナックワールド){4}
鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎 6期){1}
猫娘(ゲゲゲの鬼太郎 6期){5}
Mr.ゲーム&ウォッチ(ゲーム&ウォッチ){1}
石沢課長(今どきの若いモンは){1}
麦田(今どきの若いモンは){1}
リンク(ゼルダの伝説シリーズ){1}
白銀 御行(かぐや様は告らせたい){1}
ソトカ・ラキター(ひとりぼっちの〇〇生活){2}
一里 ぼっち(ひとりぼっちの〇〇生活){1}
吉田 優子(まちカドまぞく){3}
千代田 桃(まちカドまぞく){1}
陽夏木 ミカン(まちカドまぞく){1}
半蔵門 雪(RELEASE_THE_SPYCE){1}
ねこ(すみッコぐらし){1}
直樹 美紀(がっこうぐらし!){2}
最上 静香(アイドルマスターミリオンライブ!){1}
小倉 ひかり(ライフル・イズ・ビューティフル){1}
エル・マタドーラ(ドラえもん){1}
東条 斬美(ダンガンロンパV3){1}
クロエ・ルメール(ガールフレンド 仮){1}
シオン(転生したらスライムだった件){1}
桐生 一馬(龍が如く){1}
カルマ・ザイゼン(白猫プロジェクト){1}
戸山 香澄(BanG_Dream!){1}
リュカ(MOTHER3){2}
マルルク(メイドインアビス){1}
クロノスエボル(作者組){3}
桜木 霊歌(作者組){20}
メタルメイドウィン(作者組){5}
しゅんぽこ(作者組){7}
konakun.(作者組){18}
ゆうき(作者組){18}
aren(作者組){5}
モンブラン博士(作者組){16}
エイジア(作者組){6}
からあげ(作者組){1}
ネクスタ(作者組){12}
Ga.c=evo.(作者組){2}
洋輝(作者組){16}
新田(作者組){11}
生ブスカジ(作者組){4}
▽今回の舞台はホラーゲームの街!
▽相変わらずカンナにベタ惚れのレベッカ!
▽しびれんの寒いダジャレ!
▽今回も全体的にカオス!
▽シャミ子が悪いんだよ……
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?
※予定変更して猫娘を今回の逃走中に加えました。急な予定変更申し訳ありません。
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.89 )
- 日時: 2020/02/18 19:56
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
「苦しいよ」
カンナ(男)「……う……」
(カンナは、1本の大きな大樹の生えている草原で倒れていた。彼は消えたのではなく、ここに移動したのだ。彼はゆっくりと目を開けて、立ち上がる――)
カンナ(男)「……何だよ。また僕の精神世界か?」
(その時――)
青色のうさぎ「……」
カンナ(男)「?」
(青色のうさぎが近くで、三つの風船を持ちながら二足歩行していた――)
カンナ(男)(あのウサギは……? 確か精神世界にはいなかったはず)
(カンナはそのウサギに近づいて、会話を試みた――)
青色のウサギ「はいこんにちは。絵本の世界によーーーこそ。ボクはここの世界の住人だよ。よろしくね」
青色のウサギ「この世界は、すこーしだけアタマがおかしくなりそな世界」
青色のウサギ「これは誰の絵本? 誰の絵本か分かるかい??」
カンナ(男)「……誰の絵本だろう?」
青色のウサギ「……答えは、この世界を探索していけばわかるよ」
青色のウサギ「ところどころにいる赤色のウサギさんに声をかけてみてね。じゃあ、気を付けてね」
カンナ(男)「え、うん……」
カンナ(男)(絵本の世界か……。とりあえず、僕の精神世界じゃないということは分かった)
(その道を進んでいくと、可愛らしい笑顔のお星さまや、満面の笑みを浮かべている雲が多く現れて行った――)
赤色のウサギ「」
(今度は赤色のウサギが二足歩行しながら、風船を持ち歩いていた。因みにこの世界にいるウサギは全員、風船を持ちながら二足歩行している)
カンナ(男)「あの……」
赤色のウサギ「なにか言ってよ。何か言ったよ。でも無視された」
赤色のウサギ「騒いだ。叫んだ。無視された」
カンナ(男)「……」
赤色のウサギ2「ここは絵本の世界。絵本が生んだ持ち主の世界」
赤色のウサギ2「ここはとっても明るい世界。あそこはとっても暗い世界」
カンナ(男)「……」
赤色のウサギ3「エーンエーン」
赤色のウサギ3「エーンエーン」
