二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~【完結】
- 日時: 2020/02/19 11:22
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
ウィオ版逃走中第23弾。
今回の逃走中の舞台はフリーホラーゲーム「Re:kinder」の世界!
その世界にある、現代の街で逃走中を行う。、その街はとても広大で平穏。
――しかし、その街に「異変」が発生した。果たして、その「異変」とは一体何なのか?
そして逃げ切るものは現れるのか?
{逃走者紹介}
カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){23}
レベッカ(ぷよぷよクエスト){2}
翠星石(ローゼンメイデン){22}
柏葉 巴(ローゼンメイデン){7}
天々座 理世(ご注文はうさぎですか?){6}
条河 麻耶(ご注文はうさぎですか?){6}
しびれん(ドラゴンクエスト5){4}
リリー・マイヤー(トラウマトラウム){7}
南 ことり(ラブライブ!){16}
園田 海未(ラブライブ!){3}
エマ・ヴェルデ(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){1}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット){17}
ピンクのくまちゃん(FORTNITE){1}
チャップ・マスタード(スナックワールド){3}
マヨネ・マロリー(スナックワールド){4}
鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎 6期){1}
猫娘(ゲゲゲの鬼太郎 6期){5}
Mr.ゲーム&ウォッチ(ゲーム&ウォッチ){1}
石沢課長(今どきの若いモンは){1}
麦田(今どきの若いモンは){1}
リンク(ゼルダの伝説シリーズ){1}
白銀 御行(かぐや様は告らせたい){1}
ソトカ・ラキター(ひとりぼっちの〇〇生活){2}
一里 ぼっち(ひとりぼっちの〇〇生活){1}
吉田 優子(まちカドまぞく){3}
千代田 桃(まちカドまぞく){1}
陽夏木 ミカン(まちカドまぞく){1}
半蔵門 雪(RELEASE_THE_SPYCE){1}
ねこ(すみッコぐらし){1}
直樹 美紀(がっこうぐらし!){2}
最上 静香(アイドルマスターミリオンライブ!){1}
小倉 ひかり(ライフル・イズ・ビューティフル){1}
エル・マタドーラ(ドラえもん){1}
東条 斬美(ダンガンロンパV3){1}
クロエ・ルメール(ガールフレンド 仮){1}
シオン(転生したらスライムだった件){1}
桐生 一馬(龍が如く){1}
カルマ・ザイゼン(白猫プロジェクト){1}
戸山 香澄(BanG_Dream!){1}
リュカ(MOTHER3){2}
マルルク(メイドインアビス){1}
クロノスエボル(作者組){3}
桜木 霊歌(作者組){20}
メタルメイドウィン(作者組){5}
しゅんぽこ(作者組){7}
konakun.(作者組){18}
ゆうき(作者組){18}
aren(作者組){5}
モンブラン博士(作者組){16}
エイジア(作者組){6}
からあげ(作者組){1}
ネクスタ(作者組){12}
Ga.c=evo.(作者組){2}
洋輝(作者組){16}
新田(作者組){11}
生ブスカジ(作者組){4}
▽今回の舞台はホラーゲームの街!
▽相変わらずカンナにベタ惚れのレベッカ!
▽しびれんの寒いダジャレ!
▽今回も全体的にカオス!
▽シャミ子が悪いんだよ……
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?
※予定変更して猫娘を今回の逃走中に加えました。急な予定変更申し訳ありません。
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.59 )
- 日時: 2020/02/13 16:28
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
私が確保されましたが、エマと一緒に行動できたので幸せです(*´▽`*)
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.60 )
- 日時: 2020/02/13 22:02
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
>モンブラン博士さん
捕まってしまいました; でも満足なんですねw
では!
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.61 )
- 日時: 2020/02/13 22:04
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
「大人って」
カンナ(男)「とりあえず手分けして捜そう!」
れいサン「うん!」
(4人はすぐさまバラバラになって行動した――)
35
れいサン「あやサン!? 何処ー!?」タッタッタ
32
konakun.「おーい! あやーーーーー!?」
29
カンナ(男)「あや! いたら返事してー!」
(その時――)
ガオオオオッ!!
