二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 【完結】
- 日時: 2020/07/30 22:02
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: gKP4noKB)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1374
どうもです、灯焔です。
我が道中を進んでいく逃走中#CR04!『JOKER』の正体が遂に判明したり、道化師が本格的に動き出したりと大波乱が止まらない!
今回の舞台は、某リアルファイトゲーな『マリオパーティ5』より『レインボー・ドリーム』。人々の『そらのユメ』から生まれた天空のエリアを、逃走者達とハンターによる4度目の本気の鬼ごっこが今、始まる―――!
ジルクファイドが不穏な動きを見せて終了した前回の逃走中。道化師もどう動いてくるかわからん状況で逃走中#CRはどうなってしまうのやら…。『JOKER』、そして彼を巡る戦いは更にヒートアップ…していくのか?
ドラマは異常気象を解決する為夢の国へ!こちらもただ事じゃあなさそうですよ…?
種族を超えた絆を今、解き放つ時―――!命よ、魂よ、輝きを放て!
<ルール>
逃走エリア:『レインボー・ドリーム』
コネクトワールドの人々の『そらのユメ』から生まれた、天空にそびえる大きなエリア。
4つのエリアに分かれており、逃走者達は各々OPゲームで選ばれた場所から逃走をスタートすることになる。また、今回はミニドラマに対応する為『4つの国』のような景色に仕上がっている。
エリア詳細 >>1
ミニドラマ紹介 >>2
逃走時間:85分
賞金:51万(1秒100円)
ハンター:初期4体(OPゲーム会場のハンターボックスに4体)
自首方法:『雷の国』か『雪の国』にある自首用電話から自首する旨を電話する。
<参加者>
【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>3
烈
風雅
塵
【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>4
クリス
ルフレ
カムイ
【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>5
舞園さやか
ソニア・ネヴァーマインド
天海蘭太郎
【どうぶつの森シリーズ】より (3人) 詳細>>6
むらびと
しずえ
たぬきち
【白猫プロジェクト】より (3人) 詳細>>7
シャルロット・フェリエ
ルカ・フォルティス
レクト・ラロ
【作者枠】 (3人) 詳細>>8
桜木霊歌
YUMA
夏風邪
【逃走中#02 MVP】 (2人) 詳細>>9
アルル・ナジャ
クレア・スチーブンソン
計20名
○逃走中#CR05 出場枠争奪クイズ 結果発表実施!
※締め切りました
◎AfterBreakTime
①『数多の可能性の世界へ』 >>10
②『松野家の七転八起』 >>36
③『とある神々の憂鬱』 >>56
④『その紅き目は虚空を仰ぐ』 >>68
⑤『現は夢、夢は現』 >>81
⑥『混沌落下☆注意報』 >>94
⑦『道化は鳥を嘲笑う』 >>124
⑧『異星の明星を見上げて』 >>133
⑨『みんなで脱出戦争』 >>144
⑩『打ち上げパーティ』 >>169-173
Extra『ウルトラワールドとの邂逅』 >>174-177
以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.146 )
- 日時: 2020/07/18 18:17
- 名前: YUMA (ID: 3NeFJuEp)
ユマです。弐寺UCのリーグに参加でもうすぐC1になれそうなフラグ点灯でございます。
本題、不思議な輝きのティアラに雷の力を宿した宝玉...全て集めてミッションも無事終了ですが...え。嘘でしょ。塔を爆破解体しやがりましたか...そういえばその気になればアイツらのさじ加減で爆破は可能だったよね!?
ジルク「...多分だがそちらの俺は大丈夫な可能性がありうる。青いコアらしいモノが無傷で反応しているなら恐らくは...!」
*仮に生存してるなら...彼の治療と精神ケアが必要ですかねー...次回はどうなるか。
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.147 )
- 日時: 2020/07/18 22:07
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: .uCwXdh9)
どうもです。灯焔です。
FEHにクリスくんちゃん実装だということで!アカネイア最推しとしては喜ばしい限りでございます!出来れば両方…駄目でも男性のクリスくんだけはお迎えいたします。絶対に。待っててね!