赤色のウサギ3「エーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーン
エーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーン
エーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーン
エーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーン
エーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーンエーン」
カンナ(男)「……」
赤色のウサギ4「間違いを普通にする。偽りを普通にする。都合の悪いことを普通にする。まずいことを普通にする」
赤色のウサギ4「みんなで笑っていきたいな。泣いてばかりだから」
カンナ(男)「……」
赤色のウサギ5「誰か聞いてあげなよな」
赤色のウサギ5「誰も聞いてあげないな」
赤色のウサギ5「普通を求めちゃダメなの? 普通しか教えてくれないのに」
赤色のウサギ5「普通が好きです。普通が好きじゃダメなの? でも普通って何だっけ?」
赤色のウサギ5「だってみんな、同じようなことをしか言わないんだもん。ボクだって寂しいのに」
カンナ(男)「……」
カンナ(男)「……ここのウサギたちが言ってることって、まさか……」
(そして、最後のウサギさんと出会った――)
赤色のウサギ6「私が案内できるのは、今の持ち主の世界。今の持ち主の、心の世界」
赤色のウサギ6「君、途中で会ったウサギさん全員に声をかけた?」
カンナ(男)「うん」
赤色のウサギ6「では、たのしいショーのハジマリハジマリー!」
(その時、この世界は闇に包まれた。カンナは目を閉じた――)
-----------------------------------------------------------------------------------------
カンナ(男)「……!」パチッ
(目を開けるとそこは狭い、モノクロの部屋であった――)
喋るピエロ(出典:Re:kinder)「……」
(カンナの近くには1つの洋風の窓。その窓の隣には、お手玉をしている喋るピエロが一人いた)
カンナ(男)「あの、ここは……?」
喋るピエロ「此処には確かに色々な、珍しい見世物があります。世界中の奇蹟という奇蹟のすべてが集っております」
喋るピエロ「恐怖と狂想と神秘との、巧緻な糸で織り成された奇しい幾個の物語が、鏡のうえに展開して、眼前に現れてくる凄まじさ」
喋るピエロ「想像よりも更に不気味に、実際よりもさらに鮮やかに、強く明るく映し出される刹那の気持ちを味わってごらんなさい」
喋るピエロ「夢に値段は御座いません。どうぞ、ごゆっくり幻覚に生きてくださいませ」
カンナ(男)「……」
(とりあえずカンナは窓を覗いてみた。すると窓に、このような文章が表示された――)
『水岡雄一の滑稽な見世物舞台 第1回』 ~母親に振り回されるピエロ~
-------------------------------------------------------------------------------------
ゆういちの母『……』
ゆういちクン『……』
(窓には、ゆういちの母とゆういちクンの二人が映しだされた――)
ゆういちクン『普段から疲れたような顔をしたママ』
ゆういちクン『いつもパパのことで悩んでいて、それが、だんだん溜まっていく』
ゆういちクン『それが一定の周期でバクハツして暴れ出す』
ゆういちクン『そこら辺のものを、投げたり、蹴ったり、泣き叫んだり』
ゆういちクン『その矛先はいつもボク。いつもボクに泣きつく』
ゆういちクン『それが治まると、今度は自分の命を断とうとする。包丁を持ち出したり、家中の薬をかき集めたり』
ゆういちクン『いつもボクが止める。宥めたり、気を遣ったりして』
ゆういちクン『そしてどこにも異常は無いとお医者さんに言われて、診察室を出る』
ゆういちクン『その後、決まってこう言うんだ』
ゆういちクン『『頑張るから』。これが、いつものパターン。もうずーっと続いてる。同じことの繰り返し、繰り返し』
ゆういちクン『頑張れないのに、頑張ると言う。だったら、最初から言わないで』
『水岡雄一の滑稽な見世物舞台 第2回』
ゆういちクン『誰に訊いても、答えは同じ』
ゆういちクン『『よく解らない』『他の人に訊いてみて』。先生にも訊いたけど、同情するような顔でうなずくばかりで、問題はちっとも解決しない』