チルチルミチル(出典:Re:kinder)「」ユラユラ
(仮面をかぶったお化け1体が突然、カンナに襲い掛かってきた――)
カンナ(男)「なんだお前! 悪いけどお前と相手してる暇ないんだ!」タッ
(そのお化けを強行突破する、カンナ――)
チルチルミチル「……」
23
ひかり「あやちゃーん!? どこー!?」キョロキョロ
ひかり「まいったな、見つからないよぅ……;」
17
konakun.「おいおい、マジで何処行ったんや……!?」
12
れいサン「あやサン! 出てきてー!」
6
カンナ(男)「あやー!?」
5
konakun.「くそー!」キョロキョロ
4
ひかり「あやちゃん!?」キョロキョロ
3
れいサン「まずい、まずいぞ、これ……!!」キョロキョロ
2
カンナ(男)「あやー!」キョロキョロ
1
チルチルミチル「」ニヤリ
0
カンナ(男)「あっ――」
(制限時間が過ぎた――)
ピリリリリ♪
カンナ(男)「メール……」ピッ
カンナ(男)「『あやサンオワタ\(^o^)/』」
(数秒後――)
あやサン「……」
カンナ(男)「!? あや!」タッタッタ
(とある民家の玄関の前に座りこんでいる、あやサンを見つけた――)
れいサン「あ、カンナ! あやサンは……あ、いた!」タッタッタ
(そしてれいサンとkonakun.とひかりもやってきた――)
ひかり「ここにいたんだ……」
konakun.「何処行ってたんや……。心配するやんか;」
あやサン「……」
カンナ(男)「てっきり、やられたのかと……あや?」
あやサン「」ドサッ
(突如、あやサンが無言で倒れる――)
カンナ(男)「あ、あやサン……?」
(不思議に思った彼は、あやサンに触ってみる――)
カンナ(男)「……!!? 冷たい……。そして脈が無い……」
れいサン、konakun.、ひかり「!!?」ビクッ
(ゆういちの言う通り、あやは逝った――)
れいサン「う……うわあああっ!」
ひかり「きゃああああっ!!」
konakun.「ううっ……」ガクッ
(ひかりとれいサンとkonakun.は腰を抜かす――)
カンナ(男)「……!!」
(悲壮な顔をしているカンナ――)
――僕は声も体も動かなかった。
――どうして、あやがこんな目に……
――「町」がやったんだ。やっぱり、酷い、酷すぎるよ……!!
れいサン「な……に……う……え」
れいサン「………………」
れいサン「―――――――っ!!」タッ
ガチャッ バタンッ
(れいサンは急いでその民家の中に入っていった――)
カンナ(男)「! れい!」タッ
konakun.、ひかり「!」タッ
(カンナ、konakun.、ひかりの3人はれいを追いかけるためにその民家の中に入っていった――)
----------------------------------------------------------------------------------------
【民家:玄関】
れいサン「……」
カンナ(男)「……れい……」
れいサン「あんなの……見てられないよ……あんな酷いの……」
れいサン「……」
(れいサンはカンナたちに背を向けたまま振り返らない――)
れいサン「もっと早く見つけられてれば……こんなことには……」
カンナ(男)、konakun.、ひかり「……」
カンナ(男)「あの、れい、konakun、ひかり……」
カンナ(男)「ここ……ゆういちの家だと思うんだ……」
れいサン、konakun.、ひかり「!」
konakun.「な、何でそう思うんや……?」
カンナ(男)「壁にゆういちが写ってる写真があるんだ……」
ひかり「え、どこどこ……あ、あった」
(玄関付近の壁に、家族と一緒に写っているゆういちの写真が額に入れられて、壁に飾られていた)
カンナ(男)「逃走中をジャックした犯人の家だ……、絶対に何かあるはず……」
カンナ(男)「だから、今はぼくらがくたばらないように、何か出来ることはしたほうがいいかな、って僕は思う」
れいサン「……」
カンナ(男)「とにかく、この家の中を調べてみようよ」
れいサン「……ん」クルッ
(ようやく振り向いた、れいサン)
konakun.「せやな……カンナの言う通りや」
ひかり「とりあえず、情報を集めよう……」
(リビングにて)
れいサン「ここにはテレビとパソコンがあるね……」
(他にも、ソファが一つある――)
カンナ(男)「……」
カンナ(男)(他人の家を無許可で調査してると、第16回の時を思い出すよ……)
(第16回の後半で、かつてジョーカーとクレルが自分の子供であるヘンゼルとグレーテルと一緒に住んでいた家を他の逃走者たちと一緒に探索したことがあった、カンナ――)
カンナ(男)(ここもあの家みたいに結構荒れてるね……)
konakun.「ソファの下には……何もあれへんな」
ひかり「時計の裏も、何も無いよ」
れいサン「……」カチカチッ
カンナ(男)「! れいサン、パソコン見てるんだ……」
れいサン「え、うん……。なんか学校の裏サイト表示されてたから、気になって」
カンナ(男)「裏サイト?」
☆小和田小学校 裏サイト☆
125:秘密の名無しちゃん
2年4組のゆういちってヤツ マジキモくない?
ヘンなコトきいてくるし 鬱陶しいんだけど
126:秘密の名無しちゃん
>125
わかる 超きしょい 黙ってほしいわー ゆういちって何なのあれ
127:秘密の名無しちゃん
>126
先生にも嫌われてるよ あいつ
128:秘密の名無しちゃん
ゆういちの両親って全員イカれてるってホント?