マルス「やっとクリスに声が付いたんだよね…。地味に彼のステータスの声優欄が修正されていることには気付いたかな?」
アイク「本格的な予想は俺の声を担当している人だったが、アシュナードの声を担当している人の話も出していたからまさか本当になるとは思わなかったと驚いていたぞ」
マルス「もしきみの声だったらぼくはどういう反応をすればいいんだい?」
アイク「素直に喜べばいいだろ?」
マルス「(それが出来ないから言ってるんだけどなぁ…)」
ベレス「(遠距離反撃欲しい)」
>>YUMA 様
どうもです。コメントありがとうございます。
全てのアイテムを集め、無事ミッションをクリアしたのも束の間。予告通り塔を爆破され脱出を図る一同。その道中でジルクさんが自ら皆を守る為犠牲に…。ミミちゃんの悲しみや計り知れず、です。
救出フラグはしっかり立っているようですが今後どうなるやら。ゲーム終了と共にお待ちください。
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.148 )
- 日時: 2020/07/18 22:10
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: .uCwXdh9)
【04:22】
~雪の国 巨大雪だるま前~
クリス「ここまで残れるとは正直思っていなかった。ルフレ殿もカムイ殿もかなりのやり手だからな…。彼らより先に捕まることばかりが頭の中を巡っていた」
そう言いながら雪の国を逃げるのはクリス。自分がここまで残れていることに驚いていました。
まぁ、逃走中ってそういうゲームですからね。例え世界的に有名なスーパースターであろうが、募集に当たった幸運な作者陣であろうが、捕まる時は捕まります。
誰が残るか最後まで分からない。運も実力の内とは言いますよ。
クリス「そういうものなのは分かっているんだが…。おれが逃げ切ったとしておれがどのタイトルのキャラなのか分かってもらえるのか?」
ストップ。メタネタはやめてください。貴方のFEHの実装を心から待ちわびてる方は天の声は知っておりますからね!勿論天の声以外で、です。
塵のこともですが、これを機に少しでも原作を調べたりなんなりしてくれる方が増えてくれることを祈りたいものですね。
クリス「そうだな…。確かにメジャーなキャラはそのジャンルを知ってもらう入口にぴったりだとは思うが、もう少し踏み込んでくれるとおれも嬉しいんだがな。…と、そういう話をしたかったんじゃない。最後まで逃げ切って成果を残さないとな」
その意気です。最後まで諦めずに頑張ってくださいね!
~雨の国 釣り場付近~
ルカ「いやー、今まで随分と大変な目に遭いましたからね…。これは逃走成功しないと割に合いませんよ!」
ハンターを警戒しながらも歩みを止めないルカ。彼女も全ミッションに果敢に挑んだ逃走者の1人です。
今回も案の定逃走者への邪魔が入りましたからね…。その苦労も分かります。正直天の声も全員逃走成功してほしいと思っております。
ルカ「はい!そりゃそうですよ!私だけではなく皆さんの苦労も背負って走っているんですからね!最後まで気を抜かないで走り抜かないと…」
そう言いかけた彼女、急に走り出しました!実は――――――
ハンターKU「…………!!」
ダッダッダッダッダ!!!!
ROCK ON 【LUCA FORTIS】
ピーーーーーーーーーーーー
ハンターが迫ってきていました!すぐに逃げ出すルカ。
彼女の運動神経であれば撒けそうな距離です!すぐに隠れる場所の多い雷の国へと舵を切ります!
ルカ「雨の国だとハンターの方に分がありますからね!雷の国まで走って角を使って撒きたいと思います!」
全力で走るルカでしたが、先程のミッションで体力を大量に消耗しているはず。徐々にハンターとの距離が迫ってきています。
そんな中、彼女は一心不乱に国境の扉を潜ろうと走る速度を落としません!
