二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 【完結】
- 日時: 2020/07/30 22:02
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: gKP4noKB)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1374
どうもです、灯焔です。
我が道中を進んでいく逃走中#CR04!『JOKER』の正体が遂に判明したり、道化師が本格的に動き出したりと大波乱が止まらない!
今回の舞台は、某リアルファイトゲーな『マリオパーティ5』より『レインボー・ドリーム』。人々の『そらのユメ』から生まれた天空のエリアを、逃走者達とハンターによる4度目の本気の鬼ごっこが今、始まる―――!
ジルクファイドが不穏な動きを見せて終了した前回の逃走中。道化師もどう動いてくるかわからん状況で逃走中#CRはどうなってしまうのやら…。『JOKER』、そして彼を巡る戦いは更にヒートアップ…していくのか?
ドラマは異常気象を解決する為夢の国へ!こちらもただ事じゃあなさそうですよ…?
種族を超えた絆を今、解き放つ時―――!命よ、魂よ、輝きを放て!
<ルール>
逃走エリア:『レインボー・ドリーム』
コネクトワールドの人々の『そらのユメ』から生まれた、天空にそびえる大きなエリア。
4つのエリアに分かれており、逃走者達は各々OPゲームで選ばれた場所から逃走をスタートすることになる。また、今回はミニドラマに対応する為『4つの国』のような景色に仕上がっている。
エリア詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2
逃走時間:85分
賞金:51万(1秒100円)
ハンター:初期4体(OPゲーム会場のハンターボックスに4体)
自首方法:『雷の国』か『雪の国』にある自首用電話から自首する旨を電話する。
<参加者>
【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>3
烈
風雅
塵
【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>4
クリス
ルフレ
カムイ
【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>5
舞園さやか
ソニア・ネヴァーマインド
天海蘭太郎
【どうぶつの森シリーズ】より (3人) 詳細>>6
むらびと
しずえ
たぬきち
【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>7
シャルロット・フェリエ
ルカ・フォルティス
レクト・ラロ
【作者枠】 (3人) 詳細>>8
桜木霊歌
YUMA
夏風邪
【逃走中#02 MVP】 (2人) 詳細>>9
アルル・ナジャ
クレア・スチーブンソン
計20名
○逃走中#CR05 出場枠争奪クイズ 結果発表実施!
※締め切りました
◎AfterBreakTime
①『数多の可能性の世界へ』 >>10
②『松野家の七転八起』 >>36
③『とある神々の憂鬱』 >>56
④『その紅き目は虚空を仰ぐ』 >>68
⑤『現は夢、夢は現』 >>81
⑥『混沌落下☆注意報』 >>94
⑦『道化は鳥を嘲笑う』 >>124
⑧『異星の明星を見上げて』 >>133
⑨『みんなで脱出戦争』 >>144
⑩『打ち上げパーティ』 >>169-173
Extra『ウルトラワールドとの邂逅』 >>174-177
以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.111 )
- 日時: 2020/07/03 22:10
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: kEC/cLVA)
【20:00】
ビーーーーーーーーーーーーーーーー
ルカ「おわっとぉ?!通知…にしては随分とけたたましい音ですね。何かあったんでしょうか…」
夏風邪「………追いかけてきていたはずのハンターが止まってる?間一髪だったが…何なんだ?」
クリス「いつもの通知音と違う…。ここは一旦集まった方がいいだろうな」
いつもの通知音とは違う重苦しい音、そして逃走者を追っていたハンターも全て起動停止してしまいました。一部の逃走者がタイマーを確認してみると、残り20分で止まってしまっています。
不可解なことが連続で起きたと察知した生き残りの逃走者は、一旦太陽の国の城の前まであつまることにしました。
~太陽の国 太陽の城前~
むらびと「(音に焦っている)」
天海「皆さんも聞いたんですね。あの不可解な音…。タイマーも止まってしまっています」
夏風邪「………ハンターも全部止まっていたんだ。運営本部の方で何かあったんだろうか」
塵「不具合ならば解消してさっさとゲームを再開してほしいところなんだが…」
サクヤ『不具合ではございませんよ。今そちらに兄貴を派遣中の為、しばしお待ちください。これより、『既存逃走者強制参加の』SPミッションを発令いたします!』
ルカ「き、既存逃走者強制参加のSPミッションですとー?!」
クリス「じゃあ、ハンターとタイマーを止めたのも意図的にってことなんだな。不具合や敵襲じゃなくてよかったが事前に連絡くらい寄越してくれてもいいだろう…」
集まった6人の元に不意に聞こえてきたサクヤの声。不具合でも何でもなく、運営本部による『意図的な』停止だったようです。
彼女曰く、これから『既存逃走者強制参加のSPミッション』を執り行うのだとか。アクラルがエリアに向かっているので少し待っていてほしいとのこと。
指示通りにそのまま待っていると、ふと目の前が赤く光り、そこから鮮やかな赤い羽根を舞い散らせアクラルが登場しました。あのー。ちゃんと後で掃除してくださいね?