129:秘密の名無しちゃん
質問したのに誰も書き込みしないとかありえないし
ここの奴アホしかいないね
130:ゆういちは
根暗な自己顕示欲の塊ですな
こういう奴こそ 批判せねばなるまい
131:秘密の名無しちゃん
>129
黙れ質問厨
132:頭文字B
ここ絵文字使えないの? AAも無理っぽい
133:ゆういちを殴りたい
ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ
ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ
ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ
れいサン「……陰湿すぎる……」
カンナ(男)「どんだけゆういちのことが嫌いなんだ……」
konakun.「なあ、この部屋にはなんも無かったで」
ひかり「そっちはどう? 何か見つかった?」
れいサン「……いや、何も……」
ひかり「そうなんだ……じゃあ、次は2Fをあたってみようか」
konakun.「2F? いつの間に階段見つけたんや」
ひかり「ここに来る途中にチラっと階段見つけたの」
【2F】
カンナ(男)「ここは……ゆういちの部屋?」
ひかり「確かに「ゆういちの部屋」って書いてあるね」
(ドアに『ゆういちの部屋』と文字装飾されている。でも開かない――)
れいサン「開かないんなら仕方ないね……。じゃあ次はこの部屋だね」ガチャッ
(誰かの部屋)
カンナ(男)「しっかし随分荒れてるなぁ……」
(この部屋も、穴が多く空いていた――)
ひかり「とにかく、調査してみようよ」
(4人は手分けして、調査してみることにした――)
カンナ(男)「……」ゴソゴソ
konakun.「……」ゴソゴソ
れいサン「……」ゴソゴソ
ひかり「……」ゴソゴソ
(テーブルの下、ベッドの下、そして額の裏を調べてみるが、何も無かった――)
カンナ(男)「無いなぁ……有用な情報が」
konakun.「そういやそこの本棚まだ調べてへんかったな」
(konakun.は手当たり次第に本を取った)
『心の病という逃げ道』
konakun.「……?」
ひかり「何その本?」
(ひかり、カンナ、そしてれいサンがその本に興味を持って近寄ってくる――)
(その本を開いた、konakun.であった――)
はじめに:
最近、患者の怠りを『心の病』と称する医師が増えてきている。
常識で考えれば『心の病』という概念など存在するはずが無いが、この考え方は徐々に一部の
医師や、その患者の間で広がっている。私は、ただの怠け癖をそのように扱うことに危機感を覚えている。
ただ意欲の欠如しただけの人間を、都合の良い呼び方をして社会問題にしようとする
人たちについて、本書では詳しく分析して行こうと思う。詳しくは以降の章をご覧いただきたい。
『心の病』など、ただの言い訳と逃げ道に過ぎない。[神経内科医より]
れいサン、konakun.、ひかり、カンナ(男)「……」
カンナ(男)「心の病……」
ひかり「……あ」
(ひかりはふと、テーブルに置いてある本を見る――)
ひかり「みんな、ここにも本があるよ」
konakun.「ほう。これは……」
(そこに集まる、4人――)
カンナ(男)「……ゆういちのお母さんの日記だね。読んでみる?」
れいサン「……あんま人の日記とか覗きたくないんだけど」
ひかり「でもこれに何か重大な情報が載ってるかも……」
れいサン「……しゃーない、読むか」
konakun.「そうか……」ゴクリ
(カンナは日記を手に取り、読む――)
某月某日
養母の認知症が酷くなってきた。昼夜問わず徘徊するので、部屋に南京錠をかけた。
夫は何も協力してくれない。
某月某日
夫の帰宅時間が遅い日が多くなった。私と養母を避けているのだ。
あの人は面倒ごとから逃げる癖がある。
某月某日
夫と久しぶりに話した。うんざりしていた様子だ。疲れが顔と態度に出ているらしい。
当たり前のことだ。あの人は、自分の母親がどうでもいいのだろうか。
某月某日
薄々感づいていたことを夫に指摘したら、逆切れされた。
ショックのあまり、一週間ほど介護をサボったら、養母の部屋から、強烈な異臭が漂ってきた。
某月某日
急いで部屋に芳香剤をばらまき、南京錠の鍵を捨てた。雄一には何とかごまかしている。
あまり祖母に関心は無いようだ。夫は相変わらず何も言わない。
某月某日
夫が私に対して冷徹な態度をとり始めた。
毎日受ける罵詈雑言の数々。これは家庭内暴力ではないのか。
夫はそうして現実から逃げているのだ。卑怯者。
某月某日
日々、憔悴していくのがわかる。ご飯が美味しくない。趣味も楽しくない。
何もかも、やる気がない。部屋が汚くなってきた。
某月某日
ますます体調は酷い。自分でも何をしているのかわからない。
私はどうしたいのだろう?