ゆういちクン『『わからないことはどんどん質問しましょう』って先生に習ったのに、これじゃ全然意味が無い』
ゆういちクン『結局、頼れる人は一人も居なかった』
ゆういちクン『それでいて、テレビとか本では『友情はスバラシイ』とか『人とのツナガリを大切に』なんて言ってる』
ゆういちクン『そんな『スバラシイツナガリ』が、今の世の中には、本当に存在するの?』
『水岡雄一の滑稽な見世物舞台 第3回』
ゆういちクン『ボクが本屋で不倫を扱った本を読んで、そういう事の知識をつけたり、パパにママの具合を聞いたりしてたら』
ゆういちクン『ママがボクを色んなところに連れまわした。連れまわすのは、いつものことだった」
ゆういちクン『そして最後にビルの屋上に来る』
ゆういちクン『そして、倒れると言って、ボクに不満をぶちまけて泣くんだ』
ゆういちクン『いつものことだったけど、ボクはもう限界だった』
ゆういちクン『その時だったんだ。今みたいな、不思議な力を使えるようになったのは」
ゆういちクン『変な力を感じたボクは、頭の中でママの命を奪うことを考えた』
ゆういちクン『そしたらママ、急に動かなくなったから――』
ゆういちクン『そのまま、ボクが屋上から突き落とした』
『ゆうちゃん、ママの子に生まれて、幸せ?』
ゆういちクン『これが、ママの最期の言葉だった』
ゆういちクン『ママが悪くないことは分かってたよ。けど、僕も限界だったんだ』
ゆういちクン『それに正直、自分が世界で一番不幸みたいな顔をしてるママが、怖かったこともあったし』
ゆういちクン『だって「何て答えてほしいの」って思っちゃったもん』
ゆういちクン『近所の人たち、野次馬の好奇の顔と、ヒソヒソ声が頭にこびりついて離れない』
--------------------------------------------------------------------------------------
(これで、見世物舞台は終了した――)
カンナ(男)「これで全部か……」
カンナ(男)(……)
カンナ(男)(ゆういち……。辛かったんだな)
(ゆういちに同情してしまう、カンナ――。その時――)
メラメラ……。
カンナ(男)「?」
(小さな炎が彼の後ろに出現した。しばらくして炎が消えた後、その中から一つの行灯が出てきた――)
カンナ(男)「……?」
(気になって、それに触ってみると――)
--------------------------------------------------------------------------------------
カンナ(男)「!?」
(瞬く間に、おどろおどろしい雰囲気の、暗い空間に飛ばされた)
ゆういちクン「……」
(そして彼の近くには、絵本を持ったゆういちクンが背を向けて立っていた――)
カンナ(男)「ゆういち……!」
ゆういちクン「僕の欲しいものは、この町では絶対に見つからない」
カンナ(男)「?」
ゆういちクン「なんちゃって」
カンナ(男)「……ゆういち。僕、訊きたいことがたくさんがあるんだ」
ゆういちクン「……その前にここがどんな空間だか、君は分かってる?」
カンナ(男)「ウサギたちから聞いたのは、ここは絵本が生み出した世界」
カンナ(男)「そして、案内されたのは君の心の世界。いろんなものを見てきたよ」
カンナ(男)「ウサギたちの話、ゆういちクンの舞台とかさ……」
ゆういちクン「あのウサギさんたちはね、今までの絵本の持ち主だった子供たちの、意識のかけら」
ゆういちクン「この絵本は、何故か代々、不仲な家庭の子供の手に渡っていたらしい」
ゆういちクン「子供たちは、この絵本を読んで自分を慰めてたらしいよ」
ゆういちクン「だからこの絵本には、そんな子供たちの嘆きや悲しみがたっくさん詰まってるんだ」
カンナ(男)「……君がその絵本を持っているってことは、君の家も」
ゆういちクン「まあね」
カンナ(男)「……」
カンナ(男)「なあゆういち。どうして、なかよしゲームを始めたり、逃走中を乗っ取ったりしたの?」
ゆういちクン「やだなぁ、序盤のほうで言ったじゃないか。ボクが逃走中のファンだからさ」
ゆういちクン「……まあ、理由はそれだけじゃないけどね」
カンナ(男)「何?」
ゆういちクン「……」
ゆういちクン「……苦しかったからだよ」
カンナ(男)「苦しかったから……?」
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.90 )
- 日時: 2020/02/18 23:52