アクラル「初っ端それかよ!俺はエムゼやヴィルとは違って人の姿で瞬間移動使えないんだよ!羽が飛び散るくらい我慢しやがれ!」
サクヤ『これがえむぜさんよりも力が下だという確証ですよねぇ。兄貴、SPミッションが終わったら即座に掃除してくださいね。羽で逃走者が転んでそのままハンターに確保、なんて話になりませんから』
アクラル「へいへい分かりましたよ!サクヤも天の声も容赦ねえなあ。ま、そんなところも可愛いんだけどな!」
ルカ「ところで…『SPミッション』とやらの説明をしていただいてもよろしいでしょうか?」
アクラル「おっと忘れるところだった。それじゃ、早速だけど6人共これを見てくれ!」
サクヤとアクラルのど付き合いもそこそこに、彼はルカからの質問に答えるかのように火を操り始めます。
すると、空中にホログラムが浮かび上がりました。そこに映っていたのは……。
天海「あれって…『学級裁判場』ですか?!」
クリス「見ろ!確保者とソニアもいるぞ!」
塵「天海、あの場所を知っているのか?」
天海「いや、俺自信は実際にあの場で発言をしたことはないですから何とも言えませんけれども…。まさかこの世界であんな場所を見ることになるとは思いませんでした」
アクラル「そんな思いつめんな、別に殺人の犯人を暴けとかそういう過激なのはしねーから。…お前ら、最初に届いた通知覚えてるか?」
そう。学級裁判場です。ちなみに考えるのが面倒くさかったらしくデザインは初代のものを流用しています。それでいいのか。
傍聴席らしき場所には牢獄ルームごと確保された面々と、隣の椅子にソニアさんが座らされています。不審に思う天海くんにアクラルは優しく宥め、逃走者に『通知』のことについて話し始めました。
夏風邪「………最初に届いた通知と言えば…『裏切り者への立候補』だったよな」
ルカ「そうですよ!それで即座に立候補者が出ちゃって、今まで5人だか6人だかその人のせいで捕まっちゃったんですから!」
クリス「…あ。そういえば『裏切り者』、まだ捕まってなかったよな。ということは…」
アクラル「そう。お察しの通りだ。お前らの中に『裏切り者が存在する』んだよ」
むらびと「(ガーン!)」
塵「そんなあからさまに反応しなくても分かっていたことだろ」
アクラル「このまま3回目の通知でやってもよかったんだけどよ、折角のバラエティ色豊かな逃走中なわけだろ?だから、お前ら全員で『学級裁判』というスタイルを取って、これからお前らに裏切り者を暴いてもらうぜ!」
天海「…え?これから俺達みんなで学級裁判を行って、裏切り者を暴けってことですか?」
ルカ「なんか難しそうなミッションですねー…。私、役に立てるでしょうか?」
夏風邪「………原作良く分からないんだけど大丈夫かな」
アクラル「詳しくは学級裁判場にお前らを連れて行ってから説明するけど…。『裏切り者を学級裁判で明かして退場させる』か、『このまま裏切り者が残ったまま残り20分を走る』か。どっちがメリットあるかは明白だよなぁ?」
塵「ちなみに『誰か1人でも参加しない』って逃走者がいた場合はどうなるんだ?」
アクラル「んあ?そんなもんカウントしねーよ。『誰か1人参加表明を出した時点で全員強制参加』だ。それで裏切り者に逃げられても面白くねーだろ」
天海「俺達の存続がかかる大事な裁判を『面白いか否か』で判断しないでください。…ま、ここで裏切り者をピンポイントで脱落させられるというのなら…『参加してもいいと思います』。皆さん、どうでしょう?」