しかし……。
ハンターLU「…………!!」
ルカ「あっ! 挟み撃ちは無理ですーーー!!!」
走っている方向から別のハンターが迫ってきていましたー!
挟み撃ちは流石の運動神経を持つ彼女でも無理!何とか逃れようとしましたが時既に遅し!
ポンッ
【03:41】
ルカ・フォルティス 確保 残り2名
ルカ「あぁ…。駄目でした…。申し訳ありません…」
流石に挟み撃ちまでは考えていなかったようです!そのまま確保!お疲れ様でした…。
あれ、そういえば(^ω^)と話した3人とも捕まったような。嫌な予感しかしませんが…。
実は、もう1人ハンターに追われている逃走者が…!
~雷の国 電光掲示板付近~
ハンターPE「…………!!」
ダッダッダッダッダ!!!!
ROCK ON 【MURABITO】
ピーーーーーーーーーーーー
むらびと「!!!」
ハンターに至近距離で見つかったむらびと!方向転換を図るも既にハンターの手はむらびとの背中を捉えていました―――。
ポンッ
【03:27】
むらびと 確保 残り1名
むらびと「(しょぼーん…)」
逃走成功候補のむらびとも確保!あー!お疲れ様でした…。
残り約3分30秒で残りの逃走者はクリスのみ!これはまずいですよー!
~牢獄ルーム~
ピリリ ピリリ
風雅「聞きたくない!聞きたくない!!」
烈「仕方ないだろ!まだ逃走中は終わってないんだぜ!…よし、読むぞ!『ルカ・フォルティス むらびと 確保 残り1名』 2人一気に捕まったぞ?!」
クレア「えぇーっ?!ってことは残りクリスさんだけですか?!」
YUMA「本当にまずいんじゃないかこれ。残り3分もあるんだろ?全滅あり得るぞ!」
カムイ「しかし!クリスさんは先も言った通り体力に自信があります!ハンターに挟み撃ちされたり、壁に追い詰められたりしなければ充分3分逃げ切れると思います!」
ルフレ「それに、今回エリア自体が広いからね…。4体いたとして、彼が2体に挟み撃ちされる確率はそう高くないと思うよ」
しずえ「クリスさん、どうか3分逃げ切ってくださ~い!」
天海「あー。あとルカさんが捕まったんで…。なんか嫌な予感がするんですが」
夏風邪「………(^ω^)。こっちに来るな。来るな!来るな!」
(^ω^)<ヤクソクハヤクソクダヨ!
じりじりと牢獄ルームの端っこへ逃げる夏風邪と追い詰める(^ω^)。夏風邪、天海くん、そしてルカ。全員捕まりましたからねぇ。これは逃げようがありません。
どんな透過能力を持っているんだか知りませんが牢獄ルームなんてなかったかのように中に入り込むバリカンを持った(^ω^)。そして……。
ヴィィィィィィィィィン!!!!!
夏風邪「あーーーーーーっ!!!!!」
※夏風邪様、本当に申し訳ございません。
天海「本当にすみません」
霊歌「えっ、何これ。狙われなくて本当に良かった…」
塵「確かこいつ、知ってる奴の髪の毛しか狙わないはずだからお前は大丈夫だと思うが」
シャル「バリカンってあんなに威力あったのか?」
レクト「最近最新型のに買い換えるとか何とか耳にしたよ?」
たぬきち「毛が刈られなくて良かったも」
舞園「(版権キャラも狙われるなら真っ先にたぬきちさんがターゲットにされそうなことは黙っておきましょう…)」
(^ω^)は高性能のバリカンで夏風邪の頭をまん丸に刈ってしまいましたとさ。落ちる髪の毛と項垂れる夏風邪。すみませんでした…。
彼を刈り終えると彼はニコニコした顔をたぎらせながら満足げに牢獄ルームから去ってしまいました。何なんだアイツ。
(^ω^)<キッチーマンゾクシタカラカエルネ!ジャ!トモダチトフリムキニヨロシクネ!