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
ゆういちクン「うん。そのストレスを発散しようと思ってさ……。ボクは毎日毎日、辛いことを思い出すんだ」
カンナ(男)「辛いことって何?」
ゆういちクン「……!!」
(その時、ゆういちクンは何故か驚愕した顔をしたのであった)
ゆういちクン「……突拍子もないことを言うけどね。僕のパパが、別のお母さんと不倫してたんだ」
カンナ(男)「!」
ゆういちクン「でも女の勘は鋭い。不倫してることなんかすぐにバレた」
ゆういちクン「僕のママは問い詰めた。「どうして不倫なんか」って」
ゆういちクン「そしたらパパはママを蹴り飛ばして「口答えするな」って言った」
ゆういちクン「僕の両親の仲は最悪だった。パパはママにいつも「居るだけで粗大ゴミ」「家畜風情が口答えするな」とか、そんなことばかり言ってた」
ゆういちクン「酷かった……。ママの髪を引っ張ったり、ママを投げ飛ばしたり……」
ゆういちクン「僕はもう限界だった。ママが酷い目に遭ってるのが、耐えられなかった」
カンナ(男)「……」
ゆういちクン「パパの命を奪ってすぐに僕は罪の意識に苛まれた。「僕は人の命を奪ったんだ」って」
ゆういちクン「自業自得だってことは分かってるさ。だけどそれでも……辛かった」
ゆういちクン「毎日毎日、苦しい思いをしてきた
ゆういちクン「……ヤバイ、こんなこと思い出してたらまた苦しくなっちゃった……」
カンナ(男)「……」
カンナ(男)「君は、誰かに助けを求めるべきだったと思う。それをすれば、良い方向に向かったはずだ」
ゆういちクン「……人間はね、照れ屋で真面目なんだよ。だから素直に「助けて」って言えないんだよ」
ゆういちクン「だから「逝きたい」って思いながら、一人で抱え込んじゃう」
ゆういちクン「そういう人間に周りは「甘えるな」「頑張れ」などと、無責任も甚だしい、辛辣な言葉を投げかける」
ゆういちクン「何さ? 僕を逝かせたいってわけ? ふざけんなよ、このクソ……って、ブーメランか、アッハハハハハ!」
カンナ(男)「……」
カンナ(男)「どうして、君のお母さんをあんな目に遭わせたの……?」
ゆういちクン「あんな目に……ってのは、マンションのことか」
ゆういちクン「……ボクのママはね、心の病気だったんだよ」
カンナ(男)「心の病気?」
ゆういちクン「そう。あり得ないと思ってる? でもね、あるんだよ、本当に」
ゆういちクン「ママはいつも、不審な行動ばかりしてたから……。ボクは心配になって、友達や先生や医者にママのことを言ったんだ」
ゆういちクン「そしたら答えは「よく解らない」「心の甘えだ」「怠けてるだけ」という」
ゆういちクン「身体の病は認めるのに、心の病は認めないの?」
ゆういちクン「目で簡単にわかるものは認めるのに、目で簡単にわからないものは認めないの?」
カンナ(男)「……」
ゆういちクン「そんな考えが頭の中をぐるぐるまわってる一方で、ついにはママの命を……」
ゆういちクン「ママは悪くないってわかってたよ。でも……」
ゆういちクン「ボクのほうは限界だった……。もう、押し潰されそうだったんだよ……」
ゆういちクン「そして次はパパの命を……」
ゆういちクン「……アハハ。ボクは何で被害者面してるんだろう。ボクはただの重大犯罪者。被害者面する権利なんか、無い――」
カンナ(男)「……」
(ゆういちは「心の病気」を背負ってる――)
カンナ(男)(……ゆういち、やっぱり「心の病気」を――)
ゆういちクン「どうしたの? ここはギャグだよ? 笑っていいんだよ? 笑いたければ笑っていいんだよ?」
ゆういちクン「面白いシーンでは笑わなくっちゃ!」ニコニコ
カンナ(男)「……」
カンナ(男)「もう、そうやってピエロを演じるの、止めなよ」
ゆういちクン「!」
(自分がピエロを演じていることを見透かされた――)
カンナ(男)「僕たちと会話してるときや、メールの時ではいつもふざけた感じだったよね」
カンナ(男)「君の話を聞いて、少し察したんだ。……ピエロを演じて、楽に生きたかったんでしょ」
ゆういちクン「……」
ゆういちクン「その通りだよ」
ゆういちクン「辛い現実を見たくなくて……。自分がどうしようもない人間ってことを心から認めたくなくて……」
ゆういちクン「だから、ああして「お調子者」を演じてたんだ……」
カンナ(男)「やっぱりね……。でも、もうそれをする必要はないよ。こうして、君が僕に悩みを打ち明けてくれたんだから」
ゆういちクン「……」
カンナ(男)「話変わるけど……。ゆういちクン、この話知ってる?」
ゆういちクン「?」