皆さんは覚えていらっしゃいますでしょうか。最初の最初に裏切り者になる逃走者を通知で決めたことを。そして、これまで5人の逃走者が通報で犠牲になったんでしたね。
なんと!それをこれから『学級裁判』で暴いてもらうというのが『SPミッション』だというのです。こんなことするのこの逃走中しかないですよ。
むらびと「(強く1回頷く)」
ルカ「裁判だか何だか分かりませんがやれるもんはやってやらぁ!参加しますよ!」
クリス「実際に人を裁くわけじゃないからな。ここで脱落の危険性が消せるのならば、おれも参加する」
夏風邪「………ルール良く分からないけど、皆が参加するなら俺も参加する」
塵「俺も参加だ。必ず裏切り者をこの手で…!」
天海「皆さんもやる気充分みたいです。俺も、勿論参加表明を出しますよ」
アクラル「オッケー!全員参加ってことでいいんだな!それじゃあ……」
全員が参加すると表明を出して満足そうに笑ったアクラルは、そのまま自らの身体を……。
朱雀の姿に変えました。
朱雀『サァ、我ニ乗リ裁判場ヘト向カウゾ』
ルカ「あ、貴方はヴァリアントだったんですか?!てっきり魔導師か何かかと…!」
クリス「チキの様な種族なのか…?!」
天海「どっちも違うと思います。…とにかく、彼の背に乗って裁判場まで行けばいいんですね。…6人乗りますかね?」
朱雀『心配ハ要ラヌ』
塵「こいつがそう言っているなら心配しなくてもいいんじゃないか?」
むらびと「(既に背中に乗って朱雀の羽を抜こうとしてる)」
夏風邪「(邪魔したらボウリングの球落とされそうだから邪魔しないでおこう)」
…一部痛そうな行動をしている逃走者がいますが無視しましょう。無視です。
逃走者6人を乗せた朱雀は、そのままスピードを上げて学級裁判場へと飛んで行ったのでした…。
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.112 )
- 日時: 2020/07/04 16:28
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)
・・・どうも。おろさんです。
・・・無事にミッションをクリアした途端に学級裁判ですか。裏切り者は誰なのでしょうかね・・・・・・て言うか、カオス軍団の皆さんは油断しすぎです;特にそちらのマリオ;
・・・何だかんだで、次回も楽しみにしています。
PS:近頃、自信の小説の外伝のような作品を作成しました。・・・もし良ければ、ご覧になってみてください。
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.113 )
- 日時: 2020/07/04 22:04
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: rKVc2nvw)
どうもです。灯焔です。
二次創作をしている身、すなわち『キャラクターを借りている立場』なのだから原作へのリスペクトは大事だと思う毎日です。
>>おろさん 様
どうもです。コメントありがとうございます。
ミッション③クリアー!そして裏切り者を暴く為にSPミッション開始!ということで、裏切り者は誰なのでしょうか。5人もを通報したのだから余程の手慣れですかね…?
カオス軍団の皆さんは色んな意味で自信過剰が沢山いますからね。マリオさんは楽しめたので良かったようです。
学園がテーマの外伝小説ですよね。時間があれば見に行きたいと思います。
学級裁判。一体誰が裏切り者なのでしょうね?