天海「は、はい」
夏風邪「………社長にこんな姿見せられない…」
坊主になった夏風邪を牢獄ルームの逃走者はただ慰めることしか出来ませんでしたとさ。
…(^ω^)がそんなことやっている間に残り2分切っているみたいですね。なんだこの茶番。
烈「残り2分か…。大丈夫かよクリス」
アルル「大丈夫!今回も逃走成功できるって!そう信じよう!」
ソニア「踏ん張ってください、クリスさん!」
残り2分で残っている逃走者はクリスただ1人!
無事に逃走成功できるんでしょうか?!次回、ゲーム完結!結果は如何に?!
- Re: 逃走中#CR04 虹の夢と王国の絆 ( No.149 )
- 日時: 2020/07/19 21:30
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: .uCwXdh9)
【01:30】
~雪の国~
クリス「まさか一気に2人も捕まってしまうとはな…。最後の1人に残ってしまうとは」
残り1分30秒。開けた場所でゲーム終了を迎えようと心に決めていたようで、特に隠れもせず雪の国を逃げているクリス。
体力に関しては他の逃走者がお墨付きな評価をしているので、これも彼の作戦なのかもしれませんね。
クリス「影の英雄として隠れてゲーム終了を待つ選択もあったが…。おれの心意気的には目立たず逃げ切りは少し納得いかなかったからな。こうして開けた場所でハンターを警戒する選択をしたという訳だ」
成程。その選択が吉と出るか…。逃走成功はもうすぐそこに!頑張ってください。
【01:00】
~牢獄ルーム~
ルカ「最後の最後で油断しました…。そして夏風邪さん誠に申し訳ございません…」(土下座)
夏風邪「………いや、別に命を刈り取られたわけじゃないし大丈夫…。顔をあげてくれ」
むらびと「(余程悔しいようで泣いている)」
しずえ「よしよし、むらびとさんも頑張りましたよ~!爪痕はしっかり残してましたし、これで島の評判もうなぎ上りですね!」
シャル「そういやよ、むらびとってお前らの島の代表なんだっけ?無口の奴が代表でいいのか?」
たぬきち「そんなことないだなもよ?確かに不思議なくらい喋らないけど、身振り手振りで自分の気持ちはしっかり伝えてくれるし、自分から率先して何でもやってくれるし。人は見た目によらないだも」
風雅「それをお前が言うのか…。まぁいい。―――あと1分を切ったな」
カムイ「クリスさん、粘っていますね。このまま最後まで走り切ってほしいところですが…」
ルフレ「残り1分を切ったとはいえ油断は出来ないからね。最後までハンターに見つからないよう僕達も祈ろう」
クレア「頑張ってください!」
牢獄ルームの面々もクリスの逃走成功を祈って残りの1分を迎えます。
クリス「(あと45秒…!)」
たった1人広いエリアを逃げ続ける『影の英雄』、クリス。
そして彼と対峙するのは…。
ハンターMR「…………」
ハンターLU「…………」
ハンターPE「…………」
ハンターKU「…………」
4体のハンター。果たして、クリスの運命は―――!
【00:30】
クリス「(あと30秒…!)」
~牢獄ルーム~
烈「後30秒だぜ!」
ソニア「こちらも緊張してきました…!うう、気が休まりません」
YUMA「最後まで残ったからには絶対に逃走成功してほしいよ」
天海「大丈夫です。クリス君なら絶対にやってくれます」
舞園「とはいえ、エリアにハンターは4体…。見つかってしまえば終わりだと思った方がいいかもしれませんね」
レクト「どうか彼がハンターに見つかりませんように…!逃走成功できますように…!」
【00:14】
~雪の国 巨大シーソー前~
ハンターMR「…………!!」
ダッダッダッダッダ!!!!!