カンナ(男)「第8回の逃走中で、機械の父が、息子の後を追った話を――」
ゆういちクン「……うん」
カンナ(男)「その逃走中が起こる前の話になるけどね。そのお父さんの名前はエクスカイザーで、息子の名前はロボちゃ――いや、ロボット」
カンナ(男)「エクスカイザーは、愛する妻が重病で……。それでエクスカイザーは自暴自棄になってしまった」
カンナ(男)「自分に寄り添っていた人があんな状態になっちゃったんだ……。もう何もかもがクソだと思ったんだろう」
カンナ(男)「それで数えきれないほどの悪事を働いて……。平和な街の治安を悪くしていった」
ゆういちクン「……」
カンナ(男)「そしてその逃走中にて。息子が父を改心させようと、自分の命を差し出したんだ」
カンナ(男)「結果――エクスカイザーは元の温厚な人に戻った。だけど――自分のせいで皆に迷惑かけてしまった」
カンナ(男)「自分のせいで息子が消えてしまった。そう思ったエクスカイザーは、責任を取るために、息子の後を追った」
カンナ(男)「その場にいたなでしこや、僕の友達――翠星石はそれを止めようとしたさ。けど――ダメだった」
ゆういちクン「……」
ゆういちクン「エクスカイザーって人も、責任を感じてたんだね……」
カンナ(男)「……でも、ゆういちは僕に本心を打ち明けてくれた。君は心の底では「助けて」って思ってたんじゃないかな?」
ゆういちクン「……」
カンナ(男)「そうでしょ? 助けてほしかったから、僕に話したんでしょ?」
カンナ(男)「僕なら真摯に話を聞いてくれる――そう信じてたんでしょ? だから「カンナ一人で空き地に来て」とか言ったんでしょ?」
ゆういちクン「……!」ポロッ
(ゆういちは、ここまで付き合ってくれたカンナの優しさに涙を少し流した――)
カンナ(男)「ねえ、この逃走中が終わったら、僕と一緒に遊びに行こうよ。海へ行って、一緒に泳いだりしようよ」
カンナ(男)「楽しい思い出は、これから作っていけばいいじゃないか!」
(カンナは笑顔でそう言う――)
ゆういちクン「……ありがとう」ニコッ
ゆういちクン「だけど手遅れだ。僕のやってきたことは決して許されることじゃない」
ゆういちクン「こんな僕に、楽しいことをする資格なんてないよ」
カンナ(男)「何言ってるのさ! 確かに君のやってきたことは許されないことだ……」
カンナ(男)「だけど幸せになれる権利は誰にだってある。だから遊ぼうよ。この逃走中が終わったら、だけどさ」
ゆういちクン「……」
ゆういちクン「ありがとう、僕なんかにここまで付き合ってくれて」
ゆういちクン「……僕に幸せを与えようとしてくれて。ふふ、なんだかあのお話に少し似てるなぁ」
カンナ(男)「あのお話?」
ゆういちクン「ばら物語って童話だよ。知ってる?」
カンナ(男)「知ってるよ。棺に閉じこもる赤いバラのお姫様を、白いバラの王子様が闇の世界から救い出すお話……」
ゆういちクン「あの話になぞらえるなら、僕がお姫様で君が王子様かな」
ゆういちクン「もし僕と君が王子様とお姫様の生まれ変わりなら、童話のハッピーエンドがいいよね」
カンナ(男)「……うん、ハッピーエンドがいい」
カンナ(男)「ってか、そのセリフさ……腐女子が喜びそうなセリフだよね」
ゆういちクン「あ、言われてみればそうだねw アハハ!」
ゆういちクン「……」
(ゆういちクンは笑顔のまま、固まる)
ゆういちクン「いつ以来だろう。ついさっきみたいに、心の底から楽しく笑ったのは……」
ゆういちクン「僕が昔、友達だった人間と遊んでた時以来かな」
カンナ(男)「……」
ゆういちクン「ありがとう、僕を楽しませてくれて。少し楽になったよ。持つべき人は、君みたいな親切な人だよね」
ゆういちクン「――僕の話を、最後まで真摯に聞いてくれた、初めての友達である、カンナ君」
ゆういちクン「どんなに辛い話でも、真摯に付き合ってくれるのが、本当の「友達」だよね」
カンナ(男)「……うん、そうだね」ニコッ
(その時――)
ゆういちクン「……」シュウウン
(突然、ゆういちクンの身体が透けてきた――)
カンナ(男)「ゆ、ゆういち?」
ゆういちクン「ああ、この世界にいる時間は限られてるんだ。君もそろそろこの世界から出される」
ゆういちクン「もっと君と話をしたかった。だけど一旦中断だ。僕は自分の家で待ってるよ」
カンナ(男)「――うん。この世界から出たら、君に会いに行くよ。会ったら、もっと話をしよう」
ゆういちクン「うん」コクッ
パアアアアアッ
(カンナとゆういちクンは光に包まれた――)