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.114 )
- 日時: 2020/07/04 22:06
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: rKVc2nvw)
~学級裁判場~
朱雀『サァ、目的地ヘト到着シタゾ。我ガ妹カラ説明ヲ受ケヨ』
クリス「ペガサスナイトやドラゴンナイトの目線ってあんな感じだったんだな…」
天海「学級裁判場…にしては、随分と華やかで豪勢な装飾の様な気がしますが」
朱雀の背に乗っての空の旅も終わりを告げ、6人がたどり着いたのは随分と華やかな雰囲気の学級裁判場。
いつもの不気味で殺伐とした雰囲気とは打って変わって、まるでパーティ会場のようなイメージさえ思い起こさせます。
『裁判』と聞いて不安に思っていた5人と不審に思う天海くんの前に、サクヤが低いヒールの音を鳴らしながら近づいてきました。
サクヤ「皆様、空の旅お疲れ様です。空中散歩はどうでした?兄貴の背、熱くありませんでした?」
むらびと「(首を横に振っている)」
夏風邪「………そういえば炎の鳥なのに全然熱くなかった気がする」
塵「たまには空の旅も…って違う。ここが『学級裁判場』で間違いないんだよな?」
サクヤ「はい。今回このミッションの為に特別に用意した学級裁判場です。設備等は実際にある学級裁判場と同じですが、流石に装飾まで殺伐とする必要はないかと思いまして。思い切って楽し気なパーティのような飾りつけにしてみたのです」
ルカ「なるほど。いつもはこんな雰囲気の装飾ではないのですね?」
天海「その『いつもの』がいつもじゃないんですよルカさん。確保された方々もいるわけですし、ここで裏切り者を暴かないと後々大変なことになりそうですからね」
サクヤ「ええ本当に。私もそう思いますよ。それではモノタロウさんの方から学級裁判の説明がありますので、参加者の皆様は『自分の名前が書かれた教壇の前に立って』、しばしお待ちくださいませ」
楽し気な装飾はサクヤの計らいによるものでした。まぁ、実際に殺人が起きたわけでもありませんし。この調子だとおしおきもなさそうですね。
サクヤの案内に導かれるかのように6人は自分の名前が書かれた教壇へと立ちます。牢獄ルームの面々も思い思いにこの異常な雰囲気について話しています。
ソニア「まさか実際に学級裁判を見る側になるとは思いませんでした。運営本部の方々は思考回路がぶっとびー!なのですね!」
アルル「今回はスペシャルバージョンだからこんな楽しい雰囲気だけど、実際はもっと怖い雰囲気なんだよね?『裁判』ってあるし…」
舞園「はい。実際は誰かが誰かを『殺害』した時にのみ起こる裁判だと聞いています。こんな楽し気な雰囲気で行うものでは本来ありません」
風雅「やろうと思ったサクヤもサクヤだけど、OKを通した本部も本部だよな…」
烈「本当だよなー」
たぬきち「裁判場は実際に立てられないけれども、同じようなシステムで何かビジネス出来るかもしれないだなも。しっかり見学して変えるだなも!」
しずえ「むらびとさんに阻止されてもわたしは手助けできませんからね?」
教壇に立った後しばらく待っていると、裁判場を陣取るように位置取られていた椅子に『ぽてっ』とぬいぐるみのようなものが落ちてきました。
半身は白く、半身は赤い。紺色のマフラーをしているモノクマの様な人形でした。恐らく彼がサクヤの言っていた『モノタロウ』なのでしょう。
モノタロウ『お父ちゃんも残りの4人もどこかに行ったまま戻ってこないから、今回の学級裁判を仕切るのはオイラ『モノタロウ』が担当するよ~!え、えっと、緊張してるけどよろしくね~!それじゃあ、学級裁判の説明を始めるね。
今回、お前達には『6人の中に潜んだ裏切り者』を探してもらうよ。その為に『学級裁判』を開催するから、存分に議論して答えを1つに絞ってね。答えが決まったら、『裏切り者の名前が書かれているパネル』をタッチしてね。最終的には多数決で決めるから、回答し忘れの無いようにお願いするね。
それで、もし裏切り者を暴くことが出来たら『裏切り者が強制失格』。逆に裏切り者を暴くことが出来なかったら『裏切り者以外の全員が強制失格』して、逃走中のゲームを再開するよ』
ソニア「殺人事件の『クロ』が『裏切り者』に置き換わっただけで、ルールの変更は特にありそうもなさそうですね!」
クリス「つまり、『裏切り者を暴けるチャンスは1回』ということになるのか。選択を間違えれば全員が強制失格になるというのだから慎重に裏切り者を暴かなければ」
むらびと「(コクコク)」
塵「成功したにしろ失敗したにしろ犠牲者が出るのか。まぁ、前2つの通知も同じようなものだったが…」
ルカ「いやいや、あれは裏切り者が2票持ってたからで…!」