某月某日
ゆうちゃん……助けて……。
ゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃん
ゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃん
ゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃん
ゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃん
ゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃんゆうちゃん
れいサン「……」
ひかり「どうなってんの、この家……」
konakun.「……もう全部調べたし、この部屋出ようか」
カンナ(男)「そうだね……」
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.62 )
- 日時: 2020/02/13 22:05
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
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(部屋から出ると――)
かーごめかごめ♪ かーごのなーかのとーりーは♪ ふふ……
konakun.「!?」
ひかり「な、何、これ……」
れいサン「……どこで歌ってんのさ……」
いーつ いーつ であーう♪ よーあーけーのーばーんーに♪
カンナ(男)「……!」
(耳を澄ましてみる、カンナ)
カンナ(男)「みんな、この部屋からだよ……!」ガチャッ
れいサン、konakun.、ひかり「……」
(4人は恐る恐る、その部屋に入ってみる――)
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大人「」
カンナ(男)、konakun.、ひかり、れいサン「!!?」ビクッ
(入ってすぐ、足を捥がれて倒れている大人一人が目に入った――)
ひかり「嫌あああっ!」
konakun.「ううっ……マジか」
れいサン「なんで……あんな状態に」
カンナ(男)「……」ソロソロ
(カンナは恐る恐る、その大人に近づいてみる――)
――酷いよ……。誰がやったんだろう。
――この人も、町の犠牲者、なのかな。
れいサン「……マジで頭おかしくなりそう……」
れいサン「ていうか、ゆういちの家で大人が逝ってるってことは……」
(その時――)
ゆういちクン「ヴァモス・カンタール!」
カンナ(男)、れいサン、konakun.、ひかり「!?」クルッ
(声がした方向に振りかえると、なんとそこにはいつの間にかゆういちの姿が――)
{BGM:新しい夏のナナ(出典:Re:kinder)}
ゆういちクン「僕の家へようこそ……って、言うべきなのかな?」
カンナ(男)「ゆういち……」
ゆういちクン「あんまり順調じゃあないみたいだねぇ。寵姫もまだ一体しか倒せてないみたいだし」
ゆういちクン「ま、それはさておき。そこで逝ってる人。大体察しはついてるみたいだね」
れいサン「あんたの家で逝ってる人なんだから……予想はできるよ」
ひかり「兄弟とは思えない、じゃあ残る可能性は……」
ゆういちクン「そう、その人は僕のパパで~す!」
カンナ(男)、ひかり、れいサン、konakun.「……っ」
カンナ(男)「君……自分の父親の命を奪ったわけ!? 酷いよ……!!」
ゆういちクン「おや、第20回で「クソ父親の命を奪いたい」とか言ってたやつが「酷いよ」とか言うんだ。もしかしてそれってギャグのつもり?」
カンナ(男)「……っ」
ゆういちクン「おっと、質問の答えだけど……そだよ」
れいサン「そだよって、あんた……」
ゆういちクン「だってさあ、僕はパパのこと大嫌いなんだもん」
ゆういちクン「それよりさあ……お客さんにはおもてなしをしないといけないよね」
カンナ(男)「おもてなし……?」
れいサン「どうせロクなもんじゃないんだろ!?」
ゆういちクン「まあね。――じゃあ、こんなのはどうかな?」
(ゆういちクンは戦闘態勢をとった)
れいサン「!? やる気!?」
れいサン「もうあたしアッタマきてるからさ、ブチのめしてやるから覚悟しな!」
(ヒステリー持ちのれいサンは頭に血が上っている――)
カンナ(男)「落ち着いて、れい!」
konakun.「せや、とにかくこっちも戦いの態勢に入って……」
ひかり「うん……!」
(カンナ、konakun.、そしてひかりも戦闘態勢に入った)
ゆういちクン「そーれっ☆」ドカッ
ひかり「きゃっ!」ドサッ
(ゆういちクンに殴り飛ばされた彼女)
カンナ(男)「ひかり!」
ひかり(くっ……やっぱり、小学二年生の腕力じゃない……! あばら、イきそうになった……)ヒリヒリ
ゆういちクン「さて、ここでお客さんに質問です」
ゆういちクン「妻子ある夫が、とある女性と不倫しました。これは良いことでしょうか、良くないことでしょうか?」
konakun.、ひかり、れいサン「?」
カンナ(男)「不倫……」
れいサン「何をわけのわからないことを言ってんだ、お前!」ゲシッ
(れいサンはゆういちクンを殴り飛ばす)
ゆういちクン「っ……」ヨロヨロ
ゆういちクン「ふふっ、痛いや。それより話の続きをしましょう」
ゆういちクン「フツーはダメって答えるよね、その場合は。でも、この夫はそんなこともわからないみたいです」
ゆういちクン「……いや、違うね。分からないんじゃない。作り変えたんだ」
れいサン「どりゃああっ!」ゲシッ
ゆういちクン「っ」バタッ
(蹴り飛ばされた彼)
れいサン「一々喋んな、腹立つ……!」
ゆういちクン「……」ムクリ
(彼はれいサンを睨みつけながら、ゆっくりと起き上がる)
ゆういちクン「自分に都合が悪いから、良くないことを良いこととして、作り変えた」
ゆういちクン「全く図々しいね。わかる、この意味?」
カンナ(男)「……?」
ゆういちクン「分かってないみたいだね。そんな人たちにはこれ☆」ピカッ
(ゆういちクンは「スピカ」という小さな雷の弾を放つ魔法を唱えた――)
カンナ(男)、konakun.、ひかり、れいサン「ぐっ!」ヒリヒリ
(軽い傷を負った4人――)
カンナ(男)「くっ……はあっ!!」ドゴッ!!