ROCK ON【CHRIS】
ピーーーーーーーーーーーー
クリス「見つかったか―――!」
残り15秒でハンターに捕捉されました!残りの力を振り絞って逃げ出します!
逃走成功は目の前!ハンターに捕まらないように逃げてくださーい!!
【00:10】
アルル「残り10秒だよ!!」
ルカ「恒例のカウントダウン、いきましょ―――あれ?」
恒例のカウントダウンと行きたいところですが、何か様子がおかしいとスマホを見るルカ。
…画面に現れた数字の動きを見て、彼女は青ざめました。
ルカ「あ、あ、あぁぁ…!」
塵「おい。どうしたんだよ?何青ざめてるんだ?」
【00:07】
~雪の国 凍った噴水前~
ハンターKU「…………!!」
ハンターMR「…………!!」
ダッダッダッダッダ!!!!!
クリス「2体同時は流石に振り切れない…!みんな、すまない…!」
ポンッ
【00:04】
クリス 確保 残り0名
~牢獄ルーム~
ピリリ ピリリ
霊歌「い、いやーー!!こんな時に鳴らないでーー!!」
ソニア「…………。烈さん、読み上げをお願いできますか?」
烈「あぁ、分かったぜ。『クリス 確保 残り0名 逃走者全員が確保された為、ゲームを終了する。GAMEOVER』 ―――クリス、捕まったーーー!!!」
ルフレ「うわぁ、あと4秒だったんだ。惜しかったなぁ…」
シャル「今回は全滅ってことかー。残念だなー」
残り4秒で無念の確保!全員確保されたので今回逃走成功者は『なし』!!
逃走中#CRでは初の事例になります。何はともあれ、皆様お疲れ様でした…。
【逃走失敗 GAMEOVER……】
~牢獄ルーム~
アルル「お疲れ様。今回は残念だったね…」
クリス「すまない。最後の最後でハンター2体に追われてしまった。残り4秒…かなり惜しかったな」
カムイ「いえいえ!残り2分を1人で逃げるなんて相当の技量が無いと出来ませんって!十分健闘したと思いますよ!お疲れ様です」
ルカ「いやー、今回は残念でしたがいい汗かいたー!色々ありましたが凄く楽しかったですよ!」
霊歌「私は最初に捕まったから、次出れるならもっと最初に捕まらないような特訓をしてリベンジするよ!」
牢獄ルームに戻ってきたクリスを逃走者達がねぎらいます。それくらいの活躍をしたのですから当たり前です。
前人未到の結果となった逃走中#CR。牢獄ルームで待っていると、本部からのアナウンスが鳴り響きました。
ベレス『みんな、今回はお疲れ様。全員捕まってしまって残念だったね…。
全員OPゲーム会場がある場所まで集まってね』
サクヤ『OP会場にて表彰式。そして、次回逃走中のクイズ結果の発表等お知らせを行います!お楽しみに!』
ルフレ「表彰式?……あぁ、ソニア殿が自首に成功していたんだったね」
ソニア「そうでした!今の今まで忘れていました!わたくし皆さんと一緒に捕まった気分でおりました!」
クレア「忘れてたんですか?!」
天海「一番忘れちゃ駄目なことですよ…?」
逃走成功者は現れませんでしたがソニアさんが賞金ゲットという結果に。おめでとうございます。
次回、表彰式&次回逃走中の結果発表等のお知らせです!