--------------------------------------------------------------------------------
{残りゲーム時間 25:00}
(外の世界に出されたカンナ――)
カンナ(男)「……ん」パチッ
白銀「か、カンナ! 戻ってきたのか……!」
(カンナは白銀、ソトカ、リリー、マヨネ、海未、konakun.、ひかり、ゆうき、ことり、しゅんすけ、りょうクン、さやかサン、あやサン、れいサン、そしてひろとクンに囲まれていた)
ひかり「良かった、戻ってきてくれて……」
リリー「心配してたんだよ……」
カンナ(男)「皆……。ごめん、心配かけちゃって。てか、秘密基地にいた人はどうしてここに?」
ゆうき「全然戻ってこないから、心配になって皆で見に来たんだよ」
カンナ(男)「そうなんだ……。ごめんね、心配かけて」
海未「いえ、気にしないでください」フフ
マヨネ「それよりアンタ……。その本で一体何を見たの?」
カンナ(男)「……」
(カンナは自分に起こったありのままのことを、かいつまんで皆に話した――)
ゆうき「……なるほどな……」
れいサン「……んー、でもさ。カンナの言ってることが信じられないんだよね」
れいサン「ゆういちがその場しのぎのデタラメ言ってるかもしんないんだし」
カンナ(男)「……れいみたいな考えの人しかいなかったから、ゆういちもああなっちゃったんだと思う」
れいサン「……」
白銀「……んで、やっぱり行くのか? 雄一の家に」
カンナ(男)「うん」
ひかり「でも本当に大丈夫かな? あたしたち、やられかけたんだよ……?」
カンナ(男)「大丈夫だよ、寧ろ今度はゆういちは……」
ひかり「?」
カンナ(男)「あ、いやごめん、なんでもないよ。とにかくさ、皆もついてきてくれる?」
カンナ(男)「このことは皆にも知ってもらいたいんだ……」
カンナ以外「……」
白銀「俺は行くよ。お前のことが心配だからな」
ひかり「私もついていく……!」
(そして、他の人全員カンナについていくことを決意した――)
カンナ(男)「……皆、ありがとう。じゃあ、行こうか!」
(カンナたちはゆういちの家に向かうことにした――)
カンナ(男)「あ、ゆうき、そういえばさ。逃走中は今どんな感じになってるの?」
ゆうき「ここにいる俺たち以外、全員確保されたぞ」
カンナ(男)「僕のいない間に、めっちゃ確保されてるじゃん……;」
(カンナが絵本の世界に行っている間に、Ga.c=evo、カルマ、桃、しびれん、猫娘の5人が確保されたのであった――)
残り逃走者……カンナ(男)、リリー、ことり、海未、マヨネ、白銀、ソトカ、ひかり、konakun.、ゆうきの10人。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
【とある林檎と魔法使いの人形の雑談】
シェリー「ところで翠星石。RPGツクールのほうはどうなった?」
翠星石「エターなりました」
シェリー「早いな;」
アプール「そういうことより、コーナーコーナー」
翠星石「へい」
~85人目・エマ・ヴェルデ~
シェリー「彼女は「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のメンバーじゃ」
翠星石「イタリア系スイス人の美少女ですぅ。そばかすが特徴的ですぅ」
アプール「日本が好きで、日本のパンにハマってるよ」
シェリー「ところでエマって妙に胸でかいよな」
アプール「実際、どれくらいのサイズなんだろう? 僕と同じくらいのサイズかな?///」ハアハア
翠星石「リンゴが人間に欲情してんじゃねーぞ、ですぅ」
アプール「(´・ω・`)」
翠星石「彼女がウィオ版逃走中に初登場したのは第23回「逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~」ですぅ」
アプール「最新のウィオ版逃走中が初なのね」
シェリー「出番は少ないが、今後の逃走中にも出す予定なので、エマファンの人はお楽しみに」
翠星石「さて、今回の紹介はこれで終わりですぅ」
アプール、シェリー「ありがとうございました~」
続く
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.91 )
- 日時: 2020/02/18 20:02
- 名前: からあげ (ID: 70vEHkeO)
捕まっちゃいましたか…チキショウ( ゚д゚)
シオン「私も速攻で捕まったな!」ドヤァ
なぜドヤ顔…まあいいや。
初参加でトップ20は凄い成績だと思います!(´∀`)最後は誰が逃げ切るのか…ドキドキです!