ゆういちクン「あうっ」ドサッ
(カンナは全力でゆういちクンを殴り飛ばした――)
ゆういちクン「……」ムクリ
ゆういちクン「あ~あ、何かテンション下がっちゃったなぁ」
カンナ(男)「なあ、ゆういち……。分かるように言ってくれよ」
ゆういちクン「……それはダーメ☆」パアアッ
(ゆういちはワープして、何処かへ行った――)
カンナ(男)「また消えた――」
konakun.「何だあいつ……よく分からへんこと言って……不倫だの、作り変えただの……」
ひかり「何が言いたかったんだろう……」
れいサン「……」
れいサン「とりあえずさ、一旦秘密基地に戻ろう……?」
konakun.「……せやな」
(4人はゆういちの家を出て行った)
------------------------------------------------------------------------------------
【秘密基地】
カンナ(男)、konakun.、ひかり、konakun.「……」テクテク
ひろとクン「! 戻って来たか……。どうだ? 寵姫は見つかったか?」
カンナ(男)「見つけたけど……倒せなかった。ごめん」
ひろとクン「……まあ、気にするな。倒せなかったものは仕方ない」
ソトカ「……」
ソトカ(しゅんすけとあやがいない……やっぱり……)
ひろとクン「……」
(察しがついている、ソトカとひろとクン。彼ら以外の人間も、察している――)
カンナ(男)「とりあえず、一旦休憩しよう……」
カンナ(男)「……」
ソトカ「……」
リリー「……」
マヨネ「……」
(カンナはソトカたちの近くに座って休憩している)
ソトカ「あの……」
カンナ(男)「ん?」
ソトカ「そろそろ、私にも手伝わせてもらえないでしょうか?」
カンナ(男)「ソトカ……?」
(金髪碧眼美少女の外国人である、ソトカ・ラキター――)
ソトカ「よく考えたら私……こんな状況になってるのに、全く何もしてません……」
ソトカ「怖くて……動けなかった」
マヨネ「なあ、今度はあたしにも行かせてもらえるかしら?」スクッ
(立ち上がった、魔法使いのマヨネ――)
カンナ(男)「マヨネ」
マヨネ「いやさ、あたしもなんかやらなくちゃなーって思って……」
リリー「あたしも手伝う!」スクッ
(そして能天気だが友達思いな少女である、リリー・マイヤーも立ち上がった)
リリー「今まで何もしてあげられなくてごめんね。でも、これからはあたしも寵姫倒すの、協力する!」キリッ
カンナ(男)「みんな……」
リリー「カンナは休んでていいわよ。ずっと動きっぱなしでしょ? 流石に疲れたんじゃないの?」
カンナ(男)「いや、大丈夫さ。まだ体力あるし……」
リリー「そうなんだ」
ひろとクン「……もしかして、女だけで行くつもりか? それは危険だぞ。いや、女のみじゃなくても危険だけど……」
ひろとクン「女だけで行かせるわけにはいかない。俺にも行かせてくれないか?」
(意外と紳士的なところもある、小学6年生のひろとクン――)
カンナ(男)「ひろとクン! もう大丈夫なの?」
ひろとクン「ああ。たっぷり休ませてもらったからな。――でもさ」
ひろとクン「その前になんか腹に入れておかないか?」
カンナ(男)「……」
カンナ(男)「あんまり、食欲無い」
ひろとクン「だろうな……でも、こんな時だからこそ、おにばばの店かなんかで、何か嗜んどいたほうがいいと思う」
カンナ(男)「確かに……」
ひろとクン「でさ。おにばばの店の近くに姉歯マンションがあったよな」
カンナ(男)「うん」
ひろとクン「そこ、調べてみるのいいと思うんだ」
カンナ(男)「マンションか……いいかもね。じゃあまずはおにばばの店で腹ごしらえ。それからマンション探索ね」
ひろとクン「だな」
カンナ(男)「……じゃあ、ひろとクン、マヨネ、リリー、ソトカ、行こっか!」
マヨネ「ええ」
ソトカ「頑張ります!」
リリー「よーし、寵姫なんかあたしが2秒で蹴散らしてやるんだから!(*´▽`*)」
カンナ(男)「お前は体格的に2秒で蹴散らされるほうだろ」
リリー「むーっ! 小さいからって舐めないでよね!」プクーッ
リリー「今までモブキャラ同然だったあたしにやっと出番来たんだから、絶対に活躍してみせるわっ!」
ソトカ「今回メタ発言多くないですか?」
カンナ(男)「いつものことだ」
れいサン「……」
konakun.「……」
ひかり「……」
カンナ(男)「あ……れい、konakun、ひかり。君たちはどうする?」
れいサン「悪いけどあたし、ここで休んでるよ。さっきの戦いで身体動かしすぎて疲れちゃった……」
konakun.「ワイも……もうああいうの、見たくないわ……」ガクガク
ひかり「私も……ごめんだけど、もう探索したくない;」ガクガク
カンナ(男)「……」
カンナ(男)「そうか……。じゃあ、行ってくるね」
konakun.「気を付けるんやで」
カンナ(男)「うん!」
(今度はカンナ(男)、ひろとクン、マヨネ、リリー、そしてソトカの5人が外に出ることになった――)