- ドラマパート ⑤ ( No.150 )
- 日時: 2020/07/19 21:36
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: .uCwXdh9)
レインボー・ドリームに、夕日が差し込む…。ピアニーが生贄となるまでもう少し。
必ず助けると豪語したからには諦めるわけにはいかない…。アヤはその気持ちを糧に秘宝を探し回っていました。その甲斐あってか、彼女の両手には神秘的な光を放つ水瓶と溶けない雪だるまが。
急いで天空の塔の前に向かうと、既に商人が到着していたようです。彼はアヤを見つけてこちらに向かって手を振りました。
商人「おせーぞ!ちゃんと交渉して『例のブツ』は手に入れたぜ!」
アヤ「素早いご到着で。すみません…。私もちゃんと秘宝を探し当てることが出来ました。これを女王様に渡して話をすれば、ピアニーさんを助けることが出来ますね!」
商人「おう!とにかくよ、時間がねえ。もう日は暮れそうなんだ、急いで天空の塔を昇るぞ!」
商人の手にも綺麗な宝石の嵌ったティアラと稲妻が鳴り響いている宝玉がありました。無事に4つの秘宝が集まったと安堵したアヤ。しかし時間的な猶予はありません。ピアニーを救う為、そしてこの国に『二度と犠牲を作らない為』、彼女達は天空の塔の階段をひたすら登り始めたのです。
…そんな彼女達を尻目に、着々と生贄の生命力を宝石に送り込む準備は出来ていました。既にあきらめの色を見せていたピアニーとは対照的に、女王は未だ自分が発言したことに葛藤をしていました。『自分のしていることは本当に正しいことなのか』と。それを無理やり理性で押し付け、彼女の元まで向かっていたのでした。
女王「時間だ。妖精を宝石の前へ」
兵士「はっ!」
ピアニー「…………」
牢に寄りかかっているピアニーを見て、彼女は心が痛みます。彼女の瞳は既に光を失っており、何もかも『諦めた』表情をしていたのですから。それでも…現実世界の平和を存続させていく為に必要な犠牲…自分の中でひたすら言い聞かせ、女王は兵士にピアニーを牢から連れ出す様命令します。
そして、力なく彼女が立ち上がったその時でした。
アヤ『待ってください!!私の話を聞いてくれませんか?!ピアニーさんを犠牲にしなくてもいい方法が見つかったかもしれないんです!!』
ピアニー「………アヤ……?」
現れたのは、かつて自分が『夢の国を助けてほしい』と騙した相手―――。彼女が目の前に現れたことに驚きを隠せないピアニー。それでも尚アヤを無視して宝石の元まで向かおうとする女王に向かって彼女は叫びました。
アヤ『少しだけでいいんです!!私はピアニーさんを助けに来た『だけ』ではありません!!この国の…この国から未来永劫『犠牲を出さなくてもいい』方法が見つかったんです!それをお知らせしたくてここまでやってきたんです!!』
大臣「人間風情の言葉など耳に入れることなどありません。ささ、生贄を宝石の元へ」
女王「…………」
アヤは丁寧に女王に深く礼をしながら『どうか話を聞いてほしい』と言い続けます。…何がそんなに彼女を突き動かすのか。単にこの妖精に絆されただけではないのか。―――それに、『未来永劫犠牲を出さなくてもいい方法』があるのなら…。いのちを犠牲にしなくてもいいのならば…。その方法を聞いても良いと思ったのです。
女王は歩みを止め、アヤのいる方向へと歩き出します。
大臣「女王様?!この人間の話を聞くというのですか?!」
女王「こんなにも必死になって我に話しかけているのだ。話を聞いてやるくらい筋だろう」