それでは!
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.92 )
- 日時: 2020/02/18 21:15
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
>からあげさん
残念ながら、からあげさんは確保されてしまいました; シオンも残念です;
ですがからあげさん、初参戦であそこまで残れたのは凄いと思います!
果たして、逃げ切る者は現れるのか?
では!
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.93 )
- 日時: 2020/02/19 11:17
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
「僕はどうすれば」
カンナ(男)「さあ、早くゆういちの家へ――」
(その時――)
ハンターA、B「!」タッ
(ハンター2体が一緒に、カンナたちに襲い掛かってきた――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リリー「ちょっ、ハンター来てるんですけど!」
白銀「えっ、うわっ、マジかよ!;」タッ
(カンナたちはバラバラになって逃げた(ただしことりはゆうきと一緒に逃げた)――)
ハンターA「……」タッタッタ
(ハンターAの標的は――)
ゆうき「うおおおっ!?;」タッタッタ
ことり「いやあっ!」タッタッタ
(ゆうきとことりのカップルであった――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆうき「ヤバイヤバイ!;」タッタッタ
(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)
ゆうき、ことり「うぐう!」ポンッ
《ゆうき 確保 〔残りゲーム時間〕》
残り 9人 [23:25]
《南 ことり 確保 〔残りゲーム時間〕》
残り 8人 [23:25]
ゆうき「捕まっちゃった; ごめんよ、ことりちゃん;」
ことり「ううん、気にしないで。ゆうき君と一緒に逃げられたから、満足だよ……」
ゆうき「ことりちゃん……なんて優しいんだ(*^-^*)」
ハンターB「……」タッタッタ
(一方、ハンターBは――)
ひかり「やだやだ! こっちに来ないでー!;」タッタッタ
(小倉ひかりを追跡していた――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひかり「キャーッ」ポンッ
《小倉 ひかり 確保 〔残りゲーム時間〕》
残り 7人 [23:12]
ひかり「あうう……。ゆういち君の家、行きたかったのに……;」ゼエゼエ
ピリリリリ♪
リリー「『空き地付近にて、ゆうき、南ことり、小倉ひかり確保、残り7人』」
海未「一気に3人も脱落ですか……。やはり怖いですね、このゲームは……」
konakun.「くそっ……。なんであのタイミングでハンターが2体も来たんや;」
konakun.「折角みんなでゆういちの家に行こうとしてたのに……。ハンター空気嫁、空気!」
(イラついてる彼の近くに――)
ハンター「!」タッ
(黒い影――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
konakun.「ん? げっ、ハンター来た!;」タッ
(それに感づき、咄嗟に逃げる彼。果たして振り切れるか――)
konakun.「はあ、はあ;」タッタッタ
ハンター「……」タッタッタ
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
konakun.「ちょっ、さっきは悪口言ってごめんやで! だから確保せんといt」ポンッ
《konakun. 確保 〔残りゲーム時間〕》
残り 6人 [22:22]
konakun.「うわー、マジか(´・ω・`)」
(ハンターの悪口言った罰だ――)
ピリリリリ♪
マヨネ「『konakun.確保、残り6人』」
ソトカ「凄い勢いで確保されていく……」
白銀「それな (σ゚∀゚)」
(その頃、カンナ(男)は――)
カンナ(男)(皆とはぐれちゃったな……)
(しゅんすけの家の裏に逃げ込んでいたのであった)
カンナ(男)「早くゆういちの家に行って、話をしたい……」タッ
(彼は家の裏を出た――)
{残りゲーム時間 21:00}
リリー「……それにしても、ユウイチってあんなに辛い思いしてたんだ……」
(能天気な少女であるリリー・マイヤーは、カンナから聞いた話を思い出していた――)
リリー「……あたし、ぶっちゃけ難しい話はよく解んない」