天海「そういう話は裁判が始まってからにしましょう。1回の選択が命取りになる今、余計な話はするべきではありません」
モノクマが道化師側にいる以上モノクマーズも彼らと一緒に行動していると思っていたんですが、どうやらそうではなさそうです。他の4体は知りませんが、少なくともモノミとモノタロウについては味方、と捉えても大丈夫そうですね。
さて、やってきましたよSPミッション。学級裁判です。『クロ』が『裏切り者』に置き換わっただけでルールは実際の学級裁判とそう変わりありません。裏切り者特定に成功すれば『裏切り者だけが失格』。裏切り者特定に失敗すれば『裏切り者以外が全員失格』。これも意味的には同じ。
実際の殺人事件ではない為、物理的な証拠を出していくことが難しいミッションですが…。どうにか頑張ってほしいですね。
SPミッション 『裏切り者を学級裁判で暴け!』
残り時間20分で一旦タイマーが止まり、残っている逃走者全員で裏切り者を暴く学級裁判をしてもらう。選択できるのは1回までであり、見事裏切り者を暴くことが出来た場合は裏切り者が強制失格。間違えた逃走者を裏切り者として指定してしまった場合は裏切り者以外の全員が強制失格し、ゲームが続行される。
夏風邪「………学級裁判。原作あんまり分からないのに参加することになるなんて」
ルカ「元気出してください夏風邪さん!天海さん以外全員同じですから!」
天海「いや、裁判に関しては俺も皆さんと同じ条件ですが。これが初裁判です」
ルカ「え?」
クリス「どういう意味だ?」
塵「(察してしまったからこれ以上言わないでおこう…)」
むらびと「(きょとん)」
~運営本部メンバー待機場所~
罪木「ふわぁ、遂に始まってしまうんですねぇ…」
石丸「緊迫感があるのはいいが、また見ることになるとはな」
東条「どうにか無事に終わってほしいけれど…。実際に殺人が起きたわけでもないのに緊張するわね」
田中「アストラルレベルが高まっている…。これはレベルの高い言霊の投げ合いが見れそうだ」
マルス「実際だとこんな和やかな雰囲気ではないと思うんだけど…。そうでないだけでもありがたく思うべきなのかな?」
ベレス「逃走中クオリティ、ってやつかな?」
ソティス「ベレス、それは違うぞ」
~牢獄ルーム~
クレア「始まるんですね…!これで、私達を通報した『裏切り者』が暴かれると」
烈「心当たりはあるけど…。とにかく、逃走者達に頑張ってもらうしかないよな」
カムイ「ですが、先も言いました通り裏切り者の方にもちゃんと理由があるはずです。『即シバく』は絶対に許しませんからね!特にYUMAさん!貴方ですよ!」
アルル「本人も空気読んで黙ってるみたいだし、ここは寛容に行こうよカムイ~」
霊歌「とにかく、バッドエンドだけは絶対に避けてほしいところだよね!逃走者のみんなー!頑張ってー!」
応援の声が飛び交う学級裁判なんて見たことがありませんよ。
勝者は逃走者達か。それとも裏切り者か。次回、学級裁判開始!
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.115 )
- 日時: 2020/07/05 22:00
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: rKVc2nvw)
モノタロウ「みんな準備が整ったようなので~…。学級裁判、スタート!!」
~学級裁判 開廷!~
ルカ「スタート、と言われましても…。何から話せばいいのか分からないんですが、どうすればいいんですか?」
天海「普通の事件なら、捜査した『証拠』やら『情報』を出し合って犯人の目星をつけていく形になります。今回は物的証拠がないので、俺達全員で状況をまとめながら怪しい人物について洗っていく形にしましょう」
クリス「俺達が分かる情報と言えば…『裏切り者の通報によって捕まった逃走者』くらいか?」
夏風邪「………今全員が分かりそうなことといえば、それくらいしかなさそうだよな。まとめてみよう」
むらびと「(コクコク)」
塵「裏切り者によって捕まった逃走者…。確か『5人』いたよな?」
クリス「ああ、5人いたな。確か通報で捕まった人物は……
『烈殿』『YUMA殿』『カムイ』『クレア殿』『アルル殿』の5人だな」
ルカ「特に出場したシリーズで縛ってはなさそうですけれど…。MVP枠のお二人は、裏切り者の通報によって確保されているんですね」
塵「それも偶然だと思うが。裏切り者は【特に見境なく通報した】んじゃないか?」
天海「(…ん?塵君の言葉に何か引っかかるところがありますね。ここは話をしてみたほうがいいかもしれません)」
天海『それは違います!!!』
【特に見境なく通報した】←『確保された場所』
B R E A K ! !