アヤ「あ、ありがとうございます!『レインボー・ドリームにまつわる4つの秘宝』があるのはご存知ですよね。1つ1つが人間の生命力のような力を放つ不思議な秘宝で、4つ集まると『永久の命』を生み出すという噂を持つものなんです」
女王「あぁ。最近まで国の者達が躍起になって探していた噂のことか。それがなんだ?結局見つからなくて廃れていったのは我も知っておるぞ」
アヤ「それがですね!これを見て下さい」
そういうと同時に、彼女は商人に声をかけ一緒に集めた秘宝を見せました。…それを見た瞬間、彼女の眉が動きました。―――『明らかのただの道具とは違う力を放っている』。伝承にまつわる宝玉だ、と彼女は一瞬で判断したのです。
女王「なっ…!これはまさしく『虹の国の秘宝』ではないか。貴様ら、これをどこで…」
アヤ「それはいいんです!伝承通りなら、4つ集まれば『永久の命』を創り出すんですよね?この秘宝の生命力を宝石に与えれば…『これ以降、生贄を生み出す必要はない』と思うのです。伝承が本当かどうかは分かりませんが…。いのちある者を犠牲にする前にやってみる価値はあると思うのです!」
大臣「なっ!貴様!そんなことが許されると思うのか!?もし失敗でもしてみよ。責任は誰が取るというのだ!確実に成功できる筋がない限り、私は許さぬぞ!」
アヤ「失敗する可能性はあります。その時は―――『私の命を宝石に使ってください』」
ピアニー「アヤ?!何を言っているの?!駄目よそんなの!」
アヤ「軽く自分の命を粗末にしてはいけないのは分かっています。ですが…この方法を見つけ、貴方達に提案したのは他でもない私です。それに、元々ピアニーさんは私を『生贄』にする為にこの国へ連れてきたのですよね?ならば理に適っているではありませんか!私の為にピアニーさんが犠牲になることはないんですよ!」
ピアニー「アヤ!でも…私は…」
女王「成程な。失敗したら貴様の命を使って現実世界の天気を戻すと。貴様はそう言っているのだな」
アヤ「はい。―――事実がなければ伝承も伝えられません。4つの秘宝には実際に『永久の命を作る力』があると、私は信じています」
そう彼女は力強く言い切りました。仮に『永久の命』の作成に失敗した場合は自分の命を使ってもいいと。それくらいの覚悟が彼女には既にあったのです。ピアニーが止めようと彼女を説得するも、アヤの決意は揺るぎません。
その真っ直ぐな瞳。嘘をついているようには見えませんでした。女王はしばらくの沈黙の後……。『分かった。ついて参れ』とアヤと商人を宝石の祀られている場所まで案内するのでした。
―――天空の塔の最上階。現実世界の天気を司っている宝石はそこに祀られていました。しかし…到着した一同がその『宝石』を見た瞬間、皆渋い顔をしました。
それもそのはず。神々しく光っていなければならないはずの宝石は黒く濁り、まるで『生命が停止するか』の如く弱弱しくその姿を晒していたのですから。
商人「実際に初めてみたが、こんなに黒く濁っているものだったんだな」
ピアニー「酷い…。これが『天気を司る宝石』だなんて…」
女王「理解したであろう。もうじきこの宝石の生命力は尽きてしまう。その前に新しいつぎ込まなければ現実世界の天気が狂ってしまうのだ」
アヤ「宝石の前に、秘宝を置けばいいのですね」
女王「ああ。何が起こるかは我も想像は出来ないがやってみよ」
女王に指示され、アヤは集めた秘宝を1つ1つ丁寧に置いていきます。そして―――最後の秘宝を置き終わり下がった瞬間―――。4つの秘宝と宝石が共鳴を始めました。
まるでお互いが反応しあっているかのように淡く光り始めたのです!