リリー「けど、ユウイチが……「相談できる人」を欲していたってのは分かるよ……」
リリー「悩みを打ち明けられる人間は、家族か友達か、だもんね……」
白銀「ハンターいないな……」コソコソ
(その頃、プライドが高いが基本善良な秀才の白銀御行は、慎重にゆういちの家に向かっていた――)
白銀「しかしゆういちのヤツ……。一人であんな悩みを抱えていたのか」
白銀「あいつが今までしでかしてきたことは、絶対に許されねーことだが……」
白銀「ああなっちゃったのは、環境のせい、なんだよな……」
マヨネ「ゆういちの家ってどこにあんのよ……」
(その頃、金髪の魔法使いであるマヨネ・マロリーも慎重に家に向かっていた)
マヨネ「一人であんな悩みを抱えてたなんて……。辛かったのね」
マヨネ「まあ、私、心の病気とか、ぶっちゃけよく解らないんだけど……」
マヨネ「……とにかく、辛かったってのは分かるわ」
海未「あちらにハンターが……」コソコソ
(一方、真面目で成績優秀な美少女・園田海未は民家の裏から、近くにいるハンターの動きを窺っていた――)
海未「あの家に……。ゆういちがいるんですよね?」
海未「ハッキリ言ってしまうと、行くのが怖いです……」
海未「でも彼は今も「心の病」で苦しんでるかもしれません。なら……話に付き合ってあげなくては」
ソトカ「よし、今のうちです!」タッタッタ
(一方、金髪碧眼の外国人であるソトカ・ラキターはハンターの目を盗んで、ゆういちの家へ走って目指していた――)
ソトカ「ゆういちは私と出会ったら、どんな反応するのでしょうか」
ソトカ「私には想像がつきません、けど」
ソトカ「とりあえず、心の準備だけはしておきませんと……」
(そして――)
カンナ(男)「……ゆういち」テクテク
(優しい心を持った銀髪の少年、もといゆういちの友達であるカンナは、辺りに警戒しながらゆういちの家を目指していた――)
カンナ(男)「君がどんな話してくるのか、楽しみだよ」
カンナ(男)「一人じゃ寂しいでしょ? 辛いでしょ?」
カンナ(男)「待っててくれよな……」
{残りゲーム時間 18:00}
----------------------------------------------------------------------------------
さやかサン「遅いなぁ……」
(その頃、しゅんすけ、りょうクン、さやかサン、ひろとクン、あやサン、ひろとクンはゆういちの家の前で待っていた――)
しゅんすけ「なんか、黒ずくめの人に追われてたよね」
あやサン「あの人は一体――」
(その時――)
カンナ(男)「皆!」タッタッタ
(カンナが来た――)
りょうクン「カンナ君! やっと来た……!」
カンナ(男)「待たせてごめん!」
あやサン「別に……。そういうことより、他の人たちは?」
カンナ(男)「ええと」
(その時――)
ソトカ、白銀、マヨネ、海未、リリー「」タッタッタ
(ソトカたちも走ってやってきた――)
ひろとクン「よし、これで全員だな……!」
リリー「ごめん、待たせちゃった!?;」ゼエゼエ
れいサン「別に気にしてないって。それより、早くゆういちの家に入ろうよ」
カンナ(男)「勿論……!」
ガチャッ……。
(カンナたちはゆういちの家の扉を開け、中に入っていったのであった――)
----------------------------------------------------------------------------------
【ゆういちクンの家:1F】
カンナ(男)「……」テクテク
(カンナたちは息を飲みながら、2Fへと上がっていく――)
----------------------------------------------------------------------------------
【ゆういちクンの家:2F】
カンナ(男)「……」
(そしてカンナたちは、ゆういちの部屋の前まで来た――)
白銀「この先に、雄一がいるんだよな……?」
カンナ(男)「……うん」
ひろとクン「……カンナ君」
カンナ(男)「ん?」
ひろとクン「あんまり、こういうことは言いたくないんだが……」
ひろとクン「ゆういちみたいなやつは、一旦他人に心を開くと、相手を潰すまでのしかかってくるぞ」
ひろとクン「よほど支える覚悟が無い限り、カンナ君がゆういちを助けられるとか、まず思わないほうがいいと思う」
カンナ(男)「その覚悟なら、とっくに出来てるよ。僕はゆういちの友達になったんだから!」
ひろとクン「……」
ひろとクン「そうか。悪かったな、変な事言って」
カンナ(男)「気にしないで。まあとにかく……入るよ」
ひろとクン「ああ」
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21