残り逃走者……カンナ(男)、しびれん、リリー、ことり、海未、マヨネ、猫娘、白銀、ソトカ、桃、
雪、みーくん、最上、ひかり、エル、クロエ、カルマ、メタルメイドウィン、しゅんぽこ、konakun.、
ゆうき、aren、からあげ、Ga.c=evo.、生ブスカジの26人。
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【とある林檎と魔法使いと人形の雑談】
翠星石「はーい、今回もこのコーナーがやってきましたー!」
アプール「今回紹介するのはこのかただよ~」
~76人目・ソレイユ~
翠星石「ソレイユはゲーム「ファイアーエムブレムif」に登場する女ですぅ」
シェリー「町の平和を守っている女傭兵だな。見た目は美少女で、明るくて社交的だ」
アプール「だけど……こいつ、百合っ子なんだよねw」
シェリー「後、歌が下手だ」
翠星石「綺麗なお姉さんに目がなく、そのような女性を見かけ次第すぐナンパします」
シェリー「女版野原しんのすけかな」
アプール「しかも自分の母親もメスの牛も恋愛対象なんだよね。流石百合っ子;」
翠星石「あとこいつ、男の娘にも惚れます。可愛ければ男でもいいらしいですね」
アプール「思ったんだけどさ、ソレイユがごちうさとか、となりの吸血鬼さんとか読んだらめっちゃ喜びそうじゃね?」
翠星石「100パーあり得ますねwww どっちの作品も女メインですもんねww」
アプール「まあでも、男に全く興味がないってわけではないから……」
シェリー「そうだな。男相手にそっけない態度を取らない。寧ろ明るく接するぞ」
翠星石「やっぱり社交的なんですね」
翠星石「彼女がウィオ版逃走中に初登場したのは第1回「FEif子世代で逃走中」ですぅ」
アプール「マジか、こんな奴が最古参なのか;」
シェリー「こっちでも女好きで、可愛い子を見かけ次第よくナンパしてるぞ」
翠星石「そろそろ南ことりファンクラブに入会してもおかしくなさそうですよね」
アプール「え、コイツまだ入会してなかったの? 意外だなぁ」
シェリー「南ことりは天使級の可愛さを持ってるから、ソレイユがことりを見れば即ゾッコンになるだろうな」
アプール「女の君が「天使級の可愛さ」とかいうのか。まあ確かに可愛いけどさ」
翠星石「今回の紹介はこれで終わりですぅ!」
アプール、シェリー「ありがとうございました~」
続く
- Re: 逃走中 ~僕がお姫様で君が王子様で~ ( No.63 )
- 日時: 2020/02/14 13:07
- 名前: ウィオ (ID: iuL7JTm0)
「おにばばの店」
{残りゲーム時間 130:00}
みーくん「そろそろミッション来てもおかしくなさそう……」
(一方、みーくんは民家の裏に隠れていた)
ハンター「……」テクテク
(そんな彼女の近くに、ハンター――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みーくん「もし来たら、どんなミッションなのやら……」
(しかしみーくんは全然気づいてない)
ハンター「……」テクテク
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みーくん「……あ」
ハンター「!」スタスタ
(その民家の裏に来たハンター)
みーくん「」ポンッ
《直樹 美紀 確保 〔残りゲーム時間〕》
残り 25人 [129:35]
みーくん「いつの間に……;」
ピリリリリ♪
メタルメイドウィン「『直樹美紀確保、残り25人』」
猫娘「がっこうぐらしの子だっけ? 捕まっちゃったのね……可哀相に」
(その頃、しゅんぽこは――)
しゅんぽこ「よし、自首しよう!」タッ
(ゲーム時間が半分を過ぎたため、電話ボックスに向かう――)
ハンター「……」テクテク
(そんな彼の近くに、ハンター――)
ハンター「……」テクテク
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しゅんぽこ「!? あっちにハンターいる……!」コソコソ
(それに気づいたしゅんぽこは咄嗟に隠れる――)
しゅんぽこ「くそっ……向こうに電話ボックスあるのに……」
ハンター「……」テクテク
(ハンターは電話ボックスのあたりをウロウロしている。痒い所に手が届かない、しゅんぽこ――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しゅんぽこ「いつまでウロウロしてんだよ……早く向こう行ってくれよ;」
(そんな彼に――)
ハンターB「!」タッ
(別のハンターが迫りくる――)
しゅんぽこ「……!? げっ!!」ダッ
(それに感づき、咄嗟に逃げるしゅんぽこ。果たして、振り切れるか――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しゅんぽこ「くそっ!」