天海「…塵君。俺は裏切り者が『見境なく通報した』とは思っていません。裏切り者に通報された人達が確保された場所を思い出してみてください」
夏風邪「………えーと。最初に通報で捕まった烈は…『晴れの国と雪の国の国境付近』で捕まったんだよな」
ルカ「それで間違いありません!それで、2番目に確保されたYUMAさん。彼女は『雪の国』で確保されました!」
クリス「3番目に通報されたカムイも『雪の国』で確保されているな」
塵「4番目のクレアは『晴れの国』、5番目のアルルは『雷の国』だ。…これで何か法則性が見つかるのか?」
夏風邪「………あっ。裏切り者はクレアを通報するまで『雪の国』か『晴れの国』で通報しているってことじゃないか?アルルが捕まったのって確か…ミッション③でマリオ達を退散させる為に全員動いていたから、裏切り者も自然に別の国に移動しているってことで…」
天海「はい。夏風邪さんの言う通りです。それと、ここから導き出せる『可能性』が1つ見えてきます」
ルカ「可能性?」
クリス「(あ。その【可能性】って…)」
【可能性】←『裏切り者のスタート位置』
クリス『これだ!!』
クリス「『裏切り者のスタート位置』…とか?」
夏風邪「………そうか!最初に通報された時…扉は『1つしか』開いていなかった。つまり、『烈が通報された時に扉が両方閉まっている』国に裏切り者は絶対いないんだ!」
天海「そうです。烈君が確保されたのを俺達が知ったのは『ミッション①』の途中…そして、舞園さんと共に扉を開けた通知が来た直後だった。この時に『雨の国』もしくは『雷の国』にいた逃走者は『裏切り者』の可能性を撤廃することが出来るんです」
塵「成程な。烈の通報時、雨の国と雷の国は扉が両方開いていなかった。つまり、『自分がスタートした国』から動けない。ということは…『裏切り者ではない』ということがハッキリするんだな」
ルカ「それは分かりましたけど…。【皆さんのスタート地点を把握する物なんてありました】っけ?記憶にないんですが…」
夏風邪「(………もしかして、あれのことかな?)」
夏風邪『………それは違うな』
【皆さんのスタート地点を把握する物なんてありました】←『OPゲームのくじ』
B R E A K ! !
夏風邪「………『OPゲームのくじ』。チョロ松が最初説明してたよな?」
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チョロ松『このくじのうち『20枚』には『4つの国のどこかのマーク』が描かれていて、僕達がゲームスタートを宣言した時に『マークが描かれていた国』にワープされる仕組みになっているんだ』
------------------------
夏風邪「………無くさないように運営の方から言われていたはずだから、全員持っていたはずだよな?」
むらびと「(颯爽と自分のもっているくじを見せる)」
天海「そういうことですか!全員持っているくじを見せあいましょう。これで、『裏切り者の可能性がない逃走者』を候補から外していきましょう」
ルカ「わ、分かりました!今出しますね!」
天海くんの合図を皮切りに、6人は自分達が持っているくじのマークを見せあいます。
天海「俺のくじに描かれていたマークは『雨模様』です。言わなくとも『雨の国』での逃走スタートでした」
夏風邪「………俺も天海と一緒だ。『雨』のマークだった」
むらびと「(紙には『雷』のマークが描かれている)」
ルカ「私は『太陽』のマークでした!絵柄通り『太陽の国』からのスタートでしたね!」
塵「『雪』マークだ。これが描かれていたからあの寒い国でのスタートだったんだよな」
クリス「寒い国って…。おれも塵殿と同じく『雪』マークだった。『雪の国』スタートだったぞ」
天海「…皆さん。先程俺が言ったことと照らし合わせると…。『夏風邪さん』『むらびとさん』『俺』は、少なくとも『裏切り者ではない』ことが明確になりますよね」
むらびと「(自分は無罪だと焦っている)」
夏風邪「………別に犯人を絞り込んだんじゃないから焦らなくてもいいと思うぞ。ということは…『クリス』『ルカ』『塵』。この3人の中に確実に『裏切り者』がいる、ということになるんだな」
ルカ「確かにそうなりますが!愛の神に仕える天使として、裏切り者などには絶対になりません!」
クリス「おれもだ。裏切り者の汚名を着てマルス様に泥を塗る訳にはいかないからな」
塵「俺もだ。そもそも金になんて興味はない」
天海「当然みんなそう言いますよねぇ。…さて。『3人が辿った行動』をそれぞれ見て行けば、自ずと裏切り者が判明してくるはずです。特に、『ミッション中とミッション前後の動き』をよく考えてみましょう」
夏風邪「………失敗は許されないから、しっかり考えないとな」
むらびと「(顎に手を当てる)」
OPゲームで引いたくじから『塵』『クリス』『ルカ』の誰かが裏切り者ではないかと推論付けた逃走者達。
さて、彼らの中に裏切り者はいるのでしょうか…?学級裁判、次回決着です!
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