大臣「こ、この光は―――?!」
女王「生贄を出した時と同じ……いや、それよりももっと強い『命の光』―――!人間の言っていることは本当だった…伝承は真実であったのか…!」
アヤ「やはり読み通りでしたね!沢山の人に紡がれる話―――嘘なわけありません!」
4つの秘宝の命の力が宝石へと流れ込み、徐々に宝石は色を取り戻していきます。しばらく待っていると―――黒く濁っていた宝石は、まばゆいばかりの緑色の光を塔にもたらしていました。
先程までとは打って変わって、なんだか空気も重苦しいものから心地よいものに変わっています。
ピアニー「これが…命の力…。『天気を司る宝石』のパワーなのね」
女王「それに、秘宝と宝石が共鳴し合っている…。管理を怠らなければ力が尽きることはないだろう。―――これで、もう、民を生贄にすることは無くなったのか」
アヤ「はい。そうです。―――女王様?泣いているのですか?」
穏やかな顔をした女王が気にかかり、アヤが横目で様子を見てみると―――。女王は、一粒涙を流していました。どんな思いがあったのかは彼女には分かりません。しかし…彼女が『重苦しい責務』から解放されたことだけは何となく伝わっていました。彼女を纏う空気も、優しいものに変わっていたのですから。
女王「アヤ、と言ったな。この国を―――民を、世界を。救ってくれて感謝するぞ。貴様は真の英雄だな」
アヤ「英雄だなんてそんな!私は友達を助ける為に必死だっただけで…」
ピアニー「その気持ちが沢山の人の心を動かしたのよ!こうして貴方のお陰で私も生きている訳だし…。本当にありがとう!」
アヤ「改めてお礼を言われると照れますね、えへへ…」
商人「おおっと?ちゃんと協力した俺様にも感謝しろよな!」
女王「そうだな。では今後貴様の店は『太陽の国』が大々的に紹介することとしよう」
商人「お、おう?!それは嬉しいでげすが何とも急な話でげすな?!」
大臣「―――フン。それほどに大きなことをしたということなのだ貴様らは。…今回だけは感謝するぞ。女王様の責務からも解き放ってくださったことも含めてな」
アヤ「しかし、これで現実世界の天気も元通りになったんですよね?―――ふわぁ…。何だか、眠く…」
突如、アヤの視界がまどろみます。今までしっかりと立てていたのに、横になって眠りたいような衝動に飲み込まれます。―――それはまるで『友との別れ』を意味しているようで。必死に眠りを回避しようともがきますがそれも無理な話のようで。
彼女の瞼はゆっくりと閉じられていきます。『夢の世界から現実世界へと戻るかの如く』。
アヤ「だめです、私は……まだ……」
それでももがく彼女の頭に声が響いてきました。
ピアニー「そんなにレインボー・ドリームが気に入ったの?でも駄目。貴方は現実世界の人間よ。…私もお別れは寂しいけれど、住む世界が違うのよ。―――そろそろ起きる時間なんだから!」
アヤ「おわかれは…いやです。せっかくともだちに…なれたのに…」
ピアニー「私と友達になってくれてありがとう。―――大丈夫よ!貴方のその『天気を愛する心』があれば……また、きっとどこかで会えるわ。
さぁ、起きて。おはようの時間よ!」
―――ピチチ。ピチチ。
『う、うぅ~ん……』
暖かい日差しを浴び、アヤは目を覚まします。そこは、昨晩眠った自宅のベッドでした。先程まで自分が見ていたあの賑やかな世界ではない…。『現実世界に帰って来たのだ』と、彼女は瞬時に判断したのでした。
それと同時に窓を見てみると―――そこには、穏やかな青空が広がっていました。…異常気象が元に戻ったのだ。世界は平和を取り戻したのだ。そんな思いが彼女の胸を満たしていました。
アヤ「しかし、あれは夢だったのでしょうか。やけに現実性の高いものでしたが…」
ピアニーとの出会い。そして彼女を助ける為に疾走したこと。夢にしてはしっかりと記憶に残る不思議な出来事に、彼女は首をかしげていました。
とにかく今日も仕事に行かねばなりません。朝ごはんの準備をしようと立ち上がろうとすると…ふと、手のひらに『違和感』を感じます。
その手を目の前に持ってくると―――そこには、『4色で彩られたクローバーのキーホルダー』が握られていました。こんなものを握って眠りについた覚えはありません。
アヤ「―――これは。…彼女との『友情の証』なんですかね。
また、いつか会えますよね?ピアニーさん」
嬉しそうにそう呟きながら、彼女は立ち上がり朝ご飯の準備を始めたのでした。
―――彼女を暖かく見守るように、空には。綺麗な虹が広がっていたのでした…。
ミニドラマ『虹の夢と王国の絆』 THE END.
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36