(あっという間に距離を詰められていく――)
しゅんぽこ「畜生!」ポンッ
《しゅんぽこ 確保 〔残りゲーム時間〕》
残り 24人 [128:20]
しゅんぽこ「嘘だろ~;」orz
(もう少しだった――)
ピリリリリ♪
からあげ「『電話ボックス付近にて、しゅんぽこ確保、残り24人』」
しびれん「多分あの人……。アレしようと思ってたんだろうな。何をするかってのは予想ついてるけど」
『牢獄 DE トーク』
翠星石「どんどん確保されていってますね~」
霊歌「まあいつものことだけどね」
リンク「なあ、この中で誰が最後まで生き残ると思う?」
ミカン「私は桃かしらね。あの子女の子にしては運動神経かなり高いし。それに朝からフルマラソンするくらいだからね」
斬美「私は……雪かしらね。あの子忍らしいから隠れるの滅茶苦茶得意そう」
翠星石「翠星石はリリーだと思うですぅ。あいつ小柄ですから」
新田「カンナじゃないんですね……; 根拠はそれだけですか?」
翠星石「まあね。正直主人公が最後まで生き残れるとは思えないですぅ。主人公の癖に結構ヘマしますから」
翠星石「あ、リリーとかいうちんちくりんが逃げ切る根拠はそれだけですぅwwwww」
ミカン「ちんちくりんなのはあんたもでしょ;」
{残りゲーム時間 126:00}
最上「ここにはハンターいないわね……」
(その頃、今回初参戦である真面目なアイドル・最上静香はハンターに警戒していた――)
ハンター「!」タッ
(そんな彼女の後ろに迫りくる、ハンター――)
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最上「あら? ハンター!?」タッ
(それに感づき、咄嗟に逃げる彼女。果たして、振り切れるか――)
最上「くうっ!」タッタッタ
ハンター「……」タッタッタ
(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)
最上「あうっ!」ポンッ
《最上 静香 確保 〔残りゲーム時間〕》
残り 23人 [125:37]
最上「嘘でしょ……。私、まだ何も活躍してないのに;」orz
ピリリリリ♪
カルマ「『今北産業廃ビル付近にて最上静香確保、残り23人』」
aren「やっぱり、確保ペースすごいですね……;」
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【おにばばの店】
カンナ(男)「……」ゴソゴソ
(その頃、カンナたちはおにばばの店に立ち寄って食糧確保している最中であった――)
カンナ(男)「よし、これでみんなの分は大丈夫かな……」
(みんなの食料を入手した彼)
チャリンチャリン
カンナ(男)「?」
(その食料が入った袋二つの隙間から、ちいさな鈴が転がり落ちた――)
カンナ(男)(……)ヒョイッ ←拾った
カンナ(男)(食料取ってるうちに一緒に取っちゃったんだろね。まあツヤツヤで綺麗だし、拝借しておくか」
(ポケットにその鈴を入れた――)
カンナ(男)「マヨネ、どう? なんか美味しそうな物見つかった?」
マヨネ「食べ物じゃないけど、この高級マヨネーズなんてのを見つけたんだけど……」
カンナ(男)「マヨネがマヨネーズ……プッw」
マヨネ「なんか文句あんのかテメー」
カンナ(男)「それでソトカは何か見つかった?」
ソトカ「アルフォートです!」
カンナ(男)「おお、美味いよね」
リリー「みんなー」タッタッタ
(リリーがお菓子の箱二つを持ってこっちへやってきた)
カンナ(男)「リリーか、どしたの?」
リリー「この二つのお菓子なんだけどさ。きのこの山とたけのこの里ってどっちのほうが美味しいの?」
マヨネ「は? そりゃきのこの山でしょ。中のミルクチョコレートがたけのこの方よりまろやかなのよ!」
ソトカ「いやいや、たけのこの里でしょう。チョコがきのこの方より多いんです! 私チョコ好きですから「たけのこの里」を支持します!」
マヨネ「はあ? きのこの山のほうが美味しいでしょ?」
ソトカ「いいえ、たけのこの里です!」
カンナ(男)「やべえ、永遠に終わらない論争を振ってしまった」
リリー「あたしがこいつら宥めるから、カンナは食料探してていいわよ;」
カンナ(男)「え、あ、ありがとう;」テクテク
(とりあえずその場を離れた彼であった)
カンナ(男)「ひろとクン。なんか見つかった?」
ひろとクン「おにぎりとか、うまい棒とかだな。とりあえず力はついた」
カンナ(男)「そっか、なら安心だね。じゃあそろそろマンション探索に行こうか」
ひろとクン「そうだな」
(カンナが扉を開けて出ようと、ドアノブに触れる――)
ガチャガチャ
カンナ(男)「あれ……?」
ガチャガチャ
カンナ(男)「開かない……!?」
マヨネ「だからきのこの山のほうが5千兆倍美味しいって――は!?」
リリー「開かないって……まさか、閉じ込められた!?」
ソトカ「そんなの一目瞭然ですよ……!」
(その時――)
パアアアアッ!
ヒトカタヒメ櫻儀「」ニヤニヤ
ひろとクン「!」
(光と共に現れた二人目の寵姫が、ひろとクンの目の前に現れ――)
ザシュッ!!
ひろとクン「ぐっ!」
(彼を攻撃した――)
カンナ(男)「ひろと!」
(ヒトカタヒメ櫻儀、再び――。カンナたちは戦闘に突入した)
{BGM:花のワルツ(出典:Re:kinder)}
ヒトカタヒメ櫻儀「」クスクス
(寵姫は不気味に微笑んでいる。何か仕掛けてくる――)
マヨネ「……? 何笑ってんの、アイツ……」
リリー「敵め、覚悟しろーっ! どりゃっ!」ドカッ
(リリーはパンチを寵姫に繰り出した」
ヒトカタヒメ櫻儀「」フラッ
ヒトカタヒメ櫻儀「」ニコッ パアア
(ヒトカタヒメ櫻儀は「不思議な快楽」を唱え、傷を完治した――)
リリー「!?」
カンナ(男)「ごめん、言い忘れてたけどそいつ傷負うたびに全回復魔法してくるから!」
リリー「マジで!?;」
ヒトカタヒメ櫻儀「」ニヤリ
ゲシッ
リリー「ぐっ!」ドサッ
(寵姫に殴り飛ばされた彼女)
ソトカ「リリー!」
ひろとクン「くっ、ならばどうすれば……」
ヒトカタヒメ櫻儀「!」ゲシッ
カンナ(男)「あうっ!」ドサッ
ソトカ「カンナ!」
(カンナも殴り飛ばされた――)
チャリンチャリン
ひろとクン「? 鈴?」
(殴り飛ばされた際に、ポケットから先程の鈴が音を鳴らしながら転がり出てきた――)
ウウウウウ……
カンナ(男)「いてて……ん?」チラッ
(ヒトカタヒメのほうを見てみる――)
ヒトカタヒメ櫻儀「ウウウウウ……」ズキズキ
(なぜか痛みに悶えている、ヒトカタヒメ――)
ひろとクン「な、何だ?;」
リリー「何あいつ痛がってんの……?」
ヒトカタヒメ櫻儀「ハア、ハアア……」
リリー「なんかよく分からんけど、痛がってるうちに殴るよ! せいっ!」ドカッ
ヒトカタヒメ櫻儀「ッ」ヨロッ
ヒトカタヒメ櫻儀「……」
リリー「あれ? 回復してこない……」
カンナ(男)「なんで……」
ひろとクン「……おい、まさかその鈴のせいじゃ?」
カンナ(男)「これ?」
(カンナは落ちている鈴を拾った。そう、これはただの鈴ではなく、「ぎやまんの鈴」というマジックアイテム。これを使えば、ヒトカタヒメ櫻儀の「不思議な快楽」を阻むことができるのだ)
ヒトカタヒメ櫻儀「」ヨロヨロ
ソトカ「そういえばその音が鳴ってから全く回復してきませんね……」
マヨネ「ということは?」
カンナ(男)「ただ攻撃してくるだけのクソ雑魚になったってことか!」
ヒトカタヒメ櫻儀「」イラッ
マヨネ「よーし、なら行くわよー!」ゲシッ
ヒトカタヒメ櫻儀「ッ」ヨロッ
ヒトカタヒメ櫻儀「!」ゴスッ
マヨネ「ぐっ;」
(殴り返されたマヨネ)
ソトカ「それっ!!」ゲシッ
ヒトカタヒメ櫻儀「ッ!!」ドサッ
(ソトカに突き飛ばされた寵姫は倒れ、消滅した)
カンナ(男)「倒した……!」
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